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第5章 ルネッサンス攻防編
第611話 だったらそれを目指したまえ。
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「すべては生まれつき決まっているということか。わたしの努力は無駄だった」
ドリーは拳を握り締めた。
「それもまた愚かな発言だね。先天的な特質差などどこにでもある。背が低く生まれたことを絶望しても仕方ないと思うがね?」
馬鹿々々しいと、ドイルは肩をすくめた。
「あなたにとってはどうでも良いことだろう。だが、わたしにとっては生涯の目標だったんだ!」
ドリーは唾を飛ばして、言い返した。
「だとすると、目標設定を間違えていたということだね」
「簡単に言ってくれる」
噛みつくようなドリーの視線を受けても、ドイルの態度は変わらない。むしろ面白がっているようにさえ見えた。
「君は『双子に生まれたい』という目標を立てていたわけだ。それは無理筋だとわかるだろう?」
「……」
おちょくるようなドイルの言い方に、ドリーの眼に怒りの炎が揺らめく。
「ならば、目標を修正するべきだろう。君が考える上級魔術師とはそもそも何なのだ?」
「上級魔術師とは――魔術師の最高峰だ!」
「だったらそれを目指したまえ。実に簡単な話だ」
ドイルは真剣だ。本気でそう考えていた。
彼自身がそうやって生きてきたのだ。
選んだ道が行き止まりだった。信じた人に裏切られた。取り返しのつかない過ちを犯した。
それがどうした。そこで歩みを止めるのか?
道を変えればいい。踏み越えればいい。やり直せばいい。
当たり前のこと。それだけの話だ。
「要するに、やる気があるかないかだけの話だ。君の感情を言語化すれば、『今からすべてをやり直すのは大変なのでやりたくない』と言っていることになる。違うかね?」
「くっ……!」
言い返せなかった。その通りだということは考えるまでもなく、苦い味となってドリーの口中に満ちていた。
「まあ、同情はするがね。アバターが思念体双生児だというのは、僕にとっても驚くべき事実だ。衝撃を受ける魔術師がいても仕方がない」
そこまで言ってドイルは声の調子を変えた。
「だが――君は魔法師を目指したのではなかったかね?」
はっとドリーは顔を上げた。
「魔法師とは何か? 君は真剣に考えたことがあるかい?」
魔法師とは、世界に法則を見出し、その法則に寄り添いつつ因果を望む形に改変する者。
魔法師とは、因果の改変にあたり可能な限り世界の秩序を保とうと努める者。
「魔法師とは、科学に秩序ある意志を持ちこむ者だ。僕にとってはね」
「秩序ある意志……」
「そう。科学者である僕にとってはうっとうしい存在なんだが、ぎりぎり許容範囲という所かな」
絶対不変の前提は「法則」であり「秩序」だ。つまり「科学」なのだとドイルは言う。
「ネルソンは治療魔法という独自の魔法を創り出したよ。どんな上級魔術師にも真似できないことだ」
そもそも上級魔術師たちは「破壊」の術しか生み出していない。
それがドリーの目指すものか?
最大の破壊をもたらす魔術を生み出したいのか?
「わたしは! ――わたしは人を守り、世の中の安全を守りたい」
ドリーは自らを武人だと思っていた。しかし、それは武の道を究めたいということであって、戦争で人を殺したいわけではない。魔法も強くあるための術として頂を目指していた。
何のために強くありたいのか?
ステファノと出会い、そのことを考えるようになった。それまではただ強くありたいとそれだけを考えていた。
強くなることに理由が必要だとは考えなかったのだ。
大切な人を守るためとステファノは言う。あいつらしく謙虚で気負いがない理由だ。
自分はどうだろう。多分同じだと思う。しかし、それだけでもないようなむず痒さが体の芯にある。
どうやら自分は秩序の維持者でありたいらしい。家族、知人だけでなく、見も知らぬ他人の安全さえも守る存在でありたいらしいのだ。
(格好つけの偽善者だ。とんだ正義漢面の道化者だ)
自分で自分が恥ずかしくなるが、それがドリーの偽らざる気持ちなのだ。
「結構。好きなだけ守り給え。君にはその力があるだろう」
ドイルの返事にはまったく屈託がない。理の当然と思うことを語っているだけだ。
「さしずめ君は『誰よりもうまく守る人』になりたいのだろう。そうなればいいさ」
「そんな簡単に……」
「目標とはできるだけ簡潔に、そして正確に定義すべきものだ。覚えておくといい」
ドイルの価値観は独特であったが、評価そのものは常に客観的だ。彼の眼から見ればドリーの悩みなど悩みとは呼べないのだろう。
「『誰よりもうまく守る人』か……」
口にしてみると、確かにそれが自分の理想である気がした。
「そうだな。わたしは守護者になろう」
ドリーは静かに宣言した。
誰を、何から守るのかもはっきりしていなかったが、それは自ら明らかになるという気がした。
「ふむ。おめでとう。目標再設定が終わったところで、アバターの話に戻っていいかね?」
「まだ何かあるのですか?」
「君には知的好奇心というものがないのかね、マルチェル? 思念体双生児であるアバターがなぜ魔獣のような外見をして、存在感を誇示するのか? 疑問に思わないかい?」
虹の王は認知された当初から強大な外見と迫力を有していた。能力は術者本人と共に成長するものでありながら、見た目と存在感は初めから巨大だった。
「そうですね。ギフトが発現したてのステファノなど、まだまだひよっこでした。その時から海の巨獣レヴィアタンと同視できる虹の王がアバターとは、随分先走った話ですね」
「そうそう。マルチェルの言う通りなんだ。結局『先走り』なんだよ」
アバターの外見と印象は「かくあるべし」と術者が信じる「能力の可能性」を具現化したものだ。
ドイルはそう言って、頷いた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第612話 いい答えだ、マルチェル。」
「アバターは思念体双生児だと考えられるが、特性的にはイドのコピーが人格化したものだ」
ドイルの言葉によれば、無意識の自我であるイドは自己の潜在能力、伸びしろを把握している。アバターはそれを鏡に映した存在だという。
ステファノのアバターが当初から強力に見えたのは、「成長可能性」を可視化した姿で発現したせいだった。
「しかし、実際の力はその時点のイドに等しい。ある意味見掛け倒しの存在なわけだ」
……
◆お楽しみに。
ドリーは拳を握り締めた。
「それもまた愚かな発言だね。先天的な特質差などどこにでもある。背が低く生まれたことを絶望しても仕方ないと思うがね?」
馬鹿々々しいと、ドイルは肩をすくめた。
「あなたにとってはどうでも良いことだろう。だが、わたしにとっては生涯の目標だったんだ!」
ドリーは唾を飛ばして、言い返した。
「だとすると、目標設定を間違えていたということだね」
「簡単に言ってくれる」
噛みつくようなドリーの視線を受けても、ドイルの態度は変わらない。むしろ面白がっているようにさえ見えた。
「君は『双子に生まれたい』という目標を立てていたわけだ。それは無理筋だとわかるだろう?」
「……」
おちょくるようなドイルの言い方に、ドリーの眼に怒りの炎が揺らめく。
「ならば、目標を修正するべきだろう。君が考える上級魔術師とはそもそも何なのだ?」
「上級魔術師とは――魔術師の最高峰だ!」
「だったらそれを目指したまえ。実に簡単な話だ」
ドイルは真剣だ。本気でそう考えていた。
彼自身がそうやって生きてきたのだ。
選んだ道が行き止まりだった。信じた人に裏切られた。取り返しのつかない過ちを犯した。
それがどうした。そこで歩みを止めるのか?
道を変えればいい。踏み越えればいい。やり直せばいい。
当たり前のこと。それだけの話だ。
「要するに、やる気があるかないかだけの話だ。君の感情を言語化すれば、『今からすべてをやり直すのは大変なのでやりたくない』と言っていることになる。違うかね?」
「くっ……!」
言い返せなかった。その通りだということは考えるまでもなく、苦い味となってドリーの口中に満ちていた。
「まあ、同情はするがね。アバターが思念体双生児だというのは、僕にとっても驚くべき事実だ。衝撃を受ける魔術師がいても仕方がない」
そこまで言ってドイルは声の調子を変えた。
「だが――君は魔法師を目指したのではなかったかね?」
はっとドリーは顔を上げた。
「魔法師とは何か? 君は真剣に考えたことがあるかい?」
魔法師とは、世界に法則を見出し、その法則に寄り添いつつ因果を望む形に改変する者。
魔法師とは、因果の改変にあたり可能な限り世界の秩序を保とうと努める者。
「魔法師とは、科学に秩序ある意志を持ちこむ者だ。僕にとってはね」
「秩序ある意志……」
「そう。科学者である僕にとってはうっとうしい存在なんだが、ぎりぎり許容範囲という所かな」
絶対不変の前提は「法則」であり「秩序」だ。つまり「科学」なのだとドイルは言う。
「ネルソンは治療魔法という独自の魔法を創り出したよ。どんな上級魔術師にも真似できないことだ」
そもそも上級魔術師たちは「破壊」の術しか生み出していない。
それがドリーの目指すものか?
最大の破壊をもたらす魔術を生み出したいのか?
「わたしは! ――わたしは人を守り、世の中の安全を守りたい」
ドリーは自らを武人だと思っていた。しかし、それは武の道を究めたいということであって、戦争で人を殺したいわけではない。魔法も強くあるための術として頂を目指していた。
何のために強くありたいのか?
ステファノと出会い、そのことを考えるようになった。それまではただ強くありたいとそれだけを考えていた。
強くなることに理由が必要だとは考えなかったのだ。
大切な人を守るためとステファノは言う。あいつらしく謙虚で気負いがない理由だ。
自分はどうだろう。多分同じだと思う。しかし、それだけでもないようなむず痒さが体の芯にある。
どうやら自分は秩序の維持者でありたいらしい。家族、知人だけでなく、見も知らぬ他人の安全さえも守る存在でありたいらしいのだ。
(格好つけの偽善者だ。とんだ正義漢面の道化者だ)
自分で自分が恥ずかしくなるが、それがドリーの偽らざる気持ちなのだ。
「結構。好きなだけ守り給え。君にはその力があるだろう」
ドイルの返事にはまったく屈託がない。理の当然と思うことを語っているだけだ。
「さしずめ君は『誰よりもうまく守る人』になりたいのだろう。そうなればいいさ」
「そんな簡単に……」
「目標とはできるだけ簡潔に、そして正確に定義すべきものだ。覚えておくといい」
ドイルの価値観は独特であったが、評価そのものは常に客観的だ。彼の眼から見ればドリーの悩みなど悩みとは呼べないのだろう。
「『誰よりもうまく守る人』か……」
口にしてみると、確かにそれが自分の理想である気がした。
「そうだな。わたしは守護者になろう」
ドリーは静かに宣言した。
誰を、何から守るのかもはっきりしていなかったが、それは自ら明らかになるという気がした。
「ふむ。おめでとう。目標再設定が終わったところで、アバターの話に戻っていいかね?」
「まだ何かあるのですか?」
「君には知的好奇心というものがないのかね、マルチェル? 思念体双生児であるアバターがなぜ魔獣のような外見をして、存在感を誇示するのか? 疑問に思わないかい?」
虹の王は認知された当初から強大な外見と迫力を有していた。能力は術者本人と共に成長するものでありながら、見た目と存在感は初めから巨大だった。
「そうですね。ギフトが発現したてのステファノなど、まだまだひよっこでした。その時から海の巨獣レヴィアタンと同視できる虹の王がアバターとは、随分先走った話ですね」
「そうそう。マルチェルの言う通りなんだ。結局『先走り』なんだよ」
アバターの外見と印象は「かくあるべし」と術者が信じる「能力の可能性」を具現化したものだ。
ドイルはそう言って、頷いた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第612話 いい答えだ、マルチェル。」
「アバターは思念体双生児だと考えられるが、特性的にはイドのコピーが人格化したものだ」
ドイルの言葉によれば、無意識の自我であるイドは自己の潜在能力、伸びしろを把握している。アバターはそれを鏡に映した存在だという。
ステファノのアバターが当初から強力に見えたのは、「成長可能性」を可視化した姿で発現したせいだった。
「しかし、実際の力はその時点のイドに等しい。ある意味見掛け倒しの存在なわけだ」
……
◆お楽しみに。
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