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未知の世界

百二十七話 襲う恐怖、狂人襲来

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朝起きて早々外が騒がしいと思ったら、外に神級蛇と神級ゴブリンのモンスターが現れていた。現れた神級蛇と神級ゴブリンと戦っている底戦国民、援護するため、朝早くから外に行き、一緒に戦い始めるが蛇とゴブリンの皮膚は硬く、中々切れなかった。闇植物の時から強くなるんだと追い込まれていた武翠は焦っていた。焦っていた武翠の肩に手を置いて深呼吸するよう命じるフェアリ、深呼吸した武翠は冷静さを取り戻し、フェアリは武翠に攻撃力バフをかけて、レンが居ない間、武翠の契約精霊として剣となり、武翠の鎌と剣を合体させた。

鎌剣から凄まじい炎が纏い、凄まじい炎は建物とかに燃え移るくらいの炎の強さ、その凄まじい炎魔法、スピリットフェニックスで神級蛇と神級ゴブリンを撃破した。戦いに疲れた武翠は宿に戻り、乙女な場面を見せた、意外な場面を知れた夜であった

武翠side

翌日

また外が騒がしかった、外に出てみると、そこには少女が居た。だがその少女は誰もが見知った子であった。50ヶ所の村、街、国などを吹き飛ばし、滅ぼした最も災厄な少女。パンドラであった

「何故パンドラが居る!!?」

「きゃーーー!!」

「災厄のパンドラ……!」

首を傾げるパンドラ

このパンドラは害は無いようだ、何もして来ない、滅ぼそうとも考えていない、何も考えていない表情である。だがこのパンドラは大罪のパンドラ、罪を犯した数は多い。あのパンドラなのに何もして来ないのはおかしい、パンドラが何もして来ないため、底戦国民は中々斬り掛かれない、何もして来ないという事は記憶を失ってるんじゃないかと武翠とフェアリは予測する、どうやって現れてきたのかも分からないこのパンドラは一時的に武翠とフェアリが保護することになった

宿屋に戻る

「パンドラ、君は本当に何も覚えてないのか?」

「?」

コテンッと首を傾げる

「本当に何も覚えてないみたいだね~」

「何のためにここへ降臨したんだ……?」

何故パンドラがここに降臨してきたのか分からない、何が目的でだが記憶は無く敵意は無いという。災厄であるパンドラはここを滅ぼさないかもしれない、だが記憶が戻った瞬間に災害を起こすかもしれない。だから監視役として武翠とフェアリの傍につかしている、こんな可愛い子が災害を起こすとは思えない。小柄な体型で50ヶ所の村、街、国などを滅ぼすとは想像もつかない、武翠とフェアリは噂は聞いたことあるが、実際に見たことは無い。災害が起きたのは5000年前、皆聞いているのはただの噂。

パンドラが降臨したのは災害より前、6000年前の話。パンドラは50ヶ所全てにいきなり現れ、50ヶ所の村、街、国などを滅ぼした、一体何が目的でパンドラの箱も開けずに滅ぼしたのか、未だに不明のままである

「お姉……ちゃん………達は………だぁれ……?」

喋り出した

「私達はね~フェアリと武翠って言うの」

「ふぇ……ぁり?む……すい……?」

首を傾げながら2人の名前を言った

なんと可愛らしい言い方なのだろうか、災害を起こしたパンドラだとは到底思えない

「そうだ、君の名前は?」

「わた……し……の……なまえ……?わから………ない……」

「そうか、どうやら本当に記憶喪失みたいだな………」

やはり記憶を失っていたパンドラにとりあえず一安心する、記憶が無いパンドラに災害は無い、それに何故かパンドラの箱は持っていない。それも唯一の安心であった。だが油断はしない方がいい、いつ記憶が戻るかも分からない、いつまた災厄を降らすかも分からない、武翠とフェアリは一週間くらい監視することにした。警戒しすぎるのも流石に可哀想なのでパンドラが楽しくなるよう、楽しい気持ちになるよう、優しく振舞っていくことにした武翠フェアリ。災厄を起こし、底戦国に危害が加わらないよう気をつける。レン達にはこの事は内緒にしておく事にした武翠

記憶が失ったパンドラに名前をつけることにした

「ん~どの名前がいいかな~」

「そうだな、可愛い名前がいいな………パドラとか」

「パンドラからン抜かしたね~?」

「そ、それしか思いつかなかったんだよっ………」

だがパンドラは武翠が付けた名前を気に入ったのか、パドラを連呼していた。それを見て武翠は内心喜んでいた、ネーミングセンスはいいのか、悪いのか、武翠の中では分からないままである。ネーミングセンスは良いと思うよと慰めを貰うがニヤニヤしていた為、慰めの感情がちっとも感じられなかった。パドラは武翠とフェアリがイチャイチャ会話している間に武翠につけられた名前をずっと喜んでいた。記憶喪失は記憶喪失でも喜ぶ感情は必ずある、例え災害のパンドラでも

イチャイチャ会話は終わり

「今日はここでご飯を作るか、外は警戒がMAXだからな」

「そうだね~警戒しすぎるとパドラちゃん怖がっちゃうのにね~」

「仕方ないさ、今だけは」

今だけは警戒心MAXでなきゃ行けない底戦国民、だがその警戒心MAXで外に出ると何が起こるか分からないため、武翠とフェアリは宿屋の中でご飯を作ることにした。パドラに部屋で待っているよう命じて武翠とフェアリは食材を買いに出掛け始める、出掛けていると底戦国民にやはり心配される。パドラになにかされていないかとか、何も害がないパドラをずっと警戒し続けている。1週間くらいは警戒されても仕方が無いだろう、何故ならあの災厄のパンドラであるから

みんなは悲劇を知っている

だから警戒をしている

これは当たり前の事なのだろうと私は思ってる、だから一週間………いや1ヶ月くらいは警戒されてしまう、だが私は警戒はしない、勘で思った

「多分パドラは良い奴だって、私は思う」

「私も同じ事思ったよ~パドラちゃんは良い子だって、記憶が失ってるからそう思うだけだけど、記憶があっても多分良い子」

「ああ」

底戦国民は警戒してたり、怖がってたりで信用がゼロだが、武翠とフェアリは違った。警戒はあるが、怖がってもなく、信用も少しあり、パドラを良い子だと思っている。このまま守り続けたり、ご飯食べたり、出掛けたり、会話したりしたら、恩が返ってくるんじゃないかと武翠とフェアリは思った。大事な場面の時に必ず活躍するであろうパドラ、だがやはりまだ警戒してしまう所もある2人は気をつけることにした。

そしてご飯を作るために買い物を終えた2人は宿屋に戻り、宿屋から借りた料理室で料理をすることにした

「うし、ていうかフェアリは料理出来るのか?全く見たことがないが」

「一回もやった事ないし、出来ないよ。だから私は見守るだけ」

「見守り役ってなんだ………まぁ、いいが、なら。パドラと会話してやってくれ、もし下に降りてきたら大変だからな」

「ん~分かった、それなら任せて~」

「ああ」

フェアリはパドラと会話をするために部屋へ戻った、武翠は料理をするため、腕を捲って料理を始める。

フェアリside

料理が出来ないため、フェアリはパドラと会話することにした。だがパドラはもう寝ていたみたいだ、料理が出来るまで少し寝かすことにしたフェアリは掛け布団をパドラにかけてそのまま寝かした。フェアリは武翠が来るまでパドラを見ていた、パドラの寝ている姿は愛しすぎた。その愛しい姿にフェアリは鼻をツンツンした、寝返る姿も可愛く、クスッと笑ってしまった。そんなことをしていると武翠が部屋に来た

チキチキオムオムライス

小さいチキンが周りにあり、広がった卵が二重にある、下にはトマゴソース

パドラを起こして3人で食べた

「ん~美味いね~、パドラちゃんも美味しい?」

頷く

「うま……い……」

「お口にあってなによりだ」

美味しいのかパクパクと食べ進める

「そんなに美味いか、良かった」

頭を撫でながら喜ぶ

この光景はなんだか家族みたいでホンワカしている

食後は3人とも寝てしまい、翌日となった

翌朝

また外が騒がしかった

「ん~なんだ……?また朝から……」

「騒がしいね~………」

外へ出てみるとそこに居たのは底戦国民の首を2つ手に持っていた人が目の前に居た。底戦国民は武器を持って戦い出そうとする、武翠は戦い出そうとする手を止めた瞬間、底戦国民の10人の首が跳ねた、今の一瞬で10人の底戦国民の首を跳ねた。とても無理がある、だがあの顔を赤らめて喜んでいる姿は只者では無いということは分かった。武翠はその相手を名を聞いた……いや聞き出せない、聞き出したいが口が動かない、震えが止まらない、目の前で首が吹っ飛んだのを見た瞬間、手の震えが止まらなくなった武翠

代わりにフェアリが聞いた

「君の名前は~?」

「あぁ~っと~自己紹介、遅れたわねぇ~」

自己紹介を始める

「私はぁ、狂人ギルドのNo.3ぃ~チャル・ツーヤナって言うのよぉ~宜しくねぇ~?」

「狂人ギルド……!!」

恐る恐怖!!

シャル・エクサルシスと同じく、狂人襲来!
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