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第4章 魔術学園奮闘編
第476話 さすがはギルモア家。気前の良いことだ。
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「メシヤ流だと? 工房とはどういうものだ? どこにある?」
「き、君! 誰に頼めば、その魔法具というものが手に入る?」
「待ちたまえ! ここは発表の場だぞ。抜け駆けのような真似をするんじゃない」
一時は壇上のステファノに聴衆の一部が殺到しそうな気配になった。
「お静かに!」
天井を震わせて、轟音が講堂に響き渡った。
「発表内容に関係のない発言や行動は、慎んでもらいます!」
舞台の上に進み出ながら、マリアンヌ魔術学科長が聴衆に呼びかけた。その姿には有無を言わさぬ迫力がある。
「従わない方は強制的に排除しますので、そのつもりで。良いですね?」
最後の一言は静かな口調ではあったが、誰もが目を伏せるほどの迫力があった。
「王都のオークションをにぎわせた魔法具については、当アカデミーでも関知しております。かの魔法具はギルモア侯爵家の肝いりにてネルソン商会監修の下、製作されたものだそうです」
王都の情報に詳しくない聴衆にとっては、初めて聞く事情であった。
「ギルモア家が……」
「そう言えば、彼はギルモアの家人だったか?」
ステファノとギルモア家の関係を思い出す人たちもいた。
「オークションにかけられた品物は『第1号試作品シリーズ』と称する限定品でした。1種類当たり10個の競売です。大層な値がつけられたそうですが、ギルモア閣下は収益をすべて慈善院に寄付されました」
「おお! さすがはギルモア家。気前の良いことだ」
一生遊んで暮らせるような大金をぽんと寄付するお大尽ぶりに、聴衆は感嘆した。
これもネルソンの計算である。
魔法具を競り落とした金持ちや有力貴族は、ギルモア家を通して間接的に「善行を施した」ことになる。ただの道楽ではないというところを、世間に示せるのだ。
この後「量産品」の魔法具が世にあふれることになっても、売り手のギルモアが儲けを貪っていないと知っていれば、彼らは高い買い物をしたことを悔やまずに済む。
所詮、人は他人と比較して自分の境遇を測る生き物なのだ。
「魔法具には『獅子と蛇』の紋章が飾られています。これは武威によって王家を守り、知恵によって王国を繫栄させるという侯爵閣下のお心を表したものであります。獅子はギルモア家、蛇はメシヤ流魔法術を象徴しています」
ネルソンがそうしたのである。
「これより先、メシヤ流を名乗る者があろうとも『獅子と蛇』の印なき者は、メシヤ流に非ず。また、メシヤの印を偽造する者は、ギルモアに弓引く者なり。侯爵閣下はそう宣言されました」
メシヤ流に対するこれ以上ない応援であった。
(「獅子と蛇」の紋章なんて、俺も持っていませんよ? 卒業したら旦那様から頂かなくては)
「魔法具の量産品は、3カ月後をめどに売り出されるそうです。紋章の権利を売るのも、それと同時とのこと。キムラーヤ商会、モントルー商会が窓口となるので、興味をお持ちの方はそちらに連絡を取るとよろしいでしょう」
(ようやく販売ルートの話になったね。ネルソン商会は魔法具は扱わないらしい。「紋章を売る」という意味がよくわからないけど、旦那様にはお考えがあるのだろう)
さすがのステファノにも、「知財ビジネス」の概念はすんなりとは飲み込めなかった。
(旦那様がおっしゃることだ。そういう商売のやり方があるのだろうな。俺はまだまだ勉強が足りない)
アカデミーを卒業しても勉強は続く。学ぶということに終わりはないのだと、ドイルはステファノに言った。
(「大変ですね」と俺が言ったら、「何を言う。こんなに楽しいことはない」ってドイル先生は言うんだもんなぁ。あんなに物知りなのに、まったく足りないって言うんだもの)
そうであれば、自分ごときは一生勉強しても追いつかない。ステファノはそう思った。
(きっと原点回帰とはそういうことなんだろうな。誰もが一生涯勉強できるような世の中を作り出すことでもあるはずだ)
「明日の展示の部では、『魔力非依存型魔道具の製作』というテーマで魔法具の作り方について実演を交えて説明します。魔法具に興味のある方は、そちらに来てください」
ステファノはこの場で詳しいことが聞けない欲求不満を少しでも慰めようと、そう言った。しかし、これは余計な一言だった。
ただでさえやじ馬であふれるステファノの展示ブースは、目の色を変えた大人たちでぎゅうぎゅう詰めになることが決まった。
◆◆◆
「……というように、原型がまとうイドと自分のイドを混ぜ合わせることによって、術理を内包した魔核を道具に留めるわけです。これをメシヤ流では「魔核混入」と呼びます」
ステファノは個人用の展示ブースで魔法具の製作方法を実演していた。
試作品1つでひと財産が築ける最新技術である。聴衆の関心は高かった。
というよりも、聴衆の全員がステファノのブースに集まっていた。
当然後ろの方に立つ人間には前の様子がまったく見えない。ぶうぶうと文句が上がったところで、教務課が気を使って頭上に魔視映器による画像を投影した。ステファノが実演する姿が大きく拡大されて空間に投射されていた。
(ああ、あれって入学初日の説明会でアリステアさんが使っていた奴だ。こういう時は便利だよね。あれの術理も勉強したいなぁ)
手慣れたデモを行いながら、頭の片隅でステファノはそんなことを考えていた。
(あれの小さい奴があれば、魔耳話器での会話に映像をつけられるじゃないか。そうなると、「魔視映話器」と呼ぶべきかな?)
「はい。これで送風魔具の完成です」
「えっ? それで終わり?」
「嘘だろ? 1分もかかってないじゃないか!」
微風の術を付与するだけなら、10秒も要らない。説明しながら作業したために、30秒ほど時間をかけた。しかし、それはステファノだけの事情である。
世の中の魔道具師と呼ばれる人たちは、どんなに短くても半日。長ければ数日をかけて魔術付与という作業を行っていた。
「そんなことで本当に魔術付与ができるのかね?」
「動くところを見んことには納得できん!」
聴衆の中にはステファノの言葉をすぐには信じられない人間がいた。
「それでは実際に使ってもらいましょう」
ステファノは最も大きな声で疑いの言葉を叫んだ男性を、手招きした。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第477話 メシヤ流というのはどこに行けば習えるのかね?」
「えー、あなたのお名前は?」
「わたしの名はカーソンだ」
「カーソンさん。魔術師ですか?」
「その通りだ。当校で魔術学科の講師を務めている」
当然、カーソンは魔力を使いこなすことができる。それでは魔法具の試運転には不適切だった。
「カーソン先生、この中でどなたか非魔術師をご存じありませんか?」
「この中で……。ああ、あそこに。ヴィオネッタ!」
……
◆お楽しみに。
「き、君! 誰に頼めば、その魔法具というものが手に入る?」
「待ちたまえ! ここは発表の場だぞ。抜け駆けのような真似をするんじゃない」
一時は壇上のステファノに聴衆の一部が殺到しそうな気配になった。
「お静かに!」
天井を震わせて、轟音が講堂に響き渡った。
「発表内容に関係のない発言や行動は、慎んでもらいます!」
舞台の上に進み出ながら、マリアンヌ魔術学科長が聴衆に呼びかけた。その姿には有無を言わさぬ迫力がある。
「従わない方は強制的に排除しますので、そのつもりで。良いですね?」
最後の一言は静かな口調ではあったが、誰もが目を伏せるほどの迫力があった。
「王都のオークションをにぎわせた魔法具については、当アカデミーでも関知しております。かの魔法具はギルモア侯爵家の肝いりにてネルソン商会監修の下、製作されたものだそうです」
王都の情報に詳しくない聴衆にとっては、初めて聞く事情であった。
「ギルモア家が……」
「そう言えば、彼はギルモアの家人だったか?」
ステファノとギルモア家の関係を思い出す人たちもいた。
「オークションにかけられた品物は『第1号試作品シリーズ』と称する限定品でした。1種類当たり10個の競売です。大層な値がつけられたそうですが、ギルモア閣下は収益をすべて慈善院に寄付されました」
「おお! さすがはギルモア家。気前の良いことだ」
一生遊んで暮らせるような大金をぽんと寄付するお大尽ぶりに、聴衆は感嘆した。
これもネルソンの計算である。
魔法具を競り落とした金持ちや有力貴族は、ギルモア家を通して間接的に「善行を施した」ことになる。ただの道楽ではないというところを、世間に示せるのだ。
この後「量産品」の魔法具が世にあふれることになっても、売り手のギルモアが儲けを貪っていないと知っていれば、彼らは高い買い物をしたことを悔やまずに済む。
所詮、人は他人と比較して自分の境遇を測る生き物なのだ。
「魔法具には『獅子と蛇』の紋章が飾られています。これは武威によって王家を守り、知恵によって王国を繫栄させるという侯爵閣下のお心を表したものであります。獅子はギルモア家、蛇はメシヤ流魔法術を象徴しています」
ネルソンがそうしたのである。
「これより先、メシヤ流を名乗る者があろうとも『獅子と蛇』の印なき者は、メシヤ流に非ず。また、メシヤの印を偽造する者は、ギルモアに弓引く者なり。侯爵閣下はそう宣言されました」
メシヤ流に対するこれ以上ない応援であった。
(「獅子と蛇」の紋章なんて、俺も持っていませんよ? 卒業したら旦那様から頂かなくては)
「魔法具の量産品は、3カ月後をめどに売り出されるそうです。紋章の権利を売るのも、それと同時とのこと。キムラーヤ商会、モントルー商会が窓口となるので、興味をお持ちの方はそちらに連絡を取るとよろしいでしょう」
(ようやく販売ルートの話になったね。ネルソン商会は魔法具は扱わないらしい。「紋章を売る」という意味がよくわからないけど、旦那様にはお考えがあるのだろう)
さすがのステファノにも、「知財ビジネス」の概念はすんなりとは飲み込めなかった。
(旦那様がおっしゃることだ。そういう商売のやり方があるのだろうな。俺はまだまだ勉強が足りない)
アカデミーを卒業しても勉強は続く。学ぶということに終わりはないのだと、ドイルはステファノに言った。
(「大変ですね」と俺が言ったら、「何を言う。こんなに楽しいことはない」ってドイル先生は言うんだもんなぁ。あんなに物知りなのに、まったく足りないって言うんだもの)
そうであれば、自分ごときは一生勉強しても追いつかない。ステファノはそう思った。
(きっと原点回帰とはそういうことなんだろうな。誰もが一生涯勉強できるような世の中を作り出すことでもあるはずだ)
「明日の展示の部では、『魔力非依存型魔道具の製作』というテーマで魔法具の作り方について実演を交えて説明します。魔法具に興味のある方は、そちらに来てください」
ステファノはこの場で詳しいことが聞けない欲求不満を少しでも慰めようと、そう言った。しかし、これは余計な一言だった。
ただでさえやじ馬であふれるステファノの展示ブースは、目の色を変えた大人たちでぎゅうぎゅう詰めになることが決まった。
◆◆◆
「……というように、原型がまとうイドと自分のイドを混ぜ合わせることによって、術理を内包した魔核を道具に留めるわけです。これをメシヤ流では「魔核混入」と呼びます」
ステファノは個人用の展示ブースで魔法具の製作方法を実演していた。
試作品1つでひと財産が築ける最新技術である。聴衆の関心は高かった。
というよりも、聴衆の全員がステファノのブースに集まっていた。
当然後ろの方に立つ人間には前の様子がまったく見えない。ぶうぶうと文句が上がったところで、教務課が気を使って頭上に魔視映器による画像を投影した。ステファノが実演する姿が大きく拡大されて空間に投射されていた。
(ああ、あれって入学初日の説明会でアリステアさんが使っていた奴だ。こういう時は便利だよね。あれの術理も勉強したいなぁ)
手慣れたデモを行いながら、頭の片隅でステファノはそんなことを考えていた。
(あれの小さい奴があれば、魔耳話器での会話に映像をつけられるじゃないか。そうなると、「魔視映話器」と呼ぶべきかな?)
「はい。これで送風魔具の完成です」
「えっ? それで終わり?」
「嘘だろ? 1分もかかってないじゃないか!」
微風の術を付与するだけなら、10秒も要らない。説明しながら作業したために、30秒ほど時間をかけた。しかし、それはステファノだけの事情である。
世の中の魔道具師と呼ばれる人たちは、どんなに短くても半日。長ければ数日をかけて魔術付与という作業を行っていた。
「そんなことで本当に魔術付与ができるのかね?」
「動くところを見んことには納得できん!」
聴衆の中にはステファノの言葉をすぐには信じられない人間がいた。
「それでは実際に使ってもらいましょう」
ステファノは最も大きな声で疑いの言葉を叫んだ男性を、手招きした。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第477話 メシヤ流というのはどこに行けば習えるのかね?」
「えー、あなたのお名前は?」
「わたしの名はカーソンだ」
「カーソンさん。魔術師ですか?」
「その通りだ。当校で魔術学科の講師を務めている」
当然、カーソンは魔力を使いこなすことができる。それでは魔法具の試運転には不適切だった。
「カーソン先生、この中でどなたか非魔術師をご存じありませんか?」
「この中で……。ああ、あそこに。ヴィオネッタ!」
……
◆お楽しみに。
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