愛を知らない僕は死んじゃう前に愛を知りたい

しおりんごん

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第一章 ぼくの居場所

ひとりぼっちのバースデー

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今日はぼくの5歳の誕生日



最近知ったんだけど、誕生日って
みんなでお祝いするんだって!
おいしいケーキに、たくさんのプレゼント
そして、明るいお部屋で、ちょっと遅くまでおしゃべりしながら過ごすって







ゴミ箱の中にあった絵本に描いてあったの




多分嘘だね、、、ぼくは誕生日にそんなことしたことないもの




おいしいケーキもたくさんのプレゼントも、もらったことないし、見たこともない

ちなみに今日食べたご飯は、硬いパンの端っこと、なんと今日はスープもつけてくれたの!!!


1日一回ご飯を運んでくれるのだけど
たまに誰も来ない時もある

来てくれてもパンだけだったり
たまに草みたいな野菜だけのこともある


だから今日は滅多にみないご馳走だった!
、、、スープは冷たくてちょっと体が
ゾワってしたけど、、、
スープはそういう料理だからしょうがないよね




おいしいご飯を食べてもう寝ようとした時、部屋の外が急に騒がしくなり始めたんだ




ボクはすぐにタンスの中に入って

息を潜めて丸くなった





、、、あの人が帰ってきたんだ
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