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第四章 イタリア少女の闇
3話「少年は夜に三年の女性と遭遇ス」
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ゴールデンウィークを終えて学園へと望六は帰還するとその日は土曜日であって明日はまだ休日なのだが、恐らく月曜日からは”一年魔導対決”という全一学年を対象とした実力を測る試合の為に魔法実技の授業では強化特訓が行われる事を予想して、彼は今のうちに少しでも先輩から渡された魔法を体に馴染ませようと練習しに夜のグラウンドへと向かっていた。
「ふぅー……。やっぱり学園に戻ってきて早々にグラウンドで自主トレする物好きはいないよな」
そして誰にも気づかれないように気配を消して外へと出ると、相変わらずこの学園は海に面していることから風に乗って海水の匂いが鼻腔を突き抜けていく。だがそれが何故か望六には懐かしく思えて、既に学園というのは自分にとって第二の家みたいなものだと実感させられていた。
「ふっ、俺は意外とここが好きなのかもな。だが今はそれよりも魔法の練習に意識を集中させないとな。……もしこんな所で暴発でもさせようものなら肉体が散ってしまう事になるぜ」
望六はデバイスを手にすると衝動に駆られるがままに外へと出たことで礼装は着ていないのだ。
仮に礼装を着て夜のグラウンドへと向かっていたとしても、普通に悪目立ちしてしまい誰かしらに捕まって寮へと戻されることは目に見えていたのだ。
ゆえに彼は敢えて礼装を着てないのだが、それはそれで危険性が凄く高いことには変わりなく充分に注意を払いながら新たな魔法を試そうとしているのである。
「さてっと、身体強化の魔法って書いたあったけど学園のテンプレにはそんなもの見たことないしなぁ。これはちっとばかしテンションが上がるぜっ!」
新たな魔法を手に入れたことで気分が段々と上がってくると望六は早速、デバイスを専用のケースから取り出して右手に持ち構えた。
「うーむ、この手に馴染む感じも久々だな。あとは魔法を発動する感覚が鈍っていなければ良いってところだな」
デバイスを左右に振ったり上下に振ったりとして空を切って感覚を思い出すと、望六はいよいよデイヴィスから貰った魔法を発動しようと詠唱を始める。
「えーっと、確か詠唱コードは……【All status・up】だったな」
望六はコード名を一瞬だけ忘れかけるが直ぐ思い出すと、それを声に出しながらデバイスに自身の魔力を流し込む。
……だが彼が魔力を流し込んで数秒が経過しても、デバイスはまるで電源が落ちているかのように無反応であった。
「えっ、ちょっおま……なんだこれ不発なのか?」
デバイスが無反応を貫いてくるともしかして何処か故障している箇所があるのではと望六は考えて、じっくりと視線を凝らして異変らしき部位を探し始めた。
「んー……おかしいなぁ。何処も壊れてそうな箇所はないが――――ぐがっ!? なんだこれ!?」
デバイスが無反応なのはもしかして単純に自分が魔法をインストールし忘れたのではと思って望六が視線を外そうとすると、突如としてデバイスが白く発光し始めて柄から右手へと膨大な魔力が流れ込んでくる感覚を受けた。
しかも魔力がデバイスを通じて流れ込んでくるという感覚は初めてで普通に違和感でしかなく、更に自身の体の温度が徐々に上昇していくような暑苦しさも同時に身に受けて彼は咄嗟にデバイスを放り投げた。
「はぁはぁ……なんだ今のは……。まるで魔力が逆流してくるような変な感覚は……」
地面に転がるデバイスを見ながら望六は呟くと、右手が柄から離れたことで魔力の流れが止まったらしく同時に謎の体温上昇も収まった。
けれど全てが初めての事で彼は頭の処理が追いつかずに混乱してくると取り敢えずデバイスは拾おうとして手を伸ばすが、もう一度デバイスを手にした瞬間にまた同じ事が起こるのではと考えてしまうと不安が押し寄せて手が止まった。
「……ッ。一体何なんだよ、この魔法は……」
デイヴィスから渡された魔法が危険なものである可能性を知ると、望六は意を決してデバイスに触れて柄を握り締めて持ち直すと今日の特訓はここまでにするべきかと鞘に戻そうとした。
――――だがその時彼の背後から足音が聞こえて、
「んだァ? こんな時間に礼装も着ないで自主トレしている校則破りの不良少年がいるじゃねェか」
咄嗟に振り返るとそこにはデイヴィスが白い歯を見せながらラフな格好をして立っていた。
望六はてっきり教員が注意しに近づいてきたのかと思って全身が膠着していたが、彼女の声を聞いてひとまず胸を撫で下ろした。
「あははっ……見られなく所を見られましたねこれは……」
望六が頭を掻きながら言葉を返すと、ふいに視線がデイヴィスの脇へと向いた。
何故なら彼女の左腕には一人の女性がまるで彼氏と腕を組むようにしっかりと掴んでいたからだ。
「ん? ああ、コイツが気になるか? コイツはオレの――」
彼の視線を追って気が付いたのかデイヴィスが隣に居る女性に顔を向けて口を開くと、
「ちょっとデイヴィス、私はコイツって名前じゃないデース。紹介するのならちゃんとして欲しいデース」
その女性は彼女の雑な紹介の仕方に苛立ちを覚えたのか特徴的な語尾を言いながら割り込んできた。
望六はそのまま二人の会話を聞き流すとデイヴィスと腕を組んでいる女性に視線を向けて全体を捉えようとした。
見れば彼女はチェリーピンク色の長髪に顔からは穏やかそうな印象が伝わってくる。しかも胸はデイヴィスと同じぐらいに大きく巨乳の部類であり、身長も彼女と同じぐらいであった。
「んだよ、めんどくせえなァ」
デイヴィスは話を遮られて尚且つ真面目に言うように念を押されると視線を逸らして後ろ髪に手を当てながら露骨に嫌そうな反応を見せている。
「そうですか。じゃぁ明日からキスしませんよ?」
だがそんな彼女を見て何を思ったのかチェリーピンク色の髪をした女子が急に語尾を無くして真面目な声色で告げる。
「ぐッ……はぁ、分かった分かった。あー……コイツは”カナダ”からの魔術留学生で名前は【Olivia Garnet】だ。勿論オレと同じ三学年だぜ」
デイヴィスにはそれが余程効いたのか諦めたように顔を下に向けると真面目に紹介を行う。
その際に望六には幾つか気になる事が心の中で生まれたのだが、今はまだ訊ねる時ではないと場の空気を悟って質問を堪えた。
「気軽にオリヴィアと呼んで欲しいデース。よろしくデース!」
再び特徴的な語尾が復活すると彼女は微笑みながら挨拶をしてくる。
「は、はぁ……よろしくお願いします……」
次から次へと急な出来事の連続に望六は反応を鈍らせながらも頭を下げて返事をした。
「ったく……これで文句はないかよ?」
「ええ、これで貴女は明日からまた私とキスが出来るデース」
笑みを見せながらオリヴィアが堂々とキスがどうのこうのと口にして彼女の腕に強くしがみつくと、デイヴィスは顔を横に向けながら不貞腐れているのか唇を尖らせていた。
「あ、あのー? 気になる事があるので質問をしても良いでしょうか……?」
そして話の区切りが一旦付いたところを見計らうと望六はおずおずと声を掛ける。
「ああ? 質問だと? まァ別に構わないが国絡みのことなら答えねェからな」
声色を低くして国関連については一切話さないと強く言い切るデイヴィス。
確かにハッキングの件はアメリカが関わっているということを知っているがゆえに、望六はそのことに関しても少なからず聞きたいことはあった。だが先手を打ってくるのを見るにハッキングの件と彼女は何か関わりを持っているのかと新たな疑問が生まれた。
「は、はいっ! ……じ、実は先程の会話を聞いて二人の関係性が気になりまして……」
だが答えないと言われた以上は深入りしても無駄だと望六は判断すると今現在で不思議に思っていることを率直に質問することにした。
――そう、ずばり二人は付き合っているのかと言う質問である。
「ふぅー……。やっぱり学園に戻ってきて早々にグラウンドで自主トレする物好きはいないよな」
そして誰にも気づかれないように気配を消して外へと出ると、相変わらずこの学園は海に面していることから風に乗って海水の匂いが鼻腔を突き抜けていく。だがそれが何故か望六には懐かしく思えて、既に学園というのは自分にとって第二の家みたいなものだと実感させられていた。
「ふっ、俺は意外とここが好きなのかもな。だが今はそれよりも魔法の練習に意識を集中させないとな。……もしこんな所で暴発でもさせようものなら肉体が散ってしまう事になるぜ」
望六はデバイスを手にすると衝動に駆られるがままに外へと出たことで礼装は着ていないのだ。
仮に礼装を着て夜のグラウンドへと向かっていたとしても、普通に悪目立ちしてしまい誰かしらに捕まって寮へと戻されることは目に見えていたのだ。
ゆえに彼は敢えて礼装を着てないのだが、それはそれで危険性が凄く高いことには変わりなく充分に注意を払いながら新たな魔法を試そうとしているのである。
「さてっと、身体強化の魔法って書いたあったけど学園のテンプレにはそんなもの見たことないしなぁ。これはちっとばかしテンションが上がるぜっ!」
新たな魔法を手に入れたことで気分が段々と上がってくると望六は早速、デバイスを専用のケースから取り出して右手に持ち構えた。
「うーむ、この手に馴染む感じも久々だな。あとは魔法を発動する感覚が鈍っていなければ良いってところだな」
デバイスを左右に振ったり上下に振ったりとして空を切って感覚を思い出すと、望六はいよいよデイヴィスから貰った魔法を発動しようと詠唱を始める。
「えーっと、確か詠唱コードは……【All status・up】だったな」
望六はコード名を一瞬だけ忘れかけるが直ぐ思い出すと、それを声に出しながらデバイスに自身の魔力を流し込む。
……だが彼が魔力を流し込んで数秒が経過しても、デバイスはまるで電源が落ちているかのように無反応であった。
「えっ、ちょっおま……なんだこれ不発なのか?」
デバイスが無反応を貫いてくるともしかして何処か故障している箇所があるのではと望六は考えて、じっくりと視線を凝らして異変らしき部位を探し始めた。
「んー……おかしいなぁ。何処も壊れてそうな箇所はないが――――ぐがっ!? なんだこれ!?」
デバイスが無反応なのはもしかして単純に自分が魔法をインストールし忘れたのではと思って望六が視線を外そうとすると、突如としてデバイスが白く発光し始めて柄から右手へと膨大な魔力が流れ込んでくる感覚を受けた。
しかも魔力がデバイスを通じて流れ込んでくるという感覚は初めてで普通に違和感でしかなく、更に自身の体の温度が徐々に上昇していくような暑苦しさも同時に身に受けて彼は咄嗟にデバイスを放り投げた。
「はぁはぁ……なんだ今のは……。まるで魔力が逆流してくるような変な感覚は……」
地面に転がるデバイスを見ながら望六は呟くと、右手が柄から離れたことで魔力の流れが止まったらしく同時に謎の体温上昇も収まった。
けれど全てが初めての事で彼は頭の処理が追いつかずに混乱してくると取り敢えずデバイスは拾おうとして手を伸ばすが、もう一度デバイスを手にした瞬間にまた同じ事が起こるのではと考えてしまうと不安が押し寄せて手が止まった。
「……ッ。一体何なんだよ、この魔法は……」
デイヴィスから渡された魔法が危険なものである可能性を知ると、望六は意を決してデバイスに触れて柄を握り締めて持ち直すと今日の特訓はここまでにするべきかと鞘に戻そうとした。
――――だがその時彼の背後から足音が聞こえて、
「んだァ? こんな時間に礼装も着ないで自主トレしている校則破りの不良少年がいるじゃねェか」
咄嗟に振り返るとそこにはデイヴィスが白い歯を見せながらラフな格好をして立っていた。
望六はてっきり教員が注意しに近づいてきたのかと思って全身が膠着していたが、彼女の声を聞いてひとまず胸を撫で下ろした。
「あははっ……見られなく所を見られましたねこれは……」
望六が頭を掻きながら言葉を返すと、ふいに視線がデイヴィスの脇へと向いた。
何故なら彼女の左腕には一人の女性がまるで彼氏と腕を組むようにしっかりと掴んでいたからだ。
「ん? ああ、コイツが気になるか? コイツはオレの――」
彼の視線を追って気が付いたのかデイヴィスが隣に居る女性に顔を向けて口を開くと、
「ちょっとデイヴィス、私はコイツって名前じゃないデース。紹介するのならちゃんとして欲しいデース」
その女性は彼女の雑な紹介の仕方に苛立ちを覚えたのか特徴的な語尾を言いながら割り込んできた。
望六はそのまま二人の会話を聞き流すとデイヴィスと腕を組んでいる女性に視線を向けて全体を捉えようとした。
見れば彼女はチェリーピンク色の長髪に顔からは穏やかそうな印象が伝わってくる。しかも胸はデイヴィスと同じぐらいに大きく巨乳の部類であり、身長も彼女と同じぐらいであった。
「んだよ、めんどくせえなァ」
デイヴィスは話を遮られて尚且つ真面目に言うように念を押されると視線を逸らして後ろ髪に手を当てながら露骨に嫌そうな反応を見せている。
「そうですか。じゃぁ明日からキスしませんよ?」
だがそんな彼女を見て何を思ったのかチェリーピンク色の髪をした女子が急に語尾を無くして真面目な声色で告げる。
「ぐッ……はぁ、分かった分かった。あー……コイツは”カナダ”からの魔術留学生で名前は【Olivia Garnet】だ。勿論オレと同じ三学年だぜ」
デイヴィスにはそれが余程効いたのか諦めたように顔を下に向けると真面目に紹介を行う。
その際に望六には幾つか気になる事が心の中で生まれたのだが、今はまだ訊ねる時ではないと場の空気を悟って質問を堪えた。
「気軽にオリヴィアと呼んで欲しいデース。よろしくデース!」
再び特徴的な語尾が復活すると彼女は微笑みながら挨拶をしてくる。
「は、はぁ……よろしくお願いします……」
次から次へと急な出来事の連続に望六は反応を鈍らせながらも頭を下げて返事をした。
「ったく……これで文句はないかよ?」
「ええ、これで貴女は明日からまた私とキスが出来るデース」
笑みを見せながらオリヴィアが堂々とキスがどうのこうのと口にして彼女の腕に強くしがみつくと、デイヴィスは顔を横に向けながら不貞腐れているのか唇を尖らせていた。
「あ、あのー? 気になる事があるので質問をしても良いでしょうか……?」
そして話の区切りが一旦付いたところを見計らうと望六はおずおずと声を掛ける。
「ああ? 質問だと? まァ別に構わないが国絡みのことなら答えねェからな」
声色を低くして国関連については一切話さないと強く言い切るデイヴィス。
確かにハッキングの件はアメリカが関わっているということを知っているがゆえに、望六はそのことに関しても少なからず聞きたいことはあった。だが先手を打ってくるのを見るにハッキングの件と彼女は何か関わりを持っているのかと新たな疑問が生まれた。
「は、はいっ! ……じ、実は先程の会話を聞いて二人の関係性が気になりまして……」
だが答えないと言われた以上は深入りしても無駄だと望六は判断すると今現在で不思議に思っていることを率直に質問することにした。
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