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兆候
しおりを挟む 私は深い眠りに落ちている最中、軽めの悪夢を垣間見ていた。
これはあの時の映像だ。
目の前には昔の自分がいる。恐らく小学生の頃の記憶だ。
小学生の自分は、クラスメイト達から罵声を浴びせかけられ悪意のこもった石を投げつけられていた。
もう止めて! 酷いことしないで! と、私は怯え、泣きじゃくりながら為す術もなくうずくまっていた。
すると、突然、小学生の私は泣くのを止めると立ち上がり、鬼の形相を浮かべた。
「ワシの大事な親友を虐める奴は何処のどいつじゃ!? 鉄砲柱に括りつけて柱稽古の的にしてやるわ!!」
私の中にいるもう一人の私━━雷電丸は突然、身体の支配権を私から奪い取ると、激高し、次々とクラスメイトたちを叩きのめしていく。
そこに、騒ぎに気付き、教師たちが駆け付けて来た。
「高天双葉! またお前か⁉ 何故、お前はいつもクラスの皆を傷つけるんだ⁉」
『違う、私はそんなつもりじゃ……』と、精神世界で弁明するも、私の声は教師達には届かない。
「やかましい! 双葉を傷つける奴は誰であろうともこのワシが許さん!!!」
雷電丸は聞く耳を持たない教師達を怒鳴りつけると、次々と教師達を上手投げで投げ飛ばして行った。大の大人達が次々と宙を舞い、頭から地面に落ちて行く光景は悪夢そのものだった。そこに爽快感はなかった。あるのは恐怖と絶望だけ。
『雷電丸、もう止めてえぇぇぇ!!!』
私は絶叫し、再び泣きじゃくる。
悪夢はそれで終わり。彼が巻き起こした悪夢の記憶はこれで途絶える。何故なら、この後、私は十年近くもの間、雷電丸を拒絶し続けることになるからだ。
そう、あの日、私がトラックにはねられそうになり、私を救うために彼が目覚めるまでは。
『雷電丸! もう止めて!!!』
私は悪夢から目覚めると同時に叫んだ。周囲を見回すと、そこは見慣れた光景。いつもの通学路だ。
ただし、どうやらここは精神世界のようだ。部屋は薄暗く、目の前には映画のスクリーンみたいなものがあり、そこから雷電丸の目線を通して現実世界の光景を見ることが出来た。
「何をじゃ?」
雷電丸は通学路を歩きながら片手でトーストをかじっていた。もう一方の片手には何やら大きな風呂敷包みを持っている。これは何なんだろうか?
『はれ? ここは何処? 確か私、ようやく身体を取り戻したはずじゃ……?』
宿題とか、漫画のネームをやったり、夏場所の録画を見るとか、色々とやろうと思っていたんだけれども……?
周囲を見回してみても、そこはいつもの通学路で、爽やかな朝陽が周囲を照らしていた。
私、何で通学路にいるの? どうして朝陽が昇っているのかしら? さっきまで夜だったのに……ってもしかして。
そこで私は一瞬で全てを理解してしまった。
雷電丸から身体を返してもらった途端、全身に筋肉痛が走って、一瞬で意識が遠のいたんだった。
『まさか私、あのまま眠っちゃったの!!?』
「気持ち良さそうにぐっすりと眠っておったぞ」ガハハハハ! と雷電丸は豪快に笑う。
『どうして起こしてくれなかったの!? 宿題とか色々とやらなきゃいけないことがあったのに!!』
「寝た子を起こすような真似が出来るか」トーストを一気に頬張る。「まだ疲れているじゃろ? 双葉はそのまま休んでおけ。今日は色々と忙しくなるしの」
私は昨日、相撲部で起った出来事を思い出す。
『雷電丸。まさか、昨日のあれ、本気なの?』
「何がじゃ?」
『だから、横綱を育てるとか、女将云々の話全てよ』
「当然じゃ。何のためにワシが学校とやらに来てやっていると思うんじゃ?」
『私は別に、女将をする為に学校に行っているわけじゃないんですけれども!? そして、誰もそんなこと、お願いしてませんから!!』
「あー、もー、分かったから、耳元でがなるな」
『何が分かったの?』
「双葉の旦那になる男は、絶対に最強の横綱に育て上げてやるから、心配するでないぞ」ガハハハハ! と豪快に笑う。
絶望的に会話が噛み合わないわ……。
その時、雷電丸の歩みが止まった。
私は何事かと現実世界の視界に目を向ける。
そこには一人の少女が目の前に佇んでいた。
あれは、静川のぞみさん……⁉
それは、私を虐めていた女子グループのリーダーであり、更に昨日、雷電丸に叩きのめされたクラスメイトの静川のぞみさんであった。
静川さんは、携帯を片手にこちらを、恐らくは雷電丸をジッと見つめてくる。
何で静川さんがここに? もしかして、昨日の仕返しに待ち伏せされていた……⁉
私の脳裏に報復の文字が過る。きっと昨日以上の復讐方法を考えてここで待ち伏せしていたに違いないわ⁉ 今度は怖い先輩達を百人、いいえ、千人くらいは連れて来たのかもしれない!
キモ女、ちょっと面貸せや、と静川さんは私に言って来るだろう。そして、人気のない路地裏にでも連れて行かれるかもしれない。
そんなことを私が思っていると、静川さんは予想外の行動をとってきた。
「おはよ、高天さん」と、頬をほんのり染めながら穏やかな表情で挨拶してきたのだ。
あの静川さんが私に挨拶をしてきた……? 何が起こっているの?
「おろ? 貴様は確か昨日の……えっと、名前は……?」雷電丸は首を傾げると、マジマジと静川さんの顔を覗き込む。
まさか雷電丸ってば、また静川さんのことを忘れてしまったの⁉
『昨日、あなたがボコボコにした静川のぞみさんでしょ⁉ もう忘れちゃったの⁉』
私がそう強く指摘すると、雷電丸は思い出したかのように唸った。
「おお、そうじゃ。静川のぞみ、じゃったな? こんなところで会うとは奇遇じゃな。ワシに何か用か?」
報復しかないでしょう? と私は内心呆れるも、またもや静川さんは予想外の台詞を口にする。
「別に! 学校に行く途中で偶然出くわしただけじゃん。一緒に学校に行こうと待ち伏せしていたわけじゃないし」
心なしか静川さんの頬が赤らんでいる様に見えた。怒っている、わけじゃなさそうだ。
もしかして照れている? としか思えない素振りだった。
「おろ? 何じゃ、お主、ワシと一緒に学校に行きたかったのかの?」
「だから! そんなんじゃないし!」静川さんは顔を真っ赤にして否定するも、誰の目からもそれが嘘だと分かる。
え? え? マジですか? 静川さん、報復とかじゃなくって、単純に私と一緒に登校したいが為にここで待っていたってことですか?
雷電丸は歩き出すと、静川さんに返答することもなく、そのまま彼女の横を通り過ぎた。
通り過ぎた直後、何故か静川さんは悲し気な表情を浮かべ、目線を下に落とした。
もしかして、静川さん、落ち込んじゃったの? 何故?
すると、雷電丸は立ち止まると振り返って笑顔を浮かべた。
「ほれ、どうした、のぞみ? 早く来い。でないと学校に遅れてしまうからの」
雷電丸の言葉に、静川さんはパーッと表情を明るくさせて嬉しそうに微笑んだ。
「いきなり下の名前で呼ぶなし」
静川さんは小走りで雷電丸の横に並ぶと、怒ったように頬を膨らませる。
「だったら私も、その、下の名前で呼んでもいいかな?」と、顔を真っ赤にさせながらごにょごにょと呟いた。
「もちろんじゃ。好きな様に呼ぶがいいぞ」
雷電丸が微笑みながらそう言うと、静川さんは破顔する。
「分かったし! そんじゃ、これから双葉って呼ぶね」
静川さんはそう言った後、さりげなく雷電丸との距離を縮めながら歩き始めた。
一方の私はというと、
何が起きてるし??
と、豹変した静川さんの様子に、ただただ困惑し、戦慄するのであった。
そんなことを考えていると、雷電丸と静川さんが校門を通った時に異変が起こった。
突然、校内にいた生徒達が一斉に雷電丸に振り返ったのだ。
何事だろうと私が周囲を見回すと、何やら雷電丸を見ながらひそひそと内緒話をしている姿が目に入った。
その時、私はこれから起こる大騒動のことを知る由も無かったのだ。
これはあの時の映像だ。
目の前には昔の自分がいる。恐らく小学生の頃の記憶だ。
小学生の自分は、クラスメイト達から罵声を浴びせかけられ悪意のこもった石を投げつけられていた。
もう止めて! 酷いことしないで! と、私は怯え、泣きじゃくりながら為す術もなくうずくまっていた。
すると、突然、小学生の私は泣くのを止めると立ち上がり、鬼の形相を浮かべた。
「ワシの大事な親友を虐める奴は何処のどいつじゃ!? 鉄砲柱に括りつけて柱稽古の的にしてやるわ!!」
私の中にいるもう一人の私━━雷電丸は突然、身体の支配権を私から奪い取ると、激高し、次々とクラスメイトたちを叩きのめしていく。
そこに、騒ぎに気付き、教師たちが駆け付けて来た。
「高天双葉! またお前か⁉ 何故、お前はいつもクラスの皆を傷つけるんだ⁉」
『違う、私はそんなつもりじゃ……』と、精神世界で弁明するも、私の声は教師達には届かない。
「やかましい! 双葉を傷つける奴は誰であろうともこのワシが許さん!!!」
雷電丸は聞く耳を持たない教師達を怒鳴りつけると、次々と教師達を上手投げで投げ飛ばして行った。大の大人達が次々と宙を舞い、頭から地面に落ちて行く光景は悪夢そのものだった。そこに爽快感はなかった。あるのは恐怖と絶望だけ。
『雷電丸、もう止めてえぇぇぇ!!!』
私は絶叫し、再び泣きじゃくる。
悪夢はそれで終わり。彼が巻き起こした悪夢の記憶はこれで途絶える。何故なら、この後、私は十年近くもの間、雷電丸を拒絶し続けることになるからだ。
そう、あの日、私がトラックにはねられそうになり、私を救うために彼が目覚めるまでは。
『雷電丸! もう止めて!!!』
私は悪夢から目覚めると同時に叫んだ。周囲を見回すと、そこは見慣れた光景。いつもの通学路だ。
ただし、どうやらここは精神世界のようだ。部屋は薄暗く、目の前には映画のスクリーンみたいなものがあり、そこから雷電丸の目線を通して現実世界の光景を見ることが出来た。
「何をじゃ?」
雷電丸は通学路を歩きながら片手でトーストをかじっていた。もう一方の片手には何やら大きな風呂敷包みを持っている。これは何なんだろうか?
『はれ? ここは何処? 確か私、ようやく身体を取り戻したはずじゃ……?』
宿題とか、漫画のネームをやったり、夏場所の録画を見るとか、色々とやろうと思っていたんだけれども……?
周囲を見回してみても、そこはいつもの通学路で、爽やかな朝陽が周囲を照らしていた。
私、何で通学路にいるの? どうして朝陽が昇っているのかしら? さっきまで夜だったのに……ってもしかして。
そこで私は一瞬で全てを理解してしまった。
雷電丸から身体を返してもらった途端、全身に筋肉痛が走って、一瞬で意識が遠のいたんだった。
『まさか私、あのまま眠っちゃったの!!?』
「気持ち良さそうにぐっすりと眠っておったぞ」ガハハハハ! と雷電丸は豪快に笑う。
『どうして起こしてくれなかったの!? 宿題とか色々とやらなきゃいけないことがあったのに!!』
「寝た子を起こすような真似が出来るか」トーストを一気に頬張る。「まだ疲れているじゃろ? 双葉はそのまま休んでおけ。今日は色々と忙しくなるしの」
私は昨日、相撲部で起った出来事を思い出す。
『雷電丸。まさか、昨日のあれ、本気なの?』
「何がじゃ?」
『だから、横綱を育てるとか、女将云々の話全てよ』
「当然じゃ。何のためにワシが学校とやらに来てやっていると思うんじゃ?」
『私は別に、女将をする為に学校に行っているわけじゃないんですけれども!? そして、誰もそんなこと、お願いしてませんから!!』
「あー、もー、分かったから、耳元でがなるな」
『何が分かったの?』
「双葉の旦那になる男は、絶対に最強の横綱に育て上げてやるから、心配するでないぞ」ガハハハハ! と豪快に笑う。
絶望的に会話が噛み合わないわ……。
その時、雷電丸の歩みが止まった。
私は何事かと現実世界の視界に目を向ける。
そこには一人の少女が目の前に佇んでいた。
あれは、静川のぞみさん……⁉
それは、私を虐めていた女子グループのリーダーであり、更に昨日、雷電丸に叩きのめされたクラスメイトの静川のぞみさんであった。
静川さんは、携帯を片手にこちらを、恐らくは雷電丸をジッと見つめてくる。
何で静川さんがここに? もしかして、昨日の仕返しに待ち伏せされていた……⁉
私の脳裏に報復の文字が過る。きっと昨日以上の復讐方法を考えてここで待ち伏せしていたに違いないわ⁉ 今度は怖い先輩達を百人、いいえ、千人くらいは連れて来たのかもしれない!
キモ女、ちょっと面貸せや、と静川さんは私に言って来るだろう。そして、人気のない路地裏にでも連れて行かれるかもしれない。
そんなことを私が思っていると、静川さんは予想外の行動をとってきた。
「おはよ、高天さん」と、頬をほんのり染めながら穏やかな表情で挨拶してきたのだ。
あの静川さんが私に挨拶をしてきた……? 何が起こっているの?
「おろ? 貴様は確か昨日の……えっと、名前は……?」雷電丸は首を傾げると、マジマジと静川さんの顔を覗き込む。
まさか雷電丸ってば、また静川さんのことを忘れてしまったの⁉
『昨日、あなたがボコボコにした静川のぞみさんでしょ⁉ もう忘れちゃったの⁉』
私がそう強く指摘すると、雷電丸は思い出したかのように唸った。
「おお、そうじゃ。静川のぞみ、じゃったな? こんなところで会うとは奇遇じゃな。ワシに何か用か?」
報復しかないでしょう? と私は内心呆れるも、またもや静川さんは予想外の台詞を口にする。
「別に! 学校に行く途中で偶然出くわしただけじゃん。一緒に学校に行こうと待ち伏せしていたわけじゃないし」
心なしか静川さんの頬が赤らんでいる様に見えた。怒っている、わけじゃなさそうだ。
もしかして照れている? としか思えない素振りだった。
「おろ? 何じゃ、お主、ワシと一緒に学校に行きたかったのかの?」
「だから! そんなんじゃないし!」静川さんは顔を真っ赤にして否定するも、誰の目からもそれが嘘だと分かる。
え? え? マジですか? 静川さん、報復とかじゃなくって、単純に私と一緒に登校したいが為にここで待っていたってことですか?
雷電丸は歩き出すと、静川さんに返答することもなく、そのまま彼女の横を通り過ぎた。
通り過ぎた直後、何故か静川さんは悲し気な表情を浮かべ、目線を下に落とした。
もしかして、静川さん、落ち込んじゃったの? 何故?
すると、雷電丸は立ち止まると振り返って笑顔を浮かべた。
「ほれ、どうした、のぞみ? 早く来い。でないと学校に遅れてしまうからの」
雷電丸の言葉に、静川さんはパーッと表情を明るくさせて嬉しそうに微笑んだ。
「いきなり下の名前で呼ぶなし」
静川さんは小走りで雷電丸の横に並ぶと、怒ったように頬を膨らませる。
「だったら私も、その、下の名前で呼んでもいいかな?」と、顔を真っ赤にさせながらごにょごにょと呟いた。
「もちろんじゃ。好きな様に呼ぶがいいぞ」
雷電丸が微笑みながらそう言うと、静川さんは破顔する。
「分かったし! そんじゃ、これから双葉って呼ぶね」
静川さんはそう言った後、さりげなく雷電丸との距離を縮めながら歩き始めた。
一方の私はというと、
何が起きてるし??
と、豹変した静川さんの様子に、ただただ困惑し、戦慄するのであった。
そんなことを考えていると、雷電丸と静川さんが校門を通った時に異変が起こった。
突然、校内にいた生徒達が一斉に雷電丸に振り返ったのだ。
何事だろうと私が周囲を見回すと、何やら雷電丸を見ながらひそひそと内緒話をしている姿が目に入った。
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