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未知の世界

百四十四話 契約精霊魔法

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~前回の話~

アイアンクラッドの王座と右翼に助けられた武翠はアイアンクラッドの王座、センディア・クレイムにセンディア城に招待され、センディア城に入る武翠とパドラ。入った瞬間、パドラは質問した。センディアは誰のだと。彼女は自己紹介した、自己紹介したセンディアはパドラにお姉ちゃんと言われ、固まってしまった。どうやら彼女はお姉ちゃんと呼ばれるのは初めてとのこと、1000歳のセンディアはアイアンクラッドの住民から、様や、おば様など呼ばれていたため、固まってしまったらしい。固まっていたセンディアを右翼であるシフリギヤが目を覚まさせた

目を覚ました彼女は左翼であるギラームに菓子を持ってこいと言い、センディアと武翠とパドラは椅子に座った。質問される、ここに来た目的はなんだと、武翠は目的を話した。彼女から言われる、狂人ギルドに立ち向かえるのかと、武翠は言った。必ず勝つと、だが︎_________と言った

そこで会話は終わり、借りた部屋のもふもふの布団で寝っ転がっていると眠ってしまった2人。そして夜に起きる武翠はセンディアと話すため、話したかったセンディアは朝までと会話した、朝になった瞬間、右翼と左翼は朝ごはんを持ってきて、朝ごはんを食べた。朝ごはんを食べた後にセンディアから協力を提案する、一緒に魔物退治して欲しいと、武翠は直ぐに許可した。アイアンクラッドの平和のために武翠、センディア、シフリギヤ、ギラームは出発する

門外

「馬居たんだな、びっくりした」

「センディア城では鉄装備の馬移動は当たり前になっているのさ、鉄装備なのは馬がやられないための安全対策だよ」

「なるほどな、鉄装備の馬………中々にかっこいいな」

アイアンクラッドの住民、アイアンクラッドの王座、右翼、左翼、みんな馬を使っている。移動する際は鉄装備を馬に着けること、着けないとアイアンクラッドからは出られない。馬に鉄装備を着ける理由は魔物が来た時にやられないための安全対策と言う。もし馬が魔物にタックルしに行っても怪我をしないよう対策は打ってある、アイアンクラッドにある馬は人を助ける思いが強く、危険な時に助けてくれる優しい馬

中々心強い馬

「今日はよろしくな」

馬を撫でながらそう言った

「ヒヒィーーンッ!!」

「おお、元気良いな」

「センディア城の馬は元気な馬が多い………だから………センディア城の馬は撫でてやると喜ぶ………」

(こいつ、精霊臭い。警戒、する)

人見知りなのか、低い声で喋るギラーム

センディア城の馬は元気な馬が多く、一日中走っても疲れないという、元気すぎる馬が沢山いる、センディアの馬も、シフリギアの馬も、ギラームの馬もみんな元気である。鉄装備の馬に乗って魔物が居る場所へ向かった、馬のスピードは早く、このスピードなら直ぐに着きそうである。

そして魔物が居る場所へ着く

「これがアイアンクラッドの周りに居る魔物………もしかしてこれを毎日やっているのか!?」

「毎日さ、毎日この大量の魔物を退治しているのさ!!」

危険察知し、シフリギアは攻撃を避ける。攻撃してきた魔物の正体はコボルト、コボルトの群の魔物が沢山居る。センディア、シフリギア、ギラームはこれほどの数を毎日、毎日、戦ってきた。毎日戦っているため、3人は戦いに慣れている。圧倒的に強いセンディア、シフリギア、ギラーム、その強さに置いていかれている武翠。人手が足りているんじゃないかってくらい3人は強かった。複数のコボルトは一瞬にして居なくなる

だがボスコボルトが残っている

「ふぅ、流石に疲れてしまったね。体力に限界が来ているみたいだ」

「はぁ……はぁ……ワシ……なんか歳だ……体力……なんて……無いのじゃ」

「私がやろう、まだ活躍してないからこそ好機!」

金棒で攻撃してくるのを跳ね返す、この重い金棒攻撃を跳ね返す者はセンディア、シフリギヤ、ギラーム以外居ないという。その重い金棒攻撃を軽々しく跳ね返す

武翠はフェアリと契約した微かな魔力で

この小さな魔力で私はやっていける!狂人ギルドへ乗り込むには強くならなきゃいけない!!

契約精霊魔法

「クロス………ブレイズッッッッ!!」

炎の大きな交差が出来る、その攻撃はボスコボルトへ向かう。金棒で抑えようとするがそれが貫通して、ボスコボルトはクロスに斬られる。雄叫びを上げながら倒れ、消化される。武翠は契約でフェアリから貰った少しの魔力で倒しきった、魔力を使った武翠は一ミリも疲れておらず、ただ立ちすくしていた。ずっとずっと立ちすくしていたのでセンディアが話をかけるが反応なし

すると武翠がセンディア側に倒れる

「ちょ、ちょっと!武翠よ!何をしておるのじゃ!?」

「センディア様、武翠はもう眠っていますよ」

一ミリも疲れてなんかいない、今の契約魔法で完全に魔力を使い切ってしまった。使い切ってしまった武翠はセンディアの方へ倒れ込んでしまい、眠ってしまった。眠った武翠はシフリギヤにおんぶされ、馬に乗って帰って行った

アイアンクラッド センディア城

馬をセンディア城の脇にある、馬小屋に入れた。入れた後は城の中へ入り、武翠を部屋で寝かせた

そしてリビングに行き、椅子に座って紅茶を啜る

「あれは精霊魔法じゃな、武翠から少し、誰かの精霊の魔力を感じたのじゃ」

「精霊と契約していたと………だとすると精霊国から来た者が武翠と契約をして、それを使った。でも精霊はこの場所では存在しませんね、噂で聞いたくらいで実物は見ていません」

「害は無い精霊じゃから、あまり警戒はするな。武翠に迷惑かけるじゃろ?ギラーム」

「承知しました、センディア様」

精霊の匂いがしたギラームはずっと警戒していたが、警戒し過ぎてセンディアから注意をされる。ギラームには過去がある、精霊に国を滅ぼされたという過去が

ギラームは未知の世界の人物では無かった、元はレン達が居た世界に住んでいた。精霊の事はよく知っていた

ギラームside

今から20年前

回想

ギラームは今の世界に住んでいた、今の世界にある、剣豪国という場所に住んでいた。剣豪国には最強、英雄、そして剣豪という名を持っていた者が居た、剣豪が国を作りあげ、国の名前が剣豪な理由は剣豪が一番かっこいいとのこと

そんな国で平和に暮らしていたギラームはある日、空に精霊が現れた。なんの前触れもなく、急に現れてきた。そこに人々が集まってくる、空を見上げた

「おかあさん、あれなーにー?」

「精霊……精霊よ!今すぐ逃げて!ギラーム!!」

「え……?」

まだ子供なため、反応すら出来ない。状況を理解なんて出来ない、いきなり逃げてと言われても走り出すことは出来ない。それを察したギラームの母親はギラームをしゃがませた、なんの攻撃をしてくるかも分からない精霊に対して、母親は息子を守るしかなかった、父親も母親と同じく、立たせないように抑えた

そして周りが静かになる

「おとうさん、おかあ………さん?」

抑える力が弱まった、上を見上げた瞬間。絶望の瞬間であった、見上げなきゃ良かったと、そのまま地面に伏せていれば良かったと今になって思っている
  上を向いた瞬間、見た光景は身体を切り刻まれていた剣豪国民達の姿が目に映っていた。子供からこういう光景を見るのは中々トラウマである、そしてその時、絶望していた、そして精霊の手によって破壊されようとした瞬間、ギラームは謎の穴に落とされる。落とされる瞬間に精霊の名を聞いたのは置いておこう、落とされた場所はアイアンクラッドの外側、だがその時、丁度雪が降っていたため、寒かった。

ギラームは一週間以上、アイアンクラッドの外側にうつ伏せで倒れていた。だがその時たまたま通りかかった、アイアンクラッドのセンディア城の王座、センディアに救われた
  救われ、センディア城に招かれたギラームはセンディアに救われた条件として出される

「ギラームよ、ワシの左翼にならぬか?」

ギラームはこの言葉に救われた、この言葉に絶望した自分は救われた。救われたギラームはセンディアの左翼になりたいと思った、働きはもちろんあるが、とても優しい王座であり、ご飯は食べさせてくれ、紅茶を誘われ、会話し、右翼であるシフリギヤとセンディアと共に雑談をした

左翼になった時、決めた

精霊を必ず、この手で倒すと

回想終了

それからずっと恨み続けたギラームは武翠から精霊の匂いを感じ取り、警戒し続けていた、だがセンディアに止められた

なんで止める

なんで僕を止める、精霊は居てはならないのに何故!

するとガチャッと扉の開く音が聞こえる

「おはよう、センディア」

丁度、起きてきた。精霊と契約している事を隠している武翠が起きてきた、精霊を許してはいないギラームは武翠から警戒を外し、今度は殺意モードに入る、精霊を恨んできた、精霊に復讐しようと頑張って来たギラームはやっと出会ったと言い、やっとこの時が来た、精霊を殺る時が来た、親の仇を取る時が来たと頭の中は殺意でいっぱいなギラーム
  今の世界で国を滅ぼされた、故郷を破壊された恨みは残り続ける、武翠から精霊臭いのを感じ取り、仲間だと思いギラームは

「やめぬか!ギラーム!」

ギラームは武翠の首に剣を突き付けていた

彼は、ギラームは武翠に殺意MAXである。王座であるセンディアの言葉に耳を貸さずに殺意を向ける

「お前から精霊の匂いがした!話せ!隠してること、全部!!」

殺意がずっと出ているギラームに対して、武翠は冷静であり、契約精霊についてセンディア達に話すことにした
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