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千葉君のご報告
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〈加賀編〉
千葉が、何か言いたそうにこちらを見ている。
ここ一か月ほどずっとこんな調子だ。視界に入りたがるくせに、目が合うと別になんでもないですよという顔で微笑んで去っていく。
見当はつく。さては、プロポーズに成功したか。
六花からの報告はないが、あの子はああ見えて照れ屋で人に気を遣う。自分のことになると遠慮して、口が重くなるのが面白い。
聞き出すとしたら、話したくて仕方がない様子の千葉からが手っ取り早い。
「千葉君」
もう三月だというのに、コートにマフラーを巻いた完全防寒の千葉が、階段の途中で足を止め、俺を振り仰ぐ。
「仕事終わった?」
「はい、お先に失礼します」
「じゃなくて。俺に何か言いたいことあるんじゃない? 今営業のフロア覗いてたよね」
「加賀さんの顔を見たくなっただけですよ」
「プロポーズ、上手くいった?」
千葉がスウーッと音を立てて息を吸う。そして、止める。しばらく息を止めていたが、やがて「はあああああ」とため息と同時に吐き出した。
「少し、お時間いただけますか?」
承諾すると、一階ロビーの来客テーブルに座らされた。向かい合って座った千葉が背筋をピンと張って、咳払いをしてから言った。
「実は、はい……、そうなんですよ、ずっとご報告したくて……」
「やったな、おめでとう」
こぶしを突き出すと、泣き顔でそっと手のひらに包まれた。グータッチを知らないのか、こぶしを優しく包み込みたくなったのか、どちらかはわからない。
「本当に、加賀さんのおかげです。彼女と出会えたのも、付き合えたのも、結婚できるのも、全部加賀さんのおかげです」
「いやいや、千葉君が誠実だったからだよ」
「俺が誠実だとしたら、それは加賀さんのおかげです」
「なんでだよ」
「加賀さんのおかげで、人を愛するということを知りました。本当に、ありがとうございます」
「どういたしまして」
千葉が俺の手を握って離さない。人に見られると誤解されそうだ。悦に入る千葉の両手の指を一本ずつ丁寧に剥がしてから、訊いた。
「で? 籍だけ入れる感じ?」
「よくわかりましたね」
「六花ちゃんのドレス姿、見たかったんじゃない?」
「そりゃあ見たいです。だから、コスプレだと思って写真だけでも撮らないかって、ダメもとで言ってみたんです。そしたらやろうってノリノリになってくれて」
「六花ちゃんの扱い心得てるじゃん」
「ふへっ、ええ、まあ」
ふへって。随分浮かれている。
「でもちゃんと確認しとけよ。どっちがドレス着るか、齟齬が生じてそう」
「え? あっ、俺がウエディングドレスを着るってパターンもありうるわけか」
冗談のつもりだったが、千葉は深刻な声でつぶやいてから、顔を上げた。清々しい表情だ。
「六花さんがタキシードを着たいなら、俺はウエディングドレスでも大丈夫です」
「お、おう、写真楽しみにしてるわ」
千葉がキリッと親指を立ててから、テーブルに身を乗り出して声を潜めた。
「婚約のこと、倉知君以外には秘密にしててくださいね」
「というと」
「実は、ご両親に挨拶がまだで」
「娘さんを僕にくださいの儀式?」
「はい、それです。六花さんが、もう少しあとにしたいって」
五月が結婚したばかりだ。続いて六花もとなれば、両親が寂しがる。そこを配慮したのだろう。
「俺は何年だって待つ所存です」
「千葉君は待てが上手だもんな」
千葉が誇らしげに胸を張ってから、何か思い出した顔で「ハアッ」と声を上げた。
「大事なことを忘れるところだった。加賀さんにお願いがあって。無理ならいいんです、嫌ならいいんです、ほんと、できたらでいいんです」
めちゃくちゃ予防線を張ってくるな、と笑みが漏れた。
「何、言ってみ」
「実は、……俺と麻雀を打ってほしいんです」
「はいはいはい」
倉知家の伝統、年末の麻雀大会に備えたいということか。
「ルールは習得済みです。スマホゲームもしてるし、youtubeで対局動画も観てるし、麻雀セットも買って、毎日寝る前に本物の牌を握ってはいるんです」
「毎日寝る前に」
面白くて復唱してしまった。千葉が顔をしかめ、悔しそうにテーブルを手のひらで打った。
「あとは実戦あるのみなんですが、麻雀ができる知人友人がいないんです。雀荘に行こうかとも考えたんですけど」
「よせ、カモにされんぞ」
「六花さんにも止められました」
「いいよ、相手になる。週末、六花ちゃん連れておいでよ」
「加賀さんはやはり神ですね。一生崇めます」
「はは、うん、好きにして」
「神は何をお供えしたら喜びますか?」
「いいって。手ぶらで来いよ?」
椅子から腰を上げると、千葉がつられて立ち上がる。
「これからデート?」
「なぜわかったんですか? 神だから?」
めんどくせえ、おつかれ、さようなら、と千葉の体を回れ右させて、背中を押す。振り返って頭を下げる千葉に手を振って、ため息をついた。
六花と千葉が、結婚する。めでたい。喜ばしい。若者の新しい門出を祝いたい。
でも、今の俺の心境は、親側に近い。つまり、少し寂しい。
どうしても、父と母のことを考えてしまう。
倉知家の二階は、個室が三つある。三人姉弟に割り当てられた部屋が、一つ空いて、二つ空いて、三つともが空部屋になる。
誰もいなくなった二階を想像すると、胸が痛む。
子が巣立つのは、きっと、喜びだけじゃない。
スーツのポケットからスマホを取り出した。操作しながら椅子を引いて、腰を下ろす。
連絡先から父の番号をタップする。呼び出し音は二回で途切れた。
『どうした。何かあったのか?』
心配そうな父の声に、笑ってしまった。用件のない電話を父にかけるなんて、以前は考えられなかった。
「ごめん、別になんでもないんだけど。あー、言うこと決めてなかった」
父が、「フッ」と小さく笑う。
『元気そうな声だ』
「うん、元気。親父も元気そうでよかった」
薄暗いロビーに一人。
とりとめのない会話が続く。
〈了〉
千葉が、何か言いたそうにこちらを見ている。
ここ一か月ほどずっとこんな調子だ。視界に入りたがるくせに、目が合うと別になんでもないですよという顔で微笑んで去っていく。
見当はつく。さては、プロポーズに成功したか。
六花からの報告はないが、あの子はああ見えて照れ屋で人に気を遣う。自分のことになると遠慮して、口が重くなるのが面白い。
聞き出すとしたら、話したくて仕方がない様子の千葉からが手っ取り早い。
「千葉君」
もう三月だというのに、コートにマフラーを巻いた完全防寒の千葉が、階段の途中で足を止め、俺を振り仰ぐ。
「仕事終わった?」
「はい、お先に失礼します」
「じゃなくて。俺に何か言いたいことあるんじゃない? 今営業のフロア覗いてたよね」
「加賀さんの顔を見たくなっただけですよ」
「プロポーズ、上手くいった?」
千葉がスウーッと音を立てて息を吸う。そして、止める。しばらく息を止めていたが、やがて「はあああああ」とため息と同時に吐き出した。
「少し、お時間いただけますか?」
承諾すると、一階ロビーの来客テーブルに座らされた。向かい合って座った千葉が背筋をピンと張って、咳払いをしてから言った。
「実は、はい……、そうなんですよ、ずっとご報告したくて……」
「やったな、おめでとう」
こぶしを突き出すと、泣き顔でそっと手のひらに包まれた。グータッチを知らないのか、こぶしを優しく包み込みたくなったのか、どちらかはわからない。
「本当に、加賀さんのおかげです。彼女と出会えたのも、付き合えたのも、結婚できるのも、全部加賀さんのおかげです」
「いやいや、千葉君が誠実だったからだよ」
「俺が誠実だとしたら、それは加賀さんのおかげです」
「なんでだよ」
「加賀さんのおかげで、人を愛するということを知りました。本当に、ありがとうございます」
「どういたしまして」
千葉が俺の手を握って離さない。人に見られると誤解されそうだ。悦に入る千葉の両手の指を一本ずつ丁寧に剥がしてから、訊いた。
「で? 籍だけ入れる感じ?」
「よくわかりましたね」
「六花ちゃんのドレス姿、見たかったんじゃない?」
「そりゃあ見たいです。だから、コスプレだと思って写真だけでも撮らないかって、ダメもとで言ってみたんです。そしたらやろうってノリノリになってくれて」
「六花ちゃんの扱い心得てるじゃん」
「ふへっ、ええ、まあ」
ふへって。随分浮かれている。
「でもちゃんと確認しとけよ。どっちがドレス着るか、齟齬が生じてそう」
「え? あっ、俺がウエディングドレスを着るってパターンもありうるわけか」
冗談のつもりだったが、千葉は深刻な声でつぶやいてから、顔を上げた。清々しい表情だ。
「六花さんがタキシードを着たいなら、俺はウエディングドレスでも大丈夫です」
「お、おう、写真楽しみにしてるわ」
千葉がキリッと親指を立ててから、テーブルに身を乗り出して声を潜めた。
「婚約のこと、倉知君以外には秘密にしててくださいね」
「というと」
「実は、ご両親に挨拶がまだで」
「娘さんを僕にくださいの儀式?」
「はい、それです。六花さんが、もう少しあとにしたいって」
五月が結婚したばかりだ。続いて六花もとなれば、両親が寂しがる。そこを配慮したのだろう。
「俺は何年だって待つ所存です」
「千葉君は待てが上手だもんな」
千葉が誇らしげに胸を張ってから、何か思い出した顔で「ハアッ」と声を上げた。
「大事なことを忘れるところだった。加賀さんにお願いがあって。無理ならいいんです、嫌ならいいんです、ほんと、できたらでいいんです」
めちゃくちゃ予防線を張ってくるな、と笑みが漏れた。
「何、言ってみ」
「実は、……俺と麻雀を打ってほしいんです」
「はいはいはい」
倉知家の伝統、年末の麻雀大会に備えたいということか。
「ルールは習得済みです。スマホゲームもしてるし、youtubeで対局動画も観てるし、麻雀セットも買って、毎日寝る前に本物の牌を握ってはいるんです」
「毎日寝る前に」
面白くて復唱してしまった。千葉が顔をしかめ、悔しそうにテーブルを手のひらで打った。
「あとは実戦あるのみなんですが、麻雀ができる知人友人がいないんです。雀荘に行こうかとも考えたんですけど」
「よせ、カモにされんぞ」
「六花さんにも止められました」
「いいよ、相手になる。週末、六花ちゃん連れておいでよ」
「加賀さんはやはり神ですね。一生崇めます」
「はは、うん、好きにして」
「神は何をお供えしたら喜びますか?」
「いいって。手ぶらで来いよ?」
椅子から腰を上げると、千葉がつられて立ち上がる。
「これからデート?」
「なぜわかったんですか? 神だから?」
めんどくせえ、おつかれ、さようなら、と千葉の体を回れ右させて、背中を押す。振り返って頭を下げる千葉に手を振って、ため息をついた。
六花と千葉が、結婚する。めでたい。喜ばしい。若者の新しい門出を祝いたい。
でも、今の俺の心境は、親側に近い。つまり、少し寂しい。
どうしても、父と母のことを考えてしまう。
倉知家の二階は、個室が三つある。三人姉弟に割り当てられた部屋が、一つ空いて、二つ空いて、三つともが空部屋になる。
誰もいなくなった二階を想像すると、胸が痛む。
子が巣立つのは、きっと、喜びだけじゃない。
スーツのポケットからスマホを取り出した。操作しながら椅子を引いて、腰を下ろす。
連絡先から父の番号をタップする。呼び出し音は二回で途切れた。
『どうした。何かあったのか?』
心配そうな父の声に、笑ってしまった。用件のない電話を父にかけるなんて、以前は考えられなかった。
「ごめん、別になんでもないんだけど。あー、言うこと決めてなかった」
父が、「フッ」と小さく笑う。
『元気そうな声だ』
「うん、元気。親父も元気そうでよかった」
薄暗いロビーに一人。
とりとめのない会話が続く。
〈了〉
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