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24 アメリカに行くんですか?
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風はまだ冷たいが日差しは暖かになってきた。
星が自分の車を洗い出すのを見て、富士子が「洋ちゃん、うちのもうやってよ」と言うので仕方なく家の車も洗うことになった。
だが、道具は星の持っていた一つを借りるしかないから、自然と流れ作業になる。
ホースで2台の車に水を掛けたら、スポンジで星が自分の車を洗っている間、洋介がやることはない。平介が縁側代わりに作ったベンチに腰掛けて待っていたら、風太郎が寄って来たので膝にのせる。水が嫌いだから洗っている所へ寄って行く事はないが、終わった後が危ない。撫でながら「ふう、今日はもう星さんの車に近寄るなよ」と言い聞かせていると、目ざとい富士子に咎められた。
「ちょっと、洋ちゃん。真一くんだけにやらせて何サボってるのよ」
「いや、道具が無いからさ」
「そんなこと言って、年上のくせにダメね」
「違うんです。僕が終わるまで待って貰ってるんですー」
「あらそうなの? なら仕方ないわね」
富士子は洋介には手厳しいが、星には甘い。同じ事でも、星が言えばすぐに納得する。
「道具ならー、あるはずだぞ」
いつの間にか外に出てきた平介が物置に向かう。しばらくして、バケツを手に戻って来た。中に色々入っている。
「あれ? 一応一式あるじゃん」
「行介が使ってたからな」
「あ、そうなんだ」
「自分んちだと水洗いする場所がないからって、前はよくウチで洗車してたぞ」
「へえ」
前は、って最近はどうしてるんだろう、と思いながら差し出されたバケツを洋介は受け取る。道具があるなら座って見ている訳にはいかない。
「親父、ふう、家の中に入れておいて」
と風太郎を平介に押し付ける。平介は不思議そうにしながらも猫を受け取る。
「こいつ外にいると、また星さんの車に乗りそうだから」
「ああ、そうだな。二階に運ぶのか?」
平介は階段が心配らしい。富士子と同じく、足腰に自信がなくなって来ているのだ。
「取り敢えず家の中に入れとけば大丈夫だと思う。俺の部屋の戸は開いてるから、自分で行くだろ」
「わかった」
「あ、別館の、星さんが泊まってる部屋は戸を閉めて。星さんの荷物が心配だから」
「ああ大丈夫だ」
富士子に入ってはダメだと言われると入りたくなるのか、隙あらば風太郎は別館の和室に潜り込もうとする。洋介一人なら入れてしまうが、星の荷物がある時はダメだ。お高そうな服に鞄。風太郎は引っ掻いたりはしないが絶対は無い。万一、傷でも付けたら弁償出来ない。それらの値段は恐らく平介と富士子が予想している金額より一桁多いはずなのだ。
風太郎を抱えて家に入っていく平介を見送ってから、バケツをぶら下げて洋介は星に近づいた。
星は富士子が寝巻き用に買って来た、平介と色違いのスウェットを着て作業している。「汚れちゃうし、今日帰るんだからそれでやりなさいよ、それなら汚れたら次の時までに洗っておけばいいでしょ?」と富士子に言われたからだ。足は平介の農作業用の長靴。洋介も似たような格好だが、裸足にビーサンなのでちょっと足が寒い。
「星さん、親父が行介が使ってた掃除道具見つけて来た」
「あ、そうなんですか! 良かったです。濡れたままにしとくと良くないから早く済ませなきゃって焦ってました」
「いやいや、ウチの車なんていつも濡れっぱなし、汚れっぱなしだから平気だよ」
洋介は見様見真似で、バケツにカーシャンプーを泡立ててからスポンジで洗い出した。なんか不思議な光景だが、こういうのも悪くないなと思いながら、分からない時は星にやり方を尋ねながら洋介は一通り掃除を終えた。
疲れた洋介はベンチに「よっこいしょ」と腰を下ろした。やれやれだ。外側だけで終わるつもりだったのに、富士子にちゃっかり車の中まで掃除させられたのだ。
「お疲れ様ー、紅茶入れたから真一くんもどうぞ」
富士子がお盆に紅茶と、昨日のアップルパイの残りをのせて持って来た。ベンチに座った洋介の横にお盆を置くと星を呼ぶ。
「はーい」
庭の水道で長靴を洗っていた星が返事をする。
「あら、洋ちゃん。足、ドロドロじゃない」
「ん? ああ。星さんが終わったら洗おうと思って」
「真一くんみたいに長靴履けば良かったのに」
「何言ってんだよ。星さんにだけ長靴用意した癖に」
そうなのだ。車を洗うとなったら、富士子は星にだけ、平介の長靴を出して来たのだ。洋介にだって必要なのに。
「だって、洋ちゃんは自分のうちじゃない。必要なら自分で出してくればいいでしょー?」
「つめてーな」
自分の車を洗うように洋介に頼んだのは富士子の癖に、エライ待遇の差だ。案の定、やって来た星に「はいお手拭きどうぞ」とほかほかタオルを差し出している。洋介にはなし。
「はあ」
ため息ついて自分の分のアップルパイの皿を取って食べ始めると、富士子は歌うように「そんなに不満ならー、洋ちゃんにもー、お手拭き取ってくるわよー」と言いながら家の中に取りに行った。「いや、もう食ってるから」という洋介の言葉は無視。
「良かったら、これ、使いますか? 片面しか使ってないので、裏返しにすれば綺麗だと思います」
「いい? 悪いね」
洋介は星からお手拭きを受け取った。足元に鎖をジャラジャラ言わせながら、チャップスが寄って来る。
「来ても、何もやらねえぞ。お前の食えるもんじゃないからな」
優しく言ってやると不満そうにふんふん鼻を鳴らしながら離れて行った。
「ワンちゃん、言う事きくんですね」
「さあ? 本当に分かってるんだか? あんまり頭は良くないから」
苦笑しながら、お盆の隅に丸めたお手拭きを置くと、アップルパイの皿を取る。星は冷えたのか、ティーカップを抱えるようにして指先を温めながらふうふうと少しずつ飲んでいる。
「もう、体調はいいの?」
「はい」
「ここまで来るのも大変だったろ? 具合が悪かった後に」
「でも、楽しみなんです。富士子さんと平介さんに会うの。いつも美味しいご飯も用意して下さるし」
「そう? ならいいけど」
「はい」
それ以上言うことも思いつかないので黙って食べたり飲んだりしていると、星が「僕、来週から2ヶ月ほどアメリカに行って来ますね」と話し出した。洋介はなんでそれを俺に言うのかな?と不思議に思ったが、話の腰を折るのもなんなので、適当に相槌を打った。
「あ、そうなんだ。仕事?」
「はい。仕事と、両親に会うのと、検診に」
「ああ、ご両親はあちらに住んでるんだっけ?」
「そうです」
「じゃあ、もしかして結構久しぶりにお会いする?」
「あ、でも、僕、半年に一回か、3ヶ月に一回くらいアメリカに行ってるので、そんなに久しぶりでもないです」
「ああ、そうなんだ」
「はい。いつもは長くても1ヶ月くらいしか滞在しないんですけど、今回は検診もあるので」
「健診って、向こうの病院で?」
「はい。その、アメリカの方が第三の性に関しての研究が進んでいるので」
「ああ、検診ってそっちの。検査の検診か。健康診断かと思っちゃった」
「ああ、いえ」
星は笑わなかったが、洋介は自分の無知を晒したようで恥ずかしくなった。そういえばアメリカは日本と違って健康保険がなかったからオバマケアが出来たとかなんとかあったよな、健康診断ってあるのか?とうっすい知識を頭の中で捏ね繰り返しながら言葉を選ぶ。
「どこか悪いの?」
「いえ、ただの定期検診です。日本の病院に行ってもいいんですけど、アメリカの先進医療を自分の身体で体験しておきたいので向こうの病院で診てもらってるんです。日本の人にアメリカの状況を共有するために」
「あ、そうなんだ。仕事絡みなのか」
「はい」
洋介は不意に思い出した。
(そうだ、第三の性を持つ人は、女性の婦人科検診みたいのがあるんだった。本で読んだばかりなのに、俺。アメリカの健康診断があるかないかよりも、それを忘れてた方が恥ずかしい。どこか悪いの?って何だよ、俺)
頭を抱えたくなっていると、更に頭を抱えたくなるような事を言われた。
「その……、僕がアメリカに行く事、わざわざ洋介さんにお伝えるするのも変かな?と思ったんですけど、僕がヒートで千葉に来れなかった時、洋介さんが心配してくれてたって富士子さんにお聞きしたので、一応お伝えしておきます。またご心配させたら悪いと思って」
「え? ……あ、そう。そうね、うん。そうだね、気を付けて行って来てね!」
「はい!」
この会話は何だろう、と洋介は気まずく思いながら急いでアップルパイと紅茶を片付けた。お絞りを取りに行ったはずの富士子は結局戻って来なかった。
星が自分の車を洗い出すのを見て、富士子が「洋ちゃん、うちのもうやってよ」と言うので仕方なく家の車も洗うことになった。
だが、道具は星の持っていた一つを借りるしかないから、自然と流れ作業になる。
ホースで2台の車に水を掛けたら、スポンジで星が自分の車を洗っている間、洋介がやることはない。平介が縁側代わりに作ったベンチに腰掛けて待っていたら、風太郎が寄って来たので膝にのせる。水が嫌いだから洗っている所へ寄って行く事はないが、終わった後が危ない。撫でながら「ふう、今日はもう星さんの車に近寄るなよ」と言い聞かせていると、目ざとい富士子に咎められた。
「ちょっと、洋ちゃん。真一くんだけにやらせて何サボってるのよ」
「いや、道具が無いからさ」
「そんなこと言って、年上のくせにダメね」
「違うんです。僕が終わるまで待って貰ってるんですー」
「あらそうなの? なら仕方ないわね」
富士子は洋介には手厳しいが、星には甘い。同じ事でも、星が言えばすぐに納得する。
「道具ならー、あるはずだぞ」
いつの間にか外に出てきた平介が物置に向かう。しばらくして、バケツを手に戻って来た。中に色々入っている。
「あれ? 一応一式あるじゃん」
「行介が使ってたからな」
「あ、そうなんだ」
「自分んちだと水洗いする場所がないからって、前はよくウチで洗車してたぞ」
「へえ」
前は、って最近はどうしてるんだろう、と思いながら差し出されたバケツを洋介は受け取る。道具があるなら座って見ている訳にはいかない。
「親父、ふう、家の中に入れておいて」
と風太郎を平介に押し付ける。平介は不思議そうにしながらも猫を受け取る。
「こいつ外にいると、また星さんの車に乗りそうだから」
「ああ、そうだな。二階に運ぶのか?」
平介は階段が心配らしい。富士子と同じく、足腰に自信がなくなって来ているのだ。
「取り敢えず家の中に入れとけば大丈夫だと思う。俺の部屋の戸は開いてるから、自分で行くだろ」
「わかった」
「あ、別館の、星さんが泊まってる部屋は戸を閉めて。星さんの荷物が心配だから」
「ああ大丈夫だ」
富士子に入ってはダメだと言われると入りたくなるのか、隙あらば風太郎は別館の和室に潜り込もうとする。洋介一人なら入れてしまうが、星の荷物がある時はダメだ。お高そうな服に鞄。風太郎は引っ掻いたりはしないが絶対は無い。万一、傷でも付けたら弁償出来ない。それらの値段は恐らく平介と富士子が予想している金額より一桁多いはずなのだ。
風太郎を抱えて家に入っていく平介を見送ってから、バケツをぶら下げて洋介は星に近づいた。
星は富士子が寝巻き用に買って来た、平介と色違いのスウェットを着て作業している。「汚れちゃうし、今日帰るんだからそれでやりなさいよ、それなら汚れたら次の時までに洗っておけばいいでしょ?」と富士子に言われたからだ。足は平介の農作業用の長靴。洋介も似たような格好だが、裸足にビーサンなのでちょっと足が寒い。
「星さん、親父が行介が使ってた掃除道具見つけて来た」
「あ、そうなんですか! 良かったです。濡れたままにしとくと良くないから早く済ませなきゃって焦ってました」
「いやいや、ウチの車なんていつも濡れっぱなし、汚れっぱなしだから平気だよ」
洋介は見様見真似で、バケツにカーシャンプーを泡立ててからスポンジで洗い出した。なんか不思議な光景だが、こういうのも悪くないなと思いながら、分からない時は星にやり方を尋ねながら洋介は一通り掃除を終えた。
疲れた洋介はベンチに「よっこいしょ」と腰を下ろした。やれやれだ。外側だけで終わるつもりだったのに、富士子にちゃっかり車の中まで掃除させられたのだ。
「お疲れ様ー、紅茶入れたから真一くんもどうぞ」
富士子がお盆に紅茶と、昨日のアップルパイの残りをのせて持って来た。ベンチに座った洋介の横にお盆を置くと星を呼ぶ。
「はーい」
庭の水道で長靴を洗っていた星が返事をする。
「あら、洋ちゃん。足、ドロドロじゃない」
「ん? ああ。星さんが終わったら洗おうと思って」
「真一くんみたいに長靴履けば良かったのに」
「何言ってんだよ。星さんにだけ長靴用意した癖に」
そうなのだ。車を洗うとなったら、富士子は星にだけ、平介の長靴を出して来たのだ。洋介にだって必要なのに。
「だって、洋ちゃんは自分のうちじゃない。必要なら自分で出してくればいいでしょー?」
「つめてーな」
自分の車を洗うように洋介に頼んだのは富士子の癖に、エライ待遇の差だ。案の定、やって来た星に「はいお手拭きどうぞ」とほかほかタオルを差し出している。洋介にはなし。
「はあ」
ため息ついて自分の分のアップルパイの皿を取って食べ始めると、富士子は歌うように「そんなに不満ならー、洋ちゃんにもー、お手拭き取ってくるわよー」と言いながら家の中に取りに行った。「いや、もう食ってるから」という洋介の言葉は無視。
「良かったら、これ、使いますか? 片面しか使ってないので、裏返しにすれば綺麗だと思います」
「いい? 悪いね」
洋介は星からお手拭きを受け取った。足元に鎖をジャラジャラ言わせながら、チャップスが寄って来る。
「来ても、何もやらねえぞ。お前の食えるもんじゃないからな」
優しく言ってやると不満そうにふんふん鼻を鳴らしながら離れて行った。
「ワンちゃん、言う事きくんですね」
「さあ? 本当に分かってるんだか? あんまり頭は良くないから」
苦笑しながら、お盆の隅に丸めたお手拭きを置くと、アップルパイの皿を取る。星は冷えたのか、ティーカップを抱えるようにして指先を温めながらふうふうと少しずつ飲んでいる。
「もう、体調はいいの?」
「はい」
「ここまで来るのも大変だったろ? 具合が悪かった後に」
「でも、楽しみなんです。富士子さんと平介さんに会うの。いつも美味しいご飯も用意して下さるし」
「そう? ならいいけど」
「はい」
それ以上言うことも思いつかないので黙って食べたり飲んだりしていると、星が「僕、来週から2ヶ月ほどアメリカに行って来ますね」と話し出した。洋介はなんでそれを俺に言うのかな?と不思議に思ったが、話の腰を折るのもなんなので、適当に相槌を打った。
「あ、そうなんだ。仕事?」
「はい。仕事と、両親に会うのと、検診に」
「ああ、ご両親はあちらに住んでるんだっけ?」
「そうです」
「じゃあ、もしかして結構久しぶりにお会いする?」
「あ、でも、僕、半年に一回か、3ヶ月に一回くらいアメリカに行ってるので、そんなに久しぶりでもないです」
「ああ、そうなんだ」
「はい。いつもは長くても1ヶ月くらいしか滞在しないんですけど、今回は検診もあるので」
「健診って、向こうの病院で?」
「はい。その、アメリカの方が第三の性に関しての研究が進んでいるので」
「ああ、検診ってそっちの。検査の検診か。健康診断かと思っちゃった」
「ああ、いえ」
星は笑わなかったが、洋介は自分の無知を晒したようで恥ずかしくなった。そういえばアメリカは日本と違って健康保険がなかったからオバマケアが出来たとかなんとかあったよな、健康診断ってあるのか?とうっすい知識を頭の中で捏ね繰り返しながら言葉を選ぶ。
「どこか悪いの?」
「いえ、ただの定期検診です。日本の病院に行ってもいいんですけど、アメリカの先進医療を自分の身体で体験しておきたいので向こうの病院で診てもらってるんです。日本の人にアメリカの状況を共有するために」
「あ、そうなんだ。仕事絡みなのか」
「はい」
洋介は不意に思い出した。
(そうだ、第三の性を持つ人は、女性の婦人科検診みたいのがあるんだった。本で読んだばかりなのに、俺。アメリカの健康診断があるかないかよりも、それを忘れてた方が恥ずかしい。どこか悪いの?って何だよ、俺)
頭を抱えたくなっていると、更に頭を抱えたくなるような事を言われた。
「その……、僕がアメリカに行く事、わざわざ洋介さんにお伝えるするのも変かな?と思ったんですけど、僕がヒートで千葉に来れなかった時、洋介さんが心配してくれてたって富士子さんにお聞きしたので、一応お伝えしておきます。またご心配させたら悪いと思って」
「え? ……あ、そう。そうね、うん。そうだね、気を付けて行って来てね!」
「はい!」
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