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第5章 ルネッサンス攻防編
第561話 あー、お前、何も変わっていないな。
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「む? 何の気配だ? ねずみでも入ったか?」
試射場のデスクに向かっていたドリーが、書類から顔を上げた。
かすかに空気が動き、「蛇の目」に小さなイドの反応があった。
「ピ」
ドアの隙間から走り出てきたのはステファノの従魔雷丸だった。
「お前か? ステファノはどうした?」
言葉を話せない雷丸はドリーのデスクに駆けあがった。
「うん? 服を着せられているな。お前、お使いを頼まれたのか?」
ステファノが傍らにいないこと、普段は着ていないベストを身につけていることから、ドリーは雷丸が何らかのメッセージを託されたのだろうと察した。
差し出した手のひらに乗ってきた雷丸のポケットを調べると、案の定1枚のメモ書きが出てきた。
「『この耳飾りをつけてください』だと?」
見れば、ポケットの奥に小さな銀製の耳飾りが入っていた。耳の縁に被せるように装着する物だった。
「何だこれは? 護身具なら既にもらっているぞ……」
休暇期間中で利用者がいないのを良いことに、ドリーはぶつぶつ独り言を言いながら耳飾りをつけた。
「特に何の変わりもないが……」
「ピー!」
ドリーが耳飾りをするのを待ち構えていたように、雷丸が一声鳴いて宙返りを打った。
「今度は何の真似だ?」
わけがわからずドリーは眉根を寄せた。
『あー、あー。ドリーさん、聞こえますか?』
「うおっ! この声はステファノか?」
いきなりのことに慌てたが、声はどうやら耳飾りから聞こえてきていた。相手がステファノとなれば、これは「魔耳話器」というものだろうと、ドリーは考えを巡らせた。
『驚かせてすみません。今、呪タウンにいます。ドリーさんに急いで連絡を取りたくて』
ステファノの声は、耳元で話しているようにはっきり聞こえてきた。
ならばこちらの声も伝わるのだろうと、ドリーは雷丸に語りかけるように話した。
「ステファノ、聞こえるか? 急ぎの用とはどんなことだ?」
『こんにちは、ドリーさん。お久しぶりです。そちらの声は良く聞こえますよ。用事というのはウニベルシタスのことです』
サポリの高台にウニベルシタスの建物が完成したという知らせは、ドリーの耳にも聞こえてきていた。
「街を見下ろす崖の上に建物が完成したそうだな」
『はい。今は消耗品や備品など、開校に必要な資材を運び込んでいるところです』
「そうか。それは忙しそうだな。お前はこんなところにいて良いのか?」
ステファノもウニベルシタスのスタッフとして準備作業に追われているはずだった。
『それはそうなんですが、ドリーさんを誘うために飛んできました』
「わたしをウニベルシタスにか? ありがたい話だが、手紙1つで事足りたろうに」
本人が旅をしてこようと手紙を送ろうと、所要期間はほとんど変わらないはずだ。そう思いかけたドリーは、あっと口を開けた。
「お前……、本当に飛んできたのか?」
相手がステファノだということを忘れていた。ステファノは、「急ぎの用」で「飛んできた」と言った。
こいつの場合、比喩などという穏やかな話のはずがない。
『あ、陽炎の術も重ねて使ったんで人に見られてはいませんよ?』
「あー、お前、何も変わっていないな。いや、いい。話を進めてくれ」
文字通りサポリの町から飛んできたとは。ドリーはステファノの「急ぎの用」を甘く見ていた。
しばらく会っていなかったので、常識的な考えに冒されていたようだ。
事情を聞いてみれば、ネルソンの発案でドリーを共同研究者として受け入れたいという話だった。
「なるほど。生徒として入学するにはいささか薹が立っているからな」
ドリーは自嘲混じりに言った。
大学という制度がない社会では、20代で入学するという概念が存在しなかった。
「その『誦文法』とやらを共同開発するという名目で出向けばよいということだな?」
『ドリーさんは魔術と武術の両方を修めているので、共同研究者にうってつけなんです』
「名目とは言うが、わたし自身の修業にも役立ちそうだな」
ドリーが身につけたのは魔法ではなく、「魔術」だ。ステファノが修める「魔法」の存在を知り、自分も魔法師になりたいと志を立てた。
それにはイドの制御、魔核錬成の修業を積む必要があった。
誦文法は魔法師としての修業を助けてくれるものとなるに違いない。
「よし! 決めた! 即刻アカデミーを辞める」
『えっ? 今すぐですか?』
「そうだ。話が決まれば一日も無駄にしたくない。今からマリアンヌ学科長に辞職を申し出る」
心を決めたら迷わない。それがドリーの生きざまだった。
「ちょうど夏季休暇中だからな。今日辞めたところで誰にも迷惑はかからん」
『新学期が始まったらどうするんですか?』
「問題ない。試射場の係官など、中級魔術師なら誰でも務まる。ちょうど戦も収まっているからな。仕事にあぶれた魔術師がいくらでも見つかるさ」
ドリーの言葉は嘘ではない。ドリー自身は伯父のコネと本人の実力を最大限に生かして今の仕事を得た。
今はいわゆる買い手市場なのだ。
「善は急げだ。話がついたらこちらから連絡する。魔耳話器でお前を呼び出すにはどうしたらいい?」
指先でトントンと2度たたいて相手の名前を呼べばよいと教わり、ドリーは遠話を切った。通話中に2度たたけば会話を切り上げられる。
「お前もご苦労だったな。主人のところへ帰っていいぞ?」
「ピー!」
お安い御用だとでもいうように一声上げ、雷丸はドアの下をくぐって去っていった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第562話 ありません。ドリーさんが初めてです。」
「待たせたな、ステファノ」
1時間後、アカデミーの正門にドリーの姿があった。「正門で待て」とステファノに伝えてから、しばらく時がたっている。
地面に腰を下ろして休んでいたステファノが、尻をはたいて立ち上がった。
「退職手続きは済ませた。それじゃあ行こうか」
「行こうかって、サポリにですか?」
「それ以外にどこへ行く? まずは馬車を捕まえるか」
……
◆お楽しみに。
試射場のデスクに向かっていたドリーが、書類から顔を上げた。
かすかに空気が動き、「蛇の目」に小さなイドの反応があった。
「ピ」
ドアの隙間から走り出てきたのはステファノの従魔雷丸だった。
「お前か? ステファノはどうした?」
言葉を話せない雷丸はドリーのデスクに駆けあがった。
「うん? 服を着せられているな。お前、お使いを頼まれたのか?」
ステファノが傍らにいないこと、普段は着ていないベストを身につけていることから、ドリーは雷丸が何らかのメッセージを託されたのだろうと察した。
差し出した手のひらに乗ってきた雷丸のポケットを調べると、案の定1枚のメモ書きが出てきた。
「『この耳飾りをつけてください』だと?」
見れば、ポケットの奥に小さな銀製の耳飾りが入っていた。耳の縁に被せるように装着する物だった。
「何だこれは? 護身具なら既にもらっているぞ……」
休暇期間中で利用者がいないのを良いことに、ドリーはぶつぶつ独り言を言いながら耳飾りをつけた。
「特に何の変わりもないが……」
「ピー!」
ドリーが耳飾りをするのを待ち構えていたように、雷丸が一声鳴いて宙返りを打った。
「今度は何の真似だ?」
わけがわからずドリーは眉根を寄せた。
『あー、あー。ドリーさん、聞こえますか?』
「うおっ! この声はステファノか?」
いきなりのことに慌てたが、声はどうやら耳飾りから聞こえてきていた。相手がステファノとなれば、これは「魔耳話器」というものだろうと、ドリーは考えを巡らせた。
『驚かせてすみません。今、呪タウンにいます。ドリーさんに急いで連絡を取りたくて』
ステファノの声は、耳元で話しているようにはっきり聞こえてきた。
ならばこちらの声も伝わるのだろうと、ドリーは雷丸に語りかけるように話した。
「ステファノ、聞こえるか? 急ぎの用とはどんなことだ?」
『こんにちは、ドリーさん。お久しぶりです。そちらの声は良く聞こえますよ。用事というのはウニベルシタスのことです』
サポリの高台にウニベルシタスの建物が完成したという知らせは、ドリーの耳にも聞こえてきていた。
「街を見下ろす崖の上に建物が完成したそうだな」
『はい。今は消耗品や備品など、開校に必要な資材を運び込んでいるところです』
「そうか。それは忙しそうだな。お前はこんなところにいて良いのか?」
ステファノもウニベルシタスのスタッフとして準備作業に追われているはずだった。
『それはそうなんですが、ドリーさんを誘うために飛んできました』
「わたしをウニベルシタスにか? ありがたい話だが、手紙1つで事足りたろうに」
本人が旅をしてこようと手紙を送ろうと、所要期間はほとんど変わらないはずだ。そう思いかけたドリーは、あっと口を開けた。
「お前……、本当に飛んできたのか?」
相手がステファノだということを忘れていた。ステファノは、「急ぎの用」で「飛んできた」と言った。
こいつの場合、比喩などという穏やかな話のはずがない。
『あ、陽炎の術も重ねて使ったんで人に見られてはいませんよ?』
「あー、お前、何も変わっていないな。いや、いい。話を進めてくれ」
文字通りサポリの町から飛んできたとは。ドリーはステファノの「急ぎの用」を甘く見ていた。
しばらく会っていなかったので、常識的な考えに冒されていたようだ。
事情を聞いてみれば、ネルソンの発案でドリーを共同研究者として受け入れたいという話だった。
「なるほど。生徒として入学するにはいささか薹が立っているからな」
ドリーは自嘲混じりに言った。
大学という制度がない社会では、20代で入学するという概念が存在しなかった。
「その『誦文法』とやらを共同開発するという名目で出向けばよいということだな?」
『ドリーさんは魔術と武術の両方を修めているので、共同研究者にうってつけなんです』
「名目とは言うが、わたし自身の修業にも役立ちそうだな」
ドリーが身につけたのは魔法ではなく、「魔術」だ。ステファノが修める「魔法」の存在を知り、自分も魔法師になりたいと志を立てた。
それにはイドの制御、魔核錬成の修業を積む必要があった。
誦文法は魔法師としての修業を助けてくれるものとなるに違いない。
「よし! 決めた! 即刻アカデミーを辞める」
『えっ? 今すぐですか?』
「そうだ。話が決まれば一日も無駄にしたくない。今からマリアンヌ学科長に辞職を申し出る」
心を決めたら迷わない。それがドリーの生きざまだった。
「ちょうど夏季休暇中だからな。今日辞めたところで誰にも迷惑はかからん」
『新学期が始まったらどうするんですか?』
「問題ない。試射場の係官など、中級魔術師なら誰でも務まる。ちょうど戦も収まっているからな。仕事にあぶれた魔術師がいくらでも見つかるさ」
ドリーの言葉は嘘ではない。ドリー自身は伯父のコネと本人の実力を最大限に生かして今の仕事を得た。
今はいわゆる買い手市場なのだ。
「善は急げだ。話がついたらこちらから連絡する。魔耳話器でお前を呼び出すにはどうしたらいい?」
指先でトントンと2度たたいて相手の名前を呼べばよいと教わり、ドリーは遠話を切った。通話中に2度たたけば会話を切り上げられる。
「お前もご苦労だったな。主人のところへ帰っていいぞ?」
「ピー!」
お安い御用だとでもいうように一声上げ、雷丸はドアの下をくぐって去っていった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第562話 ありません。ドリーさんが初めてです。」
「待たせたな、ステファノ」
1時間後、アカデミーの正門にドリーの姿があった。「正門で待て」とステファノに伝えてから、しばらく時がたっている。
地面に腰を下ろして休んでいたステファノが、尻をはたいて立ち上がった。
「退職手続きは済ませた。それじゃあ行こうか」
「行こうかって、サポリにですか?」
「それ以外にどこへ行く? まずは馬車を捕まえるか」
……
◆お楽しみに。
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