電車の男ー社会人編ー番外編

月世

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大人

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〈加賀編〉

「じゃあ、いってきます」
 早朝からすでにキリッとした教師の顔で、倉知は俺を軽く抱きしめた。
「おう、いってら」
 短いキス。俺に背を向けると、振り返ることもなくドアを開けて出て行った。
 抱きしめて離してくれないとか。
 キスが止まらないとか。
 寂しいとか、行かないでとか、泣いてすがりつくとか。
 何もない。
 そういうねちゃねちゃしたやり取りをすると、離れがたくなるからこれでいい。
 俺たちは大人だ。だからしばらく会えないとわかっていても、こんなふうにあっさり別れることができる。
 大人だが、あと一回キスしたかった。
 未練がましくそんなことを考えながら、あくびをする。
 いつもより一時間も早く出て行った。教師というのは本当に大変な仕事だ。
 今日から倉知は三泊四日の修学旅行で家を空ける。行先は、沖縄。その遠さがまた寂しい。
 いや別に。大人だから、なんてことはない。
 静かな部屋で、黙々と朝食を摂り、食器を洗う。洗濯ものを干して、着替えて、いつもの時間にマンションを出た。
 普段は二人でやっていることを、一人でやった。ただそれだけなのに、寂しさがよぎる。
 今日は火曜日で、金曜日に帰ってくる。休日を挟まないからまだマシだとも思える。
 日中は考えないようにした。仕事に集中していれば普段と何も変わらない。
 淡々と一日を過ごして帰宅し、部屋着に着替えてキッチンに立ったとき、はたと思いつく。今日は一人分でいいのだ。
「うわー、今日帰ってこないんじゃん」
 料理をする気が途端に失せた。茶碗にご飯を盛って、生卵をぶち割り、醬油を垂らして掻き混ぜる。誰もいない虚空を眺めながら卵かけご飯を流し込み、シャワーを済ませ、鏡の中の自分と見つめ合いながら、歯を磨く。それからベッドに寝転んだ。やたら広く感じる。キングサイズのベッドの上で、両手両足を大きく広げ、大の字になってみた。首を傾け、となりを見る。
「倉知君がいない」
 つぶやいてから、思い出す。スマホの中に動画がある。
 ウキウキとフォルダを開き、動く倉知を愛でる。
 歯を磨いているだけ。
 ドライヤーで髪を乾かしているだけ。
 ネクタイを解いているだけ。
 ただの日常が詰まっている。
 ニヤニヤしながら眺めていると、画面上部に通知が出た。倉知からのLINEだ。
『今から見回りです。おやすみなさい。愛してます。』
 珍しく、無駄を省いた合理的なメッセージだ。スマホを触る暇すらないだろうに。律儀さが愛しくて、頬が緩む。
 動画を止めて、返信を打った。「おやすみ」と「愛してる」を送信したが、しばらく待っても既読はつかない。
 スマホの画面を消して、胸に抱く。
 どうということはない。三泊四日なんてあっという間だ。
 寝ることにした。


〈倉知編〉

 眠い。
 バスに揺られながら、懸命に睡魔と戦っていた。
 夜の見回りのあと、日付をまたいだ会議があった。就寝したのは二時過ぎ。起床は五時。前日の早起きも引きずっている中で、生徒をまとめ、引率するのはなかなかに骨が折れる。
 他の先生が付き添いを渋る理由がよくわかった。単純に、「旅行に行ける、ラッキー」という気楽なものではない。
 やりがいはあるし、生徒たちは可愛いし、ちゃんと楽しい。ただ、眠い。
 となりから、寝息が聞こえてきた。静かだなと思っていたら、西村先生が眠っている。
 そうか、寝てもいいのか。目からうろこが落ちた。
 次の目的地は美ら海水族館。到着は一時間後。一時間、眠れる。
 目を閉じて、心地よいバスの振動に身を任せた。ゆりかごに揺られている錯覚。生徒たちの話し声は、まるで子守歌だった。あっという間に意識が落ちる。
「せんせー」
 誰かが呼んだ。ハッと目を開け、「はい」と快活に返事をする。
「カラオケしてもいい?」
 背もたれから後ろを見た。すでにマイクを握っている男子生徒が見えた。先生たちは眠るから、とは言えずに「うん」と了承する。
「いいよ」
 やったー、わーと歓声が上がる。微笑みながら、心の内で貴重な睡眠時間に別れを告げる。
 カラオケボックスと化した車内で、西村先生は相変わらず幸せそうに眠っていた。俺も試しに目を閉じてみたが、とても安眠を得られる環境ではない。
「あれー、西村先生寝てる?」
 頭の上から声が降ってきた。後ろの席の持田町子が背もたれから覗き込んでいる。
「先生たちって遅くまで起きてたんですか? 倉知先生も寝たい? カラオケやめようか?」
「いや、平気だよ」
「本当に?」
「うん、大丈夫」
「本当に本当?」
 やけに食い下がる。そんなに俺は疲れて見えているのか。これはまずい。生徒の前で弱音は吐けない。背筋を伸ばして胸を叩く。
「元気だよ」
「よかったー。あ、この歌知ってます?」
 新しい曲のイントロが始まると、持田がマイク越しに俺に訊いた。沖縄っぽいメロディラインだ。
「うん、なんだっけ、島人ぬ宝?」
「正解、はい!」
 ごく自然に差し出されたマイクを、すんなりと受け取ってしまった。
「え?」
「みんなー、倉知先生が歌ってくれるって!」
 持田が振り返って両手を振ると、わあっと沸いた。
 歌わないという選択肢は、ないらしい。


〈加賀編〉

「大学んときは、寂しい、会いたい、加賀さん加賀さんって合宿の初日から泣きごと言ってたんだよ。でも今はまったく、ケロッとしてんの。仕事だから当然っちゃ当然なんだけど、あー、あいつも大人になったなあって」
 ため息をついて、ビールジョッキを呷った。
「加賀君、ペース速くない? 大丈夫?」
 空になったジョッキをテーブルに置くと、後藤が心配そうに言った。
「なんくるない。あー、これ沖縄の方言だっけ? 沖縄めー」
 八つ当たりだとわかっている。沖縄は何も悪くない。対面に並んだ後藤と前畑が、ニヤニヤしている。
「でも明日帰ってくるんでしょ? 頑張ったねぇ、加賀くぅん。よく我慢したねぇ、よしよし」
 前畑がエアーで頭を撫でてくる。完全に面白がっている顔だ。
「何時に帰ってくるんですか? 早退しても大丈夫ですよ。僕がカバーします」
 箸で枝豆をつまみながら、高橋が言った。
「帰ってくんの遅いらしいんだよ。なんかもう、家に一人でいるのがつらい」
「そんなに寂しいなら七世君の写真とか動画、たくさん撮っておけばよかったのに」
 後藤が気の毒そうに眉を下げて言うと、前畑が「それ」と指を鳴らした。
「絶対実践済みだと思う。でしょ?」
 ギラリと目を光らせて、前畑が身を乗り出した。
「うん、でも、逆にめっちゃつらくなるって二日目で気づいたんだよ。わかる? 触れたいのに触れられないこのもどかしさ」
「わかる」
 かぶせ気味に同意する前畑は、とてもいい笑顔をしている。
 後藤を見た。「やれやれ」と吹き出しをつけたくなるような表情だ。
 高橋を見た。やけにニコニコと、子どもを見る目で俺を見ている。
 急に冷静になり、やんわりと羞恥を感じた。たった数日、一人で留守番もできないのか。我ながら情けない。
 照れ隠しにジョッキを持ち上げて、口をつける。傾けてから、飲み干したことに思い至り、咳払いでごまかした。
「まあ別に、全然寂しくないけど」
 肩をすくめて強がると、全員が一斉に「おい」「なんでやねん」「さすがに苦しい」とツッコミを入れてきた。
「賭けてもいいけど、七世君の顔見た瞬間、泣くよね」
「泣く泣く、泣いてすがりつくでしょ」
「もう、主任ったら、泣き虫で可愛いなぁ」
 後藤に同調して、前畑と高橋がクスクスニヤニヤ俺の顔を覗き込んでくる。
「いやいや、絶対泣かない。大人だよ?」
 と笑いつつ、自信はない。
 俺は大人なので、大人は結構、簡単に泣くことを知っている。


〈倉知編〉

 かなり、疲れている。
 寝不足だし、精神的にも肉体的にも疲弊しきっている。にも関わらず、俺は夜道を走っていた。
 ファミレスのドアを開けると、店内を見回した。一瞬で、見つけた。店員に「待ち合わせです」と断りを入れて、加賀さんのいるテーブルに急いだ。
「ただいま」
 担いでいたボストンバッグをソファに置いて、対面に腰かけた。スマホから目を上げたスーツの加賀さんが、俺を見る。
 加賀さんは、息を呑むほどに美しかった。
「おかえり。おつかれ」
 加賀さんの笑顔を見て、声を聴いて、心の底から安堵した。張りつめていたものが一気に切れて、言葉が何も出てこない。ひたすらに安心して、泣きたくなった。
「走ってきた? めっちゃ疲れた顔してんな。ほんとおつかれ」
「……いえ、はい、大丈夫です。加賀さんだって疲れてるのに……、こんな遅くに迎えに来てくれてありがとうございます」
 学校から徒歩三分のところにあるこのファミレスは、加賀さんが俺を迎えにくるときによく利用している。
「マンションで待ってるより、迎えにきたほうが早く会えるだろ?」
 メニューを手渡しながら、なんでもないように加賀さんが言った。軽い調子で言われた科白に、俺は硬直した。視線を合わせると、心地よい興奮が全身を包み込む。身震いが起きた。
「……好きです」
 口を押え、囁き声で告白すると、加賀さんが湯気の消えたティーカップを持ち上げて笑った。
「はは、うん」
 加賀さんは、普通だった。いつも通りだし、落ち着いていた。
 一緒に暮らして六年目。三泊四日程度では寂しいと思うこともないのだろう。案外、一人を満喫していたかもしれない。
 注文を済ませると、息をつき、肩の力を抜いた。
 目の前に加賀さんがいる。目が、合っている。
 それだけでもう、幸せだった。
「沖縄どうだった? 暖かかった?」
「暑いくらいです。こっち、涼しいですね」
「つーかもう、夜は普通に寒いけどな」
「うかうかしてたら今年も終わりますね」
「うかうか可愛い」
「ふふ、加賀さんだ」
「うん、おかえり」
「ただいま」
 今のやり取りで実感した。
 寂しかった? 会いたかった? と訊くのは野暮だ。
 加賀さんは、俺が帰ってきて、喜んでいる。
「旅行、行きましょう」
「何、帰ってきたばっかなのに」
「二人で行きたいんです。年末の休み、結婚記念日に、……そうだ、あの温泉、ほら、約束したの、覚えてます? 俺が働くようになったら、また来ようって」
「あー、有馬温泉? あの旅館めっちゃよかったよな」
「あの旅館です。今度は俺が奢ります」
 たった今思いついた案だった。でも、すばらしい名案だ。
「マジか、楽しみすぎる」
「じゃあ予約しておきますね」
「倉知君、ほんと頼もしくなったな」
 加賀さんがしみじみとした口調で言った。
「任せてください」
 胸を叩く俺を、加賀さんはなぜか少し泣きそうな顔で見ていた。
 やっぱり、寂しかったに違いない。
 早く、抱きしめたい。二人きりになりたい。
 早く帰りたい一心で、料理を素早く平らげた。
 疲れていて、寝不足で、腹が満たされた状態。帰りの車に乗り込んだところまでは覚えていた。唇に触れる柔らかい感触に目を開けると、至近距離に加賀さんの顔がある。
「おはよう」
「おは、よう、ございます、あれ? 朝?」
「なんでだよ」
 見慣れた光景は、マンションの駐車場だった。加賀さんがシートベルトを解除しながら笑った。
「シートに背中つけた瞬間に爆睡するからめっちゃ笑った。部屋まで歩ける? 抱っこする?」
「歩けます、あの、加賀さん今、キスしました? 気のせい?」
「我慢できなかったんだよ。別にいいだろ、誰もいないし」
 悪びれずに答えると、さっさと車を降りた。寝起きのぼやけた思考のまま、助手席のドアを開けて外に出る。気のせいかもしれないが、空気の匂いが懐かしい。ホームに戻ったのだという実感が湧いてきた。
「行くぞー」
 トランクを閉めながら、加賀さんが言った。通勤カバンと俺のボストンバッグを肩に担ぎ、早足でエレベーターに向かう背中を追いかけた。
「持ちます」
「いいよ、これくらい」
 いつもの俺ならお姫様抱っこで加賀さんを持ち上げて、階段を駆け上がることだってできる。
 でも今は、あまりにポンコツだ。気力も体力も消耗しきっている。まるで背後霊のように、力なく佇むことしかできなかった。
「ポンコツだ」
 上昇するエレベーターの中でポツリとつぶやくと、加賀さんが階数表示を見上げて「何が?」と訊いた。
「俺です、ポンコツです」
「はは、何その自己紹介」
「そうか、これが本当に疲れるってことなんだ。俺は今までちゃんと疲れたことがなかったのかもしれない……」
「すげえな。すげえ疲れてんな。明日休めるの?」
「休みます」
 そうすると日曜は出勤になるかもしれないが、今はそんなことは考えたくない。
 玄関のドアを開けると、「あああー」と裏返ったターザンみたいな声が出た。靴を脱いで、廊下に膝をつき、死体のように倒れ込む。
「ただ……いま……」
 吹き出した加賀さんが、「ダイイングメッセージ?」と大笑いしている。
「ごめん、すげえ面白い。お前の体力無尽蔵かと思ってたけど、ちゃんと疲れるんだな」
「俺も無尽蔵かと思ってました」
「思ってたんだ」
 笑いを含んだ加賀さんの優しい声。かたわらに座り込み、俺の頭をゆっくりと撫でてくれる。気持ちよくて、眠ってしまいそうだ。
「加賀さん……、好き……、おやすみ……」
「俺も好き。大好き。めっちゃ寂しかった。どうにかなりそうなくらい、寂しかった。寂しくて、寂しくて、死ぬかと思った」
 急いで飛び起きた。
「うわ、生き返った」
「加賀さん」
 加賀さんの頬に手を伸ばす。指先がかすかに皮膚に触れると、加賀さんの体がビクッと震えた。
「あ……っ」
 やけに艶を帯びた、かすれた声だった。目が合うと、逸らされた。ほんのり赤い頬を両手でつかんで、強引に、目を覗き込む。明らかに、恥ずかしがっている。
「加賀さん、照れてます?」
「ちょっと、はっず……、見ないで」
「すごい、可愛い……、え、どうしたんですか?」
「久しぶりすぎて、どんな顔すればいいかわかんねえんだよ」
 久しぶり? と一瞬首をかしげたが、なるほど、と気がついた。夜も昼もなく切れ目なく、ほとんどフル稼働で「先生」をやっていたせいで、正直俺にはあっという間の三泊四日だった。
 でも、加賀さんにとっては「久しぶり」なのだ。きっと、長い四日間だった。苦労してポーカーフェイスを保っていたのだと思うと、愛しさで発狂しそうだ。
「加賀さん、可愛い。大好き」
 恥ずかしそうに、目を合わさずにうつむいている仕草が新鮮だった。丁寧に、キスをした。くすぐるように、頬を指でなぞり、何度も、何度も口づける。
「やべえ」
 唇を離したとき、加賀さんが小さく震える声を漏らした。
「なんですか?」
「泣く」
「え、……え?」
「ごめん、やっぱ泣く、大人なのに」
 自嘲気味に笑う加賀さんの目の端に、涙がにじんでいるのが見えた。
 なんて愛しい人なのだろう。
 抱きしめて、そっと囁いた。
「ただいま」

〈おわり〉
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