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第5章 ルネッサンス攻防編
第597話 攻撃が途切れたところがお前の最期だ。
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ステファノの追撃がわずかに遅れた隙に、サレルモはステファノのイドで封じられた右腕を解放した。自分のイドを改めて練り、異物を洗い流したのだ。
そこへ意気揚々とステファノが飛び込んでくる。
(遅いわ! こいつ、体術は言うほどでもないな?)
「鉄壁」という名乗りに一瞬畏怖を覚えたが、どうやらただの猪武者らしい。サレルモはステファノの勢いをそぐことに意識を集中した。
(いつまでも勢いは続かない。攻撃が途切れたところがお前の最期だ)
サレルモの動きにしなやかさが戻った。
対するステファノは「調子に乗った若造」になり切ろうとしていた。矢継ぎ早に攻撃を繰り出し、サレルモを追い込もうとする。
その動きは手を抜いたものではなく、上級者のサレルモでさえ押されるほどの厳しさがあった。
(くっ! 勢いだけはある……)
サレルモは口を引き結び、猛攻に耐えた。
息を継がずに拳を撃ち込み、蹴りを繰り出していたステファノの動きが、1分を越えたところでようやく止まった。
「ふう」
肩で息をしたその瞬間をサレルモ師は逃さなかった。
吸い込む呼吸に合わせて右手をステファノの胸にすうっと差し伸べた。手のひらを前に、みぞおちを押しに来るその手を嫌って、ステファノは左手で上から押さえ込もうとした。
だが、呼吸を読まれているために抑え込む腕に気が籠らない。
サレルモ師は待っていたかのように自らの左手をステファノの左手首にそえ、両手で挟み込むようにステファノの左腕を引き込んだ。
体勢を崩されそうになったステファノは、慌てて左手を引き戻す。
かすかに唇をほころばせたサレルモ師は、今度は逆に踏み込みながら両手でステファノの左手を突き離した。
引く動きに力を上乗せされたステファノは、意図以上に後退し、左足を一歩引いた。
(勝機!)
この体勢ではステファノから攻撃を繰り出すことができない。
サレルモ師は踏み出した右足を前方に滑らしながら、大きく腰を落とし、左足で地面を蹴った。
「はあっ!」
下半身の力は腰を起点に半身になった上半身を伝わり、伸ばした右腕の掌底で爆発した。
「うぐっ!」
サレルモ師渾身の一撃をみぞおちに受け、ステファノは背中から倒れた。
発勁の頂点でイドを爆発させたサレルモ師の掌底は、ステファノが身にまとうイドの鎧を貫いて着弾した。
並の人間を昏倒させたであろう攻撃を受け、ステファノは倒れたまま右手を上げ、負けを認めた。
「……っ参りました」
「勝者、サレルモ!」
息を飲んで攻防を見つめていた会場が、どっと割れるような歓声に包まれた。
差し伸ばされたサレルモの手を借りて身を起こし、腹を押さえたステファノが立ち上がる。
「惜しかったな」
慰める余裕を見せたサレルモ師の傍らで、流れる汗をぬぐいながらステファノの眼は広い観客席の上を泳いでいた。
「……ありがとうございます。精一杯頑張りました」
礼を返すステファノの眼は、「土竜」ハンニバル師の姿を客席に見つけていた。
◆◆◆
「『白熱』のサレルモ師と対戦したのか? それなら実質優勝と同じじゃないか」
ステファノの話に、アランは驚きの声を上げた。
「いいえ、ロビーさんが棄権していなくても勝てたかどうかはわかりません。毎試合大変でしたから」
「とにかく王国魔術競技会の決勝といえば、魔術界の頂点と言っていい」
「上級魔術師を除けばな」
ステファノとアランのやり取りにネロが口を挟んだ。
「そうだが……その上級魔術師のサレルモ師と決勝戦を戦ったわけだから。大したものだ、ステファノは」
「うん。そうだな」
アランの言葉に、今度はネロも素直に同意した。
「最後はルールに助けられました。やっぱり俺は戦いに向いていないようです」
「戦いに向いている人間というのもどうなんだ? 身近にはつき合いにくいのじゃないかな」
アランは首をかしげた。騎士ではあるが、自分が戦いに向いているかといえば、悩むところだ。
そこで悩むということは、それだけで向いていないのだろうと思われる。
「まああれだ。俺たちは王国一の武術家になろうとしているわけじゃない。身を守れるだけの力があれば、それで十分じゃないか?」
「それはそうですね」
アランの意見にステファノも賛成した。いざという時に、自分と大切な人たちを守れれば。
「それより俺はイドというものが気になる」
ネロは気功としてのイドに興味があるらしい。
「ウニベルシタスの講義でイドの練り方は教えてくれます。慣れればそれほど難しいことじゃありません」
ステファノはアカデミーに入学する前に、ヨシズミからイドの制御法を学んだことを2人に告げた。
「それではほんの数週間でイドの制御を習得したのか?」
「そういうことになります。もちろんアカデミーでも訓練を続けましたが」
イドの制御は体術とは異なる。魔法の基礎であり、魔力制御に通じる要素がある。
「最大の特徴は、意志が物を言うところです。そして、意志を形にするのはイメージです」
ステファノの言葉は明快だった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第598話 これがイドの鎧というものか?」
「意」を「形」にするのはイメージだと、ステファノは語った。
「最初の魔術として習うことが多いのは『種火の術』です。これは誰でも火を見たことがあるからです」
附木の先でゆらゆらと揺れる炎。あるいは見ていると顔をほてらせる炭火。
触れば指を焦がし、木の葉をかざせば燃え移る。
「火のイメージは身近で豊富です。色、形、温度、動き、音、匂い……。五感を刺激する要素を数多く備えています」
……
◆お楽しみに。
そこへ意気揚々とステファノが飛び込んでくる。
(遅いわ! こいつ、体術は言うほどでもないな?)
「鉄壁」という名乗りに一瞬畏怖を覚えたが、どうやらただの猪武者らしい。サレルモはステファノの勢いをそぐことに意識を集中した。
(いつまでも勢いは続かない。攻撃が途切れたところがお前の最期だ)
サレルモの動きにしなやかさが戻った。
対するステファノは「調子に乗った若造」になり切ろうとしていた。矢継ぎ早に攻撃を繰り出し、サレルモを追い込もうとする。
その動きは手を抜いたものではなく、上級者のサレルモでさえ押されるほどの厳しさがあった。
(くっ! 勢いだけはある……)
サレルモは口を引き結び、猛攻に耐えた。
息を継がずに拳を撃ち込み、蹴りを繰り出していたステファノの動きが、1分を越えたところでようやく止まった。
「ふう」
肩で息をしたその瞬間をサレルモ師は逃さなかった。
吸い込む呼吸に合わせて右手をステファノの胸にすうっと差し伸べた。手のひらを前に、みぞおちを押しに来るその手を嫌って、ステファノは左手で上から押さえ込もうとした。
だが、呼吸を読まれているために抑え込む腕に気が籠らない。
サレルモ師は待っていたかのように自らの左手をステファノの左手首にそえ、両手で挟み込むようにステファノの左腕を引き込んだ。
体勢を崩されそうになったステファノは、慌てて左手を引き戻す。
かすかに唇をほころばせたサレルモ師は、今度は逆に踏み込みながら両手でステファノの左手を突き離した。
引く動きに力を上乗せされたステファノは、意図以上に後退し、左足を一歩引いた。
(勝機!)
この体勢ではステファノから攻撃を繰り出すことができない。
サレルモ師は踏み出した右足を前方に滑らしながら、大きく腰を落とし、左足で地面を蹴った。
「はあっ!」
下半身の力は腰を起点に半身になった上半身を伝わり、伸ばした右腕の掌底で爆発した。
「うぐっ!」
サレルモ師渾身の一撃をみぞおちに受け、ステファノは背中から倒れた。
発勁の頂点でイドを爆発させたサレルモ師の掌底は、ステファノが身にまとうイドの鎧を貫いて着弾した。
並の人間を昏倒させたであろう攻撃を受け、ステファノは倒れたまま右手を上げ、負けを認めた。
「……っ参りました」
「勝者、サレルモ!」
息を飲んで攻防を見つめていた会場が、どっと割れるような歓声に包まれた。
差し伸ばされたサレルモの手を借りて身を起こし、腹を押さえたステファノが立ち上がる。
「惜しかったな」
慰める余裕を見せたサレルモ師の傍らで、流れる汗をぬぐいながらステファノの眼は広い観客席の上を泳いでいた。
「……ありがとうございます。精一杯頑張りました」
礼を返すステファノの眼は、「土竜」ハンニバル師の姿を客席に見つけていた。
◆◆◆
「『白熱』のサレルモ師と対戦したのか? それなら実質優勝と同じじゃないか」
ステファノの話に、アランは驚きの声を上げた。
「いいえ、ロビーさんが棄権していなくても勝てたかどうかはわかりません。毎試合大変でしたから」
「とにかく王国魔術競技会の決勝といえば、魔術界の頂点と言っていい」
「上級魔術師を除けばな」
ステファノとアランのやり取りにネロが口を挟んだ。
「そうだが……その上級魔術師のサレルモ師と決勝戦を戦ったわけだから。大したものだ、ステファノは」
「うん。そうだな」
アランの言葉に、今度はネロも素直に同意した。
「最後はルールに助けられました。やっぱり俺は戦いに向いていないようです」
「戦いに向いている人間というのもどうなんだ? 身近にはつき合いにくいのじゃないかな」
アランは首をかしげた。騎士ではあるが、自分が戦いに向いているかといえば、悩むところだ。
そこで悩むということは、それだけで向いていないのだろうと思われる。
「まああれだ。俺たちは王国一の武術家になろうとしているわけじゃない。身を守れるだけの力があれば、それで十分じゃないか?」
「それはそうですね」
アランの意見にステファノも賛成した。いざという時に、自分と大切な人たちを守れれば。
「それより俺はイドというものが気になる」
ネロは気功としてのイドに興味があるらしい。
「ウニベルシタスの講義でイドの練り方は教えてくれます。慣れればそれほど難しいことじゃありません」
ステファノはアカデミーに入学する前に、ヨシズミからイドの制御法を学んだことを2人に告げた。
「それではほんの数週間でイドの制御を習得したのか?」
「そういうことになります。もちろんアカデミーでも訓練を続けましたが」
イドの制御は体術とは異なる。魔法の基礎であり、魔力制御に通じる要素がある。
「最大の特徴は、意志が物を言うところです。そして、意志を形にするのはイメージです」
ステファノの言葉は明快だった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第598話 これがイドの鎧というものか?」
「意」を「形」にするのはイメージだと、ステファノは語った。
「最初の魔術として習うことが多いのは『種火の術』です。これは誰でも火を見たことがあるからです」
附木の先でゆらゆらと揺れる炎。あるいは見ていると顔をほてらせる炭火。
触れば指を焦がし、木の葉をかざせば燃え移る。
「火のイメージは身近で豊富です。色、形、温度、動き、音、匂い……。五感を刺激する要素を数多く備えています」
……
◆お楽しみに。
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