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主任と僕
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〈高橋編〉
主任のおかげで、前畑若菜さんと付き合えることになった。
前畑さんは、僕のことをいつもひどく罵ったりして、嫌いでたまらないのだな、と思っていたのに、こんなことになるなんて驚きだった。
僕のことが好きというわけじゃない。
主任と卓球で勝負して、負けたから付き合うことになったのだ。
何度か食事に行って、そのあとホテルに連れられて、セックスをした。
初めてのことだった。何がなんだかわからなかったけど、前畑さんは経験があるようだったので、全部任せた。
すごく気持ちがよくて、もう一回したかったけど、前畑さんはそのとき酔っていて、だからできたのだと言われた。
「しらふであんたと寝るなんて無理」
と言われた。
その後、デートを重ねて、なんとなく上手く付き合えているかもしれない、と少し自信がついてきたとき、主任が言った。
「前畑とは順調?」
お昼に二人でラーメン屋に入り、注文をして、待っているときだった。
僕と二人のときは、前畑さんの話題を避けていたのに。だからびっくりした。付き合いだしてから、一ヶ月経った頃だ。もう営業部の中でも周知の仲になっているし、話題に出してもいい頃合いだと思ったのかもしれない。
「多分、順調です。デートに誘っても断られないんで、嫌われてはいないかなぁ?」
「まあ、出発地点がマイナスからだもんな」
「そうなんですよ。だから、今ようやくゼロになったかなって感じです」
「これからプラスになってくようにしろよ」
「はい、頑張ります」
「おう」
主任がにこ、と笑った。主任がこうやって労ってくれると、頑張ろうという気持ちになる。主任はカッコイイ。笑ってもカッコイイ。
「あの、主任」
「うん」
「僕、前畑さんより前に、女の人と付き合った経験がないんですけど」
僕が言うと、主任の後ろにいた、隣のテーブル席の人が振り返ってこっちを見た。若い男女の二人組だ。恋人同士だろうか。
「……うん、ああ、そうか。そうだよな。お前二十二だっけ?」
「はい」
「うん、まあ、いいと思う」
主任が眉間を掻いて、僕から目を逸らし、水を一口飲んだ。
「それで、訊きたいんですけど、普通、付き合ってどれくらいでエッチしますか?」
主任が無言でコップをテーブルに置いて、激しくむせ始めた。
「大丈夫ですか?」
クスクスと笑い声があちこちから聞こえた。隣のテーブルの二人も、カウンター席のお客さんも、振り返ってこっちを見ている。
「お、まえ、でかい声で何言ってんの? こういう話は車ん中でしろ」
「え? ああ、そうですね、すいません」
はあ、と主任がため息をついたところでラーメンがきた。とりあえずおしゃべりはあとにして、食べることにした。
「お前とこういう話をすんのって、すげえ気持ち悪い。鳥肌止まんねえわ」
「えー、なんですか、気持ち悪いって」
ラーメンをふうふうしながらついでに口を尖らせた。
「なんかその辺のカップルにアンケートでも取ってきたら?」
主任が急に投げやりになった。
「わかりました。じゃあ食べ終わったらそうします」
「冗談だよ?」
「えー? そんなわかりづらい冗談やめてくださいよぅ。僕本気にしちゃうんですから」
うん、と言って主任がラーメンをすする。主任の背後で、カップルが顔を寄せ合って何か喋っている。食べ終わったらあの二人に訊いてみよう、と思った。
「高橋」
「はいー?」
「冗談だからな? 人様を巻き込むんじゃねえぞ」
主任は僕の考えが読めるようだ。わかりました、と答えてラーメンを口に運ぶ。
食べ終わって水を飲んでいると、隣のテーブルにいた二人が席を立って、僕たちのテーブルの横で肩を抱く格好で足を止めた。
「俺たち、付き合って五日目でやったよ?」
「え」
驚いて目を見開いた。金髪の男の人と、茶髪の女の人のカップルで、見た感じは十代に見える。
「お兄さんは、付き合ってどんくらい経つの?」
金髪の男の人が僕に訊いた。
「えっと、一ヶ月くらい経ちましたねぇ」
「じゃあもうやっちゃえよ」
やだー、と女の人が男の人の頬をつねる。そして、はた、と主任に目をやると、顔色が変わった。主任はカッコイイから、女の人は大体こうなる。
主任は爪楊枝をくわえながら、頬杖をついて、難しい顔で二人を見上げている。
「ね、いこ」
顔を赤くした女の人が、慌てて彼氏の手を引っ張っていく。
「なんだよ、急に」
二人が会計をしている間、主任は黙ってレジのほうを見ていた。
「あー、凹むわ」
「え、なんですか?」
二人が出て行くと、主任がうなだれた。
「ああいう性に奔放そうな奴らでも、付き合って五日か……」
「それって早すぎですよね?」
主任がちら、と僕を見る。
「……うん」
間を置いて答えると、立ち上がって伝票を取る。主任はいつでも当然のように奢ってくれる。それでも僕は、お礼を忘れない。店を出ると、「ごちそうさまでした」とお礼を言う。
「うん、あー、やべえ。恥ずかしくなってきた。いい大人なのに」
「えぇ? どうしたんですかぁ?」
「なんでもない」
営業車に乗り込むと、主任がステアリングを握って言った。
「帰るか」
「はい、あの、さっきの二人はあんまり参考にならないんで、主任の経験談を教えてください」
シートベルトを締めて、エンジンをかけながら、僕を見る。
「高橋」
「はい」
「俺は、童貞だ」
「えっ、……えー? え? そんなあ、え? 主任ですよね?」
混乱する僕を見て、「すまない」と目を逸らす。
「だからお前の質問には答えられない」
「僕は信じません」
はっきりと言った。
「え、なんで? 信じろ馬鹿」
「いいえぇ、この件については信じません」
シートベルトを締めて、胸を張る。
「主任の言うことは全部正しいし、いつもなら信じますけど」
「待て、全部正しいわけないだろ」
「僕が入社したてのとき、訊いたら教えてくれましたよね。過去に付き合った女の人の数、六人でしょ?」
「経験人数なんて誰が言った? 手を繋ぐのが精一杯の、肉体関係のない清らかなお付き合いで」
「信じませんよ?」
「あー、はいはい。童貞じゃなくてすいませんね」
「平均したらどれくらいの期間かかりました?」
うーん、とうなりながら車を発進させる。
「二ヶ月かな?」
「二ヶ月……、あと一ヶ月かぁ」
そんなに待たなきゃいけないなんて、悲しい。
早く、もう一度前畑さんとエッチがしたかった。
「別に、人それぞれなんだからお前のタイミングでいけよ」
「でも、どうやって誘えばいいかわからなくって。主任は、七人目の今の彼女さんとは……、あれ? そもそもいつからお付き合いしてるんでしたっけ?」
「うん、いつからだっけな。あー……、なあ、お前はどう思う? 挿入して初めて関係を持ったと言えるか?」
「え、他に何があるんですか?」
僕が訊くと、主任は黙った。しばらく黙々と運転した。赤信号で停まったとき、「訊く相手を間違えた」とぽつりと言った。
「まあ、二日も一週間も大差ないか」
「どういう意味ですか?」
首を傾げる。主任は僕を置いてけぼりにしたまま、アクセルを踏む。
「明日、仕事早めに切り上げて、飲みにいくぞ」
「わあ、やったー。二人でですか?」
「めぐみさんと前畑と、俺とお前」
「へー、四人でですか。珍しいですね。ちょっと早い忘年会ですか?」
「高橋、俺はお前を信用してる」
僕は驚いて主任の横顔を見た。
「他の奴らに散々言われて自覚もしてるだろうが、お前は仕事ができない。特に秀でた能力もないし、それをカバーする情熱もない。努力が嫌いで、隙あらば手を抜こうとするし、一般常識に欠けるし、ゆとりだって馬鹿にされるのも仕方ない」
信用している、と言われて喜んでいたのに、急に僕を攻撃し始めた。主任が僕をこんなふうに言ったのは初めてで、びっくりして泣きそうになった。全部本当のことだから、なおさらショックだった。
主任だけは、僕を悪く言わないと思っていた。
「でも、お前に一切悪意がないのはわかるし、底抜けにいい奴だと思うよ。口も堅いしな。だから俺はお前を信用してる」
じわ、と涙が出た。
「主任、しゅにーん!」
運転中の主任に抱きつこうとする。ごん、と目の中で火花が散った。主任が繰り出した肘が、僕のおでこに激突した。
「あっぶね、事故ったらどうすんだよ」
「うわーん、痛いです」
涙がボロボロこぼれてくる。主任が横目でこっちを見たのがわかった。
「主任」
「うん」
「僕、主任のことが大好きです」
「はは、そうか」
主任は人から好かれやすいと思う。主任がカッコよくて、優しいから、男の人も、女の人も、主任が好きだ。社内でもそうだし、営業先のお客さんにも人気がある。
主任は僕の憧れだった。
前畑さんが、ずっと主任を好きでも、それはどうしようもないことだ。主任より僕を好きになる日なんて、きっと来ない。でも、どうしようもないからそれでいい。
それに僕も、主任が好きだ。だからちっとも悔しくない。
それにしても。
どうして突然、僕を「信用してる」と言い出したのか。
それは明日の飲み会で、明らかになる。
〈おわり〉
主任のおかげで、前畑若菜さんと付き合えることになった。
前畑さんは、僕のことをいつもひどく罵ったりして、嫌いでたまらないのだな、と思っていたのに、こんなことになるなんて驚きだった。
僕のことが好きというわけじゃない。
主任と卓球で勝負して、負けたから付き合うことになったのだ。
何度か食事に行って、そのあとホテルに連れられて、セックスをした。
初めてのことだった。何がなんだかわからなかったけど、前畑さんは経験があるようだったので、全部任せた。
すごく気持ちがよくて、もう一回したかったけど、前畑さんはそのとき酔っていて、だからできたのだと言われた。
「しらふであんたと寝るなんて無理」
と言われた。
その後、デートを重ねて、なんとなく上手く付き合えているかもしれない、と少し自信がついてきたとき、主任が言った。
「前畑とは順調?」
お昼に二人でラーメン屋に入り、注文をして、待っているときだった。
僕と二人のときは、前畑さんの話題を避けていたのに。だからびっくりした。付き合いだしてから、一ヶ月経った頃だ。もう営業部の中でも周知の仲になっているし、話題に出してもいい頃合いだと思ったのかもしれない。
「多分、順調です。デートに誘っても断られないんで、嫌われてはいないかなぁ?」
「まあ、出発地点がマイナスからだもんな」
「そうなんですよ。だから、今ようやくゼロになったかなって感じです」
「これからプラスになってくようにしろよ」
「はい、頑張ります」
「おう」
主任がにこ、と笑った。主任がこうやって労ってくれると、頑張ろうという気持ちになる。主任はカッコイイ。笑ってもカッコイイ。
「あの、主任」
「うん」
「僕、前畑さんより前に、女の人と付き合った経験がないんですけど」
僕が言うと、主任の後ろにいた、隣のテーブル席の人が振り返ってこっちを見た。若い男女の二人組だ。恋人同士だろうか。
「……うん、ああ、そうか。そうだよな。お前二十二だっけ?」
「はい」
「うん、まあ、いいと思う」
主任が眉間を掻いて、僕から目を逸らし、水を一口飲んだ。
「それで、訊きたいんですけど、普通、付き合ってどれくらいでエッチしますか?」
主任が無言でコップをテーブルに置いて、激しくむせ始めた。
「大丈夫ですか?」
クスクスと笑い声があちこちから聞こえた。隣のテーブルの二人も、カウンター席のお客さんも、振り返ってこっちを見ている。
「お、まえ、でかい声で何言ってんの? こういう話は車ん中でしろ」
「え? ああ、そうですね、すいません」
はあ、と主任がため息をついたところでラーメンがきた。とりあえずおしゃべりはあとにして、食べることにした。
「お前とこういう話をすんのって、すげえ気持ち悪い。鳥肌止まんねえわ」
「えー、なんですか、気持ち悪いって」
ラーメンをふうふうしながらついでに口を尖らせた。
「なんかその辺のカップルにアンケートでも取ってきたら?」
主任が急に投げやりになった。
「わかりました。じゃあ食べ終わったらそうします」
「冗談だよ?」
「えー? そんなわかりづらい冗談やめてくださいよぅ。僕本気にしちゃうんですから」
うん、と言って主任がラーメンをすする。主任の背後で、カップルが顔を寄せ合って何か喋っている。食べ終わったらあの二人に訊いてみよう、と思った。
「高橋」
「はいー?」
「冗談だからな? 人様を巻き込むんじゃねえぞ」
主任は僕の考えが読めるようだ。わかりました、と答えてラーメンを口に運ぶ。
食べ終わって水を飲んでいると、隣のテーブルにいた二人が席を立って、僕たちのテーブルの横で肩を抱く格好で足を止めた。
「俺たち、付き合って五日目でやったよ?」
「え」
驚いて目を見開いた。金髪の男の人と、茶髪の女の人のカップルで、見た感じは十代に見える。
「お兄さんは、付き合ってどんくらい経つの?」
金髪の男の人が僕に訊いた。
「えっと、一ヶ月くらい経ちましたねぇ」
「じゃあもうやっちゃえよ」
やだー、と女の人が男の人の頬をつねる。そして、はた、と主任に目をやると、顔色が変わった。主任はカッコイイから、女の人は大体こうなる。
主任は爪楊枝をくわえながら、頬杖をついて、難しい顔で二人を見上げている。
「ね、いこ」
顔を赤くした女の人が、慌てて彼氏の手を引っ張っていく。
「なんだよ、急に」
二人が会計をしている間、主任は黙ってレジのほうを見ていた。
「あー、凹むわ」
「え、なんですか?」
二人が出て行くと、主任がうなだれた。
「ああいう性に奔放そうな奴らでも、付き合って五日か……」
「それって早すぎですよね?」
主任がちら、と僕を見る。
「……うん」
間を置いて答えると、立ち上がって伝票を取る。主任はいつでも当然のように奢ってくれる。それでも僕は、お礼を忘れない。店を出ると、「ごちそうさまでした」とお礼を言う。
「うん、あー、やべえ。恥ずかしくなってきた。いい大人なのに」
「えぇ? どうしたんですかぁ?」
「なんでもない」
営業車に乗り込むと、主任がステアリングを握って言った。
「帰るか」
「はい、あの、さっきの二人はあんまり参考にならないんで、主任の経験談を教えてください」
シートベルトを締めて、エンジンをかけながら、僕を見る。
「高橋」
「はい」
「俺は、童貞だ」
「えっ、……えー? え? そんなあ、え? 主任ですよね?」
混乱する僕を見て、「すまない」と目を逸らす。
「だからお前の質問には答えられない」
「僕は信じません」
はっきりと言った。
「え、なんで? 信じろ馬鹿」
「いいえぇ、この件については信じません」
シートベルトを締めて、胸を張る。
「主任の言うことは全部正しいし、いつもなら信じますけど」
「待て、全部正しいわけないだろ」
「僕が入社したてのとき、訊いたら教えてくれましたよね。過去に付き合った女の人の数、六人でしょ?」
「経験人数なんて誰が言った? 手を繋ぐのが精一杯の、肉体関係のない清らかなお付き合いで」
「信じませんよ?」
「あー、はいはい。童貞じゃなくてすいませんね」
「平均したらどれくらいの期間かかりました?」
うーん、とうなりながら車を発進させる。
「二ヶ月かな?」
「二ヶ月……、あと一ヶ月かぁ」
そんなに待たなきゃいけないなんて、悲しい。
早く、もう一度前畑さんとエッチがしたかった。
「別に、人それぞれなんだからお前のタイミングでいけよ」
「でも、どうやって誘えばいいかわからなくって。主任は、七人目の今の彼女さんとは……、あれ? そもそもいつからお付き合いしてるんでしたっけ?」
「うん、いつからだっけな。あー……、なあ、お前はどう思う? 挿入して初めて関係を持ったと言えるか?」
「え、他に何があるんですか?」
僕が訊くと、主任は黙った。しばらく黙々と運転した。赤信号で停まったとき、「訊く相手を間違えた」とぽつりと言った。
「まあ、二日も一週間も大差ないか」
「どういう意味ですか?」
首を傾げる。主任は僕を置いてけぼりにしたまま、アクセルを踏む。
「明日、仕事早めに切り上げて、飲みにいくぞ」
「わあ、やったー。二人でですか?」
「めぐみさんと前畑と、俺とお前」
「へー、四人でですか。珍しいですね。ちょっと早い忘年会ですか?」
「高橋、俺はお前を信用してる」
僕は驚いて主任の横顔を見た。
「他の奴らに散々言われて自覚もしてるだろうが、お前は仕事ができない。特に秀でた能力もないし、それをカバーする情熱もない。努力が嫌いで、隙あらば手を抜こうとするし、一般常識に欠けるし、ゆとりだって馬鹿にされるのも仕方ない」
信用している、と言われて喜んでいたのに、急に僕を攻撃し始めた。主任が僕をこんなふうに言ったのは初めてで、びっくりして泣きそうになった。全部本当のことだから、なおさらショックだった。
主任だけは、僕を悪く言わないと思っていた。
「でも、お前に一切悪意がないのはわかるし、底抜けにいい奴だと思うよ。口も堅いしな。だから俺はお前を信用してる」
じわ、と涙が出た。
「主任、しゅにーん!」
運転中の主任に抱きつこうとする。ごん、と目の中で火花が散った。主任が繰り出した肘が、僕のおでこに激突した。
「あっぶね、事故ったらどうすんだよ」
「うわーん、痛いです」
涙がボロボロこぼれてくる。主任が横目でこっちを見たのがわかった。
「主任」
「うん」
「僕、主任のことが大好きです」
「はは、そうか」
主任は人から好かれやすいと思う。主任がカッコよくて、優しいから、男の人も、女の人も、主任が好きだ。社内でもそうだし、営業先のお客さんにも人気がある。
主任は僕の憧れだった。
前畑さんが、ずっと主任を好きでも、それはどうしようもないことだ。主任より僕を好きになる日なんて、きっと来ない。でも、どうしようもないからそれでいい。
それに僕も、主任が好きだ。だからちっとも悔しくない。
それにしても。
どうして突然、僕を「信用してる」と言い出したのか。
それは明日の飲み会で、明らかになる。
〈おわり〉
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