618 / 624
第5章 ルネッサンス攻防編
第618話 次は『内気功』のみを使いましょう。
しおりを挟む
200名近い団員が見守る中、ドリーは1人目の団員と向かい合っていた。団員の手にはカイトシールドがあったが、ドリーは左手を空けていた。
「わたしが審判を務めよう。双方準備はよいな?」
「ハッ!」
「はい」
シュルツが間に立って、2人を見回し手を上げた。
「始めっ!」
「オオォオオーッ!」
号令と同時に相手が雄叫びを上げて突進してきた。敵を威圧し、勢いで粉砕する戦場剣法だ。
武骨だが、これはこれで有効な戦い方ではあった。
対するドリーはにやりと笑うと、左足を前に出す半身となった。右手の剣を水平に倒し、後方に差しのべた形を取る。体の陰に剣が入り、相手からは見えない。
彼我の距離が3メートルまで迫った時、ドリーは右手の剣を相手に投げつけた。
「馬鹿なっ!」
初手で武器を手放す剣術など存在しない。もし戦場であればその先は素手で多数いる敵を相手にしなければならない。
だが、ここには敵が1人しかいなかった。
くるくると飛んでくる剣を、驚きながらも相手はカイトシールドで受け止めた。その一瞬、目の前にかざしたカイトシールドが視界をふさぐ。
「うっ!」
何かが団員の腹にぶち当たってきた。革鎧を通して衝撃が内臓に染み通る。
一瞬で間合いを詰めたドリーの横蹴りだった。
その一蹴りで団員の動きが完全に止まる。次の瞬間には剣を持つ右手を掴まれ、軽々と投げ飛ばされていた。
「がはっ!」
背中から地面に落ちた団員は肺の空気をすべて絞り出された。
「むっ?」
急いで立ち上がろうともがいたところで、首筋に当てられた剣の冷たさに気づいた。
奪い取った剣をドリーが敵の首筋にぴたりとつけたのだ。
「それまでっ!」
あっという間の勝利であった。
ドリーは模擬剣を手の内でくるりと回し、柄元を先にして相手に返した。
ゆっくりと地面から自分の模擬剣を拾い上げ、ドリーはシュルツに顔を向けた。
「次は『内気功』のみを使いましょう。お相手は2人同時で」
「!」
2対1で騎士を相手にする。そううそぶくドリーにその場の空気が凍りついた。
「侮っているつもりはないのだな?」
感情を押し殺した声でシュルツが尋ねた。
「相手はイドの訓練をしていない。『内気功』の効用でわたしの筋力、反応速度は今より大幅に向上します。2人程度で相手にならないのは明白です」
「おのれ、言わせておけば!」
残る4名の反魔抗気党から憤りの声が上がった。彼らにしてみれば馬鹿にされたと受け取るしかない。
足音も荒く、次の2名が進み出てきた。
「我らの剣はいささか手荒い。覚悟して相手をしてもらおう!」
「歩いて帰れると思うな!」
礼儀をかなぐり捨てて2人はドリーに敵意を燃やした。模擬剣を手に取り、盾を打ち鳴らす。
「結構ですな。さすがは王立騎士団のお歴々といったところ。稽古に身が入るというものです。では、よろしければ審判?」
「うむ。準備はよいな? 始めっ!」
騎士団の訓練が荒っぽいのは当たり前のことだった。怪我人が出るのも日常茶飯事だ。ドリーもそれに怯むような鍛え方はしていなかった。
先程の立ち合いとは異なり、2名の団員は左右に分かれるとカイトシールドを掲げてじりじりとドリーに迫った。対するドリーは特に構えを見せず、模擬剣をだらりと下げたまま突っ立っていた。
相手はドリーの投擲と突進を警戒していた。逆に言えば、勢いを止めてしまえば挟み撃ちでどうにでも料理できると考えていた。
その考えは間違っていなかったが、相手がドリーだということを計算に入れていなかった。
敵が5歩の間合いに迫ったところで、剣を引っさげたままドリーはすたすたと歩き始めた。その動きがあまりにも無造作なため、意表を突かれた相手はドリーの接近を許してしまった。
あと1歩で刃圏内というところで、突風のようにドリーが走った。
走る勢いそのままに前蹴りで左の男の盾を蹴りつけ、盾の表面を駆け上がって男の頭上に飛び出した。体を毬のように丸めて前転すると、男の背後に着地し、振り向きもせず後ろ蹴りで男を吹き飛ばした。
たたらを踏んでよろめき倒れていく男の後ろからドリーは走り寄り、前のめりになった男の背中を蹴って再び宙に飛び出す。
野生動物のようなドリーの動きに驚き、残った右の男は手を出す機会を見つけられずにいた。宙を飛んでくるドリーを見て高々とカイトシールドを掲げる。一旦衝撃を受け止めてから刺突でドリーを倒そうと、カイトシールドの後ろで突きの構えを取っていた。
トン。
掲げられたカイトシールドの表面に、ドリーは猫のように着地した。
「くっ!」
女性とはいえ人間1人の重量を片腕で支えるのは難しい。ドリーを跳ね飛ばすどころか、重さに負けてずるずると腕が下がった。体が傾き、右手の剣を突きだすこともできない。
よろめく男と裏腹に、ドリーは猫のように男の剣にまとわりついていった。
懐に入り込めば剣は振れない。男の右手を左わきに抱え込みながらドリーは逆手に持った剣を男の首筋に押しあてた。盾を持たない左手を上手く使った接近戦の技だった。
「それまでっ!」
シュルツがドリーの勝ちを宣した。
「おや? 先に転んだ方の男は無傷じゃないのかい?」
「背中に乗って飛び出す瞬間に、ドリーさんは相手の首筋を剣の腹で叩いたのです。本身の剣であれば頸動脈を切られていたはずです」
「なるほど。それで死亡判定か」
マルチェルやヨシズミ、ステファノとの稽古を経てドリーは猫のように身軽に跳び回る戦法を編み出した。内気功による瞬発力と女性特有の柔軟性、体の軽さを組み合わせたのだ。特にステファノとの申し合いでは互いに跳び回り、目まぐるしく攻守の入れ替わる攻防が多かった。
杖の間合いではステファノも互角に渡り合えたが、それより近づけばドリーの技が上回った。
マルチェルの目から見れば、目の前の結果は当然のことであった。骨折どころか打ち身すら相手に与えずに圧勝する。大人と子供ほど力の差がなければできることではない。
それだけの力を今のドリーは備えていた。
「次は『内気功』に加えて『外気功』も使います。5人全員でかかってきてもらいましょうか」
「ぐっ!」
最早ドリーの言葉を「高言」と受け取る人間はいなかった。反魔抗気党の5人は今度こそ命がけでドリーを倒そうと、悲壮な決意を固めていた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第619話 戦場での『必殺』とはそういうものです。」
「むう……見た限り話にならないなぁ。『内気功』を使っただけでこの始末だろう? この上『外気功』とやらを使ったら5人がかりでも相手にならないんじゃないか?」
「そうでしょうね。ですが、物事には中途半端に終わらせるべきでない時があります。過ちをただすなら徹底的に行うべきでしょう」
勝負にならないドリーの戦いぶりを見て、ドイルはもう観戦に飽き始めていた。彼の目から見れば既に十分なデータが取れており、これ以上は時間の無駄に思える。
……
◆お楽しみに。
「わたしが審判を務めよう。双方準備はよいな?」
「ハッ!」
「はい」
シュルツが間に立って、2人を見回し手を上げた。
「始めっ!」
「オオォオオーッ!」
号令と同時に相手が雄叫びを上げて突進してきた。敵を威圧し、勢いで粉砕する戦場剣法だ。
武骨だが、これはこれで有効な戦い方ではあった。
対するドリーはにやりと笑うと、左足を前に出す半身となった。右手の剣を水平に倒し、後方に差しのべた形を取る。体の陰に剣が入り、相手からは見えない。
彼我の距離が3メートルまで迫った時、ドリーは右手の剣を相手に投げつけた。
「馬鹿なっ!」
初手で武器を手放す剣術など存在しない。もし戦場であればその先は素手で多数いる敵を相手にしなければならない。
だが、ここには敵が1人しかいなかった。
くるくると飛んでくる剣を、驚きながらも相手はカイトシールドで受け止めた。その一瞬、目の前にかざしたカイトシールドが視界をふさぐ。
「うっ!」
何かが団員の腹にぶち当たってきた。革鎧を通して衝撃が内臓に染み通る。
一瞬で間合いを詰めたドリーの横蹴りだった。
その一蹴りで団員の動きが完全に止まる。次の瞬間には剣を持つ右手を掴まれ、軽々と投げ飛ばされていた。
「がはっ!」
背中から地面に落ちた団員は肺の空気をすべて絞り出された。
「むっ?」
急いで立ち上がろうともがいたところで、首筋に当てられた剣の冷たさに気づいた。
奪い取った剣をドリーが敵の首筋にぴたりとつけたのだ。
「それまでっ!」
あっという間の勝利であった。
ドリーは模擬剣を手の内でくるりと回し、柄元を先にして相手に返した。
ゆっくりと地面から自分の模擬剣を拾い上げ、ドリーはシュルツに顔を向けた。
「次は『内気功』のみを使いましょう。お相手は2人同時で」
「!」
2対1で騎士を相手にする。そううそぶくドリーにその場の空気が凍りついた。
「侮っているつもりはないのだな?」
感情を押し殺した声でシュルツが尋ねた。
「相手はイドの訓練をしていない。『内気功』の効用でわたしの筋力、反応速度は今より大幅に向上します。2人程度で相手にならないのは明白です」
「おのれ、言わせておけば!」
残る4名の反魔抗気党から憤りの声が上がった。彼らにしてみれば馬鹿にされたと受け取るしかない。
足音も荒く、次の2名が進み出てきた。
「我らの剣はいささか手荒い。覚悟して相手をしてもらおう!」
「歩いて帰れると思うな!」
礼儀をかなぐり捨てて2人はドリーに敵意を燃やした。模擬剣を手に取り、盾を打ち鳴らす。
「結構ですな。さすがは王立騎士団のお歴々といったところ。稽古に身が入るというものです。では、よろしければ審判?」
「うむ。準備はよいな? 始めっ!」
騎士団の訓練が荒っぽいのは当たり前のことだった。怪我人が出るのも日常茶飯事だ。ドリーもそれに怯むような鍛え方はしていなかった。
先程の立ち合いとは異なり、2名の団員は左右に分かれるとカイトシールドを掲げてじりじりとドリーに迫った。対するドリーは特に構えを見せず、模擬剣をだらりと下げたまま突っ立っていた。
相手はドリーの投擲と突進を警戒していた。逆に言えば、勢いを止めてしまえば挟み撃ちでどうにでも料理できると考えていた。
その考えは間違っていなかったが、相手がドリーだということを計算に入れていなかった。
敵が5歩の間合いに迫ったところで、剣を引っさげたままドリーはすたすたと歩き始めた。その動きがあまりにも無造作なため、意表を突かれた相手はドリーの接近を許してしまった。
あと1歩で刃圏内というところで、突風のようにドリーが走った。
走る勢いそのままに前蹴りで左の男の盾を蹴りつけ、盾の表面を駆け上がって男の頭上に飛び出した。体を毬のように丸めて前転すると、男の背後に着地し、振り向きもせず後ろ蹴りで男を吹き飛ばした。
たたらを踏んでよろめき倒れていく男の後ろからドリーは走り寄り、前のめりになった男の背中を蹴って再び宙に飛び出す。
野生動物のようなドリーの動きに驚き、残った右の男は手を出す機会を見つけられずにいた。宙を飛んでくるドリーを見て高々とカイトシールドを掲げる。一旦衝撃を受け止めてから刺突でドリーを倒そうと、カイトシールドの後ろで突きの構えを取っていた。
トン。
掲げられたカイトシールドの表面に、ドリーは猫のように着地した。
「くっ!」
女性とはいえ人間1人の重量を片腕で支えるのは難しい。ドリーを跳ね飛ばすどころか、重さに負けてずるずると腕が下がった。体が傾き、右手の剣を突きだすこともできない。
よろめく男と裏腹に、ドリーは猫のように男の剣にまとわりついていった。
懐に入り込めば剣は振れない。男の右手を左わきに抱え込みながらドリーは逆手に持った剣を男の首筋に押しあてた。盾を持たない左手を上手く使った接近戦の技だった。
「それまでっ!」
シュルツがドリーの勝ちを宣した。
「おや? 先に転んだ方の男は無傷じゃないのかい?」
「背中に乗って飛び出す瞬間に、ドリーさんは相手の首筋を剣の腹で叩いたのです。本身の剣であれば頸動脈を切られていたはずです」
「なるほど。それで死亡判定か」
マルチェルやヨシズミ、ステファノとの稽古を経てドリーは猫のように身軽に跳び回る戦法を編み出した。内気功による瞬発力と女性特有の柔軟性、体の軽さを組み合わせたのだ。特にステファノとの申し合いでは互いに跳び回り、目まぐるしく攻守の入れ替わる攻防が多かった。
杖の間合いではステファノも互角に渡り合えたが、それより近づけばドリーの技が上回った。
マルチェルの目から見れば、目の前の結果は当然のことであった。骨折どころか打ち身すら相手に与えずに圧勝する。大人と子供ほど力の差がなければできることではない。
それだけの力を今のドリーは備えていた。
「次は『内気功』に加えて『外気功』も使います。5人全員でかかってきてもらいましょうか」
「ぐっ!」
最早ドリーの言葉を「高言」と受け取る人間はいなかった。反魔抗気党の5人は今度こそ命がけでドリーを倒そうと、悲壮な決意を固めていた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第619話 戦場での『必殺』とはそういうものです。」
「むう……見た限り話にならないなぁ。『内気功』を使っただけでこの始末だろう? この上『外気功』とやらを使ったら5人がかりでも相手にならないんじゃないか?」
「そうでしょうね。ですが、物事には中途半端に終わらせるべきでない時があります。過ちをただすなら徹底的に行うべきでしょう」
勝負にならないドリーの戦いぶりを見て、ドイルはもう観戦に飽き始めていた。彼の目から見れば既に十分なデータが取れており、これ以上は時間の無駄に思える。
……
◆お楽しみに。
10
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる