上 下
36 / 175
コールド帝国

三十六話 兄妹

しおりを挟む
モンスターによって馬車がぶっ壊された為、またまた歩きで旅をすることになった俺達………ローズ王国では暑くて……今度は寒いかよ、HPはないがもちろんゲームの世界なので凍え死んだらゲームオーバー、早く次の街に行きたい……ちぬ……マジで分からない……暑い所と寒い所があるの……ゲームだからそんくらい許して欲しい、まぁ、流石に無いか………

「寒いなぁ……」

「本当に寒い、なんか着てくれば良かった」

「どんどん気温が下がってるのは次の場所に近づいた証拠だね」

「私が温めてあげましょうか?お兄様」

「いや、大丈夫……なんとかなるなんとか」

「また作ってあげるよ~コート」

「え?マジで?神かよ」

「ちょっと待っててね~」

マジでキャシーは何者なんだ……戦闘能力が高かったり、戦闘能力でもスキルがめちゃくちゃ強くて……物が作れて、精霊ってもしかしてめちゃくちゃ凄かったりする?めっちゃ行きたいんだけど、精霊が居る場所……まぁ、まだだろうけど

独り言を言っていると

「見て見て~!コート作れたよ~」

「貴方……やっぱり凄いわね……」

「こんな物をバンバン作れちゃう人、見た事ないかも……キャシーさん凄い」

「えへへ~」

早速コートを着た

俺は白

クレアは薄い赤

リンジェは黄緑

エレナは薄い黄色

「お~しかもあったけぇ」

「コートの中に暖房装置をつけたからね~」

「暖房装置?と言う物はなにかしら?」

「着ると体を温めるんだよ~、脱ぐと暖房装置は切れる感じかな~」

「マジで神だわ、流石」

「えへへ~」

天使だ……ここは天使の集まりだ……でも本当に凄いよなキャシーは、なんでも出来るぞ……流石に有能すぎて怖い、有能すぎて助かりすぎてる……あざますだわ、これは……いつかは精霊の国行ってみたいものだな、歓迎されるかは分からんが……

そしてコートに温まりながら、移動していると

氷の城が見えてくる

「また城だ」

「しかも氷で出来てるよ」

「すごーい!綺麗~!」

「綺麗ね……こっから見えるくらい」

「絶対寒い……けど、まぁ、いか」

再び歩き始める

歩いていると……

(なんか下からモンスターの気配がするな、これは……ゴーレムか?)

下から出てこようとする

「みんな!避けろ!」

「「「っ!」」」

避けた

やはり下からモンスターが現れた、現れたのは氷で出来たゴーレムだ……これは簡単に倒せるのだが……周りが硬い、氷って言っても一発で倒せる相手では無い、弱点狙いか

「レンさん、攻撃して来ないよ?」

「確かに……」

「敵対してないのかな、私達のこと」

「ん~?なんか様子がおかしいよ~?」

「待て、何やってんだ、このゴーレム……!」

「もしかして……地面に穴を!?」

ゴーレムは拳で地面を叩き割って穴が空く

俺らの所に穴を開けやがった!てか落ちる!まずい!

「ダメ!落ちる!」

「みんな!生きろよ!」

「お兄様もお気をつけて!」

「「うわぁぁぁぁぁっ!」」

みんなは地下らしき所に落ちた

クレアside

「いっててて………」

「クレアさん!良かった!」

「リンジェ!他のみんなは?」

「分からない……落ちた時に皆とはぐれたんだと思う」

はぐれたのはまずいかも………みんな無事で居てね、すぐに合流するから……とりあえず、抜け出せる道を探さないと……でも暗い!これじゃ道が分からない……

すると明かりが付く

「明かりが付いた?」

「待って……クレアさんここ……地下ダンジョンだよ……?」

「嘘……しかも周りは氷だらけ………出られないじゃん」

マップが追加されました

「マップ?」

「あ、あれ?私の手元に地図が………」

(なるほどね……リンジェには地図、私にはマップね……これを持って脱出しろって事だね……)

クエストが解放されました

クエスト「3階ダンジョンをクリアせよ」

(クエスト発生したね……コールド帝国に行く前にこれをクリアすればいいんだね、上等だよ)

「このダンジョンは3階上がれば、脱出出来るみたいだよ!クレアさん!」

「そうみたいだね、だけど気をつけて……必ずモンスターは居るはず」

「うん!」

私達はダンジョンだけど……レン達は大丈夫?レン達はどんな所でどんなクエストなのかな……特にレンから嫌な予感しかしない……気をつけてね、レン……レンなら大丈夫か……心配だけど、信じるしかないね

エレナside

「何処よ、ここ」

「ん~考えられるのは一つ、試練の場所とか~?」

「試練?それって戦わされるってことよね?モンスターらしき影は見当たらないけれど」

「ん~ん、あの牢獄から出てくるよ~ほら~」

牢獄で待っていたのはモンスター

しかも牢獄が東西南北にある

私達に戦えってことよね?いいわ、上等よ……来なさい、ボコボコにしてあげるわ……お兄様待っててちょうだい、終わったら……合流するわ

「行くわよ、キャシー」

「うん~」

レンside

「いってぇ……マジでなんなんだ?あのゴーレム、急に足場に穴開けて落としやがって」

マジであのゴーレム許さん……戻ったら……ん?てかアイツも落ちたくね?よし、どんまい……てかここ何処なんだよ、意味分からん場所に落とすな、ゴーレム

「あれ?お兄ちゃん、久しぶりだね」

「ん?」

暗闇の所から聞き覚えのある声……見覚えのある声……そしてそのお兄ちゃんという呼び方……なんだ、なんでここに居るんだよ……ここに呼び出されたのか?なんで居る?

「紫織………」

「あ、覚えてたんだ、久しぶり~」

「なんでここに居るんだ?お前もこの先ゲームに飛ばされたのか?」

「も~何言ってるの?お兄ちゃん、私、このゲームの第2創設者だよ~?」

「は?創設者?創設者はサカキのはずじゃ」

「だ~か~ら~、第2創設者って言ったでしょ?話聞いてた?サカキは第1創設者」

「………馬鹿な……第2創設者なんか居るのか……しかも紫織が第2創設者……」

このゲームを一緒に作ったってことでいいんだよな?サカキと一緒の化け物……しかもプレイヤーだ、レベルはサカキと同じ……戦ってもきっと負ける、紫織は俺と同じゲーマーだ……てか多分俺が使ってる、スキルは把握済みだ

「ここにプレイヤーを送り込んだのは紫織でいいんだな?」

「うん、そうだよ?カインド村でモンスター呼んで大量殺人したのも私!ベルアってプレイヤー居たでしょ?あの子は私がカインド村に呼び出した」

「んなっ………」

「そしてゴーレムを呼んでお兄ちゃん達を落としたのも私だよ、この地下はクリアしないと、出れないよ~死んだら、もちろんゲームオーバー」

「そうか、俺のクリア条件はなんだ?」

「あれ?意外と冷静なんだね、お兄ちゃん」

「アイツらならクリア出来るよ……残念だがな、紫織の予想は外れる、アイツらは俺よりずっと強いよ」

「ふ~ん」

決してアイツらは死なない……俺はアイツらを信じたい、仲間として、友達として……だから俺は俺の出来ることをする、この地下クエストをクリアして脱出してやる

するとクエストが現る

クエスト「紫織に敗北を」

紫織のやつ、負けたことないのか……なら初めての敗北は今日だな、俺が勝つ

「そうだね~お兄ちゃんのクリア条件は私が繰り出すモンスターを倒してね、あ、私が飽きるまでだから」

「ああ、いつでも来いよ……ウザいと思うまで戦ってやるからよ、モンスター出してこい」

「お兄ちゃんをやって、私の手駒達!」

最初のモンスターはメデューサとドラゴン

カインド村に出てきたモンスター達だ、めちゃくちゃ懐かしい

「おぉ、久しぶりじゃね?カインド村に居たモンスター」

「話してる余裕ないよ~バトルスタート!」

「さて、楽しもうか」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。

破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。 小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。 本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。 お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。 その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。 次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。 本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜

月風レイ
ファンタジー
 グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。  それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。  と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。  洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。  カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。

鑑定能力で恩を返す

KBT
ファンタジー
 どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。 彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。 そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。  この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。  帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。  そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。  そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。

猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。 そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。 あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは? そこで彼は思った――もっと欲しい! 欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。 神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―― ※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。

処理中です...