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第5章 ルネッサンス攻防編
第512話 こんな村なんか見たって仕方ねぇだろうに。
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ステファノが立ち寄ったのは町でもなく、店など2軒しかない村だった。店名も書かれていない店は、食料品屋と金物屋であるらしい。
他には鍛冶屋が1軒あるだけだった。
ステファノは食料品屋で少しばかり青物を買った後、鍛冶屋に向かった。鍛冶屋は老女が1人でやっていた。
「亭主がやってたんだけどよ。10年も前にくたばっちまった。村に鍛冶屋がねぇのも困るってんでさ、見よう見まねであたしが跡を継いでんの」
店先の仕事場で刃の欠けた鍬を打ち直しながら、女将は肉づきの良い二の腕を震わせた。
「納屋か物置で良いんで、一晩寝かせてもらえませんか?」
「はあ? 納屋で良けりゃあ勝手に使って良いがよ。こんな貧乏村に泊まろうなんて、変わった子だね」
「この年までほとんど旅をしたことがないんで、あちこち見て歩こうと思って」
「見て歩くったって、こんな村なんか見たって仕方ねぇだろうに」
修理の仕事に一区切りついたところで、女将はステファノを納屋に案内してくれた。
「掃除もしてねぇから埃だらけだよ。好きに使ってくれ」
「ありがとうございます。お礼に何かお手伝いしましょうか。洗濯物でもあれば持って来てください」
「洗濯って言ったって、お前さんたらいも桶もないだろうが」
女将は胡散臭そうにステファノを見た。
「あの、俺は魔術師なんです。水を使わずに洗い物ができるんで」
「おやまあ、あんた魔術師さんかい? それで、変わった格好をしているんだね」
道着姿のステファノを見て不審に思っていた女将だが、魔術師だと聞いて納得していた。
「今時の魔術師ってのは、そんな格好をするもんなんだねぇ」
「……」
違いますとも言えず、ステファノは沈黙を守った。自分の姿を見降ろせば、当然ながらいつも通りの黒道着姿だった。
「それと、庭先で料理をさせてもらって良いですか? 自分の食事を用意したいんで」
「構わねぇけど、火には用心してくれよ? 焚火の後はきちんと始末してくれ」
かまどのないところで料理するとなったら、焚火をするしかない。人家が近いところでの焚火に火事の心配をするのは当然だ。
「もちろんです。それに魔術を使うので、焚火はしません」
「へえ、そうかい。魔術師さんは火を起こさなくても料理ができるんだねぇ。便利なことだわ」
納得した女将は母屋に行き、洗濯物を抱えて戻って来た。
「折角だからさあ、これだけ洗ってもらえるかね? 多かったか?」
「いいえ、大丈夫です。毛布を広げますから、その上に並べてもらえますか?」
女将が洗濯物を並べ終えると、ステファノは背嚢から取り出した短杖を洗濯ものに向けた。
「洗濯始め!」
ぴかりと洗濯物が光を発した。見ると、洗濯物の端からころころと丸薬のような小さな玉が転げ出ている。
「はい。終わりました」
「うん? それでおしまいかい?」
半信半疑、女将は洗濯物の1つを手に取った。汗と埃に汚れていたはずの仕事着が、すっかりきれいになっていた。
「あれまあ。驚いたもんだ。魔術師さんてのは本当なんだね」
「実は、魔道具を使いました。この短杖を使えば、誰でも今みたいに汚れを落とせますよ」
「へえー、本当かね。そりゃすごい道具だね。さぞかし値打ちもんだろう」
「俺が作ったものなんで、ただみたいなもんですよ。女将さんに上げますから、良かったら使ってください」
そんなわけには行かないと女将は遠慮したが、ステファノは笑って彼女の手に短杖を握らせた。
短杖の握り部分には、獅子と蛇が向かい合う「メシヤ流」の紋章が刻まれていた。
村が夜の闇に包まれた頃、ステファノは納屋を出た。
(暗くなるのが遅いと思ったが、夜目が利いていたのか)
月のない夜なのに、表の様子がはっきり見える。
どうやら魔核の回転を加速した結果らしい。イドの高周波化は、身体機能を活性化させる効果があった。
試みに「鉄壁の型」をなぞってみると、いつもよりも軽く、そして素早く体が動く。拳を突き、蹴りを繰り出す動きの際に体内のイドが動き、見えない光を放つのがわかる。
(この感覚は……イドが意志を手足に伝えている?)
動こうという思いと同時に、体が動く。静から動、動から静への変化が心の動きと同時に起きていた。
(これは武術家が行う「勁」に近いものではないか?)
魔視が捉える光と体の反応を総合して、ステファノはイドを高周波化したことによって身体反応速度が向上したのではないかと推測した。
その考えは、ほぼ正しかった。
高周波化したID波が神経系を流れ、通常の神経信号をはるかに凌駕した速度で動作命令を伝達するのだった。ここにおいて「意」と「形」の一致は完璧に近いものとなる。
(これなら土魔法を使わなくても――)
ステファノは両足に力を籠め、納屋の屋根に跳び上がった。これまでの身体能力では絶対に不可能だと思っていたジャンプ。
ステファノは軽々と屋根に飛び乗った。
(驚いた。イドにはこんな秘密があったのか)
旅の間に探求すべきことがまた1つ増えたと、ステファノは脳裏にメモした。
(今はこれが大切な目的だ)
ステファノは懐から手拭いを取り出し、そっと広げた。そこには折り目に沿って1本の鉄釘が仕舞われていた。
右手で釘を摘まみ上げ、屋根の棟木に上から押しあてる。
(土遁、鬼ひしぎ)
きゅっと音を立てて、鉄釘は棟木に埋まった。
(よし。これでこの村が「網」の一部になる)
釘には中継器の術式が籠められていた。ステファノはこの旅を利用して、呪タウンと王都の間に広域通信網を引こうとしていた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第513話 魔法って本当に便利だ。」
王都までの旅。その先々で中継器を設置することが、旅の目的の1つだった。
あくまでもついでのことであり、それを主目的とする旅ではなかったが。
既に呪タウンとギルモア家領との間は通信網が結ばれている。呪タウンと王都を結べば、ギルモア領から王都へも直接連絡できるようになるはずだった。
世話になった人に魔道具を渡すことは、ついでのついでであった。メシヤ流「魔法具」の宣伝にはなるが、数軒の家で配ったところでその効果はたかが知れている。
あくまでもステファノの自己満足であった。
……
◆お楽しみに。
他には鍛冶屋が1軒あるだけだった。
ステファノは食料品屋で少しばかり青物を買った後、鍛冶屋に向かった。鍛冶屋は老女が1人でやっていた。
「亭主がやってたんだけどよ。10年も前にくたばっちまった。村に鍛冶屋がねぇのも困るってんでさ、見よう見まねであたしが跡を継いでんの」
店先の仕事場で刃の欠けた鍬を打ち直しながら、女将は肉づきの良い二の腕を震わせた。
「納屋か物置で良いんで、一晩寝かせてもらえませんか?」
「はあ? 納屋で良けりゃあ勝手に使って良いがよ。こんな貧乏村に泊まろうなんて、変わった子だね」
「この年までほとんど旅をしたことがないんで、あちこち見て歩こうと思って」
「見て歩くったって、こんな村なんか見たって仕方ねぇだろうに」
修理の仕事に一区切りついたところで、女将はステファノを納屋に案内してくれた。
「掃除もしてねぇから埃だらけだよ。好きに使ってくれ」
「ありがとうございます。お礼に何かお手伝いしましょうか。洗濯物でもあれば持って来てください」
「洗濯って言ったって、お前さんたらいも桶もないだろうが」
女将は胡散臭そうにステファノを見た。
「あの、俺は魔術師なんです。水を使わずに洗い物ができるんで」
「おやまあ、あんた魔術師さんかい? それで、変わった格好をしているんだね」
道着姿のステファノを見て不審に思っていた女将だが、魔術師だと聞いて納得していた。
「今時の魔術師ってのは、そんな格好をするもんなんだねぇ」
「……」
違いますとも言えず、ステファノは沈黙を守った。自分の姿を見降ろせば、当然ながらいつも通りの黒道着姿だった。
「それと、庭先で料理をさせてもらって良いですか? 自分の食事を用意したいんで」
「構わねぇけど、火には用心してくれよ? 焚火の後はきちんと始末してくれ」
かまどのないところで料理するとなったら、焚火をするしかない。人家が近いところでの焚火に火事の心配をするのは当然だ。
「もちろんです。それに魔術を使うので、焚火はしません」
「へえ、そうかい。魔術師さんは火を起こさなくても料理ができるんだねぇ。便利なことだわ」
納得した女将は母屋に行き、洗濯物を抱えて戻って来た。
「折角だからさあ、これだけ洗ってもらえるかね? 多かったか?」
「いいえ、大丈夫です。毛布を広げますから、その上に並べてもらえますか?」
女将が洗濯物を並べ終えると、ステファノは背嚢から取り出した短杖を洗濯ものに向けた。
「洗濯始め!」
ぴかりと洗濯物が光を発した。見ると、洗濯物の端からころころと丸薬のような小さな玉が転げ出ている。
「はい。終わりました」
「うん? それでおしまいかい?」
半信半疑、女将は洗濯物の1つを手に取った。汗と埃に汚れていたはずの仕事着が、すっかりきれいになっていた。
「あれまあ。驚いたもんだ。魔術師さんてのは本当なんだね」
「実は、魔道具を使いました。この短杖を使えば、誰でも今みたいに汚れを落とせますよ」
「へえー、本当かね。そりゃすごい道具だね。さぞかし値打ちもんだろう」
「俺が作ったものなんで、ただみたいなもんですよ。女将さんに上げますから、良かったら使ってください」
そんなわけには行かないと女将は遠慮したが、ステファノは笑って彼女の手に短杖を握らせた。
短杖の握り部分には、獅子と蛇が向かい合う「メシヤ流」の紋章が刻まれていた。
村が夜の闇に包まれた頃、ステファノは納屋を出た。
(暗くなるのが遅いと思ったが、夜目が利いていたのか)
月のない夜なのに、表の様子がはっきり見える。
どうやら魔核の回転を加速した結果らしい。イドの高周波化は、身体機能を活性化させる効果があった。
試みに「鉄壁の型」をなぞってみると、いつもよりも軽く、そして素早く体が動く。拳を突き、蹴りを繰り出す動きの際に体内のイドが動き、見えない光を放つのがわかる。
(この感覚は……イドが意志を手足に伝えている?)
動こうという思いと同時に、体が動く。静から動、動から静への変化が心の動きと同時に起きていた。
(これは武術家が行う「勁」に近いものではないか?)
魔視が捉える光と体の反応を総合して、ステファノはイドを高周波化したことによって身体反応速度が向上したのではないかと推測した。
その考えは、ほぼ正しかった。
高周波化したID波が神経系を流れ、通常の神経信号をはるかに凌駕した速度で動作命令を伝達するのだった。ここにおいて「意」と「形」の一致は完璧に近いものとなる。
(これなら土魔法を使わなくても――)
ステファノは両足に力を籠め、納屋の屋根に跳び上がった。これまでの身体能力では絶対に不可能だと思っていたジャンプ。
ステファノは軽々と屋根に飛び乗った。
(驚いた。イドにはこんな秘密があったのか)
旅の間に探求すべきことがまた1つ増えたと、ステファノは脳裏にメモした。
(今はこれが大切な目的だ)
ステファノは懐から手拭いを取り出し、そっと広げた。そこには折り目に沿って1本の鉄釘が仕舞われていた。
右手で釘を摘まみ上げ、屋根の棟木に上から押しあてる。
(土遁、鬼ひしぎ)
きゅっと音を立てて、鉄釘は棟木に埋まった。
(よし。これでこの村が「網」の一部になる)
釘には中継器の術式が籠められていた。ステファノはこの旅を利用して、呪タウンと王都の間に広域通信網を引こうとしていた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第513話 魔法って本当に便利だ。」
王都までの旅。その先々で中継器を設置することが、旅の目的の1つだった。
あくまでもついでのことであり、それを主目的とする旅ではなかったが。
既に呪タウンとギルモア家領との間は通信網が結ばれている。呪タウンと王都を結べば、ギルモア領から王都へも直接連絡できるようになるはずだった。
世話になった人に魔道具を渡すことは、ついでのついでであった。メシヤ流「魔法具」の宣伝にはなるが、数軒の家で配ったところでその効果はたかが知れている。
あくまでもステファノの自己満足であった。
……
◆お楽しみに。
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