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第一章 ぼくの居場所

息を潜めて生きていく

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色々思い出して
ボクが出した決断は

せめて18歳までは息を潜めて生きていく

ということ

18歳に魔力暴走で消滅してしまうのはきっとどうしようもできない

でも、せめて強制的にそんな結果になるまでには少しだけこの世界を楽しんでみたい

前世のボクは図書館に入り浸ってたこともあって
いろんなファンタジー小説に少しだけ憧れてた

やっぱりボクも男の子だからね!

魔法とか剣とかドラゴンとか
すごくかっこいいよね!!

15歳の年には強制的にみんな
魔法学校に通わないといけないから
そこではお義母様や、お義姉様に
打たれる心配もないし
全寮制だから会うこともなくなると思う

だからここでの生活は、15歳までの辛抱だ
暴言を吐かれたり、ご飯を持ってきてくれないとかの問題は特に問題ないな

暴言はあまり慣れたくもなかったけど
前世から散々言われてきたから
慣れてしまってるし

ご飯もボクの中の魔力が
空腹って言う状況を作らないようにしてる
おいしいものは食べたいけど、、、
ここにいる限りそんなことは不可能だから

15歳まで耐えれたら学園で生活する

そこで小説の重要人物たちがBLスクールライフを送るわけで
ボクが悪役令息な訳だけど、、、

ボクは責務を放棄することにした!

悪いことをしてもしなくても結局は
18歳で死んじゃうんだから

だったらボクは重要人物に関わらず
ボクのしたいことをしよう!

魔法学園はすごく広くて
魔獣飼育場とか、研究所とか
ボクの好きなファンタジー要素が
たくさん詰まってる!!
すごいすごい!想像するだけで
顔が熱くなっちゃう



あとは、、、

精霊、、、の契約?

小説のルティアーヌは、確か闇の精霊と契約してたんだけど

それもルティアーヌが強制的に使役していて、闇属性だからイメージが悪いとかではなくって
世間一般では、防御に適した属性だった気がする、、、

だから、闇属性の精霊がただただ可哀想だったな、、、
人を傷つけたくないのに、、、
ルティアーヌが精霊に主人公を怪我させたりしてたよね

ボクはそんなことしたくないし、、、
やっぱり契約しないのが1番だよね


でも、契約ってどこの場面でしてたんだっけ??

、、、、、、、、、思い出せないな


まぁ、ボクがしないって意思を持っている限り
精霊がボクのところに来るわけもないし

だって精霊って基本はこの世界の偉人とか皇族とかが契約するものであって

本当に希少な存在だし、契約するだけで一生分の加護を受けるから
これから幸せな生活が確定しているみたいな、天使みたいな存在なんだ


小説のルティアーヌは悪用しかしなかったから加護はあっという間に解かれてしまったのだけれど、、、


5属性の精霊と契約した主人公は、
本当に宝物みたいな感じなんだろうな

属性上級魔法も加護を受けたら難なく
扱えるし、、、

主人公、、、チートすぎない?

多分何かのきっかけで反乱とか起こして、この国と敵対したら
この国すぐ滅んじゃうんじゃ、、、?

「ふふっ」

少し笑った、、、





久しぶりに笑った


前世でも笑っている記憶が、
大袈裟に言っているわけでもなく
本当に無い



「ボク、まだ笑えたんだな」



少し嬉しかった
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