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未知の世界

百二十五話 狂人悪意

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昨日は魔法学院一イケメン、魔法学院一魔力が高い人物、ウォル・ミューラとリュエル・ムェイナとの決闘が試験場で行われた。不安と緊張があったムェイナは試験で出した強力な魔法が出せず、ちっぽけな魔法になってしまい、ウォル・ミューラに届きもせず、今度はミューラの番になってしまう。最初の魔法、火の魔法はギリギリ避けられたが、次に放たれた蒸発魔法は食らってしまう。ウォル・ミューラに無能と言われ、生徒からも続きにそーだそーだと言われ、更に追い討ちでミューラから無能と言われ、次はマグマ魔法、召喚魔法 マグマゴーレム、燃料と火、爆発魔法。今持っている全ての魔力、魔法を全て使い、ムェイナに放つ

それを受けてしまっ………ていない、ムェイナはその全ての魔法をシールドで受け流していた。受け流されたウォル・ミューラは焦り出し、有り得ないと言い始めた。だがそれは関係ない、ムェイナは無視をして全ての魔法を使い、全ての魔力を溜め込み、それをミューラに放った。ミューラはシールドを張るが直ぐに割れて当たり、決闘はムェイナが勝利した。ムェイナは気絶し、家に運び出され、一日経過した朝

紫織side

あれから一日が経過した、朝の8時、学園の時間なのだがまだ起きていないムェイナ。そんな事を思っていると、目を覚ますムェイナ

「あ!ムェイナ!おはようっ!」

「ふぁ………ぁっ………あ……お、おはようございますっ……!」

ベッドから起き上がるムェイナ

「ムェイナさん!良く眠れましたか?」

「は、はい!気を失った時……私をは、運んでくださりありがとうございます!す、少しだけ見えてました……」

「気にすることないよ、私達は出来ることをしただけだから」

「はいっ!」

ベッドから起き上がったムェイナは元気になっていた、かなりの魔力を食らっていたとは思えない回復力である。元気になった所で丁度朝ご飯が出来ていた為、下へ向かうことにした。下に向かってご飯を食べた、その後は急いでムェイナを箒に乗せて魔法学院に向かわせた。だがムェイナは遅刻扱いされなかった、みんなからも何も言わずに言われなかった。魔法学院に向かわせた後も空で見守っている紫織とカノンは魔法道具の盗聴器で学院内の会話を聞いて安心していた。何も言われなかったことを、なんなら魔法学院生徒全員に謝られていた。これまで馬鹿にしたことを

それも聞いたのか紫織とカノンはもう心配する必要無いと思い、一度ムェイナ家に戻る帰り道

「これもムェイナの成長だね」

「ですね!私達は何も出来ませんでしたけど、まさかムェイナさん自身で成長するなんて驚きました!」

「ね………私達の役目は終わりかな。まだ魔法国に残りはするけど」

「まだなんか起こりそうですね……!この魔法国」

「うん、私もそんな感じがする」

今日は嫌な予感がすると感じ取る紫織とカノン、あんな決闘があった次の日に嫌なことが起ころうとしている今日。だがムェイナは巻き込ませたくない為、紫織とカノンは今回ムェイナと会わないことにする。ムェイナに手紙を書いて部屋に置いておいた、一日だけはムェイナと合流しない方が危険に合わない、紫織とカノンは箒を使って飛んで行く、空は綺麗だが、状況は綺麗じゃなくなるであろう。今からとかじゃなく、一日の何処かで必ず現れる、必ず宣戦布告しに来る。昨日の夜エレナから報告が来た、シャル・エクサルシスが来たという情報が。

そしてそのシャル・エクサルシスが狂人ギルドというまた新しいギルドを作ったという情報も、紫織達の嫌な予感は狂人ギルドが来るんじゃないかとその予感を感じた為、一日だけムェイナと離れた

「ここに現れたら、速攻攻撃仕掛けるよ」

「ロボットしか出せませんけど頑張ります!!」

「うん、頼んだよ」

「はい!」

来るまでグルグルと回っていたら、いきなり空が光り出した。空と近い紫織とカノンは一度下に降りてもう一度空を見る、一番下から見てもやはり眩しいままである。兄と同じく、勘が鋭いのか、あの光り出した空から誰か来る予感がした。紫織の勘は的中していた、光り出した空から人影が見えてくる。最初の嫌な予感は当たった、やはりこちらにも来ていた、狂人ギルドの人がこちらへ宣戦布告しに来ていた。シャル・エクサルシスの同類、仲間である、狂人が挨拶を始める

空で自己紹介をする

「みんなぁァ~どぉもぉ~!!私は……狂人ギルドのNo2、ルーシェ・クシャルって言うのぉ~!早速だけど~血、貰うね?」

名前 ルーシェ・クシャル

髪色 栗色

狂人らしい語尾で話終わったと思ったその時、いきなり低い声で人の血を貰うとか言い出した。紫織とカノンは武器を構えるが、瞬きした瞬間に目の前から居なくなっていた。彼女、ルーシェ・クシャルが移動した場所は魔法国民である、一人の女性の傍であった。傍に行った瞬間、一人の女性は怯え出して助けを求め出した。狂人、ルーシェ・クシャルはその表情に興奮しだした、これはシャル・エクサルシスと同じである。紫織は危険察知し、直ぐにルーシェ・クシャルに斬りかかった

斬った……と思ったら、幻影だった。幻影魔法使いの狂人、ルーシェ・クシャルは数体の幻影を出し始める。この幻影魔法はサカキと全く同じ

「狂人ギルド……!一体何が目的でここに来たの!?」

『な~にィ~ただの宣戦布告だよぉ~でも~一人を殺さなきゃいけない使命があってェ~』

幻影の為、二重に聞こえる

「殺させません!貴方のような悪人には絶対!!」

No.500

No.600

を召喚させた。

「ヴィオレットさん!エクラちゃん!女性の方を守ってください!」

『ああ、承知した』

『うん!任せて!』

狙われている女性をガードする、紫織はロボットのかっこよさに目を輝かやかせていたが今はそんな事をしている場合じゃないと思い、戦闘モードに戻る。ルーシェ・クシャルは何故か幻影魔法を解除させて、本体に戻した始めた。幻影魔法が全て戻って行った瞬間、ルーシェ・クシャルは姿を消してヴィオレットとエクラの元に現れ始めた。目の前に現れたルーシェ・クシャルを攻撃しようとするがあまりにも攻撃が遅いため、先手を打たれる、パンチを振り下ろす前にヴィオレットとエクラのロボットが真っ二つに切られてしまう。

「ヴィオレットさん!エクラちゃん!!」

「真っ二つ………うっ………」

当然中にヴィオレットとエクラの本体が居る為、その本体も真っ二つにされる。ロボットは硬いはずなのにいとも簡単に切られてしまうのは予想外との事、それを見た紫織は嘔吐しそうになる。ヴィオレットとエクラは真っ二つにされ、グロい状態になる。これを見た魔法国民のみんなは顔が青ざめている、こんなのは一生トラウマになるだろう。この状態を見せたくなかったのかカノンはヴィオレットとエクラを直ぐに携帯へ戻した。女性を守るばかりにヴィオレットとエクラを警戒していなかった

ルーシェ・クシャルはその場で

「ではではァ~目的が達成されたのでェ~これで失礼しますねェ~怒りと共に私を倒しに来るといいよぉ~あっはははぁ~」

「狂人ギルド許しません!絶対に!!」

「うふふ~じゃぁねェ~」

目の前が光り出した

光と共に消えていったルーシェ・クシャルは英雄ギルドの復讐相手となる、光りが消えたと同時に紫織とカノンはムェイナ家に戻ってきていた、まるで何事もなかったかのように。ベッドの上で寝っ転がっていた、丁度家に居たムェイナに話を聞くが、今起きた事は全て忘れたらしい。紫織とカノンはただベッドの上でうなされていたとの事。全て狂人ギルドのルーシェ・クシャルの仕業、今回の事は紫織とカノンしか覚えていない

ならだらだらしている暇はない、ルーシェ・クシャルを倒すために紫織とカノンは前へ進むと決めた
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