上 下
24 / 50
第三章 精霊達とボクの騒がしすぎる生活記録

『こちらの通信機は現在使われておりません』

しおりを挟む
※ヨミが嘔吐します
食事中の方や苦手な方は閲覧をお控えください











———————————————————-

みなさんこんにちは
私は水の最上級精霊のルシーです


私たち精霊と、ルティが精霊界で暮らし始めて、早くも3年の月日が経とうとしています


あれからのルティは、、、

それはそれは可愛く成長しています
いや、もともと可愛さの上限突破は
していたのですけれど

さらに磨きがかかってきていて
学園で襲われたりしないか
心配が募っています


まぁ、私達が一生守るのですけれども

そんな愛くるしいルティのお願いは
なんでも叶えてあげるのが
私たち精霊の生きがいなのですが

、、、ひとつだけ、問題が続いているのです


それは、ルティから2年と数ヶ月前にお願いされた
第一王子との文通の件で
、、、彼と契約した光の最上級精霊
に通信機を使い必死に連絡を取っているのですが、、、


『こちらの通信機は現在使われておりません』


おい!!!着拒すな!!!!!



失礼、取り乱しました

というわけでルティにはまだいい答えを出せてなく、、、
ルティは、
「その精霊がボクの無事さえ伝えてくれてたらそれだけでも安心だよ!
無理しないでね!頑張ってくれてありがとう!!」



、、、はぁ、天使



彼は今何をしているんでしょう?
契約済みでしたらきっと第一王子の
そばに入るとは思うのですが、、、

なんせ彼は快楽主義ですから

また、どっか歩き回っているのでしょうか



彼は最上級精霊7人の中でも
、、、なんというか、問題児?的な存在だと思います

でも、悪い精霊とかではなく

仕事は、手をつけたらこなしますし
、、、そもそも手をつけないことがほとんどですけど
性格も悪いとかおかしいとかそんなわけではないですし
、、、チャラすぎてヨミとか本当に毛嫌いしていますけど

まぁ、あれだけ連絡を入れているのですから、いつかは折り返してくるでしょう、、、

多分、、、


———————————————————-


「こっちだろ」

「違うよ、右だよ」

「じゃあ左だな」

「え!ちょっと!!」

「ほらやっぱりな!ルティは顔に出しすぎなんだよ!w」

「ポーカーフェイスが家出状態だねぇ~」

「じゃあルティの罰ゲームで、隣の部屋のお菓子を取ってきてー!」

「ええっ!あそこの部屋薄暗くて怖いのに!!」

「俺さぁ~こないだあの部屋からうめき声聞こえたんだけど、、笑」

「トンファー!もう怖がらせないでよ!!!」

「大丈夫だよ、ルティ、ヨミと一緒に行こう?」
「ヨミ大好き~!!
トンファは嫌い!」

「っ!!!!!!!!」

ボク達は、今トランプ大会をしていた

ちょうどボクが負けて罰ゲームを喰らわされてる
ボク、トランプ本当に弱いんだよな~
なんでみんなわかっちゃうんだろ?

ヨミとお菓子を漁ってきて
元の部屋に戻ったら、トンファが
ガチで泣きそうだったので、全力で宥めた
ボクはみんな大好きだよー!


ここで暮らして三年
精霊のみんなの性格もだいぶわかってきた
イメージは、、、
ボクが末っ子で
ルシーが最強お母さん
ドンが弟たちを抑える長男
サンティスがツンデレ不良次男
フローラが小悪魔ドS三男
ヨミがボクには優しいけど周りに厳しい四男

、、、トンファはペットのわんちゃん


こんな感じ!!

毎日が楽しい
ボクの誕生日には盛大に祝ってくれる

前世の記憶を思い出した
薄暗い誕生日はもう過去のことで

今は、明るい記憶に乗り換えられたことが本当に嬉しい

ただただ毎日が幸せだ!



ボクはふいにヨミのことを見る
、、、ヨミはたまに何を考えてるのかわかんなくなっちゃうんだよな

いや、ボクのことを好きでいてくれるのは十分わかってるし!
他の精霊たちと、喧嘩もたまにはしてるけど(ヨミが口喧嘩で負けたことは一回もない)
でも、すごく仲良しなのはわかる
喧嘩するほど仲がいいってやつ

たまーに、ほんとたまーにだけど
何か懐かしんでるような
何か思い出に浸っているような
その時だけヨミはたぶん何かを思い出してる

少し悲しそうな顔で


ボクはヨミが悲しそうな顔しているところをを見つめると
ヨミはすぐに笑顔になって微笑んでくる

、、、無理してるのはわかってるけど
あまり触れないで欲しいのかな


ボクは精霊のみんなに幸せをもらっているから
ボクもみんなに、幸せになって欲しいけど、


、、、考え事をしていると
フローラが梅干しのお菓子を口に入れてきた

!!!すっぱ!!!!!

ボクが悶絶しているところを見て
ヨミは笑っている

今を笑ってくれてるなら
あまり深く触れないでおこう

そう誓った瞬間、、、
ルシーの叫び声が聞こえた

!?!?!?
ルシーは洗濯物を干してくるって
トランプを一旦抜けていたのに!

みんなで慌てて
洗濯物干し場がある庭に走っていく


そこには、地べたに座り込むルシーと、

なんか、なんか、とてもキラキラした
見知らぬお兄さんがいた

「よっ!!帰ってきたぜみんな!!
それに愛しいヨミ!お兄ちゃんだぞ❤️」

?!ヨミのお兄ちゃん?!?!

みんなは驚いてるのか誰も喋らない

慌ててヨミの方を見ると
「おぇぇぇぇぇ」

?!?!
吐いてる?!拒絶反応?!?!そこまで?!?!?!?!

ボクは何が何だかわからずに
棒立ちしていた
しおりを挟む
感想 40

あなたにおすすめの小説

悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!

梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!? 【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】 ▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。 ▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。 ▼毎日18時投稿予定

例え何度戻ろうとも僕は悪役だ…

東間
BL
ゲームの世界に転生した留木原 夜は悪役の役目を全うした…愛した者の手によって殺害される事で…… だが、次目が覚めて鏡を見るとそこには悪役の幼い姿が…?! ゲームの世界で再び悪役を演じる夜は最後に何を手に? 攻略者したいNO1の悪魔系王子と無自覚天使系悪役公爵のすれ違い小説!

運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました

十夜 篁
BL
 初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。 そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。 「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!? しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」 ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意! 「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」  まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…? 「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」 「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」 健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!? そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり…。 《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》

普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ
BL
「君は死にました」 「…はい?」 「死にました。テンプレのトラックばーんで死にました」 「…てんぷれ」 「てことで転生させます」 「どこも『てことで』じゃないと思います。…誰ですか」 BLは軽い…と思います。というかあんまりわかんないので年齢制限のどこまで攻めるか…。

この道を歩む~転生先で真剣に生きていたら、第二王子に真剣に愛された~

乃ぞみ
BL
※ムーンライトの方で500ブクマしたお礼で書いた物をこちらでも追加いたします。(全6話)BL要素少なめですが、よければよろしくお願いします。 【腹黒い他国の第二王子×負けず嫌いの転生者】 エドマンドは13歳の誕生日に日本人だったことを静かに思い出した。 転生先は【エドマンド・フィッツパトリック】で、二年後に死亡フラグが立っていた。 エドマンドに不満を持った隣国の第二王子である【ブライトル・ モルダー・ヴァルマ】と険悪な関係になるものの、いつの間にか友人や悪友のような関係に落ち着く二人。 死亡フラグを折ることで国が負けるのが怖いエドマンドと、必死に生かそうとするブライトル。 「僕は、生きなきゃ、いけないのか……?」 「当たり前だ。俺を残して逝く気だったのか? 恨むぞ」 全体的に結構シリアスですが、明確な死亡表現や主要キャラの退場は予定しておりません。 闘ったり、負傷したり、国同士の戦争描写があったります。 本編ド健全です。すみません。 ※ 恋愛までが長いです。バトル小説にBLを添えて。 ※ 攻めがまともに出てくるのは五話からです。 ※ タイトル変更しております。旧【転生先がバトル漫画の死亡フラグが立っているライバルキャラだった件 ~本筋大幅改変なしでフラグを折りたいけど、何であんたがそこにいる~】 ※ ムーンライトノベルズにも投稿しております。

気づいたら周りの皆が僕を溺愛していた

しののめ
BL
クーレル侯爵家に末っ子として生まれたノエル・クーレルがなんだかんだあって、兄×2や学園の友達etc…に溺愛される??? 家庭環境複雑だけれど、皆に愛されながら毎日を必死に生きる、ノエルの物語です。 R表現の際には※をつけさせて頂きます。当分は無い予定です。 現在文章の大工事中です。複数表現を改める、大きくシーンの描写を改める箇所があると思います。当時は時間が取れず以降の投稿が出来ませんでしたが、現在まで多くの方に閲覧頂いている為、改稿が終わり次第完結までの展開を書き進めようと思っております。改稿完了している話は時間経過のマークが✿✿✿から***になっております。 (第1章の改稿が完了しました。2024/11/17) (第2章の改稿が完了しました。2024/12/18)

どうやら手懐けてしまったようだ...さて、どうしよう。

彩ノ華
BL
ある日BLゲームの中に転生した俺は義弟と主人公(ヒロイン)をくっつけようと決意する。 だが、義弟からも主人公からも…ましてや攻略対象者たちからも気に入れられる始末…。 どうやら手懐けてしまったようだ…さて、どうしよう。

R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)

黒崎由希
BL
   目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。  しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ? ✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻  …ええっと…  もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m .

処理中です...