441 / 637
第4章 魔術学園奮闘編
第441話 あれはわたしの妹だ。
しおりを挟む
「魔術学科長室に出頭せよ」
その連絡を受けて、ステファノはマリアンヌ学科長を部屋に訪ねた。
「入れ」
部屋の中から促されてドアを開けると、マリアンヌの他にもう1人、中年の見知らぬ男が座っていた。
黒ずくめの上下に、金髪碧眼。がっちりとした体格だが、背は中背よりも低めかと思われた。
ステファノは、男の瞳に見覚えのある気がした。
「ステファノ、そこに座りなさい」
マリアンヌに示されたのは男の正面にあるソファであった。
マリアンヌ自身は2人の間に座っている。どちらの様子も横目で視野に入れられる。
「こちらは上級魔術師のハンニバル師だ」
「えっ? ハンニバルさんて図書館の……」
ステファノはマリアンヌの紹介を聞くなり、上級魔術師として高名な「土竜のハンニバル」を思い出すよりも先に、図書館のハンニバル司書を思い出した。
女性にしては変わった名前だとは思っていたが、「土竜」の二つ名を持つ上級魔術師と結びつけたことがなかったのだ。
「あれはわたしの妹だ。ハンニバルは家名である」
「失礼しました。そうだったんですか」
ステファノにしてはうかつなことだった。「白熱のサレルモ」、「土竜ハンニバル」、そして「雷神ガル」。この3人は魔術師界の頂点に立つ上級魔術師として知らぬ者がいないというのに。
彼らにあこがれて、ステファノは魔術師を志したのではなかったか。
「改めまして、魔術学科1年のステファノです」
「うむ。ハンニバルだ。よろしく頼む」
ステファノは失礼を詫びた上で改めて名乗った。
「今日ハンニバル卿が来られたのは、お前に尋ねたいことがおありになるからだ。包み隠さずお答えしなさい」
「わかりました。自分にお答えできることであれば」
いささか緊張しつつ、ステファノは答えた。
2カ月後であれば卒業目前であり、何を聞かれても問題はないだろう。だが、まだ卒業まで3カ月近く日にちがある。
今はまだ、大きな騒ぎは避けておきたい。
(こんなに早く、外部の人間が接触してくるとは思わなかった)
情報を聞きつけても、もう少し泳がせてくれるものだと思っていたのだ。
(上級魔術師が来たとなると、やっぱり「遠当ての術」が原因かな? 加減を失敗したから、あれが一番派手な術だったはずだ)
「ハンニバル卿、ご質問をどうぞ」
マリアンヌに促されてハンニバルは唇をちろりとなめた。
「お前は魔道具を作れるらしいな」
「え? はい、作れます」
予想と異なり、ハンニバルの質問は魔道具に関することらしかった。魔道具に関しては非魔力依存型魔道具である「魔法具」を作って見せたが、籠める術式は生活魔法に留めている。
斬新ではあるが、驚異ではない。そういう線に納めていると、ステファノは自己評価していた。
「ふむ。何でも使う者の魔力を必要としないそうな」
「そういう物もあります」
「それを変わった名前で呼んでいるらしいな?」
ハンニバル師はそれなりに正確な情報を入手しているようであった。「魔道具製作(初級)」の講師リヒトか、生徒の1人から情報を得ているのか?
「自分が所属する『メシヤ流』の魔法具です」
「うむ。聞いたことがない名前だ。まず、『魔法具』とはどういうものだ?」
問われたステファノは、第一に魔法の何たるかを説明した。それは宇宙の法を理解し、それを尊重することで因果律改変に秩序をもたらす術であると。
魔法具とは魔法の術理、術式を秘伝の手法により道具に籠めたものである。
「むう。わかったような、わからぬような。魔法は魔術とどう違う?」
「魔術で用いる因果の内容は、手あたり次第のものです。因果の改変は宇宙の秩序に歪みをもたらします。小さな歪みはやがて修復されますが、大きな歪みは予測不能の破綻となってどこかで害をなすことがあります」
「大きな術は大きな災害を呼ぶと言うのか?」
「その可能性があります」
言葉をやり取りしながら、ステファノは妙な違和感を感じていた。ハンニバル卿は答えを知った上で、質疑を交わしている。
いったいこのやり取りは何のために行われているのか?
「魔法ならば因果の破綻はないと言うか?」
「魔術とは比較にならないレベルに抑えられるはずです」
ハンニバルは一旦言葉を切り、考え込む様子を見せた。
ステファノにはそれが芝居に見える。
「ここで実演できるか?」
「魔法をですか? 学科長、よろしいのでしょうか?」
通常学園内では魔術行使が禁じられている。例外は――。
「私が許可する」
講師が許可した場合である。魔術学科長の許可であれば、まったく問題はない。
「それでは失礼いたします」
ステファノは一礼して立ち上がり、床に置いていたヘルメスの杖を拾い上げた。
(何の術を使ったら良いだろう……?)
魔術と似て非なる魔法の業。因果を改変しながら世界への影響を限りなく小さく抑える。
ステファノは小さく頷くと、ヘルメスの杖を握り直した。
その杖の先をすうっと、ハンニバル師の前に差し出す。
「杖の先を触ってみてください」
促されてハンニバル師は杖の先端をそっと握った。
「何もないが? む?」
「変化に気がつきましたか?」
「杖が……冷たくなってきた」
ステファノは杖を構成する木材、その分子運動を減少させて杖の先を冷却した。「水」でも「風」でもない。熱という現象そのものを操作する魔法であった。
「むう……。まるで氷のようだ」
「今度は熱くなります。触れなくなったら手を離してください」
言葉と共にステファノは魔法の効果を逆転させた。一転して杖が熱くなる。
「これは! く、熱くなってきた。幻術ではない、本物の熱だ」
熱湯の温度に近づいたところでハンニバル師は杖から手を離した。
「属性がわからん。これはどういう魔術だ?」
「魔力に本来属性はありません。宇宙の法則を操る業、それが魔法です」
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第442話 わたしがなぜ『土竜』と呼ばれているか知っているか?」
「宇宙の法則だと」
ハンニバル師は火傷しそうになった指を擦りながら、ステファノを見据えた。
「言葉にすると大袈裟に聞こえますが。物事のバランスを、ほんの少しつついてあげると言ったら良いか」
「因果を操るところは魔術と同じなのだな?」
言葉をかみしめるようにして、ハンニバルは理解に努めていた。
「その通りです。属性という型にはめることなく、因果の結果そのものを求め、現実化します」
……
◆お楽しみに。
その連絡を受けて、ステファノはマリアンヌ学科長を部屋に訪ねた。
「入れ」
部屋の中から促されてドアを開けると、マリアンヌの他にもう1人、中年の見知らぬ男が座っていた。
黒ずくめの上下に、金髪碧眼。がっちりとした体格だが、背は中背よりも低めかと思われた。
ステファノは、男の瞳に見覚えのある気がした。
「ステファノ、そこに座りなさい」
マリアンヌに示されたのは男の正面にあるソファであった。
マリアンヌ自身は2人の間に座っている。どちらの様子も横目で視野に入れられる。
「こちらは上級魔術師のハンニバル師だ」
「えっ? ハンニバルさんて図書館の……」
ステファノはマリアンヌの紹介を聞くなり、上級魔術師として高名な「土竜のハンニバル」を思い出すよりも先に、図書館のハンニバル司書を思い出した。
女性にしては変わった名前だとは思っていたが、「土竜」の二つ名を持つ上級魔術師と結びつけたことがなかったのだ。
「あれはわたしの妹だ。ハンニバルは家名である」
「失礼しました。そうだったんですか」
ステファノにしてはうかつなことだった。「白熱のサレルモ」、「土竜ハンニバル」、そして「雷神ガル」。この3人は魔術師界の頂点に立つ上級魔術師として知らぬ者がいないというのに。
彼らにあこがれて、ステファノは魔術師を志したのではなかったか。
「改めまして、魔術学科1年のステファノです」
「うむ。ハンニバルだ。よろしく頼む」
ステファノは失礼を詫びた上で改めて名乗った。
「今日ハンニバル卿が来られたのは、お前に尋ねたいことがおありになるからだ。包み隠さずお答えしなさい」
「わかりました。自分にお答えできることであれば」
いささか緊張しつつ、ステファノは答えた。
2カ月後であれば卒業目前であり、何を聞かれても問題はないだろう。だが、まだ卒業まで3カ月近く日にちがある。
今はまだ、大きな騒ぎは避けておきたい。
(こんなに早く、外部の人間が接触してくるとは思わなかった)
情報を聞きつけても、もう少し泳がせてくれるものだと思っていたのだ。
(上級魔術師が来たとなると、やっぱり「遠当ての術」が原因かな? 加減を失敗したから、あれが一番派手な術だったはずだ)
「ハンニバル卿、ご質問をどうぞ」
マリアンヌに促されてハンニバルは唇をちろりとなめた。
「お前は魔道具を作れるらしいな」
「え? はい、作れます」
予想と異なり、ハンニバルの質問は魔道具に関することらしかった。魔道具に関しては非魔力依存型魔道具である「魔法具」を作って見せたが、籠める術式は生活魔法に留めている。
斬新ではあるが、驚異ではない。そういう線に納めていると、ステファノは自己評価していた。
「ふむ。何でも使う者の魔力を必要としないそうな」
「そういう物もあります」
「それを変わった名前で呼んでいるらしいな?」
ハンニバル師はそれなりに正確な情報を入手しているようであった。「魔道具製作(初級)」の講師リヒトか、生徒の1人から情報を得ているのか?
「自分が所属する『メシヤ流』の魔法具です」
「うむ。聞いたことがない名前だ。まず、『魔法具』とはどういうものだ?」
問われたステファノは、第一に魔法の何たるかを説明した。それは宇宙の法を理解し、それを尊重することで因果律改変に秩序をもたらす術であると。
魔法具とは魔法の術理、術式を秘伝の手法により道具に籠めたものである。
「むう。わかったような、わからぬような。魔法は魔術とどう違う?」
「魔術で用いる因果の内容は、手あたり次第のものです。因果の改変は宇宙の秩序に歪みをもたらします。小さな歪みはやがて修復されますが、大きな歪みは予測不能の破綻となってどこかで害をなすことがあります」
「大きな術は大きな災害を呼ぶと言うのか?」
「その可能性があります」
言葉をやり取りしながら、ステファノは妙な違和感を感じていた。ハンニバル卿は答えを知った上で、質疑を交わしている。
いったいこのやり取りは何のために行われているのか?
「魔法ならば因果の破綻はないと言うか?」
「魔術とは比較にならないレベルに抑えられるはずです」
ハンニバルは一旦言葉を切り、考え込む様子を見せた。
ステファノにはそれが芝居に見える。
「ここで実演できるか?」
「魔法をですか? 学科長、よろしいのでしょうか?」
通常学園内では魔術行使が禁じられている。例外は――。
「私が許可する」
講師が許可した場合である。魔術学科長の許可であれば、まったく問題はない。
「それでは失礼いたします」
ステファノは一礼して立ち上がり、床に置いていたヘルメスの杖を拾い上げた。
(何の術を使ったら良いだろう……?)
魔術と似て非なる魔法の業。因果を改変しながら世界への影響を限りなく小さく抑える。
ステファノは小さく頷くと、ヘルメスの杖を握り直した。
その杖の先をすうっと、ハンニバル師の前に差し出す。
「杖の先を触ってみてください」
促されてハンニバル師は杖の先端をそっと握った。
「何もないが? む?」
「変化に気がつきましたか?」
「杖が……冷たくなってきた」
ステファノは杖を構成する木材、その分子運動を減少させて杖の先を冷却した。「水」でも「風」でもない。熱という現象そのものを操作する魔法であった。
「むう……。まるで氷のようだ」
「今度は熱くなります。触れなくなったら手を離してください」
言葉と共にステファノは魔法の効果を逆転させた。一転して杖が熱くなる。
「これは! く、熱くなってきた。幻術ではない、本物の熱だ」
熱湯の温度に近づいたところでハンニバル師は杖から手を離した。
「属性がわからん。これはどういう魔術だ?」
「魔力に本来属性はありません。宇宙の法則を操る業、それが魔法です」
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第442話 わたしがなぜ『土竜』と呼ばれているか知っているか?」
「宇宙の法則だと」
ハンニバル師は火傷しそうになった指を擦りながら、ステファノを見据えた。
「言葉にすると大袈裟に聞こえますが。物事のバランスを、ほんの少しつついてあげると言ったら良いか」
「因果を操るところは魔術と同じなのだな?」
言葉をかみしめるようにして、ハンニバルは理解に努めていた。
「その通りです。属性という型にはめることなく、因果の結果そのものを求め、現実化します」
……
◆お楽しみに。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
二人分働いてたのに、「聖女はもう時代遅れ。これからはヒーラーの時代」と言われてクビにされました。でも、ヒーラーは防御魔法を使えませんよ?
小平ニコ
ファンタジー
「ディーナ。お前には今日で、俺たちのパーティーを抜けてもらう。異論は受け付けない」
勇者ラジアスはそう言い、私をパーティーから追放した。……異論がないわけではなかったが、もうずっと前に僧侶と戦士がパーティーを離脱し、必死になって彼らの抜けた穴を埋めていた私としては、自分から頭を下げてまでパーティーに残りたいとは思わなかった。
ほとんど喧嘩別れのような形で勇者パーティーを脱退した私は、故郷には帰らず、戦闘もこなせる武闘派聖女としての力を活かし、賞金首狩りをして生活費を稼いでいた。
そんなある日のこと。
何気なく見た新聞の一面に、驚くべき記事が載っていた。
『勇者パーティー、またも敗走! 魔王軍四天王の前に、なすすべなし!』
どうやら、私がいなくなった後の勇者パーティーは、うまく機能していないらしい。最新の回復職である『ヒーラー』を仲間に加えるって言ってたから、心配ないと思ってたのに。
……あれ、もしかして『ヒーラー』って、完全に回復に特化した職業で、聖女みたいに、防御の結界を張ることはできないのかしら?
私がその可能性に思い至った頃。
勇者ラジアスもまた、自分の判断が間違っていたことに気がついた。
そして勇者ラジアスは、再び私の前に姿を現したのだった……
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる