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一章 死の王
第9話 帰れない庭〈前編 始まりの物語〉
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……雪が静けさを連れて来た。
カイムは何気なくその言葉を自分に告げた、相手の笑顔を思い出す。どこか、はにかむようでいて、得意げだったその笑顔は、本から拾った文句を口にした彼の照れだったのか。
その日は、雪が降っていた。
灰色になった空から白く大粒な雪が、空を隠してしまうような勢いで、降りしきっていた。
庭木の手前、開けた場所は既にうっすらと雪が積もっている。
幼いカイムは一人で、窓から庭先を見続けていた。後少し経てば、斑らに白い庭はまっさらに全てを覆い尽くされる。その、光景を最後まで見届けようと思っていたのだ。彼の言葉が気になって仕方がなかった。
いつも隣にいる彼は、昨夜熱を出して床についていた。広い部屋はいつになく広く、がらんとした空洞のようだった。床には沢山のおもちゃが転がり、描きかけの絵が幾つも散らばっていた。
カイムの息に窓は白く染まり、磨り硝子のようになる。小さな手で窓を拭うと冷たく濡れて、大きな水滴の塊が手で擦ったそのまま跡を残した。
歪む視界を透かして、遠く目を凝らすと、いよいよ外は白一色になろうとしていた。
カイムは我慢がならず、彼に教えようと遊戯部屋から飛び出した。
彼が眠る寝室へ行こうと廊下を小走りで――なるべく速歩きと誤魔化せる速度で――進んで行く。両親や執事のマツダから、如何なる時でも走ってはならないと言われていた。常に自身の振る舞いが、見られているのだと、忘れてはならないと、言い含められていたのだ。
何故と問えば、それは礼儀。
でも――、
……あなた達が特別だから。
理解出来なかった。これは自分と同じように、彼も言われていたから、別段、疑問を解く必要性も強く感じなかった。そういうものなのだと、反発する気持ちを一度も抱えずにいた。
大叔父様――ロレンス・ノヴェクのような人に会うから、礼儀というものを学ばなければならないのだと、何となく考えたことはあるけれども。それなら納得はできる。
カイムの父は、ロレンスを怖れている。
それに気付いていていても、口にしてはいけないと幼いカイムでも了解していた。これは彼も知っていることだろうが、二人がこの話題を取り上げることなどなかった。
そして、カイムがロレンスを怖れたことは一度もなかった。それは自分が幼い子供であるからと考えてみたことはある。しかし、カイムはどう言葉を選んでいいのか知らなかったが――相手の言葉を全てひっくり返してしまいたい、という気持ちが沸き立つのだ。これもやはり秘密なのだけれども。
廊下をなるべく速く歩いていると、温室の前に通りがかった。折戸の向こうは雪が激しく降り続けるのが見える。
温室は真っ白な世界になっていた。まるで水槽の中から覗いているかのようで、カイムは思わず折戸を開けて温室へ降り立った。
周囲は銀世界。
カイムを囲うガラスの外で雪は降りしきり、見上げれば灰色の空は斑らに白く染まっている。カイムが空を仰ぎながら、くるくると回ってみると何故だか逆スノードームに入ってしまったかのような気がした。
温室の屋根から、積もった雪が滑り落ちだす頃。外を眺めたままでいたカイムに、大人達の争うような声が聞こえて来た。廊下に戻り、道を引き返し……この時はゆっくり落ち着いて、カイムが顔を出すと大人達は話を止めた。まさか直ぐに、カイムが顔を出したのに、大人達が気付くとは思わなかったので、一瞬隠れようとしてしまったが、それこそ礼儀に反するので、自分を律して踏み止まった。大人達は皆、見知った顔で祝事の時などに家に集まって来る親戚だった。カイムが挨拶を、と思ったと同時に、母親が顔を覆って俯いていることに眼が行った。
皆、困ったような顔で、カイムを見つめているのも察した。母親が泣き腫らした顔で、ふらふらとカイムの元へ近付いて来て、屈み込む。母親は、カイムを痛いくらい強く抱き締めた。小さな嗚咽が耳元で聞こえて来る。
「……何か辛い事があったの?」
唐突な出来事にどうしていいのか分からなかったので、優しく抱き返してみる。大人がしてくれるように、背中を優しくポンポンと叩いてみた。
母親は一層強くカイムを抱き締めると、泣き出してしまった。カイムは冷静になってくると、背中を叩くのは失敗だったな、と内心に感情を欠いた言葉が浮かんだ。カイムの心には小さく闇い、穴のようなものがある。立体なのか平面なのか、はたまた球体なのかは判らない。そこは、何をすれば物事が円滑に進むのか常に働いていて、心証を操る力を司っているのかもしれない。
失敗したのならしたなりに、カイムは母親の背中を撫でてやることにした。
――こうなってしまえば、もう発散させてあげる方がいい。
しばらく母親は、カイムを抱き締めて泣いていたが、次第に悲痛な声が弱まり、小さく鼻を啜った。カイムは冷静さを失った者が居ると、自分の心が冷たく醒めていくことに、幼いながら、もう気が付いていた。鼻を啜るのは品性を欠くから止めなさい――そんな窘める声が心の奥から聞こえた。
母親は、その手をカイムから離した。
「ごめんなさいね、何も言わず驚かせて……今の事は忘れてちょうだい。今は話せないけれど、カイムがもう少し大きくなったら、いずれ話します、必ず――話さなければ」
「今じゃ駄目なの?」
「悲しいことは、先延ばしにしたっていいじゃないですか。今はそのままでいましょう。父様も、母様も……ずっと、ずっと、一緒」
「分かった」よく分からなかったが、大人の話はそんなものなのだろうと了解した。カイムは母親に急いでいるのだと伝え、彼が待つ寝室へ走った。
寝室の扉をそっと開けると、彼がベッドに寝ていた。いつもと何ら変わりのない姿に、カイムは何故か胸を撫で下ろした。
起こさないようにベッドへ近付く。自分とよく似た顔の彼は、ぱちっと目を覚ました。寝間着姿の彼は少しだけ顔色が悪いようだった。
「雪が降っているよ。窓を見てごらん」
彼は起き上がると眩しそうに窓の外を見つめる。
「……ほら、カイム。雪が静けさを連れて来た」彼は耳に手を添えて目を瞑る。
カイムは彼のように耳を澄ましてみると、引き締まるような静けさをが満ちているのに気が付いた。
「本当だ。いつの間に、これ程静かになったのだろう」
何故、今更思い出すのだろうか。
ヘルレアに会ったからか。近頃は思い出さなくなっていたというのに。
カイムの中では決して綺麗な思い出ではない。苦く蘇る始まりの日の光景。もう、帰れない雪に染まる庭。もう一度帰りたいかと問われれば、二度と踏み込みたくはない場所。
思い出に浸って感傷的になっている場合ではないというのに、王の存在がこれ程までに様々な思い出を蘇らせる。今、ヘルレアはカイム達にとって憎むべきだけの王ではない。オルスタッド等の探索を行い、欠王を葬る為に動いている同胞だ。
それに比べてカイムこそ、今は何も出来ない立場にある。常に待たなければならない立場が歯痒い。何か出来るとしたら、全て終わった後だけ。今の自分に出来ることは何かと考えてみても、ただ待ち続けることが最善なのだと思い知る。
自分が何のためにいるのか、時折分からなくなって来る時がある。もし自分が何かで役立つ事があるとすれば、やはり王の番になる事だけだ。誰にもこの役目はやらせたくない。自分がノヴェクの人間だから、尚更そう思ってしまうのかもしれない。オルスタッドは王の番になってもいいと言っていた。しかし、カイムは決してオルスタッドへ番の役割を負わせたくはなかった。
オルスタッドはどこへ行ってしまったのだろう。あれ程王と面会したがっていた男が、ヘルレアがステルスハウンドへ来ている時に行方不明になってしまった。
電子端末からメールの着信音が鳴る。〈玩具屋〉と名前が表示されていた。
『東占領区、劣勢』
あの男へ現状報告はしておくべきだろう。最も早く変事をカイムへ知らせた男へ。
カイムは電子端末を手にして玩具屋へメールを返信した。
……雪が静けさを連れて来た。
カイムは何気なくその言葉を自分に告げた、相手の笑顔を思い出す。どこか、はにかむようでいて、得意げだったその笑顔は、本から拾った文句を口にした彼の照れだったのか。
その日は、雪が降っていた。
灰色になった空から白く大粒な雪が、空を隠してしまうような勢いで、降りしきっていた。
庭木の手前、開けた場所は既にうっすらと雪が積もっている。
幼いカイムは一人で、窓から庭先を見続けていた。後少し経てば、斑らに白い庭はまっさらに全てを覆い尽くされる。その、光景を最後まで見届けようと思っていたのだ。彼の言葉が気になって仕方がなかった。
いつも隣にいる彼は、昨夜熱を出して床についていた。広い部屋はいつになく広く、がらんとした空洞のようだった。床には沢山のおもちゃが転がり、描きかけの絵が幾つも散らばっていた。
カイムの息に窓は白く染まり、磨り硝子のようになる。小さな手で窓を拭うと冷たく濡れて、大きな水滴の塊が手で擦ったそのまま跡を残した。
歪む視界を透かして、遠く目を凝らすと、いよいよ外は白一色になろうとしていた。
カイムは我慢がならず、彼に教えようと遊戯部屋から飛び出した。
彼が眠る寝室へ行こうと廊下を小走りで――なるべく速歩きと誤魔化せる速度で――進んで行く。両親や執事のマツダから、如何なる時でも走ってはならないと言われていた。常に自身の振る舞いが、見られているのだと、忘れてはならないと、言い含められていたのだ。
何故と問えば、それは礼儀。
でも――、
……あなた達が特別だから。
理解出来なかった。これは自分と同じように、彼も言われていたから、別段、疑問を解く必要性も強く感じなかった。そういうものなのだと、反発する気持ちを一度も抱えずにいた。
大叔父様――ロレンス・ノヴェクのような人に会うから、礼儀というものを学ばなければならないのだと、何となく考えたことはあるけれども。それなら納得はできる。
カイムの父は、ロレンスを怖れている。
それに気付いていていても、口にしてはいけないと幼いカイムでも了解していた。これは彼も知っていることだろうが、二人がこの話題を取り上げることなどなかった。
そして、カイムがロレンスを怖れたことは一度もなかった。それは自分が幼い子供であるからと考えてみたことはある。しかし、カイムはどう言葉を選んでいいのか知らなかったが――相手の言葉を全てひっくり返してしまいたい、という気持ちが沸き立つのだ。これもやはり秘密なのだけれども。
廊下をなるべく速く歩いていると、温室の前に通りがかった。折戸の向こうは雪が激しく降り続けるのが見える。
温室は真っ白な世界になっていた。まるで水槽の中から覗いているかのようで、カイムは思わず折戸を開けて温室へ降り立った。
周囲は銀世界。
カイムを囲うガラスの外で雪は降りしきり、見上げれば灰色の空は斑らに白く染まっている。カイムが空を仰ぎながら、くるくると回ってみると何故だか逆スノードームに入ってしまったかのような気がした。
温室の屋根から、積もった雪が滑り落ちだす頃。外を眺めたままでいたカイムに、大人達の争うような声が聞こえて来た。廊下に戻り、道を引き返し……この時はゆっくり落ち着いて、カイムが顔を出すと大人達は話を止めた。まさか直ぐに、カイムが顔を出したのに、大人達が気付くとは思わなかったので、一瞬隠れようとしてしまったが、それこそ礼儀に反するので、自分を律して踏み止まった。大人達は皆、見知った顔で祝事の時などに家に集まって来る親戚だった。カイムが挨拶を、と思ったと同時に、母親が顔を覆って俯いていることに眼が行った。
皆、困ったような顔で、カイムを見つめているのも察した。母親が泣き腫らした顔で、ふらふらとカイムの元へ近付いて来て、屈み込む。母親は、カイムを痛いくらい強く抱き締めた。小さな嗚咽が耳元で聞こえて来る。
「……何か辛い事があったの?」
唐突な出来事にどうしていいのか分からなかったので、優しく抱き返してみる。大人がしてくれるように、背中を優しくポンポンと叩いてみた。
母親は一層強くカイムを抱き締めると、泣き出してしまった。カイムは冷静になってくると、背中を叩くのは失敗だったな、と内心に感情を欠いた言葉が浮かんだ。カイムの心には小さく闇い、穴のようなものがある。立体なのか平面なのか、はたまた球体なのかは判らない。そこは、何をすれば物事が円滑に進むのか常に働いていて、心証を操る力を司っているのかもしれない。
失敗したのならしたなりに、カイムは母親の背中を撫でてやることにした。
――こうなってしまえば、もう発散させてあげる方がいい。
しばらく母親は、カイムを抱き締めて泣いていたが、次第に悲痛な声が弱まり、小さく鼻を啜った。カイムは冷静さを失った者が居ると、自分の心が冷たく醒めていくことに、幼いながら、もう気が付いていた。鼻を啜るのは品性を欠くから止めなさい――そんな窘める声が心の奥から聞こえた。
母親は、その手をカイムから離した。
「ごめんなさいね、何も言わず驚かせて……今の事は忘れてちょうだい。今は話せないけれど、カイムがもう少し大きくなったら、いずれ話します、必ず――話さなければ」
「今じゃ駄目なの?」
「悲しいことは、先延ばしにしたっていいじゃないですか。今はそのままでいましょう。父様も、母様も……ずっと、ずっと、一緒」
「分かった」よく分からなかったが、大人の話はそんなものなのだろうと了解した。カイムは母親に急いでいるのだと伝え、彼が待つ寝室へ走った。
寝室の扉をそっと開けると、彼がベッドに寝ていた。いつもと何ら変わりのない姿に、カイムは何故か胸を撫で下ろした。
起こさないようにベッドへ近付く。自分とよく似た顔の彼は、ぱちっと目を覚ました。寝間着姿の彼は少しだけ顔色が悪いようだった。
「雪が降っているよ。窓を見てごらん」
彼は起き上がると眩しそうに窓の外を見つめる。
「……ほら、カイム。雪が静けさを連れて来た」彼は耳に手を添えて目を瞑る。
カイムは彼のように耳を澄ましてみると、引き締まるような静けさをが満ちているのに気が付いた。
「本当だ。いつの間に、これ程静かになったのだろう」
何故、今更思い出すのだろうか。
ヘルレアに会ったからか。近頃は思い出さなくなっていたというのに。
カイムの中では決して綺麗な思い出ではない。苦く蘇る始まりの日の光景。もう、帰れない雪に染まる庭。もう一度帰りたいかと問われれば、二度と踏み込みたくはない場所。
思い出に浸って感傷的になっている場合ではないというのに、王の存在がこれ程までに様々な思い出を蘇らせる。今、ヘルレアはカイム達にとって憎むべきだけの王ではない。オルスタッド等の探索を行い、欠王を葬る為に動いている同胞だ。
それに比べてカイムこそ、今は何も出来ない立場にある。常に待たなければならない立場が歯痒い。何か出来るとしたら、全て終わった後だけ。今の自分に出来ることは何かと考えてみても、ただ待ち続けることが最善なのだと思い知る。
自分が何のためにいるのか、時折分からなくなって来る時がある。もし自分が何かで役立つ事があるとすれば、やはり王の番になる事だけだ。誰にもこの役目はやらせたくない。自分がノヴェクの人間だから、尚更そう思ってしまうのかもしれない。オルスタッドは王の番になってもいいと言っていた。しかし、カイムは決してオルスタッドへ番の役割を負わせたくはなかった。
オルスタッドはどこへ行ってしまったのだろう。あれ程王と面会したがっていた男が、ヘルレアがステルスハウンドへ来ている時に行方不明になってしまった。
電子端末からメールの着信音が鳴る。〈玩具屋〉と名前が表示されていた。
『東占領区、劣勢』
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