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ライム先輩との冬
冬休み前
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試験も終わり、今日は最後の講義。と言っても、クラス毎に冬休みと新学期についての説明を聞く時間だ。
「おいら、うっかりAクラスに行っちゃったらどうしようって心配っす」
アーロンが真剣に担任の話を聞いていると、斜め後ろから首を伸ばしてタイスケが話し掛けて来た。冬休みも新学期のクラス分けも初めての事なので一つも聞き漏らすまいとしているアーロンはタイスケに構う余裕は無い。ルークから聞いて知っているだろうイアンが代わりに相手してくれないだろうかと無視していると、「ねえ、アーロン様、どう思いますう?」とアーロンの肩を指で突っついて来た。
しかも試験中のタイスケはずっとこんな調子で、一つの教科が終わる度に、「おいら点数取りすぎた気がするっす、アーロン様と同じクラスになれなかったらどうしよう?」と言うのだ。別にそれならそれでアーロンは構わない。元々タイスケはイチロウのお付きなのだから、イチロウと同じ Aクラスを狙うべきなのだ。頑張ってBクラスを目指そうとしているアーロンに合わせる必要はない。それによくよく考えると何だかアーロンに対して失礼な事を言われている気がする。
「別にいいんじゃない? それでも」
軽く後ろを振り返って肩越しに小声で返事をすると、タイスケが机にうっぷして「うわーん、アーロン様が冷たいっす」と泣き真似をする。アーロンが苦々しく思っていると、隣のイチロウが申し訳なさそうに頭を下げて、「これ!」と背後のタイスケを注意した。その様子を見咎めたらしい担任が副担任に目配せすると、副担任がタイスケの席に寄って来る。
「大人しく話を聞く事が難しいですか?」
こういう時、アーロンのクラスの担任は絶対に注意をしない。副担任に命じてやらせるのだ。アーロンはリバー先生に前に聞いた担任評を思い出して、あまり好きじゃないなと思う。気が付いたなら担任がびしっと注意すれば良いのに。クラス担任は固定なので、Bクラスに上がれたら担任と副担任も変わる。Bクラスの担任はどんな人だろうと少し期待してしまう。ただ、今の副担任には好感を持っているので、変わってしまうのは残念だ。
「出来るっす」
「ではして下さい」
副担任はアーロンの方を見る。タイスケのせいだと恨めしく思うけれど、仕方無く「申し訳ありませんでした」と謝った。
夕食の時間、アーロンはぷりぷりと怒っていた。
「もう、タイスケ様うるさいし、しつこい。タイスケ様のせいで、副担任の先生に注意されたんだからね!」
「申し訳ありません」
イチロウが代わりに謝って来るが、タイスケの方は、しれっと肉をぱくついている。おまけに、「今日の豚肉、少しぱさぱさしてないっすか?」等と違う事を言い出してアーロンをいらつかせた。
「あんなの真剣に聞かなくったって、アーロン様はご兄弟から聞いてるでしょう? イアン様だって、兄上から聞いてるんだから。アーロン様なんて、上に九人もいらっしゃるんだから、今更」
と、更に憎たらしい事を言い出した。
「僕のすぐ上の兄達とは六つも歳が離れてるんだよ。それにうちは基本的に兄達は入学したら、もう家には帰って来ないんだ。学期毎の休みだって家には戻らない。僕に学院について教えてくれたのはケビン兄上と二番目の兄上だから卒業したのは大昔で情報が古いの! だから案外知らない事が多いんだよ、それなのに」
とアーロンが言い返すと、タイスケは目をまん丸くさせて、
「もしかしてアーロン様もご領地には戻られないんですか?」
と聞いて来た。
「その話なら何万回もした気がするけど?」
アーロンがつんけんして言い返すと、
「うわー! やったー! 若、寮に残ってるのおいら達だけじゃなくて寂しくないっすね!」
とタイスケは大喜びするが、イチロウはにがり顔だ。
「アーロン様本当に申し訳ありません」
「いや、イチロウ様に謝って貰っても」
「ですが、」
「それよりアーロン様! お休み中、男爵家の寮に一人残っていても寂しいでしょう? おいら達の寮に来たらどうっすか?」
今度はイチロウの話を遮って能天気な事を言い出したタイスケにアーロンは完全に頭に来て、イアンと話す事にした。何故なら、その寮に行く行かないという話も何万回もしたからだった。そしてアーロンは火の国の寮へは行かない。
何故なら冬の休みは短いので、イアンや寮長の様に実家が王都にあるとか領地が王都に近い生徒、もしくはライム先輩の様にタウンハウスが王都にあるとかでない生徒は家に帰らず寮で過ごす。だから男爵家の生徒達も半数以上は寮に残る。
アーロンは休みの間は、図書館に通うつもりだ、……それに、ライム先輩との予定もある。
イチロウも図書館に通うと言ったから寧ろ火の国の二人が空いている男爵家の寮の部屋に来ないか、図書館は男爵家の寮の近くなので、という話が出た位なのだ。寮長がイチロウに、イアンがタイスケに、部屋を貸しても良いと言ったが、結局のところ慣れた部屋が良い。歩くのは苦にならないとイチロウ達が辞退したのだった。それをすっかり忘れた様に同じ話を何度も繰り返すタイスケに辟易していた。
イチロウが言うには、タイスケはかなり猛勉強していて、寝不足気味で少しおかしくなっている。口で言う程自信は無くて、寮に帰って二人っきりになると、「おいら本当に自信ないっす、CクラスどころかDも危うい気がするっす」と元気が無いそうだ。だから、アーロンに仕切りに絡んで来るのは空元気で、自信の無いのの裏返しだから試験が終わる迄勘弁してやって欲しいとの事だった。
「タイスケは頭は悪く無いのですが、大人しく机に向かっているのが苦手な性分でして。その、普段の行いに免じて、良い所も多少はあると思うので、何卒」とイチロウが頭を下げるものだから、我慢したけれど試験はもう終わった。
そもそも、試験勉強をしなくちゃいけないのに、ケビンが部屋に置いてった荷物で頭が一杯で、ライム先輩と会ってもなるべく変な事は考えない様にしているのに、その上おかしくなっているタイスケ迄配慮してやらなければならなかったとは! アーロンは自分の出来が不安でならなかった。精一杯の事はしたつもりだけれど。
「イアン様、結果如何?」
「上手くいった。Bクラス確定」
「え、そうなの?」
如何いう事だろうとアーロンはイアンの返事に首を傾げる。
「うん。七割正解を厳守出来た」
タイスケが悲鳴の様な声を上げる。
「それって、それって、全部正解が分かってたって事っすよね!?」
イアンは薄く微笑むと、イチロウに尋ねた。
「イチロウ様は如何?」
「自分も八割から九割正解を目指しましたが、フランク殿は如何ですか?」
「同じです、満点は取らない様にしました」
「かー! あんたら何言ってるんすか!」
タイスケが泣きそうな顔になるが、アーロンだって泣きたい。自分はただ一生懸命勉強して取れる限り最高の点数を目指したのに、違う次元の会話を目の前で繰り広げられては。
「もうおいらこの人達とは仲良く出来ないっす」
「うん」
そればかりは、タイスケと意見の合うアーロンだった。
「おいら、うっかりAクラスに行っちゃったらどうしようって心配っす」
アーロンが真剣に担任の話を聞いていると、斜め後ろから首を伸ばしてタイスケが話し掛けて来た。冬休みも新学期のクラス分けも初めての事なので一つも聞き漏らすまいとしているアーロンはタイスケに構う余裕は無い。ルークから聞いて知っているだろうイアンが代わりに相手してくれないだろうかと無視していると、「ねえ、アーロン様、どう思いますう?」とアーロンの肩を指で突っついて来た。
しかも試験中のタイスケはずっとこんな調子で、一つの教科が終わる度に、「おいら点数取りすぎた気がするっす、アーロン様と同じクラスになれなかったらどうしよう?」と言うのだ。別にそれならそれでアーロンは構わない。元々タイスケはイチロウのお付きなのだから、イチロウと同じ Aクラスを狙うべきなのだ。頑張ってBクラスを目指そうとしているアーロンに合わせる必要はない。それによくよく考えると何だかアーロンに対して失礼な事を言われている気がする。
「別にいいんじゃない? それでも」
軽く後ろを振り返って肩越しに小声で返事をすると、タイスケが机にうっぷして「うわーん、アーロン様が冷たいっす」と泣き真似をする。アーロンが苦々しく思っていると、隣のイチロウが申し訳なさそうに頭を下げて、「これ!」と背後のタイスケを注意した。その様子を見咎めたらしい担任が副担任に目配せすると、副担任がタイスケの席に寄って来る。
「大人しく話を聞く事が難しいですか?」
こういう時、アーロンのクラスの担任は絶対に注意をしない。副担任に命じてやらせるのだ。アーロンはリバー先生に前に聞いた担任評を思い出して、あまり好きじゃないなと思う。気が付いたなら担任がびしっと注意すれば良いのに。クラス担任は固定なので、Bクラスに上がれたら担任と副担任も変わる。Bクラスの担任はどんな人だろうと少し期待してしまう。ただ、今の副担任には好感を持っているので、変わってしまうのは残念だ。
「出来るっす」
「ではして下さい」
副担任はアーロンの方を見る。タイスケのせいだと恨めしく思うけれど、仕方無く「申し訳ありませんでした」と謝った。
夕食の時間、アーロンはぷりぷりと怒っていた。
「もう、タイスケ様うるさいし、しつこい。タイスケ様のせいで、副担任の先生に注意されたんだからね!」
「申し訳ありません」
イチロウが代わりに謝って来るが、タイスケの方は、しれっと肉をぱくついている。おまけに、「今日の豚肉、少しぱさぱさしてないっすか?」等と違う事を言い出してアーロンをいらつかせた。
「あんなの真剣に聞かなくったって、アーロン様はご兄弟から聞いてるでしょう? イアン様だって、兄上から聞いてるんだから。アーロン様なんて、上に九人もいらっしゃるんだから、今更」
と、更に憎たらしい事を言い出した。
「僕のすぐ上の兄達とは六つも歳が離れてるんだよ。それにうちは基本的に兄達は入学したら、もう家には帰って来ないんだ。学期毎の休みだって家には戻らない。僕に学院について教えてくれたのはケビン兄上と二番目の兄上だから卒業したのは大昔で情報が古いの! だから案外知らない事が多いんだよ、それなのに」
とアーロンが言い返すと、タイスケは目をまん丸くさせて、
「もしかしてアーロン様もご領地には戻られないんですか?」
と聞いて来た。
「その話なら何万回もした気がするけど?」
アーロンがつんけんして言い返すと、
「うわー! やったー! 若、寮に残ってるのおいら達だけじゃなくて寂しくないっすね!」
とタイスケは大喜びするが、イチロウはにがり顔だ。
「アーロン様本当に申し訳ありません」
「いや、イチロウ様に謝って貰っても」
「ですが、」
「それよりアーロン様! お休み中、男爵家の寮に一人残っていても寂しいでしょう? おいら達の寮に来たらどうっすか?」
今度はイチロウの話を遮って能天気な事を言い出したタイスケにアーロンは完全に頭に来て、イアンと話す事にした。何故なら、その寮に行く行かないという話も何万回もしたからだった。そしてアーロンは火の国の寮へは行かない。
何故なら冬の休みは短いので、イアンや寮長の様に実家が王都にあるとか領地が王都に近い生徒、もしくはライム先輩の様にタウンハウスが王都にあるとかでない生徒は家に帰らず寮で過ごす。だから男爵家の生徒達も半数以上は寮に残る。
アーロンは休みの間は、図書館に通うつもりだ、……それに、ライム先輩との予定もある。
イチロウも図書館に通うと言ったから寧ろ火の国の二人が空いている男爵家の寮の部屋に来ないか、図書館は男爵家の寮の近くなので、という話が出た位なのだ。寮長がイチロウに、イアンがタイスケに、部屋を貸しても良いと言ったが、結局のところ慣れた部屋が良い。歩くのは苦にならないとイチロウ達が辞退したのだった。それをすっかり忘れた様に同じ話を何度も繰り返すタイスケに辟易していた。
イチロウが言うには、タイスケはかなり猛勉強していて、寝不足気味で少しおかしくなっている。口で言う程自信は無くて、寮に帰って二人っきりになると、「おいら本当に自信ないっす、CクラスどころかDも危うい気がするっす」と元気が無いそうだ。だから、アーロンに仕切りに絡んで来るのは空元気で、自信の無いのの裏返しだから試験が終わる迄勘弁してやって欲しいとの事だった。
「タイスケは頭は悪く無いのですが、大人しく机に向かっているのが苦手な性分でして。その、普段の行いに免じて、良い所も多少はあると思うので、何卒」とイチロウが頭を下げるものだから、我慢したけれど試験はもう終わった。
そもそも、試験勉強をしなくちゃいけないのに、ケビンが部屋に置いてった荷物で頭が一杯で、ライム先輩と会ってもなるべく変な事は考えない様にしているのに、その上おかしくなっているタイスケ迄配慮してやらなければならなかったとは! アーロンは自分の出来が不安でならなかった。精一杯の事はしたつもりだけれど。
「イアン様、結果如何?」
「上手くいった。Bクラス確定」
「え、そうなの?」
如何いう事だろうとアーロンはイアンの返事に首を傾げる。
「うん。七割正解を厳守出来た」
タイスケが悲鳴の様な声を上げる。
「それって、それって、全部正解が分かってたって事っすよね!?」
イアンは薄く微笑むと、イチロウに尋ねた。
「イチロウ様は如何?」
「自分も八割から九割正解を目指しましたが、フランク殿は如何ですか?」
「同じです、満点は取らない様にしました」
「かー! あんたら何言ってるんすか!」
タイスケが泣きそうな顔になるが、アーロンだって泣きたい。自分はただ一生懸命勉強して取れる限り最高の点数を目指したのに、違う次元の会話を目の前で繰り広げられては。
「もうおいらこの人達とは仲良く出来ないっす」
「うん」
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