43 / 52
第二章
16話「調査報告とカレー作り」
しおりを挟む
「うーむ。動物の生首か……なるほどなるほど」
「はい。俺が発見出来たのはそれぐらいで他にも探したんですが、痕跡らしいものは何処にもありませんでした」
周辺での探索を終えて幽香達が神社へと戻ると優司は自分が見た異様な出来事の件を報告して、京一はそれを耳にすると険しい表情を浮かべて何かを思案している様子であった。
「んー、もしかしたら悪霊の力が強まっているのかも知れないねぇ」
暫く考え込むような雰囲気は見せたあと京一が口を開くと、例の生首の件は悪霊の力が強まっている証拠だと言う。
「悪霊の力がですか? でも俺達が探索している時は微塵も霊力は感じませんでしたけど……」
彼の言葉に優司は首を傾げながら言葉を返すと、自身の脳内に意識を集中して探索中のことを振り返ったがやはり霊力を感じ取った場面は何処にもなかった。
「恐らく今は力を蓄えている段階であって、動物の生首は霊力を得るために悪霊が行った所業だろう。そしてそれを明るい時間に行ったという事は既に悪霊は、昼も夜も問わず活動出来るぐらいに霊力を持っているということだ」
京一は依然として険しい表情のままであったが、組んでたい両腕を解くと悪霊についての憶測を立てたようで色々と説明を始めていた。
「つ、つまりどういう事ですか? 悪霊は今現在で力を蓄えている状態なんですか? それとも既に完璧な状態なんですか?」
だがその説明を聞いても優司の頭はいまいち理解出来なくて、結局のところ悪霊は力を取り戻したのか蓄えているのかと言う二択を聞き返した。自分の理解力のなさに彼は普通に恥ずかしい思いであったが、それでもこの情報は除霊を行う前に確認しておきたかったのだ。
「ああ、ごめん。ちょっと伝え方が悪かったね。つまり大事な部分を要約してRPG風に例えるとだね、この悪霊はレベル十からレベル十一に進化しようとしている段々だということだ」
京一は彼の聞き返しに一瞬だけ真顔を見せたが、直ぐに表情を微笑みのものへと切り替えると某ゲーム風に例えながら悪霊についての情報を再び話し始めた。
「……と、ということは生首の件は悪霊にとって経験値みたいなものだと?」
すると優司の頭にはそれが適合したらしく彼の言っている事が先程と違って難なく理解できると生首の意味を自分なりに解釈して訪ねた。
「そうだね。まったく悪霊も酷いことをするものだ」
大きく頷きながら京一は返事をしてくると、どうやら彼の考え方は正しかったようである。
そして先輩との話し合いが一段落つくと優司の背後からはカレー特有のスパイスの芳醇な香りが風に乗って漂ってきた。
「おっと。そんな事を話している間に、もうすぐで夕御飯の準備が整いそうだね」
京一も匂いを感じ取ったらしく台所の方に視線を向けると腰を上げて立ち上がった。
「ごめんね幽香くん! 俺が料理出来ないばかりに夕食を全部一人で任せてしまって!」
そのまま彼は台所の方へと歩みを進めていくと急に両手を合わせて申し訳なさそうに謝りだす。
「いえ、お気になさらず。普段から家でやっていたことなので何の問題もありません」
幽香はそれに対して夕食作りは何時も自分がやっている事だからと余裕の返事をしていた。
「あははっ、そう言ってくれると俺としても助かるよ。……にしても普段から料理を自分で作るなんて偉いね。もしかして相手は優司くんかな?」
京一は頭を軽く掻きながら笑い声を出すと一体なにを想像したのか、幽香が普段から料理を作っている理由が優司の為だと言い出した。
だがその会話を後ろの方で流し聞いてた当の本人でもある優司は、唐突にも自分の名を呼ばれた事で飲んでいたお茶が変なところに入りそうになって噎せる寸前であった。
「なあっ!? ち、違いますよ! 普通に父さんとかにですよ!」
声が裏返りそうになるほどに幽香が反応を示す。
「はははっ冗談だよ。だけど、そんなに動揺すると逆に怪しくなってくるねぇ」
京一は相変わらず笑いながら彼を弄って楽しんでいるように伺えた。
「先輩……あまり幽香を揶揄わないで下さいよ」
それ以上幽香で遊ぶと後で根に持たれる事を危惧して優司は辞めるよに後ろから声を掛けた。
「おっと、そうだね。ごめんごめん。……じゃあ俺は除霊具の確認と作戦を練るから、夕食が出来たら右奥の部屋に集まってくれ」
彼の言葉を素直に聞き入れた様子で幽香に軽く謝ると、京一はそのまま障子に手を掛けながら振り返って指定した部屋に後で集まるように言う。
「了解です」
「承知しました」
二人が同時に返事をすると京一は笑みを浮かべたまま小さく頷いて部屋を後にした。
実はまだ時間的には四時ぐらいであるのだが、幽香が早めに夕食を作っているのには理由があるのだ。それは事前に夕食を作っておく事で残りの時間を作戦に充てる事が出来るからだ。
何故なら京一の見立てでは悪霊は夜に現れるというだけで、その夜の範囲が九時以降のことなのか深夜帯なのかは誰にも分からないからだ。
ならばいつでも動けるように夕食は早めになったのだ。
そして肝心の食材達は事前に野村が冷蔵に入れておいてくれたのを使っていて、献立がカレーになったのは幽香曰く早めに作るなら少し寝かせた方が美味しくなるカレーが良いとのことらしい。
「にしても、もうすぐで女体化の時間になるが……大丈夫そうか?」
優司が腰を上げて立ち上がると台所へを近づいて声を掛ける。
「う、うん……たぶん大丈夫だと思う。あとでトイレに行く振りをして晒しを巻いてくるから」
幽香は右手でお玉を回しながら若干不安の篭った様子の声色で返してきた。
そう、あと数時間で彼は女体化の時間に突入となって、京一に感づかれないように立ち振る舞わなければいけないのだ。しかも悪霊を払う時でさえ気付かれないように繊細な注意力が要求されるわけで、優司が思うに十八時以降の幽香は相当な重りを身につけての行動となるだろうと。
「まあ、今深く考えてもしょうがないない。取り敢えずは先輩の作戦を聞きにいかないとね」
自分が抱えているであろう不安を押し殺すようにして、幽香は言ってくるとコンロの火を消して鍋に蓋を乗せた。
「あ、ああそうだな。というより夕食の準備はもう良いのか?」
その様子を見て優司はカレーは完成したのかと確認の声を掛ける。
「もちろん完璧さ。僕の好みに合わせて辛口のビーフカレーにしたよ。それにちゃんとサラダの用意もするから安心してくれ」
幽香は自信気にそう答えると表情も何処となく誇らしそうで、ちゃんと野菜もあるとの事で栄養面の方もしっかりと考えられていると優司は聞いていて思った。
「お、おう分かった。……んじゃ、まぁ先輩も待っているだろうか部屋に向かうか」
それだけ言うと優司は台所から離れようとしたが、彼の次の行動を見て自然と視線が惹かれた。
「うん、そうだね」
短く返事をしたあと幽香は自身が着ている無地のエプロンの紐を解き始めて、それを脱ぎ終えると綺麗に畳んで椅子の上に乗せた。
その一見なんの変哲もない光景が優司には凄く心に刺さって仕方ない。
何故なら彼は家庭的な女性が意外と好きなタイプの一つでもあるからだ。
「ん? どうしたの優司? 僕の顔に何か付いているのかい?」
彼が顔をじっと見ていたのが気になったのか、幽香が不思議そうな表情をして顔を覗かせてきた。
「い、いや何でもない! とと、取り敢えず先輩の所へと行こう! きっと完璧な作戦が練られているに違いないからな! ははっ!」
彼の顔が急に視界に寄ってきた事に少しだけ優司は動揺の色を見せると、まさか自分が幽香のエプロンを脱ぐ姿に見惚れていた何て言える訳もなく誤魔化す勢いで言葉を次々と口にした。
そして彼がそんな家庭的な一面に弱い理由は、村正ライフ先生が描いた同人誌の新婚イチャラブ系の影響が大きい結果で、話を纏めると優司は村正ライフ先生に”何かを”歪められたのだ。
「はい。俺が発見出来たのはそれぐらいで他にも探したんですが、痕跡らしいものは何処にもありませんでした」
周辺での探索を終えて幽香達が神社へと戻ると優司は自分が見た異様な出来事の件を報告して、京一はそれを耳にすると険しい表情を浮かべて何かを思案している様子であった。
「んー、もしかしたら悪霊の力が強まっているのかも知れないねぇ」
暫く考え込むような雰囲気は見せたあと京一が口を開くと、例の生首の件は悪霊の力が強まっている証拠だと言う。
「悪霊の力がですか? でも俺達が探索している時は微塵も霊力は感じませんでしたけど……」
彼の言葉に優司は首を傾げながら言葉を返すと、自身の脳内に意識を集中して探索中のことを振り返ったがやはり霊力を感じ取った場面は何処にもなかった。
「恐らく今は力を蓄えている段階であって、動物の生首は霊力を得るために悪霊が行った所業だろう。そしてそれを明るい時間に行ったという事は既に悪霊は、昼も夜も問わず活動出来るぐらいに霊力を持っているということだ」
京一は依然として険しい表情のままであったが、組んでたい両腕を解くと悪霊についての憶測を立てたようで色々と説明を始めていた。
「つ、つまりどういう事ですか? 悪霊は今現在で力を蓄えている状態なんですか? それとも既に完璧な状態なんですか?」
だがその説明を聞いても優司の頭はいまいち理解出来なくて、結局のところ悪霊は力を取り戻したのか蓄えているのかと言う二択を聞き返した。自分の理解力のなさに彼は普通に恥ずかしい思いであったが、それでもこの情報は除霊を行う前に確認しておきたかったのだ。
「ああ、ごめん。ちょっと伝え方が悪かったね。つまり大事な部分を要約してRPG風に例えるとだね、この悪霊はレベル十からレベル十一に進化しようとしている段々だということだ」
京一は彼の聞き返しに一瞬だけ真顔を見せたが、直ぐに表情を微笑みのものへと切り替えると某ゲーム風に例えながら悪霊についての情報を再び話し始めた。
「……と、ということは生首の件は悪霊にとって経験値みたいなものだと?」
すると優司の頭にはそれが適合したらしく彼の言っている事が先程と違って難なく理解できると生首の意味を自分なりに解釈して訪ねた。
「そうだね。まったく悪霊も酷いことをするものだ」
大きく頷きながら京一は返事をしてくると、どうやら彼の考え方は正しかったようである。
そして先輩との話し合いが一段落つくと優司の背後からはカレー特有のスパイスの芳醇な香りが風に乗って漂ってきた。
「おっと。そんな事を話している間に、もうすぐで夕御飯の準備が整いそうだね」
京一も匂いを感じ取ったらしく台所の方に視線を向けると腰を上げて立ち上がった。
「ごめんね幽香くん! 俺が料理出来ないばかりに夕食を全部一人で任せてしまって!」
そのまま彼は台所の方へと歩みを進めていくと急に両手を合わせて申し訳なさそうに謝りだす。
「いえ、お気になさらず。普段から家でやっていたことなので何の問題もありません」
幽香はそれに対して夕食作りは何時も自分がやっている事だからと余裕の返事をしていた。
「あははっ、そう言ってくれると俺としても助かるよ。……にしても普段から料理を自分で作るなんて偉いね。もしかして相手は優司くんかな?」
京一は頭を軽く掻きながら笑い声を出すと一体なにを想像したのか、幽香が普段から料理を作っている理由が優司の為だと言い出した。
だがその会話を後ろの方で流し聞いてた当の本人でもある優司は、唐突にも自分の名を呼ばれた事で飲んでいたお茶が変なところに入りそうになって噎せる寸前であった。
「なあっ!? ち、違いますよ! 普通に父さんとかにですよ!」
声が裏返りそうになるほどに幽香が反応を示す。
「はははっ冗談だよ。だけど、そんなに動揺すると逆に怪しくなってくるねぇ」
京一は相変わらず笑いながら彼を弄って楽しんでいるように伺えた。
「先輩……あまり幽香を揶揄わないで下さいよ」
それ以上幽香で遊ぶと後で根に持たれる事を危惧して優司は辞めるよに後ろから声を掛けた。
「おっと、そうだね。ごめんごめん。……じゃあ俺は除霊具の確認と作戦を練るから、夕食が出来たら右奥の部屋に集まってくれ」
彼の言葉を素直に聞き入れた様子で幽香に軽く謝ると、京一はそのまま障子に手を掛けながら振り返って指定した部屋に後で集まるように言う。
「了解です」
「承知しました」
二人が同時に返事をすると京一は笑みを浮かべたまま小さく頷いて部屋を後にした。
実はまだ時間的には四時ぐらいであるのだが、幽香が早めに夕食を作っているのには理由があるのだ。それは事前に夕食を作っておく事で残りの時間を作戦に充てる事が出来るからだ。
何故なら京一の見立てでは悪霊は夜に現れるというだけで、その夜の範囲が九時以降のことなのか深夜帯なのかは誰にも分からないからだ。
ならばいつでも動けるように夕食は早めになったのだ。
そして肝心の食材達は事前に野村が冷蔵に入れておいてくれたのを使っていて、献立がカレーになったのは幽香曰く早めに作るなら少し寝かせた方が美味しくなるカレーが良いとのことらしい。
「にしても、もうすぐで女体化の時間になるが……大丈夫そうか?」
優司が腰を上げて立ち上がると台所へを近づいて声を掛ける。
「う、うん……たぶん大丈夫だと思う。あとでトイレに行く振りをして晒しを巻いてくるから」
幽香は右手でお玉を回しながら若干不安の篭った様子の声色で返してきた。
そう、あと数時間で彼は女体化の時間に突入となって、京一に感づかれないように立ち振る舞わなければいけないのだ。しかも悪霊を払う時でさえ気付かれないように繊細な注意力が要求されるわけで、優司が思うに十八時以降の幽香は相当な重りを身につけての行動となるだろうと。
「まあ、今深く考えてもしょうがないない。取り敢えずは先輩の作戦を聞きにいかないとね」
自分が抱えているであろう不安を押し殺すようにして、幽香は言ってくるとコンロの火を消して鍋に蓋を乗せた。
「あ、ああそうだな。というより夕食の準備はもう良いのか?」
その様子を見て優司はカレーは完成したのかと確認の声を掛ける。
「もちろん完璧さ。僕の好みに合わせて辛口のビーフカレーにしたよ。それにちゃんとサラダの用意もするから安心してくれ」
幽香は自信気にそう答えると表情も何処となく誇らしそうで、ちゃんと野菜もあるとの事で栄養面の方もしっかりと考えられていると優司は聞いていて思った。
「お、おう分かった。……んじゃ、まぁ先輩も待っているだろうか部屋に向かうか」
それだけ言うと優司は台所から離れようとしたが、彼の次の行動を見て自然と視線が惹かれた。
「うん、そうだね」
短く返事をしたあと幽香は自身が着ている無地のエプロンの紐を解き始めて、それを脱ぎ終えると綺麗に畳んで椅子の上に乗せた。
その一見なんの変哲もない光景が優司には凄く心に刺さって仕方ない。
何故なら彼は家庭的な女性が意外と好きなタイプの一つでもあるからだ。
「ん? どうしたの優司? 僕の顔に何か付いているのかい?」
彼が顔をじっと見ていたのが気になったのか、幽香が不思議そうな表情をして顔を覗かせてきた。
「い、いや何でもない! とと、取り敢えず先輩の所へと行こう! きっと完璧な作戦が練られているに違いないからな! ははっ!」
彼の顔が急に視界に寄ってきた事に少しだけ優司は動揺の色を見せると、まさか自分が幽香のエプロンを脱ぐ姿に見惚れていた何て言える訳もなく誤魔化す勢いで言葉を次々と口にした。
そして彼がそんな家庭的な一面に弱い理由は、村正ライフ先生が描いた同人誌の新婚イチャラブ系の影響が大きい結果で、話を纏めると優司は村正ライフ先生に”何かを”歪められたのだ。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
亡霊剣士の肉体強奪リベンジ!~倒した敵の身体を乗っ取って、最強へと到る物語。
円城寺正市
ファンタジー
勇者が行方不明になって数年。
魔物が勢力圏を拡大し、滅亡の危機に瀕する国、ソルブルグ王国。
洞窟の中で目覚めた主人公は、自分が亡霊になっていることに気が付いた。
身動きもとれず、記憶も無い。
ある日、身動きできない彼の前に、ゴブリンの群れに追いかけられてエルフの少女が転がり込んできた。
亡霊を見つけたエルフの少女ミーシャは、死体に乗り移る方法を教え、身体を得た彼は、圧倒的な剣技を披露して、ゴブリンの群れを撃退した。
そして、「旅の目的は言えない」というミーシャに同行することになった亡霊は、次々に倒した敵の身体に乗り換えながら、復讐すべき相手へと辿り着く。
※この作品は「小説家になろう」からの転載です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
強奪系触手おじさん
兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる