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未知の世界

百二十二話 飛ぶ箒

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魔法国

紫織side

闇植物から逃げて、いきなり現れた穴に落ちて気絶した紫織はカノベッドで目を覚ましてカノンはまだ眠っている。ベッドから起き上がった紫織は紫織とカノンを助けてくれた少女と出会う、その子の名はリュエル・ムェイナと名乗った。その子は人見知りなのか少し怯えていた、紫織はその子に安心してもらう為、話をかけた。話の内容はレンの自慢話だ

その自慢話は一日中続いて、朝を迎えた

「あはは……ごめんね、ムェイナちゃん」

「い、いや、だ、大丈夫……です………」

「自慢話に夢中してたら、朝になっちゃった」

兄の自慢話をしている間に朝を迎えていた、そしてずっと話を聞いてくれたリュエル・ムェイナは一日中ずっと苦笑いしていた、もはや引かれているんじゃないかってくらい。それでも兄の自慢話をやめない紫織は重度のブラコンである、ブラコンである紫織は朝まで語り続けたのか、リュエル・ムェイナは少し緊張が解けたようだ

そして目を覚ます、カノン

「………ふぁぁ………ぁっ………」

なんという可愛い起き方だろう

「おはよう、カノン。良く眠れた?」

「はい!おはようございます!紫織さん………ってここは何処ですか?」

起きたばかりで場所が何処なのかは分からないだろう、起きたばかりのカノンにここは何処なのか、どうやってここまで来たのかを説明した。カノンは直ぐに理解してくれた、兄の自慢話が夢中になって自慢話が一日中続いてしまったことも話した。やはりカノンも苦笑いだった、兄の自慢話に苦笑いとかあるのだろうか。

すると外から飛んでいる音が聞こえる

「外から飛んでる音が聞こえますね!」

「そ、それは魔法国ですから………」

「あ!そうでしたね!」

窓を開ける

「わぁ~!すごーい!箒で飛んでますよ!紫織さん!」

「だね、こんな素敵な国があったんて………知らなかったなぁ、、、ねぇ、ムェイナ」

「ふぁっ!は、はい!な、何でしょうか!」

「箒ってある?飛びたいんだけど」

「あ、あります!い、今すぐに持ってきますね!」

試しに言ってみたら箒を取りに行ってくれた、何故だろう、あの飛んでいる人達を見たら、自分も飛べる自信がある紫織。そういう自信が急に生まれることは無いだろうか、何かを見たら自分も出来てしまうといった自信。紫織はあるという、あるからそう言ったらしい。出来なかったとしても挑戦をし続ければ必ず出来る、自信を持てば必ず出来る。自信満々で飛ぼう。紫織はムェイナが持ってきてくれた箒で飛び始める

持って数秒で飛べた、自信はやはり大切である。胸張って飛ぼう、何事にも挑戦が必要である。紫織は挑戦をして自信があって飛べた、それを見たカノンも箒を持って飛ぶ

「す………すごいです………ほ、箒には練習が必要なのですが………」

外の紫織達は

「カノン!飛んでる時の風気持ちいいね~!」

「はい!風気持ちいいです!私達、箒の練習が無くても飛べましたね!」

「なんか変な自信ついちゃったからねー!!」

自信を持って飛んだ空と風はとても気持ちいいとの事、この練習が必要な箒を簡単に飛んでしまった紫織とカノンは才能の持ち主である。練習には1ヶ月くらい必要なのだが一日で飛んでしまう。箒で飛んで行った紫織とカノンはここ、魔法国にある、魔法学院へと向かった。空から見下ろして見た魔法学院はとても広く、生徒達が魔法の絶賛練習中である。練習中の生徒もおり、魔法の試験もあり、魔法の授業もある。そろそろバレるかと心配だったので紫織とカノンは元の場所へ戻った

箒をベッドの脇に置く

「ただいま、ムェイナ」

「ただいまです!ムェイナさん!」

「お、おかえりなさい!た、楽しかったですか?」

「うん、めちゃくちゃ楽しかったよ。色々なものが見れた気がする」

「よ、良かったです!」

この後はムェイナの母親にご飯食べるよう言われて、お言葉に甘えてムェイナの母親が作ったご飯を食べる。ムェイナの母親はとても優しく接してくれた、だがいきなりムェイナの母親からお願いをされた。どうやら紫織とカノンの飛んでいる姿を買い物の帰りに見たらしい、勝手に借りてしまったことを謝ったがそれは違く、どうやらムェイナの箒練習の手伝いをして欲しいらしい。ムェイナはまだ飛べることに自信が無いと、飛ぶのが怖く、高所恐怖症みたい。それを直ぐに了承する紫織とカノン

ご飯を食べた後は箒を持ち、外へ

「ムェイナ、飛べる?」

「こ、怖いですっ………」

「大丈夫です!まずは高さに慣れましょう!私の後ろか、紫織さんの後ろ、どっちがいいですか?」

「えっ?じゃ、じゃあ………紫織さん……」

「うん、いいよ。おいで」

紫織はムェイナを後ろに乗せて、窓からは普通に飛べば飛べるんだが、地面からはリチエーチと言わないと飛べないらしい。紫織とカノンは箒にリチエーチと言い、箒に乗って飛び始めた。ムェイナは悲鳴を上げてて中々前を向こうとしない、相当前や下やらが怖いらしい。直に目を開けるだろうと思い紫織とカノンは箒で前を進む、ムェイナは一瞬目を開けて下を見たがやはり怖くて直ぐに目を閉じた。これは結構の慣れが必要である、慣れるまで箒で前へ進んでいると前から誰かが来た

こちらに向かってというよりかはムェイナに向かって

「うわ!魔法すら使えないヤツがいる!笑笑」

「まーた後ろに乗せてもらってやーんのっ!笑笑」

「はぁ………こんな人も居るんだね」

スキル スリップ

相手を滑らせるスキル、どの高さでも、どの位置でも関係なく

滑らせたムェイナを馬鹿にした学院生徒達は下へ落ちて行って落下した、紫織はざまぁみろと吐き捨てて前へと進む、どうやら今の魔法学院生徒はムェイナの同級生らしい。同級生はムェイナが魔法を使えないことに笑っていたらしい、それを日々耐えて耐え抜いていた。それを今バチを与えたのが紫織である、辛い日々を耐え抜いていたムェイナに紫織はこう言った

「大丈夫、魔法が使えなくても私が世界の果てまで連れてってあげる。魔法が使えないからなんだ、そんなのは関係ない」

「紫織さん………」

「そうですよ!なんなら魔法持ってた方が辛いですよ。レンさんなんていっぱい辛い思いしてますから」

「そ、そうなんですね。ごめんなさい」

「謝る必要は無いよ、今日はいっぱい飛ぼっか!」

2人は頷いて、今日は一日中飛んで空を味わってもらおうと紫織とカノンは頑張った。だが魔法国はまだ知らない為、魔法国の案内はムェイナにしてもらった。魔法国は学院もあって、服屋もあって、果物屋もあって、食事屋も噴水もあった。空は綺麗。めちゃくちゃ広い所である、魔法国には一番の魔法建造物、氷女神像。記念撮影してる人や、見物している人が多数居る

魔法国を1周するのは一日かかるので流石にやめておいた

リュエル家

窓から帰ってきた

「ただいま~」

「ただいまです~!!」

「あら、お帰りなさい。ご飯出来てるから手洗ってきなさい」

「う、うん!」

紫織、カノン、ムェイナは母親の言われた通りに手を洗ってくる。手を洗った後はムェイナの母親とご飯を食べる。ムェイナは今回楽しかった事を全て話して、あの時前を向かせてくれた紫織の言葉も話した。ムェイナの母親はありがとうと感謝をしてきた、飛べないことは決して恥ずかしい事では無い、飛べても馬鹿にしてる人が恥ずかしいという事だ。魔法学院では使うことが当たり前なのだろう

その学院で使えなくて馬鹿にされていたらしい

「そっか、じゃ、明日は魔法を出せる練習だね!明日の夜からやるよ!ムェイナ、見返してあげよう!」

「え………い、いいんですかっ……」

「うん、一緒に頑張ろ。カノンも一緒に!」

「はい!頑張りましょう!」

明日の夜から魔法練習、このゲームでは魔法を練習すると覚えれるらしい。魔法を叩き込んで見返したいムェイナ

魔法練習開始
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