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入学式
伯爵家の寮
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ライム先輩を真ん中に挟む様にして、伯爵家の寮迄三人で歩いた。タイスケは最初、イチロウと三人で歩く時の様に二人の後ろを歩こうとしたのだが、ライム先輩が許さなかったのだ。
「タイスケ君の主君は今此処には居ないのだから、別に主君を守る配置に付かなくても良いと思うよ」
「え、でもそういう訳にはいかないっす。アーロン様だって居らっしゃるし」
「アーロン君なら私が守るから心配しなくて良い。それに、友達の顔を見ながら歩けないとアーロン君が寂しいんじゃ無いのか?」
タイスケがアーロンを見るのに、うんうんと頷いた。確かに言われてみたらイチロウが居ない所で、タイスケをお付きの者扱いするのは変だ。アーロンにとっては、イチロウもタイスケも同じクラスメイトだ。今日一日三人で歩く時タイスケが後ろを歩くのに慣れていたから、ライム先輩に指摘される迄アーロンはおかしさを感じなかった。そんな自分をアーロンは恥ずかしく思った。
(ライム先輩って見た目が格好良いだけじゃなくて、中身も素敵なんだなあ)
で、どういう順で横に並ぼうかとなって少し揉めた結果、ライム先輩を一年生二人で挟む型になったのだ。
「え、私が真ん中かい? この場合はアーロン君が真ん中なのが妥当じゃ無いのかな」
「いえいえ、今日の主役は先輩です!」
アーロンは引かなかった。
(ちびの僕なんかが真ん中を歩くより格好良い人が真ん中が良いに決まっている!)
さっとライム先輩の右側を位置取ると、タイスケもさっと先輩の左側に立った。二人で両端で顔を見合わせてうんと頷いた後、先輩を見上げる。出会って短時間だが、すっかり二人は先輩に心酔してしまっていた。
「二人がそう言うなら従おう」
戯けた調子で言い、くすくすと笑うライム先輩は本当に格好良くて、一年生二人は思わず頬を染めてしまった。
その後、何故、二人が一緒に迎えに来たのかとアーロンが尋ねると、一人で歩いていたタイスケが他の生徒に絡まれそうになっていたのをライム先輩が助けたのだと教えてくれた。
「我が校の生徒が申し訳無い。君達が此処に居るという事は我が王が認めたからであるのに。そんな事も分からない愚か者が居るとは。同じ学院の生徒として恥ずかしくて堪らないよ」
ライム先輩が憤るの対して、タイスケは余り気にしていない様だ。
「でもそういう事もあるだろうって予め聞いてたからだいじょぶっす! それより、ライム先輩とお知り合いになれたのが、おいら的には超ラッキーっす!」
その言葉にアーロンもうんうんと頷く。タイスケのおこぼれで自分もライム先輩と知り合いになれた。こんなに格好良い人は生まれて初めて見た。さすが王都だ、さすが貴族学院だなあと感心してしまう。
「ああ、折角仲良くなれたのに、そろそろ二人とはお別れだね」
伯爵家の寮が見えて来た。タイスケ達、火の国の二人が使っている寮はその裏手にあるという。
「さっきの彼等は恐らく子爵家の子息達だろう、寮は向こう側にある。タイスケ君達の寮に行くのに、伯爵家の寮の中を通り過ぎて行けば、此処へ入って行ったように見えるだろう」
目の前の道は二股に分かれており、ライム先輩が伯爵家の寮へ向かう道とは別の道を指し示しながら教えてくれる。そこ迄する必要は無いかもしれないが、あの手のタイプには用心するに越した事は無い、帰りも伯爵家の寮を通って良い、許可は得ておくと請け合ってくれる先輩が頼もしい。
(もうちょっと話したいなあ。タイスケ様、夕食に先輩も誘ってくれないかしら? イチロウ様が居ないから、立場的に勝手に誘ったりは出来ないかな?)
アーロンは火の国の二人に誘われた側なので先輩を誘う権利はない。もどかしく思っていると、
「それにしても、ライム先輩とご一緒出来ないのは残念っす」
とタイスケが言い出した。
(あ、もう誘ってたんだ)
「ああ、申し訳無い。夜はいつも部屋でとるようにしているんだ。作らせた食事が無駄になってしまうのは料理人に対して心苦しいのでね。火の国の料理は興味があるのだが、今日の誘いは断わらせてくれたまえ」
それを聞いてアーロンはがっかりしたが、一方でやっぱり素敵な方だなあと惚れ惚れしてしまった。
(急に誘ったこちらが悪いのにちゃんと謝ってくれて、しかも料理人の事まで思いやれるなんて)
格好良いなあ、と見上げていると先輩と目が合った。目が合った途端に先輩がアーロンに凄く優しい顔で微笑んでくれたのでアーロンの顔は真っ赤になってしまった。真っ赤になったのが自分でも分かり、恥ずかしくて俯いてしまう。その瞬間、たまたまなのだろうが、先輩の手とアーロンの手が軽くぶつかった。ぶつかった拍子に指先が絡んだような気がして、アーロンは動揺する。
(うわああ、僕みたいのが先輩みたいな格好良い人に触ってしまってすみません!)
幸いにも、反対側を歩くタイスケにはそんなアーロンの様子は気付かれなかった様だ。
「あざっす! 急に誘ったおいらが悪いんです。また是非お誘いしますので、すっごい美味しい物沢山用意しておきますので、是非その時はよろしくお願いしまっす!」
と元気に先輩と会話を続けている。先輩の方も、
「ああ、是非頼むよ。楽しみにしておく」
と普通に返事しているので、さっきのは気のせいだ。意識してしまっているのは自分だけだと益々アーロンの顔は赤くなってしまった。
☆
伯爵家の寮は男爵家の寮より豪華だった。見た目はそんなに変わらないが中身が違う。入ってすぐはホールになっていたが、ソファなどは置かれていない。談話室は別にあるのだという。花や美術品が飾られているが、男爵家の寮にある物より豪華で大きく、高そうに見えた。
そしてお仕着せを着た使用人が何人か待っていて、アーロン達が入るなり頭を下げる。その中でも一番偉そうに見える人が寄って来たのに、先輩がアーロンとタイスケを紹介してくれた。
「彼に言っておけば、後はいつ通り抜けても大丈夫だから」
寮の執事なのだそうだ。殆どの家が個人で使用人を連れて来ているが、たまにそれが難しい家には学院で使用人を付けてくれるという。各家の使用人と学院の使用人、それら全員を取りまとめているのが、この執事だそうだ。
(やっぱり、爵位によって扱いが違うんだなあ)
機会があったら、先輩の部屋を見せて貰いたいと思いながら、ぼーっとしてやり取りを聞いているといつの間にか先輩から少し離れた所に一人の使用人が佇んでいるのに気がついた。頭を下げ、先輩の動きを待っている様だ。恐らくライム家の使用人なのだろう。
「困った事があったら彼に言付けてくれ、力になるから」
よろしく頼むと寮の執事に声をかけ、颯爽と先輩は自室へ引き上げて行く。その後ろをさも当然のようにライム家の使用人らしい人物が付いて行った。
「ふああ、行ってしまわれた」
タイスケが思わず呟くのに、アーロンもうんうんと頷く。あまりじろじろと見る時間は無かったが、ライム家の使用人はホールに控えていた使用人の中では一番見栄えが良かった気がする。勿論先輩には劣るけれど。
(さすが伯爵家、使用人まで男前!)
興奮冷めやらぬ二人に伯爵寮の執事は淡々と裏口を案内してくれた。帰りもノックすればすぐに誰かが対応出来る様にしておくというから有り難い。二人はまるでライム家を訪れた様な気分になり、執事にお礼しながら伯爵家の寮を辞した。
「で、こっちがおいら達の寮っす」
少し歩くと寮と言うよりは、田舎の農家の家を大きくして大分立派にした様な建物がそこにはあった。
「なんか、数代前のこの国の王太子様?が使ってた場所みたい」
「へええ」
「留学生の寮は別にあるんだけど、おいら達、家の中では裸足で生活したいって言ったら此処を貸してくれたんだ~」
「他の寮と雰囲気違うけど、落ち着いて暮らせそう!」
アーロンは実家に帰ってきた様な安らぎを感じた。
「そうなんす。裏に畑もあるのだー!」
と楽しげにタイスケが案内してくれるのについて行く。
「タイスケ君の主君は今此処には居ないのだから、別に主君を守る配置に付かなくても良いと思うよ」
「え、でもそういう訳にはいかないっす。アーロン様だって居らっしゃるし」
「アーロン君なら私が守るから心配しなくて良い。それに、友達の顔を見ながら歩けないとアーロン君が寂しいんじゃ無いのか?」
タイスケがアーロンを見るのに、うんうんと頷いた。確かに言われてみたらイチロウが居ない所で、タイスケをお付きの者扱いするのは変だ。アーロンにとっては、イチロウもタイスケも同じクラスメイトだ。今日一日三人で歩く時タイスケが後ろを歩くのに慣れていたから、ライム先輩に指摘される迄アーロンはおかしさを感じなかった。そんな自分をアーロンは恥ずかしく思った。
(ライム先輩って見た目が格好良いだけじゃなくて、中身も素敵なんだなあ)
で、どういう順で横に並ぼうかとなって少し揉めた結果、ライム先輩を一年生二人で挟む型になったのだ。
「え、私が真ん中かい? この場合はアーロン君が真ん中なのが妥当じゃ無いのかな」
「いえいえ、今日の主役は先輩です!」
アーロンは引かなかった。
(ちびの僕なんかが真ん中を歩くより格好良い人が真ん中が良いに決まっている!)
さっとライム先輩の右側を位置取ると、タイスケもさっと先輩の左側に立った。二人で両端で顔を見合わせてうんと頷いた後、先輩を見上げる。出会って短時間だが、すっかり二人は先輩に心酔してしまっていた。
「二人がそう言うなら従おう」
戯けた調子で言い、くすくすと笑うライム先輩は本当に格好良くて、一年生二人は思わず頬を染めてしまった。
その後、何故、二人が一緒に迎えに来たのかとアーロンが尋ねると、一人で歩いていたタイスケが他の生徒に絡まれそうになっていたのをライム先輩が助けたのだと教えてくれた。
「我が校の生徒が申し訳無い。君達が此処に居るという事は我が王が認めたからであるのに。そんな事も分からない愚か者が居るとは。同じ学院の生徒として恥ずかしくて堪らないよ」
ライム先輩が憤るの対して、タイスケは余り気にしていない様だ。
「でもそういう事もあるだろうって予め聞いてたからだいじょぶっす! それより、ライム先輩とお知り合いになれたのが、おいら的には超ラッキーっす!」
その言葉にアーロンもうんうんと頷く。タイスケのおこぼれで自分もライム先輩と知り合いになれた。こんなに格好良い人は生まれて初めて見た。さすが王都だ、さすが貴族学院だなあと感心してしまう。
「ああ、折角仲良くなれたのに、そろそろ二人とはお別れだね」
伯爵家の寮が見えて来た。タイスケ達、火の国の二人が使っている寮はその裏手にあるという。
「さっきの彼等は恐らく子爵家の子息達だろう、寮は向こう側にある。タイスケ君達の寮に行くのに、伯爵家の寮の中を通り過ぎて行けば、此処へ入って行ったように見えるだろう」
目の前の道は二股に分かれており、ライム先輩が伯爵家の寮へ向かう道とは別の道を指し示しながら教えてくれる。そこ迄する必要は無いかもしれないが、あの手のタイプには用心するに越した事は無い、帰りも伯爵家の寮を通って良い、許可は得ておくと請け合ってくれる先輩が頼もしい。
(もうちょっと話したいなあ。タイスケ様、夕食に先輩も誘ってくれないかしら? イチロウ様が居ないから、立場的に勝手に誘ったりは出来ないかな?)
アーロンは火の国の二人に誘われた側なので先輩を誘う権利はない。もどかしく思っていると、
「それにしても、ライム先輩とご一緒出来ないのは残念っす」
とタイスケが言い出した。
(あ、もう誘ってたんだ)
「ああ、申し訳無い。夜はいつも部屋でとるようにしているんだ。作らせた食事が無駄になってしまうのは料理人に対して心苦しいのでね。火の国の料理は興味があるのだが、今日の誘いは断わらせてくれたまえ」
それを聞いてアーロンはがっかりしたが、一方でやっぱり素敵な方だなあと惚れ惚れしてしまった。
(急に誘ったこちらが悪いのにちゃんと謝ってくれて、しかも料理人の事まで思いやれるなんて)
格好良いなあ、と見上げていると先輩と目が合った。目が合った途端に先輩がアーロンに凄く優しい顔で微笑んでくれたのでアーロンの顔は真っ赤になってしまった。真っ赤になったのが自分でも分かり、恥ずかしくて俯いてしまう。その瞬間、たまたまなのだろうが、先輩の手とアーロンの手が軽くぶつかった。ぶつかった拍子に指先が絡んだような気がして、アーロンは動揺する。
(うわああ、僕みたいのが先輩みたいな格好良い人に触ってしまってすみません!)
幸いにも、反対側を歩くタイスケにはそんなアーロンの様子は気付かれなかった様だ。
「あざっす! 急に誘ったおいらが悪いんです。また是非お誘いしますので、すっごい美味しい物沢山用意しておきますので、是非その時はよろしくお願いしまっす!」
と元気に先輩と会話を続けている。先輩の方も、
「ああ、是非頼むよ。楽しみにしておく」
と普通に返事しているので、さっきのは気のせいだ。意識してしまっているのは自分だけだと益々アーロンの顔は赤くなってしまった。
☆
伯爵家の寮は男爵家の寮より豪華だった。見た目はそんなに変わらないが中身が違う。入ってすぐはホールになっていたが、ソファなどは置かれていない。談話室は別にあるのだという。花や美術品が飾られているが、男爵家の寮にある物より豪華で大きく、高そうに見えた。
そしてお仕着せを着た使用人が何人か待っていて、アーロン達が入るなり頭を下げる。その中でも一番偉そうに見える人が寄って来たのに、先輩がアーロンとタイスケを紹介してくれた。
「彼に言っておけば、後はいつ通り抜けても大丈夫だから」
寮の執事なのだそうだ。殆どの家が個人で使用人を連れて来ているが、たまにそれが難しい家には学院で使用人を付けてくれるという。各家の使用人と学院の使用人、それら全員を取りまとめているのが、この執事だそうだ。
(やっぱり、爵位によって扱いが違うんだなあ)
機会があったら、先輩の部屋を見せて貰いたいと思いながら、ぼーっとしてやり取りを聞いているといつの間にか先輩から少し離れた所に一人の使用人が佇んでいるのに気がついた。頭を下げ、先輩の動きを待っている様だ。恐らくライム家の使用人なのだろう。
「困った事があったら彼に言付けてくれ、力になるから」
よろしく頼むと寮の執事に声をかけ、颯爽と先輩は自室へ引き上げて行く。その後ろをさも当然のようにライム家の使用人らしい人物が付いて行った。
「ふああ、行ってしまわれた」
タイスケが思わず呟くのに、アーロンもうんうんと頷く。あまりじろじろと見る時間は無かったが、ライム家の使用人はホールに控えていた使用人の中では一番見栄えが良かった気がする。勿論先輩には劣るけれど。
(さすが伯爵家、使用人まで男前!)
興奮冷めやらぬ二人に伯爵寮の執事は淡々と裏口を案内してくれた。帰りもノックすればすぐに誰かが対応出来る様にしておくというから有り難い。二人はまるでライム家を訪れた様な気分になり、執事にお礼しながら伯爵家の寮を辞した。
「で、こっちがおいら達の寮っす」
少し歩くと寮と言うよりは、田舎の農家の家を大きくして大分立派にした様な建物がそこにはあった。
「なんか、数代前のこの国の王太子様?が使ってた場所みたい」
「へええ」
「留学生の寮は別にあるんだけど、おいら達、家の中では裸足で生活したいって言ったら此処を貸してくれたんだ~」
「他の寮と雰囲気違うけど、落ち着いて暮らせそう!」
アーロンは実家に帰ってきた様な安らぎを感じた。
「そうなんす。裏に畑もあるのだー!」
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