最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ

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スレイヴ街

二十話 新しい仲間と一緒に

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エレナside

リンジェさん、クレア、お兄様、この3人が寝てしまったから運ぶことになった……お疲れ様よ……本当に……ありがとう、この街を救ってくれて

寝室

寝落ちした3人組をベッドに寝かせた

バンッ!

「ダーリン~」

「しーーっ、キャシー、静かにね」

「ダーリン寝ちゃったの?」

「疲れが来たらしいの、城前で寝落ちしちゃって」

「そっか~じゃあ、私ダーリンの隣で寝ちゃお~」

「寝てもいいけれど、起こさないように」

「は~い」

キャシーもダーリンの隣で寝始めた

「はぁ、はぁ、キャシー早いわよ……」

「お母様……」

「エレナ……話があるの……いい……?」

「うん、するならベランダで話しよう」

「ええ」

ベランダ

「その……エレナに向かって酷いこと言ったわね……ごめんね……」

「ううん、あれはお母様の本音じゃないって分かってたわ……だけど……傷ついた……」

「ごめんね……本当に……」

涙を流し始める

「お母様しゃがんでくれるかしら」

「ぇ……?えぇ……」

しゃがむ

そっと抱き締めた

「けれど……今でも愛してるわ、お母様の事……ずっと……ずっとよ……」

「エレナぁぁ……私も……私も愛してるわ……ずっと……ずっと言えなかったの……」

「うん……分かってるわ……」

「ちょっとこのままで居させてくれるかしら……」

「いいよ」

数分抱き締めた

「ん……ありがとう……」

「逆になったわね、前は私からだったのに」

「そうね……あ、そう、エレナ、旅したいかしら?」

「旅……したい……お兄様と……お兄様の事大好きだから……」

「じゃあ、明日話し合ってみよっか、今日はみんな疲れてるみたいだから」

「そうね……」

3人はこの街の英雄、まだまだ若いのに凄いと思うわ……まぁ、私も若いんだけどね……私はどうしようかな、お兄様と旅したいけれど……承認してくれるかしら……

翌日

「ダーリン♪」

「………うわっ!ってなんだ、キャシーか」

「もう朝だよ~」

「おう、サンキュ」

「あ、ダーリンの事エルリアとエレナが呼んでたよ~、後はリンジェとクレアも」

「そうか、おーい、リンジェ、クレア起きろ~」

「ん………もう朝……?」

「もう朝だ、エルリアさんとエレナが呼んでるらしいから行くぞ」

「……わかったぁ………ふぁ……ぁっ……」

めっちゃ眠そう、それはそうか……いくら若くても戦いすぎてる……てかめっちゃ腰痛いし、足もパンパンだ……いてぇ……

そして女王エルリアとお嬢様のエレナの元へ

「おはよう、エレナ」

「あ!お兄様!おはようございます!」

「お話があるから座ってもらえる?執事、紅茶と例のものを持ってきてもらえるかしら?」

「かしこまりました」

「例のもの?」

「なんだろうね、例のものって」

「さあ?」

そして紅茶とその例のものを持ってきた、でっけぇ袋がドサッと置かれる

デカくね?なんか、いっぱい入ってるような大きさだな……まさかお金とか入ってないだろうな?そう考えるとより怖くなってきた

「まずはこの街の為に必死に戦ってくれてありがとう、感謝するわ」

「街の人を守るのが私達の任務だからね」

「私達は英雄なんだからあれくらいやって当然よ」

「ぼっちには得意技だからな」

「ええ、その英雄さん達に報酬があるわ……それがこれよ」

大きな袋を開けて見るとそこには

王金貨50枚

白金貸40枚

金貨20枚

合計54200000円

「ま、まじかよ……」

「こんな大金もらえないよ……」

「冷汗が止まらない……」

「も、貰えねぇ……」

「いえ、貰ってちょうだい」

「ま、マジで?」

「マジよ」

「って言ってるけど……2人は?」

「貰わないと可哀想だから……まぁ……」

「貰うね……」

「ええ、食料費にも困る事ないわ」

まじかよ……こんなの現実でも有り得ないお金の量だ……こんな大金持ち歩いてると肩が重くなるぞ……まぁ、生活費には十分すぎるけど……でもありがとう、本当に

「後もう一つの報告よ、エレナ」

「ええ、あの……お兄様……」

「ん?」

「わ、私も一緒に冒険がしたいですわ!だから一緒に連れていってください……」

「え!?」

「本当に?危険だよ?冒険って言うのは」

「大丈夫よ、覚悟は誰よりもあるわ」

真面目な顔だ……まじで冒険に行きたいらしい……でも守りきれないことだってある……その時はどうする?死んでも助けるか?怖い……1人じゃ任せられない、それが唯一の心配所だ……どうするか……

「うん、分かった」

「はえ?クレア?」

「私、知ってるの……あの時の迫力で分かった、かなりの戦力になるって……リンジェ、全体回復魔法のフルリカバリー」

「うん、覚えてるけど……もしかしてあれって」

「私がやったのよ、でも今は使える分からないわ」

「なるほど……ヒーラーか、心配は要らないか……でも危険な時は必ず守るから、約束な」

「はい!お兄様!」

「よし、じゃあ、一緒に冒険するか」

「よろしくお願い致しますわ!」

「次の目的地は王国に行くといいわね」

「え?でも最終目的地がそこで……」

「いえ、王国は3つあるわ」

そう、王国は1つとは限らない……王国は3つ存在する、第一王国、第二王国、第三王国……その中で第一王国が最終目的地だ、目指せばいいのは第三王国のローズ王国……まぁ、そこには薔薇のようなイケメンと美女が居る訳だ

「なるほど、まずは第三王国だな」

「ダーリン、楽しみだね~」

「ああ」

「朝早いけど、出発しちゃおっか」

「だね、日が暮れる前に着いて一泊くらいはしたいかな」

「門まで見送るわ」

「お、助かる」

スレイヴ街の門前

門前には女王様と街の人が来てくれていた

「お母様、旅が終わったら……旅のお話いっぱい聞かせますわ!だから待ってて」

「ええ、寂しいけれど暫くはお別れね……キャシー」

「ん~?」

「また会いましょう、後……英雄さんと良い旅を」

「うん~!」

「またな~!」

「良い旅しろよ~!」

「また会おうな~!」

「道端には気をつけろよ~!」

「良い奴がいっぱいだな」

「うん、そうだね」

この街でも色々あった……森の中でお嬢様を救ったり、影と元英雄と戦ったり、クエスト失敗してクレアと喧嘩したり、クレアと共闘で女王と精霊を倒したりでいっぱいあった、かなり疲れた俺達は眠った事によってめっちゃ元気出たわ

「よし、行くぞ」

「うん!またね~みんな~」

「皆さん……また……!」

「またね~」

皆とお別れをする、そして新しい仲間と共に次の場所、第三王国……ローズ王国に向かう

クエスト「スレイヴ街」がクリアされました

クエスト「ローズ王国」が解放されました
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