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開拓計画3・もうちょっと振り返ってみよう

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幼い頃から、教育係に人間を妬むように教えられ
人族を抹消するように、数え切れないほどの戦闘訓練を施された

ちなみに先ほどの言葉は、俺が戦闘訓練の際にちょっと転んでしまい、ぐずった時の発言だ(当時9歳)





その後、俺は成人して(魔族の成人は200歳)
魔王という責務を父上から引き継ぐ準備をしていたのだが


俺はかなり、、、なんというか、無気力に生きてきたというか
俺自身に実害がない以上、人族と敵対する気は微塵もなかった




だって戦ったら痛いじゃん!!
痛がってる人を見るのもなんか自分が痛くなってくるし、、、
そもそも魔族は強いとは思うけど、圧倒的に魔族より多い全ての人族を根絶なんて到底無理だよ!!
そんなことしてる暇あったら、なんか違う楽しいことしようよ!



って感じで








俺の父上、、、まぁ、いわゆる前任魔王は、道すがら街を潰してきたり、秘境のドラゴンを力で捩じ伏せて舎弟にしたり、人族に対しての嫌がらせとして、自然豊かな森を更地にしてきたり、、、

魔族としてブンブン言わせていたんだけど、、、というか、魔王としてはそれが正しいんだろうけど

でも、決して俺のことを急かしたり、人族を恨むように聞かせたり、息子を顎で操ったりとかはしてこなかった








「父上、、、父上は魔王の器に足らない俺を、、、叱ったりはしないのですか」

「、、、魔王の器というが、あいにく我はそんなもの考えたことがない
いちいち考えることが必要か?」

「いえ、、、!ただ、俺は、争い事とか、苦しみを与えることが、、、苦手なんです。好ましく思えないのです
そのようなものが、魔族を統べるものとしてふさわしくはないと、、、」

「どのような理屈があろうと、お前が我の息子であることに変わりはないのだ
我は魔王だが、その責務を嫌がるお前に無理やり押し付ける気はない
それに、まだ我は現役バリバリ、、、という奴だ
あと500年は人族を痛ぶってやろうぞ。その間にゆっくり考えるといい。いかなるお前の選択も、我は父として受け止めよう」



これは、周りの上位魔族に色々言われて、気持ちがナイーブな時に父上と交わした会話だ

俺と倫理観は合わずとも、父上は俺の尊敬する魔族だった










「ですが、湖を全て蒸発させるのは、さすがに人族も怒り以前にドン引きですよ」

「人族が『◯ッシー』という、奇妙な生き物が存在するなど、虚言の噂を広めたからだ
せっかく存在を確認しに行ったというのに、、、興醒めた」


父上は結構お茶目で、フッ軽だった





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