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第二章
夕景山の揺籃歌《十二》
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夕景山は大きな山だ。山頂から見て東の東麓、南の南麓、西の西麓には大きな街があり観光で栄えている。
中腹までには小さな村も幾つかあり、整えられた山路が続く。だがその先、頂上へと向かう道は厳しく、紅葉見物の観光客のほとんどは中腹までの山路から山の景色を楽しむのだ。
中腹に作られた麓まで見渡せる場所にある茶屋は観光の一番人気で、人々は真っ赤に染まった山と眼下に見える街を見ながら茶を飲み、山歩きの疲れを癒やす。
そんな中、北側は山の形状が険しく昔から住む僅かな人数の村があるだけで、そのほとんは野生動物達の縄張りとなっていた。玄奘達は、東麓から山路に入り西麓を目指す。
「いったいどうしたんでしょう」
「何処かに攻め込むきか」
足を踏み入れた東麓の街の大通りでは、手に鉈や鎌や棒を持った男達が集まっていた。いくら紅葉の観光時期ではないとは言え、道を歩く旅人の姿も見えるというのにこの物々しさは何だ。桂英と明陽を抱きかかえていた八戒と悟浄は顔を見合わせ呟き、玄奘は顔を顰めた。
「おい、こりゃ何の騒ぎだ。何かあるのか」
明陽をおろし武器を持つ男達に近づいた悟浄が声をかければ、一人の男が振り返った。
「子供が拐われたんだ! ってあんた、旅人かい」
「あぁ」
振り返った男の話によれば、昨日の夕方夕景山の中腹にある茶屋から街に戻って来ていた数人が、北側に飛んでいく大きな鳥のようなモノが子供も抱えているのを見たと言う。この街では数日前に数人の子供が消え捜していたのだと。
「その鳥みたいなのが子供を連れてったに違いない。この街では時折子供が消える、きっとその鳥のしわざだ。俺達は今から、拐われた子供達を取り返しに行くんだ!」
“オォー” と沸き立つ男達に
「その鳥のようなモノとは、どんな姿をしていたんですか」
と、八戒は聞いた。それは玄色の羽毛を持つ、大きな鳥のようだったと。ただ普通の鳥と違うのは、薄墨色の人のような長い髪が見えたと言うのだ。
「ありゃ鳥形の妖怪に違いねぇ」
近くにいる男がそう言った時
「とりさんは、そんなことしないもん! とりさんは、やさしいもん!」
と、八戒の腕の中から男達の話を聞いていた桂英が大きな声で叫んだ。
「そうだ! 鳥さんは子供を拐ったりしないし、嫌がる子を連れてったりしない! 絶対に!! 」
突然大きな声で鳥らしきモノを擁護するような幼い声に、近くにいた大人達は “何だ何だ” と声の主を見た。
八戒は明陽と桂英から “鳥さん” と呼んでいるモノの話を聞いている。二人の話を聞いた沙麼蘿は、“それは飛天夜叉だろう” と言っていた。
自分が離れている間も、食べる物にも事欠いていた幼い弟妹に食べ物を与え、時に抱きしめ優しくしてくれたと言う夜叉。八戒にとっては、弟妹の命の恩人だと言ってもいい。
八戒の説得のためか、それとも玄奘三蔵と言う名の偉力か、はたまた大神の姿に神の御威光を垣間見たからか、武器を手にしていた人々は一旦その武器を置き、代表者が玄奘達と共に夕景山の北側に様子を見に行くことになった。
元々夕景山の北側では、夜になると風に乗って子守歌のようなものが聞こえてくると言う話が真しやかに囁かれており、北側に迷い込んだ旅人などはそれを夕景山の揺籃歌と呼び、夕景山の七不思議の一つとなっていた。
「足元が悪い、大丈夫か」
「は、はい。大丈夫です」
鳥らしきモノが子供を連れていたと聞き、玄奘達について西麓の街まで向かっていた親子も、宿屋で待つことはせず険しい道のりを共に歩いていた。途中から、子供は悟浄が抱いて進んでいる。
明陽は歩くのにも苦労している親子を見て、“俺歩くよ” と悟浄に言ってその腕の中からおり、八戒の後ろをついて行く。子供達の中で自分が一番大きくお兄ちゃんだと言う自覚がある明陽は、ヨロヨロして歩いている母親に抱かれた幼い子供を見つめ言ったのだ。
「大丈夫ですか、明陽」
「うん、大丈夫」
後ろを自分の足で歩いている明陽を気にかけながら、八戒は玄奘を見た。
「どう思いますか、あの村の神隠しやら街の子供が消えること。やはり、人買いでしょうか」
「絡んでいるかも知れないが、少なくとも話を聞いた親は白だった。別の何かがあるのかもしれん」
そう、子供が消えると聞いた玄奘達は連れの親子がいた村、八戒の叔母夫婦が住む村で神隠しと言われていた事件を真っ先に思い浮かべた。だが、話を聞いた子供が消えたと言う夫婦は、人買いに子供を売ったなどと言うことはまったくなく、本当に子が消え必死に捜し回っていた。
「そう、ですね。あんなに街が栄えているんですから、子を売って金子を得ずとも…」
八戒がそう呟いた時
「なんか来る!」
と、先頭を歩いていた悟空が叫んだ。ソレは、初めは空に見えた一粒の点だった。それがどんどんとこちらに近づいてきて、玄色の羽が確認でき、そして靡く薄墨色の髪が見えた。
「妖怪だ!」
「た、助けてくれ!!」
「やっぱり、武器を持ってくるべきだったんだ!」
一緒にいた街の人々は、怯えたように叫び声を上げる。近づいてくるソレは、彼等が考えていたよりも大きかった。
子供を抱えていたと聞きはしたが、まさか自分達と変わらないくらいの大きさだとは思ってもいなかった。ましてや、羽を広げて飛んでいる姿はより大きく見える。ソレが、自分達の頭上付近まで迫っているのだ。
悟空は咄嗟に右耳の耳墜を掴み取ると
「伸びろ、如意金箍棒!!」
と叫ぶ。だが、如意金箍棒を構えた悟空の前に琉格泉が走り出てその動きを止めた。
大きな翼をはためかせたソレは、少し離れた開けた場所に降りると、小走りで此方に向かって来る。
「ヒッ…!」
と数名の声にならない悲鳴が聞こえ、後ずさるような音がした。大きな鳥のようなソレは、悟空を止める大神の前を通り過ぎ玄奘達の脇を抜けると、沙麼蘿の前で深々と頭をたれた。人間ならば、平伏していると言ってもいいだろう。
沙麼蘿はその白い手で、眼の前にやって来た飛天夜叉の頤を捉え面を上向かせる。人間の姿ではあっても、その双眸の力に飛天夜叉の躰がビクリと震え羽毛がざわめくのがわかった。
「その身に、過ぎたる母性を持ったものよ」
沙麼蘿がそう呟いた時、近くらガザガサと音がして
「母ちゃんから離れろ! 母ちゃんをいじめるな!!」
と、子供の声がした。
********
東麓→山の東側の麓。『麓』は山の下の方の部分。山すそ。山ろく
山路→山の中の道。山間の道
物々しい→重々しくきびしい。いかにもいかめしい。また、大げさである
しかめる→痛みや不快のために、まゆのあたりにシワを寄せる
擁護→かばいまもること。たすけまもること
事欠く→物が不足する。なくて不自由する
偉力→非常に強く、すぐれて強い力、勢い。また、そのような働き
御威光→人をおそれさせ、従わせる力や勢い
真しやか→いかにも本当らしく見せるさま
平伏→両手をつき、頭が地面や畳につくほどに下げて礼をすること
頤→下あご。または下あごの先端をさす語
※飛天夜叉の姿形について
一番イメージとして近いのは、十二○記に出てくる六太の女怪の沃飛です。沃飛には翼と腕の両方がありますが、飛天夜叉は翼のみ。ただし、翼は二枚重ねで内側に薄い羽があり、その羽で子供を抱えて翼をはためかせて飛ぶ設定にしています。沃飛をさらに鳥っぽくしたのが、飛天夜叉のイメージです。
次回投稿は9月15日か16日が目標です。
中腹までには小さな村も幾つかあり、整えられた山路が続く。だがその先、頂上へと向かう道は厳しく、紅葉見物の観光客のほとんどは中腹までの山路から山の景色を楽しむのだ。
中腹に作られた麓まで見渡せる場所にある茶屋は観光の一番人気で、人々は真っ赤に染まった山と眼下に見える街を見ながら茶を飲み、山歩きの疲れを癒やす。
そんな中、北側は山の形状が険しく昔から住む僅かな人数の村があるだけで、そのほとんは野生動物達の縄張りとなっていた。玄奘達は、東麓から山路に入り西麓を目指す。
「いったいどうしたんでしょう」
「何処かに攻め込むきか」
足を踏み入れた東麓の街の大通りでは、手に鉈や鎌や棒を持った男達が集まっていた。いくら紅葉の観光時期ではないとは言え、道を歩く旅人の姿も見えるというのにこの物々しさは何だ。桂英と明陽を抱きかかえていた八戒と悟浄は顔を見合わせ呟き、玄奘は顔を顰めた。
「おい、こりゃ何の騒ぎだ。何かあるのか」
明陽をおろし武器を持つ男達に近づいた悟浄が声をかければ、一人の男が振り返った。
「子供が拐われたんだ! ってあんた、旅人かい」
「あぁ」
振り返った男の話によれば、昨日の夕方夕景山の中腹にある茶屋から街に戻って来ていた数人が、北側に飛んでいく大きな鳥のようなモノが子供も抱えているのを見たと言う。この街では数日前に数人の子供が消え捜していたのだと。
「その鳥みたいなのが子供を連れてったに違いない。この街では時折子供が消える、きっとその鳥のしわざだ。俺達は今から、拐われた子供達を取り返しに行くんだ!」
“オォー” と沸き立つ男達に
「その鳥のようなモノとは、どんな姿をしていたんですか」
と、八戒は聞いた。それは玄色の羽毛を持つ、大きな鳥のようだったと。ただ普通の鳥と違うのは、薄墨色の人のような長い髪が見えたと言うのだ。
「ありゃ鳥形の妖怪に違いねぇ」
近くにいる男がそう言った時
「とりさんは、そんなことしないもん! とりさんは、やさしいもん!」
と、八戒の腕の中から男達の話を聞いていた桂英が大きな声で叫んだ。
「そうだ! 鳥さんは子供を拐ったりしないし、嫌がる子を連れてったりしない! 絶対に!! 」
突然大きな声で鳥らしきモノを擁護するような幼い声に、近くにいた大人達は “何だ何だ” と声の主を見た。
八戒は明陽と桂英から “鳥さん” と呼んでいるモノの話を聞いている。二人の話を聞いた沙麼蘿は、“それは飛天夜叉だろう” と言っていた。
自分が離れている間も、食べる物にも事欠いていた幼い弟妹に食べ物を与え、時に抱きしめ優しくしてくれたと言う夜叉。八戒にとっては、弟妹の命の恩人だと言ってもいい。
八戒の説得のためか、それとも玄奘三蔵と言う名の偉力か、はたまた大神の姿に神の御威光を垣間見たからか、武器を手にしていた人々は一旦その武器を置き、代表者が玄奘達と共に夕景山の北側に様子を見に行くことになった。
元々夕景山の北側では、夜になると風に乗って子守歌のようなものが聞こえてくると言う話が真しやかに囁かれており、北側に迷い込んだ旅人などはそれを夕景山の揺籃歌と呼び、夕景山の七不思議の一つとなっていた。
「足元が悪い、大丈夫か」
「は、はい。大丈夫です」
鳥らしきモノが子供を連れていたと聞き、玄奘達について西麓の街まで向かっていた親子も、宿屋で待つことはせず険しい道のりを共に歩いていた。途中から、子供は悟浄が抱いて進んでいる。
明陽は歩くのにも苦労している親子を見て、“俺歩くよ” と悟浄に言ってその腕の中からおり、八戒の後ろをついて行く。子供達の中で自分が一番大きくお兄ちゃんだと言う自覚がある明陽は、ヨロヨロして歩いている母親に抱かれた幼い子供を見つめ言ったのだ。
「大丈夫ですか、明陽」
「うん、大丈夫」
後ろを自分の足で歩いている明陽を気にかけながら、八戒は玄奘を見た。
「どう思いますか、あの村の神隠しやら街の子供が消えること。やはり、人買いでしょうか」
「絡んでいるかも知れないが、少なくとも話を聞いた親は白だった。別の何かがあるのかもしれん」
そう、子供が消えると聞いた玄奘達は連れの親子がいた村、八戒の叔母夫婦が住む村で神隠しと言われていた事件を真っ先に思い浮かべた。だが、話を聞いた子供が消えたと言う夫婦は、人買いに子供を売ったなどと言うことはまったくなく、本当に子が消え必死に捜し回っていた。
「そう、ですね。あんなに街が栄えているんですから、子を売って金子を得ずとも…」
八戒がそう呟いた時
「なんか来る!」
と、先頭を歩いていた悟空が叫んだ。ソレは、初めは空に見えた一粒の点だった。それがどんどんとこちらに近づいてきて、玄色の羽が確認でき、そして靡く薄墨色の髪が見えた。
「妖怪だ!」
「た、助けてくれ!!」
「やっぱり、武器を持ってくるべきだったんだ!」
一緒にいた街の人々は、怯えたように叫び声を上げる。近づいてくるソレは、彼等が考えていたよりも大きかった。
子供を抱えていたと聞きはしたが、まさか自分達と変わらないくらいの大きさだとは思ってもいなかった。ましてや、羽を広げて飛んでいる姿はより大きく見える。ソレが、自分達の頭上付近まで迫っているのだ。
悟空は咄嗟に右耳の耳墜を掴み取ると
「伸びろ、如意金箍棒!!」
と叫ぶ。だが、如意金箍棒を構えた悟空の前に琉格泉が走り出てその動きを止めた。
大きな翼をはためかせたソレは、少し離れた開けた場所に降りると、小走りで此方に向かって来る。
「ヒッ…!」
と数名の声にならない悲鳴が聞こえ、後ずさるような音がした。大きな鳥のようなソレは、悟空を止める大神の前を通り過ぎ玄奘達の脇を抜けると、沙麼蘿の前で深々と頭をたれた。人間ならば、平伏していると言ってもいいだろう。
沙麼蘿はその白い手で、眼の前にやって来た飛天夜叉の頤を捉え面を上向かせる。人間の姿ではあっても、その双眸の力に飛天夜叉の躰がビクリと震え羽毛がざわめくのがわかった。
「その身に、過ぎたる母性を持ったものよ」
沙麼蘿がそう呟いた時、近くらガザガサと音がして
「母ちゃんから離れろ! 母ちゃんをいじめるな!!」
と、子供の声がした。
********
東麓→山の東側の麓。『麓』は山の下の方の部分。山すそ。山ろく
山路→山の中の道。山間の道
物々しい→重々しくきびしい。いかにもいかめしい。また、大げさである
しかめる→痛みや不快のために、まゆのあたりにシワを寄せる
擁護→かばいまもること。たすけまもること
事欠く→物が不足する。なくて不自由する
偉力→非常に強く、すぐれて強い力、勢い。また、そのような働き
御威光→人をおそれさせ、従わせる力や勢い
真しやか→いかにも本当らしく見せるさま
平伏→両手をつき、頭が地面や畳につくほどに下げて礼をすること
頤→下あご。または下あごの先端をさす語
※飛天夜叉の姿形について
一番イメージとして近いのは、十二○記に出てくる六太の女怪の沃飛です。沃飛には翼と腕の両方がありますが、飛天夜叉は翼のみ。ただし、翼は二枚重ねで内側に薄い羽があり、その羽で子供を抱えて翼をはためかせて飛ぶ設定にしています。沃飛をさらに鳥っぽくしたのが、飛天夜叉のイメージです。
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