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本編
番外編・黄金の海 後
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「いっちに、いっちに
よーし、もーすぐだぞーレオン」
僕は今、いわゆるペンギン歩きをしている
、、、小太郎くんに母性を感じるのは何故だろう
「ピピ~!ストップ!
ちょっと待っててなー」
「うん、わかった」
日陰の中に入って、小太郎くんはどっか行ってしまった
「おばちゃーん!こんにちは~!」
、、、?誰かに話しかけてる?
「あぁ!よく来たねぇ!暑くなかったかい?」
「うん!平気!こないだはありがとうございました!」
「いいのよぉ。今どき人も全然来てくれないし、、、若い子とお話しできておばちゃんも嬉しかったもの!
あらー!彼が例の恋人さんかしら?!」
「、、、うん!俺の大好きな恋人っ!」
おっふ(被弾)
「あらあらまぁまぁ!かっこいい男の子ねぇ!
おばちゃん見惚れちゃうわ」
「あー!ダメダメ!俺のだかんな!」
ゔゔぅ!!!(クリティカルヒット)
「ふふっ、わかってるわよ!
でも良かったわねぇやっぱり今日は人少ないわよ!ゆっくりできそうね」
「おばちゃんが教えてくれたおかげだよー!ありがと!」
「いーのよ!デート楽しんで!」
「うん!」
、、、なんだろう、この世の幸福の全てを詰めたような会話を小太郎くんが繰り広げてる
「お待たせ!レオン!用意できたから行こ!」
「あっ、うん!もう外していいの?これ」
「まだダメ~」
ダメか~♡
------------------------------------------
なんだかすごい花の匂いがする
どこか花畑でも来たのだろうか?
「ちょっと準備するからここで待機!」
「あっ、ひとりでへいき?僕も手伝うよ」
「今日は俺のエスコート!」
「、、、ハイ」
今は多分木陰の中にいる
公園かどこか?でもそれにしたら子供の声も人の声も聞こえないしな
マイナーな公園?なんでそんなとこに来るのか、、、って話だし、、、
「よし!レオン、レジャーシート引いたからここに座って」
「うん」
「じゃあ取りますよぉ~」
目を開くとそこには、、、
黄金の海が広がっていた
「、、、っひまわり畑?」
「そう!レオン、全日本、英語、グローバル?えーっと
うん!すごい賞とったらしいじゃん!だからおめでとうの会!!」
、、、確か一月前
全日本中学生の英語論文大会で最優秀賞を取った、、、けど
「、、、お祝い?」
「そ!レオンのマミーから教えてもらってさぁ~
すごいじゃん!ってなったからお祝い!サプライズ付きでな
頑張ったんだよなぁ、、、レオンすごい!」
教師からは「さすが堂山家のご子息」と言われた
クラスメイトからは「さすがレオン様」と言われた
父も母も褒めてくれた、けど
正直僕にとっては些細なことだった
だって僕は『堂山レオン』だから
常に一番であることを周りが求めているから
一番であることが当たり前だから
「それにしても準備期間とか教えてくれよな!
お前とほぼ毎日会ってて気づかなかった俺も俺だけどさー
忙しくなるだろうし、何かに挑戦するなら応援したいじゃん!」
でも、それでも
小太郎くんだけは、僕に完璧を求めない
理想で僕を縛らない
「すっげぇ綺麗だよな!ひまわり!
俺一週間前に下見にきてさ、その時まだ全部咲いてはなかったんだけど、、、さっきのおばちゃんが絶好の時期とか教えてくれてさ
あと人が少ない時間もこそっと教えてくれたからほぼ貸切状態だぞ!」
僕が好きなものを小太郎くんも愛してくれる
「それと~味は保証しないけど、サンドウィッチ作ってきた!
ねぇちゃんがうまいって言ってたから、、、多分うまいぞ!」
僕が好きなものを小太郎は与えてくれる
「、、、もぉ~なーに泣いてんだよ」
「、、、えっ?」
知らぬ間に涙が溢れていた
小太郎くんと、その後ろに咲いているたくさんのひまわりが一緒に煌めいて、綺麗で、愛おしくて
あぁ、、、きっと僕は、もう小太郎くんを手放すことなんてできやしないだろう
たとえ全てが敵に回って引き離そうとしてきても
こんなに尊くて、愛おしくて、思うままに呼吸ができる、彼の隣を
僕以外の人間が陣取ることは絶対に許せない
「ふふふ~レオン赤ちゃんみたい」
「だっ"で!ごだろうぐんが!ザブライズなんでう"れじいことじでぐるからっ!!」
「へへっ嬉しかったなら良かった」
愛してる、愛おしい、愛してる
何度言っても足りない
ただただ、君を大切にしたい、幸せにしたい、絶対に、永遠に
お昼に飲んだ蜂蜜レモンはそれはそれは甘かった
よーし、もーすぐだぞーレオン」
僕は今、いわゆるペンギン歩きをしている
、、、小太郎くんに母性を感じるのは何故だろう
「ピピ~!ストップ!
ちょっと待っててなー」
「うん、わかった」
日陰の中に入って、小太郎くんはどっか行ってしまった
「おばちゃーん!こんにちは~!」
、、、?誰かに話しかけてる?
「あぁ!よく来たねぇ!暑くなかったかい?」
「うん!平気!こないだはありがとうございました!」
「いいのよぉ。今どき人も全然来てくれないし、、、若い子とお話しできておばちゃんも嬉しかったもの!
あらー!彼が例の恋人さんかしら?!」
「、、、うん!俺の大好きな恋人っ!」
おっふ(被弾)
「あらあらまぁまぁ!かっこいい男の子ねぇ!
おばちゃん見惚れちゃうわ」
「あー!ダメダメ!俺のだかんな!」
ゔゔぅ!!!(クリティカルヒット)
「ふふっ、わかってるわよ!
でも良かったわねぇやっぱり今日は人少ないわよ!ゆっくりできそうね」
「おばちゃんが教えてくれたおかげだよー!ありがと!」
「いーのよ!デート楽しんで!」
「うん!」
、、、なんだろう、この世の幸福の全てを詰めたような会話を小太郎くんが繰り広げてる
「お待たせ!レオン!用意できたから行こ!」
「あっ、うん!もう外していいの?これ」
「まだダメ~」
ダメか~♡
------------------------------------------
なんだかすごい花の匂いがする
どこか花畑でも来たのだろうか?
「ちょっと準備するからここで待機!」
「あっ、ひとりでへいき?僕も手伝うよ」
「今日は俺のエスコート!」
「、、、ハイ」
今は多分木陰の中にいる
公園かどこか?でもそれにしたら子供の声も人の声も聞こえないしな
マイナーな公園?なんでそんなとこに来るのか、、、って話だし、、、
「よし!レオン、レジャーシート引いたからここに座って」
「うん」
「じゃあ取りますよぉ~」
目を開くとそこには、、、
黄金の海が広がっていた
「、、、っひまわり畑?」
「そう!レオン、全日本、英語、グローバル?えーっと
うん!すごい賞とったらしいじゃん!だからおめでとうの会!!」
、、、確か一月前
全日本中学生の英語論文大会で最優秀賞を取った、、、けど
「、、、お祝い?」
「そ!レオンのマミーから教えてもらってさぁ~
すごいじゃん!ってなったからお祝い!サプライズ付きでな
頑張ったんだよなぁ、、、レオンすごい!」
教師からは「さすが堂山家のご子息」と言われた
クラスメイトからは「さすがレオン様」と言われた
父も母も褒めてくれた、けど
正直僕にとっては些細なことだった
だって僕は『堂山レオン』だから
常に一番であることを周りが求めているから
一番であることが当たり前だから
「それにしても準備期間とか教えてくれよな!
お前とほぼ毎日会ってて気づかなかった俺も俺だけどさー
忙しくなるだろうし、何かに挑戦するなら応援したいじゃん!」
でも、それでも
小太郎くんだけは、僕に完璧を求めない
理想で僕を縛らない
「すっげぇ綺麗だよな!ひまわり!
俺一週間前に下見にきてさ、その時まだ全部咲いてはなかったんだけど、、、さっきのおばちゃんが絶好の時期とか教えてくれてさ
あと人が少ない時間もこそっと教えてくれたからほぼ貸切状態だぞ!」
僕が好きなものを小太郎くんも愛してくれる
「それと~味は保証しないけど、サンドウィッチ作ってきた!
ねぇちゃんがうまいって言ってたから、、、多分うまいぞ!」
僕が好きなものを小太郎は与えてくれる
「、、、もぉ~なーに泣いてんだよ」
「、、、えっ?」
知らぬ間に涙が溢れていた
小太郎くんと、その後ろに咲いているたくさんのひまわりが一緒に煌めいて、綺麗で、愛おしくて
あぁ、、、きっと僕は、もう小太郎くんを手放すことなんてできやしないだろう
たとえ全てが敵に回って引き離そうとしてきても
こんなに尊くて、愛おしくて、思うままに呼吸ができる、彼の隣を
僕以外の人間が陣取ることは絶対に許せない
「ふふふ~レオン赤ちゃんみたい」
「だっ"で!ごだろうぐんが!ザブライズなんでう"れじいことじでぐるからっ!!」
「へへっ嬉しかったなら良かった」
愛してる、愛おしい、愛してる
何度言っても足りない
ただただ、君を大切にしたい、幸せにしたい、絶対に、永遠に
お昼に飲んだ蜂蜜レモンはそれはそれは甘かった
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