最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ

文字の大きさ
上 下
43 / 221
コールド帝国

四十三話 剣と心

しおりを挟む
俺達はアテナを救出して……ブラックナイトを一人倒す事が出来た、だがアテナはまだ目を覚ましていない、まぁ、結構な時間が経てば……いきなり起きるのも無理はないだろう

「どう?アテナの調子は」

「ああ、段々と顔色が良くなってきてる」

「良かった」

「にしても本当に似てるな、クレアと」

「うん……この子が本当に300年前の私だとしたら、ゲームから来た私は何者?」

「分からないな、まぁ……前世と言っていいだろう、そう気にする事はない……アテナはアテナ、クレアはクレアだ」

「うん、レンはさ、どっちが好き?」

「・・・・ん?友達でって事か?」

「………ばかあほ、そっちじゃないもん……」

「ごめん、最後の方聞こえなかった、なんて?」

「ばーーか!って言ったの!」

「えぇ!?急に!?」

「はぁ………昔の俺とやってる事変わんねぇ……」

「今のって俺のせい?」

「100%、レンのせいだな」

「まじかよ………本当に最後の方聞こえなかったんだよ」

「なら聞こえるように努力しないとな」

「え?何を?」

「なんでもないよ」

お喋りをしている中、リンジェ達の方は

エレナside

「貴方中々やるわね」

「えぇ~そうかな?」

「まだまだ余裕って訳ね……馬鹿にされたわ」

「してないよ~?ただ余裕ってだけ」

「ふ~ん、そう?なら本気で行かせてもらうわね」

「え~まだ本気っ」

頬っぺたを掠る

「っ!は、はやい……」

「これでも余裕って言えるの?」

「中々やるね、ちょっとお姉さん……本気出しちゃうね」

今使ってる武器を捨て

2本目の武器に変える、2本目の武器は闇に包まれた剣

「な、なによ……その武器」

「私の専用武器だね~」

斬りかかってくる

キンッとぶつかり合う

「っ!」

「あまり耐えると燃え移っちゃうよ~?」

後ろへ下がった

「危ないわね、火傷したら、この美しい腕が汚れるじゃない」

「なんか言葉遣いがいいな~って思ったら、お嬢様だったんだ~」

「そうよ、悪い?」

「ん~ん、可愛い~」

「褒めても金貨は出さないわよ」

「要らないよ~その代わり~、君の命頂戴よ!」

斬りかかってきた

「っ!貴方、だいぶ戦闘狂ね」

「も~褒めないでよ~」

「褒めてないわよ………」

「でも、本気で貰うから、君の命」

「ええ、私もそのつもりよ」

スキル 黒龍

スキル ラピッドライトニング

速さで差をつける

「…………」

(なにを観察してるのかしら、来ないならこちらから一気に攻撃仕掛けるわね)

私の速さをずっと食らいながら目で追っていた

「クッ………」

「死ぬわよ、貴方」

「クッ、ククッ………」

(なんか不気味ね、雰囲気もさっきと違うわ)

少し油断した、その時だった

腕を掴まれ、吹き飛ばされる

「キャッ!」

立ち上がろうとしたら、目の前に彼女が居た

「っ!」

「ごめんねぇ~、私~君より強いの」

剣を振りかぶる

スキル 黒炎

「ッ!」

ギリギリ避けるが掠ってしまう

傷口から黒い炎が燃え上がる

「あ゛あ゛ぁぁぁッ!!」

「痛いね~痛いよね~もっと痛くしてあげる~」

「やめ………やめ……て……」

(終わった………もう無理よ……彼女に勝てっこないわ……)

すると急に昔のことが頭によぎる

(お父様………私はまだまだ未熟者でしたわ………剣術も技も………私には………)

回想

あれはまだ私が幼い頃だった

「コラ!エレナ!剣の持ち方が違うぞ!エレナよ、剣の心も考えたらどうだ!」

「剣に心なんて無いですわよ」

「あるんだ!剣と心が通じ合う事でより軽く、より早く剣を振ることが出来る、それを忘れるでない、エレナ」

「お父様………全く分かりませんわ………」

「今は分からなくてもいい、だがいつかわかる時が来る………」

頭を撫でながらこう言われた

「まぁ、エレナなら、どんな敵であろうと勝てるだろうな」

「どうしてそう思うのですか?」

「成長速度は早いし、エレナは俺似だしな………それに一番に信頼してるからだ、エレナのこと」

「私を……ですか?」

「ああ、だからこの剣はお前に託す」

渡されたのはお父様の剣だった

「私にこれを?」

「剣と心が通じ合ったら、これを使え………いいな?」

「はい!」

そしてその後も散々教えてもらった

だけど、悲劇は翌日に起きた………お父様が病気で急死……今まで私に隠していた……私はお父様のこと嫌っていたけれど………お父様は私のことをずっと愛してくれたわ、それなのに私は感謝も出来ずに、お父様に………ありがとうと伝えたかった………残ったのは私に託してくれた、お父様の剣………私がいつも使ってる剣とは違う、私はこの剣で勝たないといけない……どんな強敵でも、剣と心が通じ合っていれば、勝てる!

その更に翌日

私は執事から手紙が渡された

「執事、これって誰からの手紙ですの?」

「お父様からのお手紙です」

「お父……様……」

「お辛いと思いますが、読んでいただけたら、幸いです」

「ええ………ありがとう、執事」

「いえ、では」

ガチャン

手紙を開く

そこには一行だけ書いていた

自分を信じて勝ち進め



「………お父様らしいわね……今だから言えるわ………お父様、ありがとうって」

この言葉を頭の中にインプットする

お父様ありがとう、自分を信じて勝ち進みますわ………剣と心も通じ合って………誰よりも最強の剣士になりますわ

回想終了

剣を押し返す

「な、なにッ!」

「だから今度こそ、諦めないわ………貴方に勝ちますわ、絶対に」

(傷口が治った?これはパーフェクトヒール………この子使えたの?隠し持ってたの………へぇ)

「全力で行くね、エレナちゃん」

「ちゃん付けはやめて欲しいわ」

スキル 黒龍・地獄

「終わりだよ~エレナちゃ~ん、ほら~地獄行き~」

「迫力は凄いけれど、武器の持ち方が駄目ね」

簡単に崩せる

受け流した

「は?」

「言ったわよね?持ち方が雑だって」

「馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な!」

「止められたからって急に壊れないでくれるかしら、せっかく貴方、可愛いのに台無しよ」

「止められるはずがない!簡単に受け流せるはずが………」

確かに今のは危なかったわね、食らってたら………重症……いや、死んでいたわね、けれど、持ち方が雑………剣の太刀筋がまだまだね、私より剣を振っていない証拠よ、だから受け流せたのかもしれないわね………これもお父様のお陰よ

「次は私の番よね?」

「クッ…………」

(剣と心を通じ合わせる、それがこの剣の本当の力ね)

攻める

「フッ!」

剣と剣がぶつかり合う

「ッ!さっきより力がッ!」

透かさず、連続攻撃

「クッ!なんなの、この子!さっきよりっ!」

「フッ!」

押す

「ッ!」

(剣と心が通じ合うってこういう事だったのね)

スキル 黒炎

連続攻撃

「無駄よ、今の貴方じゃ無理」

「君~うるさいよ~!」

(焦ってるわね、そのせいか………全部受け流せるわ)

全ての攻撃を受け流した

「な、なんでッ、なんでよ!なんで効かない!!!」

「少しは考えてみたら、どうかしら?」

(もう終わらせるしかないわね、精神が狂う前に彼女を楽にしてあげないといけないわ)

「終わりよ、ヒス・マーガレット」

「嫌………嫌嫌嫌嫌嫌ぁぁぁぁ!」

「楽になりなさい」

鞘に収めて構える

スキル ラピッドウォーター

優しく切り裂いた

「安からに眠って」

「ッ……………」

彼女を支えた

「こんな………優し……く……される………のは初め……て………」

「女性には優しくしないといけないもの」

「ふふ………君っ……て………良い人……なん……だね……」

「お母様の遺伝かしら」

「………それ………でも………ありが………とう………私……に……優しく………し………て………」

最後を言う前に天へと行った

「…………安らかによ、マーガレット」

(後は任せたわ、リンジェ、キャシー、ミラエル)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

【第1章完結】王位を捨てた元王子、冒険者として新たな人生を歩む

凪木桜
ファンタジー
かつて王国の次期国王候補と期待されながらも、自ら王位を捨てた元王子レオン。彼は自由を求め、名もなき冒険者として歩み始める。しかし、貴族社会で培った知識と騎士団で鍛えた剣技は、新たな世界で否応なく彼を際立たせる。ギルドでの成長、仲間との出会い、そして迫り来る王国の影——。過去と向き合いながらも、自らの道を切り開くレオンの冒険譚が今、幕を開ける!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

雑魚キャラ転生 おっさんの冒険

明かりの元
ファンタジー
どこにでも居るような冴えないおっさん、山田 太郎(独身)は、かつてやり込んでいたファンタジーシミュレーションRPGの世界に転生する運びとなった。しかし、ゲーム序盤で倒される山賊の下っ端キャラだった。女神様から貰ったスキルと、かつてやり込んでいたゲーム知識を使って、生き延びようと決心するおっさん。はたして、モンスター蔓延る異世界で生き延びられるだろうか?ザコキャラ奮闘ファンタジーここに開幕。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】

一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。 追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。 無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。 そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード! 異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。 【諸注意】 以前投稿した同名の短編の連載版になります。 連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。 なんでも大丈夫な方向けです。 小説の形をしていないので、読む人を選びます。 以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。 disりに見えてしまう表現があります。 以上の点から気分を害されても責任は負えません。 閲覧は自己責任でお願いします。 小説家になろう、pixivでも投稿しています。

処理中です...