600 / 663
第5章 ルネッサンス攻防編
第600話 これは俺の本性なんだろうか?
しおりを挟む
それよりさかのぼること600年以上昔、一人の英雄が悩んでいた。
「本当にこれでいいのか?」
戦乱に終わりを告げる勝利を得ながら、聖スノーデンは迷っていた。
自分1人が「魔術」という異能を得た。そんな無双状態で敵軍を総なめにする。
剣であろうと矢であろうと攻撃を一切受けつけないのだから、必然的に一方的な殺戮となる。
気づいたら、この世界にいた。それどころか数千人の敵軍を相手に戦いの最中だった。
考える余裕もなく、襲い来る敵軍を薙ぎ払い、燃やし尽くす。
自分が何者か、どうして戦場にいるのか、まったく思い出せない。
わかっているのはスノーデンという名前であることと、魔術の使い方だけであった。
いや、もう1つわかっていることがあった。
自分の目的だ。自分の目的は「神のために戦うこと」。そして、この世界に魔術を広めることだ。
始めは順調だった。戦いに連勝し、ついに国内を平定して他国からの侵略を跳ねのけた。
君主不在となっていたこの国は4年ぶりに平穏を取り戻した。
暫定政府の統治委員会は満場一致でスノーデンを国王とした新王国樹立を決定した。
ここに「スノーデン王国」が誕生した。
「いいのか、これで。『正しいこと』をしているつもりではあるが」
スノーデンは心の奥深くに刻まれた「ミッション」を果たしているだけだ。そのミッションは誰に与えられたものだと問われれば、スノーデンは迷いなく「神からだ」と答えたろう。
その実、スノーデンは神に会ったことも神の声を聞いたこともない。
気がつけば戦場にあり、「神の意志」をその身に背負っていたのだ。
周りには「味方」がいた。味方とは守るべきものだ。
そう、家族と同じだ。
「俺に家族っているのか? 国民全体が家族? ああ、そうか」
スノーデンの活躍で周辺諸国との争いは休戦となった。しかし、それは束の間の平和でしかない。
どの国も平和の裡に爪を研ぎ、次の戦いのために力を蓄えるのだ。
新生スノーデン王国といえど、その例外ではない。顔ぶれの変わった貴族諸侯は所領に帰り、富国強兵に精を出す。
足並みをそろえたその動きの中でスノーデンは「聖教会」を設立した。これもまた神の意志であると彼は王都の民に語った。
戦争が終わったといっても社会は乱れていた。働き手を失い、経済に力がない。
人々は支えとなる「力」と「癒し」を心から欲した。
スノーデンは力を象徴する存在となり、聖教会は癒しを与える存在として人々に受け入れられた。
力と癒しの両方をもたらした存在として、いつしか彼は「聖スノーデン」と呼ばれるようになった。これにスノーデン本人は閉口した。
「まいったな。聖人になったつもりはないんだが……」
千人単位の敵を手にかけて来た自分は、むしろ悪魔と呼ばれる存在だろう。スノーデンは聖人と呼ばれることを嫌悪した。
敵にとっての自分は間違いなく悪魔だ。
だが、それだけ人の命を奪ったというのに、スノーデンの中に罪悪感はなかった。
調理のために魚や鳥をしめてさばく。その程度の思いでしかない。
道徳の概念は理解しているが、人の命を奪う戦いが「作業」のレベルにまで馴染んでしまっていた。
「これは俺の本性なんだろうか? それとも精神が壊れてしまったのか?」
ふと疑問を感じるのは、まだ正常な判断力を残しているからなのか。
しかし、それまでだ。
疑問の対象が自分自身の精神である以上、いくら考えても答えは出ない。
「もういい。考えたところで同じことだ。俺が殺した敵たちは生き返ったりしないのだから」
スノーデンにとって重要なのは与えられた「ミッション」を果たすことだった。
考え事にふけっている時間はない。「ミッション」を達成するためにはやるべきことがある。
「まずはこれを仕上げなくては」
スノーデンの手元では銀色の円筒が部屋の明かりを反射していた。「神器」という名前が籠めるべき術式と共に脳裏にある。
神器の効果は人の内にある未開発の属性を解放することだ。しかもそれを「血統」として固定する。
「すべての人に魔力を」
それが神に与えられたミッションだった。
そのためにスノーデン王家を立ち上げ、養子を取った。新貴族に綬爵し、王国統治の体勢を整えるのが王家の役割である。それは既に果たした。
後は人々の間に魔力を広げれば良い。スノーデンは王位を養子に譲り、自分は聖教会の長に専念するつもりだった。
王国は広い。都市を巡って魔力を授けるには十分な時間を割かねばならなかった。
いや、専任してさえ時間はままならない。地方聖教会の設立という課題は一人で推し進めるには複雑すぎた。
「お疲れでしょう。少しお休みください」
そっと声をかけ、スノーデンの前に冷たい飲み物を置く人影があった。
「ありがとう、ジェーン。そうだな。一息つくか」
スノーデンはコップを手にして、首を揉んだ。稀代の英雄と呼ばれる人間でも、根を詰めれば肩が凝る。
渡された飲み物は風魔術で程よく冷やされていた。集中して熱くなっていた脳をクールダウンしてくれるようだった。
「だいぶ形になりましたね」
ジェーンと呼ばれた女性はスノーデンが机の上に置いた作りかけの神器を見て言った。さらさらとした長い金髪、薄青の瞳、色白の肌が人目を引く、誰の眼から見ても美人という整った容姿をしていた。
「ああ。問題はこいつに籠める術式なんだが」
ごくりと冷えたレモン水を飲みこみ、スノーデンは神器に目を落とした。魔術具である神器にとって素体は単なる容れ物に過ぎない。
そうはいっても「神器」と称するからには、みすぼらしい外見では困るし、すぐに壊れるようでは使い物にならない。スノーデンは素体にも手を抜かず、慎重に加工を進めていた。
神器は人間の本質に働きかける魔術具だ。すべての人がイドに覆われている以上、人体内部に魔術を直接発動することはできない。そこに起こすのは純粋な物理現象でなければならなかった。
神の光。神器が発すべき力とはそれであった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第601話 スノーデンには記憶がない。」
「神の光」――スノーデンが受けた啓示はそう受け取れるものだった。服も鎧も貫き、体の内部にまで届く天上の光。それをこの地上に再現するのだ。
そのためには意志の欠片を限りなく加速してやらなければならない。神の意志は目には見えぬ細かき粒子として、この世界に満ちている。神器はそれを加速することにより人体内部に送り届けるのだ。
完成すれば神器はドーナツ状の回廊「神の輪」を土属性魔術で創り出す。意志の欠片はこの回廊の中をぐるぐると周回し、限界まで加速されるのだ。
……
◆お楽しみに。
「本当にこれでいいのか?」
戦乱に終わりを告げる勝利を得ながら、聖スノーデンは迷っていた。
自分1人が「魔術」という異能を得た。そんな無双状態で敵軍を総なめにする。
剣であろうと矢であろうと攻撃を一切受けつけないのだから、必然的に一方的な殺戮となる。
気づいたら、この世界にいた。それどころか数千人の敵軍を相手に戦いの最中だった。
考える余裕もなく、襲い来る敵軍を薙ぎ払い、燃やし尽くす。
自分が何者か、どうして戦場にいるのか、まったく思い出せない。
わかっているのはスノーデンという名前であることと、魔術の使い方だけであった。
いや、もう1つわかっていることがあった。
自分の目的だ。自分の目的は「神のために戦うこと」。そして、この世界に魔術を広めることだ。
始めは順調だった。戦いに連勝し、ついに国内を平定して他国からの侵略を跳ねのけた。
君主不在となっていたこの国は4年ぶりに平穏を取り戻した。
暫定政府の統治委員会は満場一致でスノーデンを国王とした新王国樹立を決定した。
ここに「スノーデン王国」が誕生した。
「いいのか、これで。『正しいこと』をしているつもりではあるが」
スノーデンは心の奥深くに刻まれた「ミッション」を果たしているだけだ。そのミッションは誰に与えられたものだと問われれば、スノーデンは迷いなく「神からだ」と答えたろう。
その実、スノーデンは神に会ったことも神の声を聞いたこともない。
気がつけば戦場にあり、「神の意志」をその身に背負っていたのだ。
周りには「味方」がいた。味方とは守るべきものだ。
そう、家族と同じだ。
「俺に家族っているのか? 国民全体が家族? ああ、そうか」
スノーデンの活躍で周辺諸国との争いは休戦となった。しかし、それは束の間の平和でしかない。
どの国も平和の裡に爪を研ぎ、次の戦いのために力を蓄えるのだ。
新生スノーデン王国といえど、その例外ではない。顔ぶれの変わった貴族諸侯は所領に帰り、富国強兵に精を出す。
足並みをそろえたその動きの中でスノーデンは「聖教会」を設立した。これもまた神の意志であると彼は王都の民に語った。
戦争が終わったといっても社会は乱れていた。働き手を失い、経済に力がない。
人々は支えとなる「力」と「癒し」を心から欲した。
スノーデンは力を象徴する存在となり、聖教会は癒しを与える存在として人々に受け入れられた。
力と癒しの両方をもたらした存在として、いつしか彼は「聖スノーデン」と呼ばれるようになった。これにスノーデン本人は閉口した。
「まいったな。聖人になったつもりはないんだが……」
千人単位の敵を手にかけて来た自分は、むしろ悪魔と呼ばれる存在だろう。スノーデンは聖人と呼ばれることを嫌悪した。
敵にとっての自分は間違いなく悪魔だ。
だが、それだけ人の命を奪ったというのに、スノーデンの中に罪悪感はなかった。
調理のために魚や鳥をしめてさばく。その程度の思いでしかない。
道徳の概念は理解しているが、人の命を奪う戦いが「作業」のレベルにまで馴染んでしまっていた。
「これは俺の本性なんだろうか? それとも精神が壊れてしまったのか?」
ふと疑問を感じるのは、まだ正常な判断力を残しているからなのか。
しかし、それまでだ。
疑問の対象が自分自身の精神である以上、いくら考えても答えは出ない。
「もういい。考えたところで同じことだ。俺が殺した敵たちは生き返ったりしないのだから」
スノーデンにとって重要なのは与えられた「ミッション」を果たすことだった。
考え事にふけっている時間はない。「ミッション」を達成するためにはやるべきことがある。
「まずはこれを仕上げなくては」
スノーデンの手元では銀色の円筒が部屋の明かりを反射していた。「神器」という名前が籠めるべき術式と共に脳裏にある。
神器の効果は人の内にある未開発の属性を解放することだ。しかもそれを「血統」として固定する。
「すべての人に魔力を」
それが神に与えられたミッションだった。
そのためにスノーデン王家を立ち上げ、養子を取った。新貴族に綬爵し、王国統治の体勢を整えるのが王家の役割である。それは既に果たした。
後は人々の間に魔力を広げれば良い。スノーデンは王位を養子に譲り、自分は聖教会の長に専念するつもりだった。
王国は広い。都市を巡って魔力を授けるには十分な時間を割かねばならなかった。
いや、専任してさえ時間はままならない。地方聖教会の設立という課題は一人で推し進めるには複雑すぎた。
「お疲れでしょう。少しお休みください」
そっと声をかけ、スノーデンの前に冷たい飲み物を置く人影があった。
「ありがとう、ジェーン。そうだな。一息つくか」
スノーデンはコップを手にして、首を揉んだ。稀代の英雄と呼ばれる人間でも、根を詰めれば肩が凝る。
渡された飲み物は風魔術で程よく冷やされていた。集中して熱くなっていた脳をクールダウンしてくれるようだった。
「だいぶ形になりましたね」
ジェーンと呼ばれた女性はスノーデンが机の上に置いた作りかけの神器を見て言った。さらさらとした長い金髪、薄青の瞳、色白の肌が人目を引く、誰の眼から見ても美人という整った容姿をしていた。
「ああ。問題はこいつに籠める術式なんだが」
ごくりと冷えたレモン水を飲みこみ、スノーデンは神器に目を落とした。魔術具である神器にとって素体は単なる容れ物に過ぎない。
そうはいっても「神器」と称するからには、みすぼらしい外見では困るし、すぐに壊れるようでは使い物にならない。スノーデンは素体にも手を抜かず、慎重に加工を進めていた。
神器は人間の本質に働きかける魔術具だ。すべての人がイドに覆われている以上、人体内部に魔術を直接発動することはできない。そこに起こすのは純粋な物理現象でなければならなかった。
神の光。神器が発すべき力とはそれであった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第601話 スノーデンには記憶がない。」
「神の光」――スノーデンが受けた啓示はそう受け取れるものだった。服も鎧も貫き、体の内部にまで届く天上の光。それをこの地上に再現するのだ。
そのためには意志の欠片を限りなく加速してやらなければならない。神の意志は目には見えぬ細かき粒子として、この世界に満ちている。神器はそれを加速することにより人体内部に送り届けるのだ。
完成すれば神器はドーナツ状の回廊「神の輪」を土属性魔術で創り出す。意志の欠片はこの回廊の中をぐるぐると周回し、限界まで加速されるのだ。
……
◆お楽しみに。
10
Amebloにて研究成果報告中。小説情報のほか、「超時空電脳生活」「超時空日常生活」「超時空電影生活」などお題は様々。https://ameblo.jp/hyper-space-lab
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説


【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺わかば🌱
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる