上 下
114 / 175
第二章 アイドル地下国

百十四話 未知の姿

しおりを挟む
リノアside

 まだ決着が付いていない暴走リノアとの戦い、陛下であるティア・エルローナのことは私達に任せてくださいとミラエルに言われて、リノアと武翠は別の部屋に移し、暴走リノアとの決着をつける、回復役のラビットも着いてきてくれた。これなら安心して戦えるがだがまだ彼女は見習いである、無理をさせてはならない

「無理はしちゃダメだよ?」

とリノアが心配すると、ラビットは深呼吸をし始めて決意した

「死んでも後悔ないように全力でサポートする!リノアさんと武翠は前だけを向いて!」

「信じよう、リノア」

「うん、信じてる、ラビット」

「うん!」

 リノアと武翠は気にせずに暴走リノアと戦うことが出来る、こんな強い相手なのに良く堪えて立ち向かえる、まだ見習いでもこんな耐えられるとは思ってなかったみたいだ、サポートだけでも嬉しく思うリノアと武翠だが、暴走リノアに立ち向かうことができるなんて見習いとは思えない

リノアと武翠は斬り掛かる

『君達じゃ勝てないって言うのになんで言うことが聞けないの?戦況を変えられる?私が戦況を変えるって言ってるでしょ!?』

「勝てないからこそ、私達は君で進化して行くんだ。ここでお前につまづいてる暇は無いんだよ……!!」

下がる

 英雄ギルドはここでつまづいてる暇はない、レンも紫織もリノアも武翠もみんなも、これから強敵ばっかり現るこの世界は、どんどん強くならなくちゃいけない厳しい世界。弱いと死んでしまう悲しい世界、一人で3人も守れない世界。自分が強くならなくちゃ何も守れない世界

強くならなくちゃ

強くならないとまた守れない

また油断して人を失うなんてことさせない

つまづいてる暇はない

「本当に強いんだね、暴走の私」

「リノア?」

『やっと分かってくれたの?そう、私は強い!私には逆らえないし、勝てない!つ「でも!」っ』

「勝てないとは言ってないよ、それに暴走の私に負けるなんてこと無いから」

『へぇ、生意気なこと言ってくるんだね!なら貴方達のこと苦しめてあげる!』

スキル 催眠・金縛り

リノアと武翠とラビットを動けなくする

「う、動けない………」

「どうする?リノア」

「ん~対策はまだ取れてないからね、なんとかして武翠」

『なーにをコソコソ話してるの?貴方達縛られてるんだよ?まさかもう諦めた?殺してあげる!!』

スキル フォンセ・ダストゼルザール

闇の拳で地面を割る、闇の底から闇の手が出てくる

 その闇の手は武翠が全て切り裂いた、リノアと武翠とラビットはもう解放されていて金縛りから動けるようになっていた。そう金縛りは武翠が解除していた、この金縛り魔法は使った本人に攻撃をしないと解除されないんだが、それを解除した張本人が居る、それは武翠だ、どうやって解除したか

ほんの数秒前のことである

「う、動けないよ………リノアさん、武翠さん……!」

「ん~なんとかして、武翠」

「………ああ、これくらい楽勝だ」

スキル ヴォーパル・サウザンドスラッシュ

 1000本の鋭い斬撃で地面から湧き出る闇の手を切り裂いた、これが助かった理由である、武翠はそんな攻撃にビビらず、躊躇無く切り裂いたのはかなり凄いことである。切り裂かれた後の暴走リノアは驚いていた、驚くのは無理無し

 全ての闇の手を切り裂かれたのだから、全てを切り裂いた武翠は役目を果たし、後ろに下がる。切り裂けない魔法を切り裂いてしまった武翠は少しやらかした顔をする

 やはりレンと似ていることがある武翠、やりすぎたら、やらかした顔をする所が似ている

『頭おかしい、おかしすぎる。なんで斬られた……?なんで、しかもどうやって金縛りを解除した!?』

「ん?力技」

「やってとは言ったけど………まぁ………解除出来たなら良い」

「力技でやるなんて武翠さん、凄い!」

『力……技………今のを力技だけで解除された………もう、いい、絶対に殺してやる……!!』

 次のステージ、また姿が変わり始める。今度の暴走リノアは壁を突き抜けて巨大な化け物に変わる、もはやリノアの要素が一欠片も無いという、ただただ化け物である。だがアイドル地下国で暴れられたら大変だから場所を変えないといけない、これ以上アイドル地下国に危害は加えられない

 リノアがクレインに教えてもらった、テレポートを使って別の場所へ移動する、再び英雄ギルドとシィアン、キャット、ラビットと合流した、もちろんティア・エルローナと暴走リノアも合流してしまった、2人とももう化け物に変形してしまった

「そっちの敵も変化してしまったんだな………ってアイドルのかけらもないな」

「私達もさっき思ってましたわ」

「そんな事言ってる場合じゃないよ~なんか嫌な予感がする、あの二人、なんか怖い」

「そうだね、如何にも今から合体しそうな感じ」

 それはフラグであった、それを言われた瞬間、速攻でフラグが回収した。ティア・エルローナと暴走リノアだが、合体はしなかったが暴走リノアがいきなりティア・エルローナの頭からかぶりついて丸呑みをした、全体までかぶりつきとグロくティア・エルローナを丸呑みする、自分の中に取り込む

 すると暴走リノアは急に暴れ初め、苦しみ初める。暴走リノアはまた姿を変え始めてもはや人間でも何でもない、ただの怪物。今までに遭遇していない、未知の姿、見たことも無く、そんな未知の姿は何処にも存在しない

「なんなの!あれ……!」

「あの暴走の人!陛下を丸呑みしたよ!」

「私じゃ無くなってる、じゃあ、もう遠慮なくあの暴走を倒して大丈夫だよね」

「ああ、存分にな」

 暴走リノアとティア・エルローナが合体した、化け物。デカくなっていて闇バージョンの植物モンスターと変形している、巨大すぎて狙い所が高い、弱点も高くてあまり届かないという、仲間の力を借りて飛ぶことは可能だが、届く事には保証が無いほど、今までにない難関ボス。だがそんな油断してる暇は無かった

 凄まじく早く闇植物の手がこちらへ来る、最初に暴走リノアが狙ったのはリノアだった、だがそれに反応してリノアを守ったのはミラエルとエレナ、流石アタック組である

「怪物になっても狙いはリノアさんなんだね~」

「狙いが丸分かりですよ、リノアさんを貫いてリノアさんの能力を奪おうとしましたね」

「それが暴走リノアの狙い………!」

狙いはリノアの能力を奪うだけ………と思っていた英雄ギルドとシィアン、キャット、ラビット。だが狙いはリノアだけじゃなかった事に気付かない、これを油断という。油断してリノアだけを警戒していた英雄ギルドは

次は地面から闇植物が出てきてシィアン、キャット、ラビットを捕まえる、この闇植物には能力を吸収する力がある。闇植物が相手の能力を吸収する時間は経った3秒

「解除させないとマズイです!でも中々外れませんっ……!!」

「武翠!」

「ああ!少しばかり離れていろ!私がやる!!」

皆は離れる

スキル ヴォーパル・サウザンドスラッシュ

1000本の鋭い斬撃で地面から湧き出る闇の手を切り裂いた………と思ったら、少し残ってしまった闇植物から再生してきてまたシィアン、キャット、ラビットを縛り付けて吸収を初め、再生した時にはもう3秒が経過して能力を吸収された、回復持ちの闇植物&暴走リノアが完成してしまった

シィアン、キャット、ラビットはに能力を奪われたのか、魂が抜けたみたいに気絶する。

これは詰みという状態、あの闇植物には吸収する力があり、切り裂いたら切り裂いで、少し残り、少し残った所からまた再生し始める。それにシィアン、キャット、ラビットが所持していた回復魔法を奪われ、相手の手に渡って回復魔法の持ち主が居ない状態である

「どうしますか、完全に詰みですよ、攻略法がありません」

「あります!きっと!無くても探します!」

「ああ」

闇植物暴走リノアvs英雄ギルド
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。

破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。 小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。 本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。 お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。 その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。 次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。 本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜

月風レイ
ファンタジー
 グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。  それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。  と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。  洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。  カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。

鑑定能力で恩を返す

KBT
ファンタジー
 どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。 彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。 そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。  この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。  帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。  そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。  そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。

猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。 そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。 あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは? そこで彼は思った――もっと欲しい! 欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。 神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―― ※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。

処理中です...