542 / 624
第5章 ルネッサンス攻防編
第542話 そういうところでも気の弱い人だったんだよ、じいさまは。
しおりを挟む
「死刑囚に刃物を持たせちまったのさ。どうなるかわかるだろ?」
手足のいましめを切った罪人は、役人と処刑人を滅多刺しにしたのだ。
血まみれのまま処刑台を飛び降りて逃げ出したが、すぐに衛兵に追いつめられて斬り捨てられた。
「首つり縄の点検が甘かったと問題になってね」
「ああ、それでお爺さんが……」
「そう。処刑人も死んでしまったもんだから、お前がやれと任されちゃったのさ」
気の弱い人間だったので、とても務まらないと断った。しかし、相手は役人だ。
他に人がいないと押し切られてしまった。
「そういうところでも気の弱い人だったんだよ、じいさまは」
さすがに衛兵隊長も気の毒だと思ったらしい。
「処刑人の仕事を未来永劫うちの家業としてさし許すという書付を、内務卿名で作ってくれたんだって。――ここだけの話、迷惑な話だよ」
一子相伝の処刑人になどなりたいはずがない。といって、国の命令では断るわけにもいかない。
「うちの家では子どものころからお役目のことを教えられ、『お務め』として慣らされるのさ」
「慣れるものですか?」
ステファノはこらえきれず、尋ねてしまった。
「――慣れないよ。いや、心の一部は麻痺しているのかな? それでも、頭を空っぽにして『お務め』を果たすことだけを考えるようにしないと、やっていけないのさ」
鎧を磨き終わったジェラートは手をぬぐいながら、声の調子を変えた。
「ごめん、ごめん。重たい話をしちゃったね。うちの流儀にとって、縛り方というものがそれだけ重要だと言いたかったんだ」
縄の管理も縛り方の一部だ。すぐに切れてしまう縄でどう縛ろうと、それでは物の役には立たない。
切れぬ縄、ほどけぬ結び目でなければならないのだ。
「ただ結び方を覚えるだけでなく、事前と事後の確認をおろそかにしてはいけない。それが極意だ」
「わかりました。肝に銘じます」
ステファノはジェラートが祖父のエピソードを話した理由を理解した。ほどけぬ結び目とは油断なき心のことなのだ。
そしてジェラートの一族にかけられた「呪い」でもあった。
無尽流を父から継いだネオンも、程度は違えど同じ「呪い」をかけられているのかもしれない。
(俺もそうだった。「飯屋」という呪いから逃れて今がある)
仕事が悪いのではない。初めから継ぐものとして自由を奪われることが呪いなのだ。
(俺は逃げることで呪いを解いたけど、ネオン先生やジェラート先生は乗り越えることで呪いに打ち勝とうとしている)
どちらが良い、悪いということではない。人それぞれに生き方がある。
それもまた、自由なのだ。
「君の捕縄術も大分形になってきたよ。明日からは修行の仕上げに入ろう」
「はい。どんな修行か聞いてもいいでしょうか?」
ステファノは研ぎ終えた短剣を拭き清め、鞘に納めた。
「明日からはジャン派捕縄術の秘技を教える」
「秘密の技ですか?」
「そうだ。これなくしては捕縄術を修めたということはできない。流儀の要と言える秘術だ」
謎めいたジェラートの言葉に、ステファノは緊張を覚えた。一体どんな縛り方を教えられるのだろうか?
「君に覚えてもらうのは『縄抜け』の技だ」
「え? 縛り方じゃなくて?」
「うん。縄抜けの術を知ってこそ、逃がさないための縛り方を極めることができる」
縄抜けは捕縄術への対抗手段だ。これが広まることは流儀滅亡の危機となる。絶対に漏らせない秘密であった。
しかし、対抗手段を熟知しなければ流儀を完璧にすることはできない。毒を知ってこその薬ということだ。
「――縄抜けですか」
ステファノが重たくつぶやいた。
「どうかしたか?」
何か気になることがあるのかと、ジェラートはステファノの眼を見つめた。
「実は、縄が怖いんです」
「うん? でも、君は縄を使って……」
「正しくは、縛られることが怖いんです」
ステファノは体を固くして言った。
説明を待つジェラートに、ステファノは両手を持ち上げて見せた。
「縛られて、殺されそうになったことがあって――」
ステファノは皮手袋を脱ぎ、両手首の傷痕をジェラートに示した。
「その傷は……。そうか。苦しい思いをしたんだね」
10カ月前の傷はまだ生々しい傷跡を残していた。ジェラートにとっては見慣れた傷だ。どうやってできたものかは容易に想像がついた。
「自力で縄を解いて、敵の1人を逆に絞め殺しました」
ステファノは覚悟を決めて、トラウマになっている出来事を事細かく語った。
それは自分にかけられた恐怖という呪いに向き合い、乗り越えるための作業だった。
ジェラートは話の途中から目を閉じて、ステファノの説明に聞き入っていた。口入屋の手下を絞め殺す場面では、眉を寄せて唇を引き締めた。
「わかった。君にとって縄はつらい記憶なんだね」
ジェラートは組んでいた腕を解いて、ため息をついた。
「お互いに因果な話だ。縄を嫌悪する理由を持ちながら、それでも縄を使う道を選んだ」
「はい。縄抜けを学ぶには、先ず縛られる必要がありますよね?」
ステファノは手首の傷痕をさすった。何もないにもかかわらず、ひりひりと痛みを感じるのだ。
「……できそうかい? 無理をしなくても君の捕縄術はそれなりのものにはなっているはずだが」
「俺は痛みから逃げてここまで来ました」
唇を震わせながらステファノは声を強めた。
「これは痛みを乗り越えるチャンスだ。ジェラートさんに捕縄術を教わることになったのは偶然ではない。俺はそう思います」
「戦う気なんだね」
ステファノは蒼白になった顔を、両手で叩いた。
「やらせてください!」
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第543話 そういう時は『縛られても、縛らせるな』。それが極意だ。」
「まずは基本を教えよう。縄抜けとは『縛らせないこと』だ」
流派の極意は初伝にあり。その言葉がここでも正しいとするならば、「縛らせないこと」こそが縄抜けの極意ということになる。
「縛られなければ縄を抜ける必要がないからな。うかうかと縛られる奴は馬鹿だ」
「はあ」
あけすけな言い草に、さしものステファノも押され気味だった。
……
◆お楽しみに。
手足のいましめを切った罪人は、役人と処刑人を滅多刺しにしたのだ。
血まみれのまま処刑台を飛び降りて逃げ出したが、すぐに衛兵に追いつめられて斬り捨てられた。
「首つり縄の点検が甘かったと問題になってね」
「ああ、それでお爺さんが……」
「そう。処刑人も死んでしまったもんだから、お前がやれと任されちゃったのさ」
気の弱い人間だったので、とても務まらないと断った。しかし、相手は役人だ。
他に人がいないと押し切られてしまった。
「そういうところでも気の弱い人だったんだよ、じいさまは」
さすがに衛兵隊長も気の毒だと思ったらしい。
「処刑人の仕事を未来永劫うちの家業としてさし許すという書付を、内務卿名で作ってくれたんだって。――ここだけの話、迷惑な話だよ」
一子相伝の処刑人になどなりたいはずがない。といって、国の命令では断るわけにもいかない。
「うちの家では子どものころからお役目のことを教えられ、『お務め』として慣らされるのさ」
「慣れるものですか?」
ステファノはこらえきれず、尋ねてしまった。
「――慣れないよ。いや、心の一部は麻痺しているのかな? それでも、頭を空っぽにして『お務め』を果たすことだけを考えるようにしないと、やっていけないのさ」
鎧を磨き終わったジェラートは手をぬぐいながら、声の調子を変えた。
「ごめん、ごめん。重たい話をしちゃったね。うちの流儀にとって、縛り方というものがそれだけ重要だと言いたかったんだ」
縄の管理も縛り方の一部だ。すぐに切れてしまう縄でどう縛ろうと、それでは物の役には立たない。
切れぬ縄、ほどけぬ結び目でなければならないのだ。
「ただ結び方を覚えるだけでなく、事前と事後の確認をおろそかにしてはいけない。それが極意だ」
「わかりました。肝に銘じます」
ステファノはジェラートが祖父のエピソードを話した理由を理解した。ほどけぬ結び目とは油断なき心のことなのだ。
そしてジェラートの一族にかけられた「呪い」でもあった。
無尽流を父から継いだネオンも、程度は違えど同じ「呪い」をかけられているのかもしれない。
(俺もそうだった。「飯屋」という呪いから逃れて今がある)
仕事が悪いのではない。初めから継ぐものとして自由を奪われることが呪いなのだ。
(俺は逃げることで呪いを解いたけど、ネオン先生やジェラート先生は乗り越えることで呪いに打ち勝とうとしている)
どちらが良い、悪いということではない。人それぞれに生き方がある。
それもまた、自由なのだ。
「君の捕縄術も大分形になってきたよ。明日からは修行の仕上げに入ろう」
「はい。どんな修行か聞いてもいいでしょうか?」
ステファノは研ぎ終えた短剣を拭き清め、鞘に納めた。
「明日からはジャン派捕縄術の秘技を教える」
「秘密の技ですか?」
「そうだ。これなくしては捕縄術を修めたということはできない。流儀の要と言える秘術だ」
謎めいたジェラートの言葉に、ステファノは緊張を覚えた。一体どんな縛り方を教えられるのだろうか?
「君に覚えてもらうのは『縄抜け』の技だ」
「え? 縛り方じゃなくて?」
「うん。縄抜けの術を知ってこそ、逃がさないための縛り方を極めることができる」
縄抜けは捕縄術への対抗手段だ。これが広まることは流儀滅亡の危機となる。絶対に漏らせない秘密であった。
しかし、対抗手段を熟知しなければ流儀を完璧にすることはできない。毒を知ってこその薬ということだ。
「――縄抜けですか」
ステファノが重たくつぶやいた。
「どうかしたか?」
何か気になることがあるのかと、ジェラートはステファノの眼を見つめた。
「実は、縄が怖いんです」
「うん? でも、君は縄を使って……」
「正しくは、縛られることが怖いんです」
ステファノは体を固くして言った。
説明を待つジェラートに、ステファノは両手を持ち上げて見せた。
「縛られて、殺されそうになったことがあって――」
ステファノは皮手袋を脱ぎ、両手首の傷痕をジェラートに示した。
「その傷は……。そうか。苦しい思いをしたんだね」
10カ月前の傷はまだ生々しい傷跡を残していた。ジェラートにとっては見慣れた傷だ。どうやってできたものかは容易に想像がついた。
「自力で縄を解いて、敵の1人を逆に絞め殺しました」
ステファノは覚悟を決めて、トラウマになっている出来事を事細かく語った。
それは自分にかけられた恐怖という呪いに向き合い、乗り越えるための作業だった。
ジェラートは話の途中から目を閉じて、ステファノの説明に聞き入っていた。口入屋の手下を絞め殺す場面では、眉を寄せて唇を引き締めた。
「わかった。君にとって縄はつらい記憶なんだね」
ジェラートは組んでいた腕を解いて、ため息をついた。
「お互いに因果な話だ。縄を嫌悪する理由を持ちながら、それでも縄を使う道を選んだ」
「はい。縄抜けを学ぶには、先ず縛られる必要がありますよね?」
ステファノは手首の傷痕をさすった。何もないにもかかわらず、ひりひりと痛みを感じるのだ。
「……できそうかい? 無理をしなくても君の捕縄術はそれなりのものにはなっているはずだが」
「俺は痛みから逃げてここまで来ました」
唇を震わせながらステファノは声を強めた。
「これは痛みを乗り越えるチャンスだ。ジェラートさんに捕縄術を教わることになったのは偶然ではない。俺はそう思います」
「戦う気なんだね」
ステファノは蒼白になった顔を、両手で叩いた。
「やらせてください!」
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第543話 そういう時は『縛られても、縛らせるな』。それが極意だ。」
「まずは基本を教えよう。縄抜けとは『縛らせないこと』だ」
流派の極意は初伝にあり。その言葉がここでも正しいとするならば、「縛らせないこと」こそが縄抜けの極意ということになる。
「縛られなければ縄を抜ける必要がないからな。うかうかと縛られる奴は馬鹿だ」
「はあ」
あけすけな言い草に、さしものステファノも押され気味だった。
……
◆お楽しみに。
11
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる