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第一章 ぼくの居場所
第一王子の訪問
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学園での生活に期待を膨らまして色々
妄想していたところ、、、
扉の外が騒がしいことに気づいた
ボクは一応公爵家の一人息子なんだけど
ボクを産んでくれたお母様は
ボクが2歳の時に亡くなった
死因は王都に訪問するため馬車で移動している時に、賊に襲われたらしい
その日は、ボクの誕生日の前日だった
お母様の記憶はほとんどないけれど
なんとなく覚えているのはとても
綺麗な顔立ちでボクの名前を呼んでいた気がする
もちろんボクは泣いた
泣いて泣いてそれでも涙は止まらない
苦しくて悲しくて
そこに追い討ちをかけられるように
お父様が再婚した
ボクには何も話してくれなかった
お義姉様とお義母様は、ボクの事が大嫌いみたいで
ボクを物置部屋に閉じ込めた
いや、実際は鍵はついてないし
外にも出れるのだけれど
そんなことしたら後で何をされるかわからない
ボクの小さな体では遠くに逃げることもできない
だから不本意ではあるけれどここが
ボクの居場所なんだ
そんなボクの部屋は屋敷の中でも
かなり端の方にあるから
基本的に誰も来ない
むしゃくしゃしてボクを叩きにくる
お義母様と、お義姉様
あと、たまーーにご飯をもってくる
使用人さん
、、、ここ数年間その人達以外会っていない
人とまともな会話もしていないから
きっとボクは相当なコミュ症になっているかも、、、
というか!お父様はボクのことを忘れているのだろうか?!
実の息子を数年間見てないなんて
かなり心配するものだと思うのだけれど
まぁ、ボクだしね
きっと見捨てられたのだろーな
部屋の外の騒ぎはどんどん大きくなる
どうしたのだろう?パーティーの準備でもしてるのかな?
そっとドアに耳を潜めてみた
「明日は第一王子様が訪問されるらしい!」
「へー!!すごいな!初めてお見かけするぞ」
「なんでも、婚約者候補の屋敷に自ら訪問して運命の相手を探しているのだとか」
「いやーこの国のご令嬢や、ご令息からしたら第一王子様以上の運命の相手などいらっしゃるわけないだろうな、、、」
「それはそうだろうな、、、眉目秀麗
まだ5つのお年にも関わらず全ての老若男女を虜にする美しすぎるあの外面!」
「勉学は、この国の歴代科学者を軽々超える博識なんだとか!!」
「そんな完璧すぎる第一王子の運命の相手なんて、、、幸せすぎるな!」
、、、、、、、、、第一王子がくる?!?!
ということは、この屋敷総員でお相手するだろうな、、、お義姉様と、お義母様は特に
なら、、、明日は部屋から出ても少しはバレないような、、、
きっと前世までのボクだったら
そんなことは絶対考えもしなかっただろう
だけど、今世で18歳で死んでしまうと
わかっている今、何か、怖いものはない気がしてきて
ボクは少し気持ちがぽわぽわしていた
、、、、、、窓から見える庭園に行ってみたい
窓から見える庭園
ボクが物置部屋で暮らしてきて
ずっと眺めていた美しい花がたくさん咲いている
天国みたいな場所
どうしてもボクは綺麗な花を間近でみてみたかった
これは二度と無いチャンスかもしれない!
ボクは明日
「わくわく!屋敷の人に見つかったらアウト!!天国を目指せ!物置部屋脱出ツアー!!!」
を開催することにした
この時点でボクの頭はぽわぽわぱわぱわ
ぷわーーーになっていた
だから深く考えていなかったんだ
第一王子が小説の恋愛対象ということ
小説でのボクの婚約者だったことなんて
頭の中からすっかり消えていた
妄想していたところ、、、
扉の外が騒がしいことに気づいた
ボクは一応公爵家の一人息子なんだけど
ボクを産んでくれたお母様は
ボクが2歳の時に亡くなった
死因は王都に訪問するため馬車で移動している時に、賊に襲われたらしい
その日は、ボクの誕生日の前日だった
お母様の記憶はほとんどないけれど
なんとなく覚えているのはとても
綺麗な顔立ちでボクの名前を呼んでいた気がする
もちろんボクは泣いた
泣いて泣いてそれでも涙は止まらない
苦しくて悲しくて
そこに追い討ちをかけられるように
お父様が再婚した
ボクには何も話してくれなかった
お義姉様とお義母様は、ボクの事が大嫌いみたいで
ボクを物置部屋に閉じ込めた
いや、実際は鍵はついてないし
外にも出れるのだけれど
そんなことしたら後で何をされるかわからない
ボクの小さな体では遠くに逃げることもできない
だから不本意ではあるけれどここが
ボクの居場所なんだ
そんなボクの部屋は屋敷の中でも
かなり端の方にあるから
基本的に誰も来ない
むしゃくしゃしてボクを叩きにくる
お義母様と、お義姉様
あと、たまーーにご飯をもってくる
使用人さん
、、、ここ数年間その人達以外会っていない
人とまともな会話もしていないから
きっとボクは相当なコミュ症になっているかも、、、
というか!お父様はボクのことを忘れているのだろうか?!
実の息子を数年間見てないなんて
かなり心配するものだと思うのだけれど
まぁ、ボクだしね
きっと見捨てられたのだろーな
部屋の外の騒ぎはどんどん大きくなる
どうしたのだろう?パーティーの準備でもしてるのかな?
そっとドアに耳を潜めてみた
「明日は第一王子様が訪問されるらしい!」
「へー!!すごいな!初めてお見かけするぞ」
「なんでも、婚約者候補の屋敷に自ら訪問して運命の相手を探しているのだとか」
「いやーこの国のご令嬢や、ご令息からしたら第一王子様以上の運命の相手などいらっしゃるわけないだろうな、、、」
「それはそうだろうな、、、眉目秀麗
まだ5つのお年にも関わらず全ての老若男女を虜にする美しすぎるあの外面!」
「勉学は、この国の歴代科学者を軽々超える博識なんだとか!!」
「そんな完璧すぎる第一王子の運命の相手なんて、、、幸せすぎるな!」
、、、、、、、、、第一王子がくる?!?!
ということは、この屋敷総員でお相手するだろうな、、、お義姉様と、お義母様は特に
なら、、、明日は部屋から出ても少しはバレないような、、、
きっと前世までのボクだったら
そんなことは絶対考えもしなかっただろう
だけど、今世で18歳で死んでしまうと
わかっている今、何か、怖いものはない気がしてきて
ボクは少し気持ちがぽわぽわしていた
、、、、、、窓から見える庭園に行ってみたい
窓から見える庭園
ボクが物置部屋で暮らしてきて
ずっと眺めていた美しい花がたくさん咲いている
天国みたいな場所
どうしてもボクは綺麗な花を間近でみてみたかった
これは二度と無いチャンスかもしれない!
ボクは明日
「わくわく!屋敷の人に見つかったらアウト!!天国を目指せ!物置部屋脱出ツアー!!!」
を開催することにした
この時点でボクの頭はぽわぽわぱわぱわ
ぷわーーーになっていた
だから深く考えていなかったんだ
第一王子が小説の恋愛対象ということ
小説でのボクの婚約者だったことなんて
頭の中からすっかり消えていた
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