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第一章 カインド村

十一話 村の勝利

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レンside

「待たせたな、リンジェ」

「れ……れ……レン……さんっ……」

なんとレンがここに来ていたのだ

「アレク、クレイン、皆を守れ」

「お任せ下さい、リーダー」

「おう!任せろ!」

「騎士団様も………!」

「悪いな、終わりだ、オルトロス」

スキル アブソリュート・ゼロ

敵全体を凍らせた

スキル メテオ

隕石を降らし、凍った状態のモンスターを一撃で倒した

「え……?一撃で倒した……」

「凄いです……リーダー」

「リーダー、北側の敵はどうしたの?」

「ん~まぁ、一旦村に戻ってからでもいいか?それから話す、クレイン、アレク、俺はリンジェを背負うから他の2人を背負ってくれ」

「分かりました、リーダー」

「おう」

西側陣営vsケルベロス、オルトロス、ゴブリン

西側陣営敗北

レンvsケルベロス、オルトロス、ゴブリン

レン勝利

クエスト1-3「この村を守り切れ」がクリアされました

死者3名 重傷者 多数

怪我人を背負って村へ戻る

医務室

「ん………レンさん………」

「おはよう、リンジェ」

「もう大丈夫?」

「はい、でも……私はリーダーとして何も……」

「たとえ、何もしてなくても指揮を上げてくれたことに感謝してたよ、リンジェの仲間は」

「私は……私は何も出来てません!モンスターの攻撃に脅えて腰抜かしたり、足が動かなかったり……そのせいで1人の仲間が犠牲になったんです!なのになんで……なんで叱ってくれないんですか……」

仲間がリンジェのことを庇い、亡くなられた、犠牲になったことを後悔している、でも今回の戦いで仲間を失ったのはリンジェだけじゃなかった

「私もだよ、私も弱いばかりに仲間の命を救えなかった、私も何も出来なかった……一緒」

「仲間が失ったのはリンジェのせいだって誰も思ってないよ、良く頑張ったな、リンジェ」

 涙を流す

「よしよし、リンジェ、良く頑張ったね」

抱き着いて頭を撫でるクレア

泣き続けること数分

「レンさんに救われたの2回目……ですね、レンさんは私にとってヒーローです!レンさん、ありがとう!」

「お、おうって今………」

「タメ語だと話しやすいから……ダメ……?」

「い、いやダメじゃないぞ」

「イチャイチャしてる所見られてるけど大丈夫そ?」

「イチャイチャしてねぇ!てか見るな!見てるなら入れ!こにゃろ!」

ぞろぞろと入ってくる、今回協力してくれたメンバー、てか盗み聞きしすぎだろ!バーンッとかして入ってこいよ……全く

「んだよ、バレてたのか」

「アレクが静かにしないからですよ」

「なんだと!本読んでたやつが!」

「この美しい本になんてことを」

「騎士団2人は静かにしろよ……」

「なんて素敵な会話なの!」

「変な人ですね……」

はぁ……コイツら本当に騒がしいったらありゃしない、重傷者が居るっつうのに、起きたらどうするんだよ……全く、ま、平和だからいいんだけどね

「あ~それと北側についてたが、アイツに関してはなんか俺にボコられて帰ったぞ、だから」

「わ、私達の勝ち?」

「ああ、そうだな、俺達の勝利だ」

「「やったぁぁぁ!」」

「よし!」

「勝ったって本当!?コホッコホッ」

「おいおい、大丈夫か?」

「大丈夫よ、心配しなくても」

「そうか」

一つだけ言っておこう、最強すぎてすんません。最強すぎてすぐ終わっちゃった……まぁ、アイツと俺の覚えてる技は格が違うからな、しかもアイツは攻撃に全振り、他のステータスにも振れよ……て思った、まぁ、今更文句言っても仕方がないんだけども

その後は皆で勝利を祝って乾杯をして解散した後、リンジェの住む家でお泊まりすることになった

「猛毒とかは食らわなかったの?レンさん」

「ん?食らう前に倒した」

「えぇ……」

「まぁ、レン強いからね」

「相手腰抜かしてたよ」

「あの時猛毒食らったのは能力を探るため?」

「バレてたのかよ……」

「だってレンさん、分かりやすいもん」

「そうだね、考えてる事がすぐ分かる」

俺ってそんなに分かりやすいか?上手く隠せてたのかと思ったけど、そんなこと無かったみたい……いやあ~、探るためとはいえ、わざと食らったのは申し訳無くなる……マジですんません、探ったことにより猛毒は避けられた

「あ!そう、あのね」

「ん?」

「次も一緒に行っていい……?」

「当たり前だろ?仲間じゃん、俺ら」

「一緒に旅しよ!でも危険はある」

「うん……それは分かってる、せめて……せめて足を引っ張らないようにするから一緒に居ていい?」

「ああ」

「やった!」

仲間が増えました

アーロエ・リンジェ

夜もめっちゃ話してワイワイして寝た

そしていよいよ、お別れの時が来る

「英雄さん、リンジェのことをよろしくお願いします」

頭を下げた

「はい、任されました」

「村は俺達が守ってやるから、お前達は安心して次の所へ行け!いいな!?」

「ああ、騎士が居るなら安心だな」

「え?騎士だったの!?」

「貴方には教えてませんでしたね、僕達は英雄騎士団No.2とNo.3の人です」

「めちゃめちゃ強い人だったんだ……てかもっと早く教えてよ!全く」

「はは!わりぃわり!」

「あれ?リンジェさんは?」

「あ~リンジェは……」

こういう時に限って中々起きなかったんだ、リンジェの奴は……ったく、まぁ、遅れてくるだろう、それまで会話をしようではないか

来るまで会話をしていると

「遅れてごめーーん!」

「お、来た」

「こら、リンジェ、大事な日に寝坊しちゃダメでしょ!」

「ご、ごめんなさーい!」

「いよいいよ、ゆっくり来な」

「さてお別れだね」

「ああ」

この村で色々あった、いきなりボスにあったり、変なやつにあったり、この村を救ったりして大変だった……でも、勝利後の皆とワチャワチャするの楽しかった

「またね!お母さん!みんな!」

「元気でね、リンジェ、寂しいけど」

「うん、私も寂しいよ、でも今は仲間が居るから!寂しいなんてことない!」

「ふふ、良かった、英雄さん……何度も言うけど、娘をよろしくお願いします」

「はい!任せてください!」

「またな、リーダー!」

「「またねー!」」「また」

皆とお別れして次の所へ向かう

クエスト「カインド村」がクリアされました

クエスト「スレイヴ街」が解放されました
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