上 下
55 / 83
本編

小太郎くんだってやられてばかりじゃないですよ

しおりを挟む
「お待たせいたしましたー
ポテトSのお客様」
「、、、はい」
「キャラメルバナナパフェ、マスカルポーネパンケーキ、フランボワーズクレープ、チョコラズベリーブラウニー、バニラシェイクのお客様」
「はーい!!」





笹島小太郎、、、16歳

彼は基本、目立つのを苦手とし、控えめな生活を好んでいた
波風たたせず、争いを起こす前にどうにか回避しようと考える


交友関係で例えると

レオンと出会って4年付き合い初めて2年

下手したら、単身赴任中の父親より会話をしているかもしれないほど長い付き合いでも、今まで一度も喧嘩などしたこともない
母親や姉とも、反抗期と言うものがなぜか小太郎には来なかった

唯一の友人である藤川とも、お互いに言動に惑わされることはあれど、言い合いなどはしたこともない



まぁ、そもそも、小太郎君は他よりすこーしだけお友達が少なくて、、、身内以外の物事にそこまで興味を持てなかったので、自分に害がなければ、他人が何をしようが言われようが、気にしないものだから、トラブルがなかった

つまり笹島小太郎は、比較的控えめで穏やかな性格ではあった


、、、が、しかしそれはそれとして

きちんと自分の考えを持っていて、嫌いなものはとことん嫌いだと主張し、ごく稀に彼が主張することはなかなか譲らないところがある


そして今回
彼は生徒会にて放置プレイを強要され、挙句にはほぼ初対面のチャランポランに盗んだバイクで走り出すが如く、強制逃避行を余儀なくされ



つまりはそこそこイラついていたわけで


そんな中「俺が奢るよ、、、」と、言われたら

まぁ、遠慮なんてしないものだった

彼は甘いものに囲まれニッコニコである




--------------------------------------------------------

「うわぁ、、、あとはブラウニーだけじゃん、、、まさかほんとに食べ切るとは、、、」
「甘いものは別腹だろ」
「別腹どころじゃなくて、もうコタロー君の主食が甘いものみたいだよ」
「お前の奢りだからな」
「それはもちろん構わないけど、、、はははっ!!まさかこんなに頼まれるとはっ!てっきり遠慮してくるものかと思ってたよ」
「振り回されてる俺が可哀想だろ!相応の報酬だ」
「ごもっともだけどさぁ」


一週間分の甘味を腹に収めて、一息
会計はポテトとドリンクバーでお腹いっぱいだと
マジで言ってんの?


「いやぁ、、、でもたくさん食べる子っていいよねー!美味しそうに食べるの見てると作ってもないのにこっちが嬉しくなっちゃう」
「ほぉ?」
「うん!」
「それで?なんで会長と言い争ってたんだよ」
「、、、え~、、、それ言わなきゃダメ?」
「言いたくなかったら別にいいけど、俺を放置したままで熱中した討論ってどれほどのものだったのかなーって」
「、、、結構根に持つタイプ?」
「別に持たないけどイラつくことはイラつくよね」
「、、、、、、、、、説明させていただきます」









後の北本蓮(会計)(東西南北の北の人)の証言

『いや~コタローくん案外気が強くてびっくりしたけど、、、今思えば会長に初対面で喧嘩売ってる子が大人しいわけなかったよねぇ~!
丸め込んで責任押し付けよーとしたのにさー
あはは、ほんとおもしろ~い』

尚、目は笑ってなかった模様














しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

そばにいてほしい。

15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。 そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。 ──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。 幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け 安心してください、ハピエンです。

【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。

キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成) エロなし。騎士×妖精 ※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。 気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。 木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。 色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。 ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。 捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。 彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。 少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──? いいねありがとうございます!励みになります。

俺の義兄弟が凄いんだが

kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・ 初投稿です。感想などお待ちしています。

異世界に転生してもゲイだった俺、この世界でも隠しつつ推しを眺めながら生きていきます~推しが婚約したら、出家(自由に生きる)します~

kurimomo
BL
俺がゲイだと自覚したのは、高校生の時だった。中学生までは女性と付き合っていたのだが、高校生になると、「なんか違うな」と感じ始めた。ネットで調べた結果、自分がいわゆるゲイなのではないかとの結論に至った。同級生や友人のことを好きになるも、それを伝える勇気が出なかった。 そうこうしているうちに、俺にはカミングアウトをする勇気がなく、こうして三十歳までゲイであることを隠しながら独身のままである。周りからはなぜ結婚しないのかと聞かれるが、その追及を気持ちを押し殺しながら躱していく日々。俺は幸せになれるのだろうか………。 そんな日々の中、襲われている女性を助けようとして、腹部を刺されてしまった。そして、同性婚が認められる、そんな幸せな世界への転生を祈り静かに息を引き取った。 気が付くと、病弱だが高スペックな身体、アース・ジーマルの体に転生した。病弱が理由で思うような生活は送れなかった。しかし、それには理由があって………。 それから、偶然一人の少年の出会った。一目見た瞬間から恋に落ちてしまった。その少年は、この国王子でそして、俺は側近になることができて………。 魔法と剣、そして貴族院など王道ファンタジーの中にBL要素を詰め込んだ作品となっております。R指定は本当の最後に書く予定なので、純粋にファンタジーの世界のBL恋愛(両片思い)を楽しみたい方向けの作品となっております。この様な作品でよければ、少しだけでも目を通していただければ幸いです。 GW明けからは、週末に投稿予定です。よろしくお願いいたします。

謎の死を遂げる予定の我儘悪役令息ですが、義兄が離してくれません

柴傘
BL
ミーシャ・ルリアン、4歳。 父が連れてきた僕の義兄になる人を見た瞬間、突然前世の記憶を思い出した。 あれ、僕ってばBL小説の悪役令息じゃない? 前世での愛読書だったBL小説の悪役令息であるミーシャは、義兄である主人公を出会った頃から蛇蝎のように嫌いイジメを繰り返し最終的には謎の死を遂げる。 そんなの絶対に嫌だ!そう思ったけれど、なぜか僕は理性が非常によわよわで直ぐにキレてしまう困った体質だった。 「おまえもクビ!おまえもだ!あしたから顔をみせるなー!」 今日も今日とて理不尽な理由で使用人を解雇しまくり。けれどそんな僕を見ても、主人公はずっとニコニコしている。 「おはようミーシャ、今日も元気だね」 あまつさえ僕を抱き上げ頬擦りして、可愛い可愛いと連呼する。あれれ?お兄様、全然キャラ違くない? 義弟が色々な意味で可愛くて仕方ない溺愛執着攻め×怒りの沸点ド底辺理性よわよわショタ受け 9/2以降不定期更新

弱すぎると勇者パーティーを追放されたハズなんですが……なんで追いかけてきてんだよ勇者ァ!

灯璃
BL
「あなたは弱すぎる! お荷物なのよ! よって、一刻も早くこのパーティーを抜けてちょうだい!」 そう言われ、勇者パーティーから追放された冒険者のメルク。 リーダーの勇者アレスが戻る前に、元仲間たちに追い立てられるようにパーティーを抜けた。 だが数日後、何故か勇者がメルクを探しているという噂を酒場で聞く。が、既に故郷に帰ってスローライフを送ろうとしていたメルクは、絶対に見つからないと決意した。 みたいな追放ものの皮を被った、頭おかしい執着攻めもの。 追いかけてくるまで説明ハイリマァス ※完結致しました!お読みいただきありがとうございました! ※11/20 なんかアクセスが最近増えてて、今でも読んでくださってる方がいて嬉しいので、短編(いちまんじ)新しく書きました。時間有る時にでも読んでくださいw

美形な幼馴染のヤンデレ過ぎる執着愛

月夜の晩に
BL
愛が過ぎてヤンデレになった攻めくんの話。 ※ホラーです

奴隷商人は紛れ込んだ皇太子に溺愛される。

拍羅
BL
転生したら奴隷商人?!いや、いやそんなことしたらダメでしょ 親の跡を継いで奴隷商人にはなったけど、両親のような残虐な行いはしません!俺は皆んなが行きたい家族の元へと送り出します。 え、新しく来た彼が全く理想の家族像を教えてくれないんだけど…。ちょっと、待ってその貴族の格好した人たち誰でしょうか ※独自の世界線

処理中です...