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未知の世界

百二十三話 習得した魔法

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自慢話を一日中して朝を迎えた、魔法国に居る紫織とムェイナ。ムェイナがずっと苦笑いしながら聞いていた。あの落下から一日後、カノンは目を覚まして起き上がった。紫織は一体何が起きたのかを説明した。説明したらカノンは直ぐに理解してくれた。急に窓の外から飛んでいる音が聞こえてくる、ここは魔法国だから空飛ぶ箒も居るだろう、紫織とカノンは興味を持ったのか、ムェイナ家から箒を借りて飛ぶことにした

本当は結構な練習が必要なのだが、紫織とカノンは使って直ぐに乗りこなせて見せた。乗りこなせた紫織とカノンは乗れないムェイナを乗せて飛んだ。だが飛んでいる最中に魔法学院の生徒と出会い、ムェイナの同級生に馬鹿にされてしまった、それに怒った紫織はスリップスキルで馬鹿にした同級生を落とした

そして魔法を教える為、夜から練習するのだが、まだ夜じゃない為。何処かに行って待つことに

「そっか、ムェイナはまだ学生だもんね」

「ですね!私達も学生の歳ですけどね!」

「た、確かに………まぁ、それは置いといて。服買いに行こ?私達、ここ最近可愛い服買ってないし」

「はい!買いましょう!可愛い服が欲しいです!」

紫織とカノンは可愛い服を探しに服屋へ向かった、もちろん箒で飛んで向かう。魔法国で飛ぶことは当たり前とされている、その行きたい場所に着いたなら降りてはいいが、歩いて行くのはダメと禁止されている。禁止とされている行為はしてはならない為、紫織とカノンは箒で服屋まで飛ぶ。ゲームセンターもあるが、ゲームセンターはこのゲームの中では普通である。今回はゲームセンターを通り抜け、その先の服屋へ

服屋

「わ~!可愛いお洋服がいっぱいですね~!」

「ね~!どれも可愛いっ………これも、これも、これもっ!」

指を刺しながら目を輝かやかせている、本当に服は可愛いものばかりで女子高生が喜びそうな服がいっぱい並んである。ここ最近戦闘ばかりで服が変えてなかった紫織とカノンはここでいっぱい買うことにした。ブラコンである紫織は兄の服も買った、やはりブラコンである。ブラコンじゃなくても買うだろう、ムェイナの服も購入した。これは高くなるだろうと思い、会計するとやはり高かった。買い物は直ぐに終わった、長くはなかった。カノンと紫織は楽しく買い物をして、目を輝かやかせながら服を選んでいた

服屋から外に出て再び箒に乗る

「服選び楽しかったね!お兄ちゃんの服も買えたし!えへへ………」

「本当にお兄ちゃん好きなんですね」

「うん!大好きっ!」

満面の笑みで兄をいつまでも大好きでいる可愛い妹であった、だがその雰囲気を壊す程の恐怖がやってくる。服を買った紫織とカノンは荷物を家に置く為、一度帰った。一度帰って荷物を置き、再び箒に乗って移動した。もう用事を済ませてしまった紫織とカノンは自由時間へ、暫く空を飛んでいるとムェイナが魔法学院で魔法テストしている所を見かける、紫織とカノンはそれが見たいが為に魔法学院へ向かった。空からムェイナの姿を見守っている2人、だが魔法を撃てなくて中々自信がつかないムェイナ

順番ずつ、どんどん魔法を撃って行く中、自信がなく、手が震えている。だが次はムェイナの番だ

ムェイナside

今回は魔法学院で魔法のテストがあるムェイナは、唯一魔法が撃てない。誰よりも優しいのだが、だが優しいだけじゃ、魔法の世界は上手くいかない。不安ながらも撃てる自信がないムェイナはどんどん自分の番が近づいてきて、不安がってちゃ、直ぐに番が来る。と考えていた、次にムェイナの番が回ってきた

「ムェイナさん、次は貴方の番ですよ」

「は、はい!」

不安を抱えながらも前に出る

「アイツ、大丈夫なのか?」

「魔法撃てないよね?あの子」

「撃てる訳ないだろ笑笑」

という声が聞こえてくる、やはり魔法を持っていないムェイナはこうごちゃごちゃと言われるハメなんだろう。周りから笑われているムェイナは中々魔法が撃てずに居る、今回も諦めようと思ったその時である。偶然ムェイナは上を向いてしまい、空で見守っている紫織とカノンがバレてしまった。だが紫織とカノンは頑張ってと強く応援していた。魔法が使えないムェイナに対してずっと応援してくれている

た、ただ魔法が使えないとお、思い込んでるだけだよね……!

ふ、不安がってるからう、撃てない……!

自信を持って……!わ、私!

両手で杖を構え、全ての魔力を込めて、強い火が的に向かって放った。他の学院生徒とは違ったとんでもない威力であった

火の魔法

「り、リュエル・ムェイナさん、合格!!」

「や、やった……やった……!!」

小さく喜ぶ

馬鹿にしていた学院生徒達は驚いて、言葉を発せられない。魔力が想像以上に高すぎて見返せたのか、紫織とカノンは空で喜んでくれていた、自信を持てたのは彼女達のおかげだろう。ムェイナは紫織とカノンに一礼をした、特大の魔法を放ったのだが、全く疲れていない。

今の魔法テストを認めなかったのか、魔法学院のイケメン君は

「君、さ、細工しただろう!?」

「え?し、してませんっ!!」

「有り得ない、魔法を使えなかった君がいきなり使えるようになるなんて不正したに決まっている!!」

「ふ、不正はして………ない………」

ぎゃーぎゃー言われすぎて泣きそうになってしまうムェイナ、今まで魔法が使えなかったムェイナはいきなり使えたのだから当たり前だが、言い過ぎである。イケメン君は不正と言った瞬間、周りも同じように不正だと騒ぎ始める。どうやらどう足掻いても今の魔法を認めたくないらしい、それを空で聞いていた紫織とカノンは空から落ちてきた。ムェイナの泣いている姿を見てこちらに来ていた

紫織side

魔法を扱えたムェイナに対して不正だと言い張る魔法学院のイケメン君の言葉にムェイナは泣いてしまった。それが許せなく、泣かせたイケメン君に紫織は腹が立ったのか、魔法学院の試験場に降りた

「貴方、魔法学院の生徒では無いですよね?」

「どいて!!」

試験場の先生を退かして、イケメン君の目の前まで行く。紫織は先生を無視して、イケメン君に用がある。さっき言った言葉を取り消して貰う為、泣かした罪、全てを謝らせる為

紫織はイケメン君の胸ぐらを掴んだ

「な、なんだね!?君は!」

「そんなに不正を疑うなら、決闘しよう。ムェイナと貴方で」

皆が驚く

カノンは一瞬止めようとしたが察したのか、やめた。ムェイナとイケメン君を決闘させることで成長し、周りからは何も言われなくなる。ムェイナはその言われように見返さないからいつまでも不正だとか笑われたりとかされる。紫織はそれを解決する為にムェイナとイケメン君を決闘させることにした、だけど、ムェイナはまだ不安がっている、まだ泣いている、それを許せなかったのか紫織はムェイナに対して

こう言った

「ムェイナも!言われたことに泣かず、言い返して!言われたままでいいの!?このまま勝って見返そうよ!ムェイナ!」

「っ………み、見返した………いです!こ、こんな人に負けたくありません!!わ、私はこの人より強いと証明してみせます!!」

「はあ?いい度胸だよ、ムェイナ。良いだろう、翌日!決闘だ!みんな、見てくれ!ムェイナの無様な姿を見せてあげるさ!」

わーわーと歓声を上げる魔法学院の生徒達、決闘は明日。時間は魔法学院の登校時間、決闘場所は試験場。全てを教えて魔法学院の生徒達は解散した、ちなみにこのイケメン君だが名前はウォル・ミューラという名である

名前ウォル・ミューラ

髪色 紺色

不安を抱えつつ、そのまま夜へ

「ほ、本当に大丈夫ですか………私………」

「大丈夫、私達が見てるから。思いっきり戦ってきなよ、今出来る全てを出し切って、勝った後はいっぱいご飯食べよう」

「は、はい!!」

ウォル・ミューラvsリュエル・ムェイナ

の戦いが16時間後に始まる
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