最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ

文字の大きさ
上 下
110 / 220
第二章 アイドル地下国

百十話 狂の友人

しおりを挟む
紫織side

兄であるレンは空から飛んでくるのを目撃して、レンより早くレーヌ城へ行くことにした紫織達はレーヌ城へ向かった、レンが降りてくる所に鉄壁の門番、ジャック・デパールが居た為入れなかった、だが武翠が代わりに戦うから先に行けと言い、紫織達はレーヌ城の中へ入った、中には沢山の手下達が居て通れずにいたが、エレナ達が代わりに戦い、紫織達は更に奥へ進んだ

丁度来たレンを先に進ませて紫織達は女王である、2人をここで足止めしなければならない

「中々手強いね、流石女王と言った所だね」

「うん、まだ行ける?油断したら、何してくるか分からないから気をつけて」

「分かってる」

女王は女王でも中々手強い、流石にあのシャル・エクサルシスってほどの強さでは無い、そろそろ本気を出すしかない程、追い込まれている紫織だが早く手札を見せたら逆に攻略されるかもしれない、だからまだ見せないようにしてる。そんなことをやっている場合では無いと十分分かっている紫織ではある、だがそれは手札の中にあるジョーカーを見せているという自殺行為

紫織はバレずにそのジョーカーを隠している

「ねぇ、英雄さぁん、もしかしてぇ切り札隠してたりする~?隠して無かったらいいんだけどぉ」

「っ」

(なんでバレたの?そんなバレるような行動したのかな、バレたらバレたでマズイのに)

「なんでバレたかってぇ?だって~心の中ぁ~」




”見え見えだよ?”




「ッ!」

見えなかった、いや見えていなかったと言うべきだろう。瞬きをした瞬間にこちらへ近付いてきて耳元で言ってきた、ゾクッとしてしまった、耳元で言われた瞬間に紫織は尻餅を着いた。今ので怖気付いたのか

なに………今の………

読まれた?隠してることを読まれた?

瞬きした瞬間にこちらへ来て耳元で言われてゾクッとした………

意味が分からない………この人に見え見えって、一体何者………?

紫織の身体はリノアが支えてくれた、萌え袖である彼女は元の位置に戻り、モデル体型の彼女に怒られる

「怖がらせるのは良いのだけれど、まだ勝手に行動しないでくれるかしら?」

「ごめんねぇ、ちょっとからかいたくなっちゃったて~」

そして咳払いをし、自己紹介をし始めた

「私はキャミット・マラよ、よろしくするつもりは無いわ。どうせ貴方達弱いし」

名前 キャミット・マラ

髪色髪型  紺色 ポニーテール

「弱くなんか!ッ!!」

立ち上がった瞬間、足が痺れたのか紫織は膝を着き始める。紫織は気付く、これはただの痺れじゃないと、さっき囁きを食らった時から足の調子がおかしかった事に気付いていた。さっきの囁きだけでこんな事になるのだろうか、さっきの発言は撤回する紫織。シャル・エクサルシスより弱くない、確実にシャル・エクサルシスより100倍強いことに気付き始める

萌え袖の彼女は能力について話す

「さっきのは催眠・金縛りだよぉ、あ、私はシュシュ・ヤエラン」

名前 シュシュ・ヤエラン

髪色髪型 薄いピンク色 サイドツインテール

「金縛り?そんな魔法無いよ、故郷違うでしょ?」

「えぇ~、まさか当てられちゃうなんてぇ。そうだよぉ~、故郷はここじゃなくてインセイン地獄から来たのぉ~」

インセイン地獄、意味としては狂人、狂人しか住んでいない地獄、このシュシュ・ヤエランはそこのインセイン地獄に住んでいるという、あの狂気じみた気配は無いが狂気に近いほどの恐怖さに襲われ、いきなりあのシャル・エクサルシスの事を思い出す。あの狂人の顔は中々忘れられない

するとシュシュ・ヤエランから衝撃な事を聞く

「シャルちゃんなら~私の友達だよぉ~」

「「!?」」

「あの狂人の友達………だから少し似てたんだ」

リノアも気付いていた、この狂気に近い恐怖を、いや気付かないはずが無いかもしれない。リノアもシャル・エクサルシスと戦った身だ、あの狂人の事は二度と忘れないだろう。シュシュ・ヤエランは普通じゃないが、隣に居るキャミット・マラは普通の人間であり、普通の女王である彼女

どういう組み合わせなのだろうか

「私は普通の人間なのだけれど、普通の人間とは一味違うと思った方が良いわね」

するとキャミット・マラは

スキル ゼルザール

拳を振り下ろして地面を割り始めた

地面が割れる

「うわっ!」

グラグラと揺れる

「動けない……!」

「動けない理由は貴方が動こうとしないからよ、金縛りなんて簡単に動けるじゃない。動けない貴方にトドメを刺してあげるわ」

「やめて!」

「やめて?戦闘でやめてって言われてやめる人なんて居るわけ無いわよ。甘ったるいのよ、あんたらは!」

スキル グランドフランマ

地面から炎が吹き出してくる

その地面から出てきた炎は金縛りで動けない紫織に向かって放たれた。この戦いは甘くないと甘えて戦うと痛い目に遭うと戦いはそう甘くない、そう上手くはいかないと、紫織は切り札を出す所か、出す前にキャミット・マラにやられてしまい、瀕死となる。騎士団であるリノアは何も出来ず、ただ食らう所を見てるだけだった。

もう犠牲を出したくないから騎士団を一時的に辞めたのだと、リノアは言っていた。だがまた犠牲を出してしまった

リノアside

「なんで、また」

「さあ、後は貴方だけよ。騎士団No.0のリノア」

「えぇ~?この子騎士団でNo.0なのにこんな弱いのぉ~?」

「弱いのに、私達に挑んだのよ。ちょっと最近の若い子はおかしいんじゃないかしら?」

リノアと紫織を嘲笑う

リノアは騎士団No.0なのに弱いと、若いのに歳上のキャミット・マラとシュシュ・ヤエランより弱いと言っている。実力は2人の方が断然上である、戦闘経験も上である2人に勝てるはずがないと確信したリノア

だが諦めてはいない

最後の力を振り絞る

「はぁぁぁッ!!」

「何をしても無駄なのにねぇ、とりあえず縛るよぉ」

スキル 催眠・金縛り

リノアを金縛りで膝を着かせる、一振すらさせてくれなかった。最後の力を振り絞る事は出来ず、思うがままにやられてしまう。金縛りにされて剣はまともに持てず、手から落ちる

「はぁ………相手にもならないわね、騎士団なのに今まで何をしてきたのかしら、威勢だけを教わったの?騎士団ってそういうもんかしら、その程度よね。その程度だから仲間を失うのよ」

「まぁまぁ、怒らないでぇ~言いたいことは分かるけどぉ、今は抑えようよぉ~」

「分かったわ、とりあえず、もう戦える戦力は居ないから壁とかに張り付けておくわよ。暴れられたら困るわ」

「分かったよぉ~」

瀕死である紫織は最初に壁に張り付けられる、戦意を失っているリノアは何も出来ずにただ見ているだけだった。リノアも意識はあるが眠らされて気を失った、リノアも連れられて壁に張り付けられる、誰もが酷いと言うであろう状況、アイドル地下国の全員がレーヌ城に居る女王と陛下を嫌う理由がようやく分かる

張り付けをされて30分経過

リノアは

(私、あの時、シュシュ・ヤエランに金縛りをされて、その後にキャミット・マラに縛り付けられて、私………何やってるんだろう……)

涙を流し始める

やらかしてしまったことを、紫織を守れなかったことを後悔するリノア、またしても騎士団としての任務を果たせなかったリノアは悔しがる。またあの時と同じである、油断して莉乃香を守れなかった時と同じである。紫織を守れなかった

リノアじゃなく、紫織を狙った事に許せなかったリノアは怒りを顕にして攻撃をしたが、そこでも何も出来なかった

私はまだ未熟者

守れない、守られてばっかり

私に何が出来るの………

何も出来なかったリノアは涙を流しながら悔しがる

そして何も出来ないリノアに誰かが囁く





貴方には何も出来ないよ




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

異世界で俺だけレベルが上がらない! だけど努力したら最強になれるらしいです?

澤檸檬
ファンタジー
旧題 努力=結果  異世界の神の勝手によって異世界に転移することになった倉野。  実際に異世界で確認した常識と自分に与えられた能力が全く違うことに少しずつ気付く。  異世界の住人はレベルアップによってステータスが上がっていくようだったが、倉野にだけレベルが存在せず、行動を繰り返すことによってスキルを習得するシステムが採用されていた。  そのスキル習得システムと異世界の常識の差が倉野を最強の人間へと押し上げていく。  だが、倉野はその能力を活かして英雄になろうだとか、悪用しようだとかそういった上昇志向を見せるわけでもなく、第二の人生と割り切ってファンタジーな世界を旅することにした。  最強を隠して異世界を巡る倉野。各地での出会いと別れ、冒険と楽しみ。元居た世界にはない刺激が倉野の第二の人生を彩っていく。

処理中です...