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学園祭2
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〈後藤編〉
今日は西高の学園祭だ。
一般公開されてはいるが、周囲の保護者は口を揃えて行かないと言った。高校生にもなれば親が学校に顔を出すのを嫌がる子は多い。
大地はむしろ「来たいなら来れば」と来てほしそうな顔をしていたので、私はお言葉に甘えることにした。
降水確率ゼロパーセントの青空の下、生命力あふれる若者たちが陽気に騒いでいる。少し歩けば「何年何組に来てください」とキラキラした目でビラを渡される。目を細めてそれを受け取りながら、一年一組の教室を目指した。まずは我が子だ。
大地のクラスが「人間モグラたたき」をやるらしいことは事前に聞いていた。巨大な段ボールに数か所穴を開け、下に潜っている生徒がランダムに頭を出す。それをピコピコハンマーで叩くのだという。
なんだそれ、と思ったが、実際やってみるとなんだこれ、という感想だった。
飛び出てくる頭をひたすら叩いていると、「あっ、母ちゃんだ」と声がした。大地が穴から顔を出していた。素早くハンマーを振り下ろす。ピコ、と間抜けな音が響く。
「後藤の母ちゃん? え、めっちゃ若くない?」
「どれ、ほんとだ」
「ほんとだ、若い」
私を見るために、一斉にモグラたちが顔を出す。そこを一網打尽にした。若い若いと連発されたことも気分がよかったし、ハイスコアランキングの一位に躍り出たことも嬉しかった。
「今日は来てよかった……」
大地と廊下に出て、至福のため息をつく。
「なんで一人で来たんだよ」
大地が憐れみの目を向けてくる。
「だって、父ちゃん仕事でしょ」
「加賀君は? 連れて来ると思ってたのに」
なるほど、親ではなく加賀君に来てほしかったのか、とこのとき気がついた。
「加賀君も仕事」
土曜なのに? と大地が肩を落とす。
だが私は予感があった。
こういうとき加賀君は、意地でも来る。「倉知先生」を堂々と見られるチャンスだ。絶対来る。自信があった。
「加賀君にピコピコしてほしかったの?」
あとで来るかもね、とは言わずに訊いた。
「みんなに見せびらかしたかったんだよ。俺の友達かっけえだろって」
「そっか」
この子は本当に素直で可愛い。
私は息子の背中をポンポン叩きながら廊下を見回して訊いた。
「で、七世君は?」
「先生は校内の見回り。学校の中うろうろしてたら会えるかもね」
というわけで、私は学校の中をうろうろすることにした。
展示品を眺め、吹奏楽部の演奏を聴いて、お化け屋敷に入り、女装メイド喫茶を楽しんだ。
それから模擬店が並ぶ中庭に出て、チュロスかクレープかで迷った末に両方購入した。いらっしゃいませ、いかがですか、と声を張り上げる生徒たちを見ていると、買わずにはいられなかったのだ。
中庭の隅に、長机と折り畳みのパイプ椅子が並んだ休憩場所が設けられている。日差しを遮るテントの下には数人の先客がいたが、おひとり様は私だけだった。端っこの椅子をこそこそ引いて、腰を下ろす。
クレープをかじりながら、スマホを見る。一時二十分。七世君には会えないし、加賀君からも連絡はない。少し寂しくはあるが、満喫したのでよしとしよう。
諦めた瞬間、スマホが音を立てて震えた。
着信画面を覗いて、口の中のものを急いで飲み込んだ。
「もしもし」
電話に出ると、加賀君が言った。
『文化祭行った? もう家?』
「まだ学校。来れそう?」
『今校門くぐった。どこ? 校舎ん中?』
中庭のテントのとこ、と答えると、「うい」と返事をして通話が切れた。
ほらね、と口の端を持ち上げた。やっぱり、来ると思った。
ニヤニヤしながらクレープを半分ほど食べたところで、スーツの加賀君が現れた。
私の前の椅子を引いて、「おつかれ」と腰を下ろす。
「おつかれさま。仕事大丈夫だった?」
「うん、中抜け。もうちょいしたら戻るわ」
「大地が会いたがってたよ」
「おー、あとで顔出すか。腹減ったー、なんかそこら中いい匂いすんな」
加賀君の目が、私のクレープとチュロスを行き来する。
「選べなくて、仕方なかったの」
言い訳する私を優しい顔で見て、加賀君が首をすくめた。
「こういうときくらい好きなだけ食ったらいいよ」
「すぐそうやって甘やかすんだから」
残りのクレープを一気に口に押し込んで、模擬店のほうを指差した。
「加賀君も何か食べなよ。たこ焼きとか焼きそばもあるよ」
指を差した先の女子生徒と目が合った。模擬店の生徒たちの視線がこちらに集中している。盗み見るというレベルじゃなく、ガン見だ。
「いつものことだけどすごい見られてる」
「ん? 俺? スーツだから浮いてんのかな」
別に、スーツだから見られているわけじゃない。スーツだろうがジャージだろうが、加賀君は目立つ。
「威圧的? インテリヤクザっぽい?」
「そうかもね。ほら、無害だよって手ぇ振ってあげて」
私にそそのかされた加賀君が、にこ、と笑って手を振った。キャアアアア、と甲高い悲鳴が巻き起こる。面白い。
「元気だなあ、若い若い。さて、何食おうかな」
加賀君が腰を上げただけで女子たちが色めき立つ。
さすがだ。三十半ばでも全然衰えない。加賀君は一生こうなのではなかろうか。
キャアキャア言われる加賀君を眺めながらチュロスを齧る。
やがて戻ってきた加賀君の手には、焼きそばとたこ焼きとフランクフルトが積み上げられていた。
「断れなかった。なんか可愛くて」
「わかる」
「加賀さん」
弾んだ声が頭上から降ってきた。振り仰ぐと、七世君が立っていた。スーツの上着を脱いで、ワイシャツを腕まくりし、首から教員用のネームをぶら下げている。この姿を見るのは初めてではないが、見るたびに新鮮でときめきを覚える。
「仕事じゃなかったんですか?」
少し息が上がっている。走ってきたのか、手に持っているペットボトルの中身が真っ白に泡立っていた。
紅潮した頬で胸を押さえ、恋する目で加賀君を見ている。私の存在に、まったく気がついていない。そのことに感銘を受けた。
「おつかれ。見たかったから抜けてきた」
加賀君が平然とした顔で言った。何を見たいのか。そんなのは決まっている。
もう、すごく好きなのだ。お互い好きすぎてすごい。
え? 一緒に住んでるんだよね?
口元を隠して笑いを噛み殺していると、七世君が「あ!」と大きな声を出した。
「めぐみさん、こんにちは」
やっと私に気づいてくれた。微笑んで、頭を下げる。
「こんにちは。いつも大地がお世話になってます」
「こちらこそ、今日はようこそ、いらっしゃいませ……、いらっしゃいませ?」
すごくてんぱっている。その様子が可愛くて仕方がないらしい。加賀君はデレデレの顔で笑っている。
「加賀君のとなり、座ったら? お昼は食べた?」
テントの下にいた保護者らしき人たちに会釈をしながら、七世君が「いえ」と言った。
「すぐ戻らないと。中庭から女子の黄色い悲鳴が聞こえたから加賀さんだと思って、とりあえず駆けつけました」
「はは、何それ」
「加賀君だと思ったんだ。すごくない?」
実際女子の悲鳴は加賀君が原因だったのだが、察しがいいにもほどがある。七世君はいつでも加賀君のことを考えているのだな、と感心した。
「昼まだだろ。ほら、食え」
爪楊枝を刺したたこ焼きを、加賀君が持ち上げた。七世君が身を屈め、加賀君の手首をつかむと素早くたこ焼きに食いついた。丸ごと口に収めるとモグモグしながら腕時計を見て、持っていたペットボトルを加賀君の前に置いた。
「これ飲んで。じゃあ行きますね」
「ん、いってら」
「おつかれさま、がんばって」
「はい、失礼します」
七世君がビシッとお辞儀をして踵を返す。模擬店の生徒たちが、「先生だ」「せんせー」「倉知せんせー」と声をかける。手を挙げて応えながら、走っていく。
家に帰れば会えるのに、加賀君を見るためだけに走ってきたのだ。
すごい。
それにしても、たこ焼きを食べさせていたのが可愛かった。心の中で反芻する。あまりに自然で、いやらしさが何もなかった。目撃した生徒もいたかもしれないが、腹を空かせた雛鳥に餌を与える親鳥くらいにしか映らなかっただろう。
「何これ、カプチーノ?」
加賀君が笑って、ペットボトルを軽く振る。キャップを開けて口をつけ、傾けるのを黙って見守った。
間接キス。子どもじみたワードが浮かび、くすぐったくなってしまった。
今日は来てよかった。
もう一度、噛みしめる。
〈おわり〉
今日は西高の学園祭だ。
一般公開されてはいるが、周囲の保護者は口を揃えて行かないと言った。高校生にもなれば親が学校に顔を出すのを嫌がる子は多い。
大地はむしろ「来たいなら来れば」と来てほしそうな顔をしていたので、私はお言葉に甘えることにした。
降水確率ゼロパーセントの青空の下、生命力あふれる若者たちが陽気に騒いでいる。少し歩けば「何年何組に来てください」とキラキラした目でビラを渡される。目を細めてそれを受け取りながら、一年一組の教室を目指した。まずは我が子だ。
大地のクラスが「人間モグラたたき」をやるらしいことは事前に聞いていた。巨大な段ボールに数か所穴を開け、下に潜っている生徒がランダムに頭を出す。それをピコピコハンマーで叩くのだという。
なんだそれ、と思ったが、実際やってみるとなんだこれ、という感想だった。
飛び出てくる頭をひたすら叩いていると、「あっ、母ちゃんだ」と声がした。大地が穴から顔を出していた。素早くハンマーを振り下ろす。ピコ、と間抜けな音が響く。
「後藤の母ちゃん? え、めっちゃ若くない?」
「どれ、ほんとだ」
「ほんとだ、若い」
私を見るために、一斉にモグラたちが顔を出す。そこを一網打尽にした。若い若いと連発されたことも気分がよかったし、ハイスコアランキングの一位に躍り出たことも嬉しかった。
「今日は来てよかった……」
大地と廊下に出て、至福のため息をつく。
「なんで一人で来たんだよ」
大地が憐れみの目を向けてくる。
「だって、父ちゃん仕事でしょ」
「加賀君は? 連れて来ると思ってたのに」
なるほど、親ではなく加賀君に来てほしかったのか、とこのとき気がついた。
「加賀君も仕事」
土曜なのに? と大地が肩を落とす。
だが私は予感があった。
こういうとき加賀君は、意地でも来る。「倉知先生」を堂々と見られるチャンスだ。絶対来る。自信があった。
「加賀君にピコピコしてほしかったの?」
あとで来るかもね、とは言わずに訊いた。
「みんなに見せびらかしたかったんだよ。俺の友達かっけえだろって」
「そっか」
この子は本当に素直で可愛い。
私は息子の背中をポンポン叩きながら廊下を見回して訊いた。
「で、七世君は?」
「先生は校内の見回り。学校の中うろうろしてたら会えるかもね」
というわけで、私は学校の中をうろうろすることにした。
展示品を眺め、吹奏楽部の演奏を聴いて、お化け屋敷に入り、女装メイド喫茶を楽しんだ。
それから模擬店が並ぶ中庭に出て、チュロスかクレープかで迷った末に両方購入した。いらっしゃいませ、いかがですか、と声を張り上げる生徒たちを見ていると、買わずにはいられなかったのだ。
中庭の隅に、長机と折り畳みのパイプ椅子が並んだ休憩場所が設けられている。日差しを遮るテントの下には数人の先客がいたが、おひとり様は私だけだった。端っこの椅子をこそこそ引いて、腰を下ろす。
クレープをかじりながら、スマホを見る。一時二十分。七世君には会えないし、加賀君からも連絡はない。少し寂しくはあるが、満喫したのでよしとしよう。
諦めた瞬間、スマホが音を立てて震えた。
着信画面を覗いて、口の中のものを急いで飲み込んだ。
「もしもし」
電話に出ると、加賀君が言った。
『文化祭行った? もう家?』
「まだ学校。来れそう?」
『今校門くぐった。どこ? 校舎ん中?』
中庭のテントのとこ、と答えると、「うい」と返事をして通話が切れた。
ほらね、と口の端を持ち上げた。やっぱり、来ると思った。
ニヤニヤしながらクレープを半分ほど食べたところで、スーツの加賀君が現れた。
私の前の椅子を引いて、「おつかれ」と腰を下ろす。
「おつかれさま。仕事大丈夫だった?」
「うん、中抜け。もうちょいしたら戻るわ」
「大地が会いたがってたよ」
「おー、あとで顔出すか。腹減ったー、なんかそこら中いい匂いすんな」
加賀君の目が、私のクレープとチュロスを行き来する。
「選べなくて、仕方なかったの」
言い訳する私を優しい顔で見て、加賀君が首をすくめた。
「こういうときくらい好きなだけ食ったらいいよ」
「すぐそうやって甘やかすんだから」
残りのクレープを一気に口に押し込んで、模擬店のほうを指差した。
「加賀君も何か食べなよ。たこ焼きとか焼きそばもあるよ」
指を差した先の女子生徒と目が合った。模擬店の生徒たちの視線がこちらに集中している。盗み見るというレベルじゃなく、ガン見だ。
「いつものことだけどすごい見られてる」
「ん? 俺? スーツだから浮いてんのかな」
別に、スーツだから見られているわけじゃない。スーツだろうがジャージだろうが、加賀君は目立つ。
「威圧的? インテリヤクザっぽい?」
「そうかもね。ほら、無害だよって手ぇ振ってあげて」
私にそそのかされた加賀君が、にこ、と笑って手を振った。キャアアアア、と甲高い悲鳴が巻き起こる。面白い。
「元気だなあ、若い若い。さて、何食おうかな」
加賀君が腰を上げただけで女子たちが色めき立つ。
さすがだ。三十半ばでも全然衰えない。加賀君は一生こうなのではなかろうか。
キャアキャア言われる加賀君を眺めながらチュロスを齧る。
やがて戻ってきた加賀君の手には、焼きそばとたこ焼きとフランクフルトが積み上げられていた。
「断れなかった。なんか可愛くて」
「わかる」
「加賀さん」
弾んだ声が頭上から降ってきた。振り仰ぐと、七世君が立っていた。スーツの上着を脱いで、ワイシャツを腕まくりし、首から教員用のネームをぶら下げている。この姿を見るのは初めてではないが、見るたびに新鮮でときめきを覚える。
「仕事じゃなかったんですか?」
少し息が上がっている。走ってきたのか、手に持っているペットボトルの中身が真っ白に泡立っていた。
紅潮した頬で胸を押さえ、恋する目で加賀君を見ている。私の存在に、まったく気がついていない。そのことに感銘を受けた。
「おつかれ。見たかったから抜けてきた」
加賀君が平然とした顔で言った。何を見たいのか。そんなのは決まっている。
もう、すごく好きなのだ。お互い好きすぎてすごい。
え? 一緒に住んでるんだよね?
口元を隠して笑いを噛み殺していると、七世君が「あ!」と大きな声を出した。
「めぐみさん、こんにちは」
やっと私に気づいてくれた。微笑んで、頭を下げる。
「こんにちは。いつも大地がお世話になってます」
「こちらこそ、今日はようこそ、いらっしゃいませ……、いらっしゃいませ?」
すごくてんぱっている。その様子が可愛くて仕方がないらしい。加賀君はデレデレの顔で笑っている。
「加賀君のとなり、座ったら? お昼は食べた?」
テントの下にいた保護者らしき人たちに会釈をしながら、七世君が「いえ」と言った。
「すぐ戻らないと。中庭から女子の黄色い悲鳴が聞こえたから加賀さんだと思って、とりあえず駆けつけました」
「はは、何それ」
「加賀君だと思ったんだ。すごくない?」
実際女子の悲鳴は加賀君が原因だったのだが、察しがいいにもほどがある。七世君はいつでも加賀君のことを考えているのだな、と感心した。
「昼まだだろ。ほら、食え」
爪楊枝を刺したたこ焼きを、加賀君が持ち上げた。七世君が身を屈め、加賀君の手首をつかむと素早くたこ焼きに食いついた。丸ごと口に収めるとモグモグしながら腕時計を見て、持っていたペットボトルを加賀君の前に置いた。
「これ飲んで。じゃあ行きますね」
「ん、いってら」
「おつかれさま、がんばって」
「はい、失礼します」
七世君がビシッとお辞儀をして踵を返す。模擬店の生徒たちが、「先生だ」「せんせー」「倉知せんせー」と声をかける。手を挙げて応えながら、走っていく。
家に帰れば会えるのに、加賀君を見るためだけに走ってきたのだ。
すごい。
それにしても、たこ焼きを食べさせていたのが可愛かった。心の中で反芻する。あまりに自然で、いやらしさが何もなかった。目撃した生徒もいたかもしれないが、腹を空かせた雛鳥に餌を与える親鳥くらいにしか映らなかっただろう。
「何これ、カプチーノ?」
加賀君が笑って、ペットボトルを軽く振る。キャップを開けて口をつけ、傾けるのを黙って見守った。
間接キス。子どもじみたワードが浮かび、くすぐったくなってしまった。
今日は来てよかった。
もう一度、噛みしめる。
〈おわり〉
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