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第4章 魔術学園奮闘編
第400話 これまでと何か変わったってェ人はいるかネ?
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2度めの太陰鏡照射も前回と同じ順番で行われた。
1度経験していることであり、それぞれ緊張することもなく陰気の照射を受け入れた。
「ふう。おでこの芯がすうっと凍り付くような不思議な感覚だな。繰り返せば慣れるというものではないようだ」
3番目に照射を受けたネルソンが額から太陰鏡を外しながら言った。
「これまでと何か変わったってェ人はいるかネ?」
ヨシズミの問いに3人は互いに顔を見合わせた。
「今のところ変化らしい変化はないね。君はどうだ、マルチェル?」
「常時発動型ギフトは変化に気づきにくいのかもしれません。少しだけイドのビジョンが鮮明になったような気がしますが……」
「私もマルチェルに同感だ。魔道具ネットの話を聞いたからだろうか。魔灯具のイドがより鮮明に輝いて見える気がする」
ドイルの眼には魔灯具が薄皮のような紫色のヴェールをまとっているように見えた。終焉の紫たる陰気は光属性の魔力であった。
「どうやら旦那サンとマルチェルさんには『魔力視』が目覚めているようだッペ。元々『観想』系のギフト保持者だったからナ。ドイルさんにまだ魔力が観えねェのは意識の問題かノ」
ヨシズミの意見では魔力視が発現している以上、太陰鏡の照射は既に十分だろうとのことであった。後は魔視脳が体に馴染み、世界を把握する瞬間を待てばよいと。
「実際の魔力行使を観ることが一番のきっかけになンだッペ。手っ取り早ェのは手近な魔道具が働くのを観ることだナ」
「たとえば、その魔灯具というわけか」
「そういうこッタ。光属性の魔力が練られて因果を改変し、『光』という現象を生み出す過程を観察したらいかッペ」
ネルソンたちは「第三の眼」を獲得した。今度はその眼の使い方を学ばねばならない。
「魔力の錬成から魔術発動まで認識できるようになったら、今度は自分でやってみる番ダ。ステファノの『誦文法』ッてのはイイ工夫かもしンねェナ」
「声に出し、歌のように節をつけて唱えるのでしたな」
「言葉そのものは何でもいンダ。魔力を錬成するイメージとしっかり結びつけばナ」
魔法を知り尽くしたヨシズミの指導は要領を得て初学者に分かりやすかった。
「ふむ。ならばわたしは尊師より頂いた教えの一句を唱えましょう」
「修道院時代の教えかネ?」
「色即是空、空即是色」
マルチェルは一語一語長く尾を引くように伸ばし、朗々と詠唱した。
「へぇ。ステファノの『諸行無常』に通ずる言葉だノ」
「現実界とイデア界の関係を表わしているようにも思えます」
「それがイメージできンなら、魔力行使の助けになんだッペ」
いかにも修道院出身のマルチェルらしい成句であった。
「私も決めたよ」
「旦那様は何と?」
「コギト・エルゴ・スム」
ネルソンの言葉は短く、歌のような節は無かった。しかし、不思議な力強さに満ちていた。
「ふふふ。観念論とは随分と堅苦しい成句を持ってきたものだね」
「茶化すな、ドイル。それほど御大層な意味ではない。ここから先、私がよって立つものは私の意志以外にない。その思いを言葉にしただけだ」
「2本の足があれば立つことはできるさ。そんなものに理由をつけたがるのが堅苦しいと言っている」
「まあいい。そういうお前は何と唱えるつもりだ?」
ネルソンとやり合ったその後で、ドイルは昂然と顎を持ち上げた。
「天上天下唯我独尊!」
「やれやれ……」
「この男は……ぶれませんな」
ドイルの咆哮を聞いて、ネルソンとマルチェルはあきれ顔を隠せなかった。
「わははは。宇宙を眼下に跪かせようというのだ。これくらいの気迫がないとね」
「それで集中できるッてンなら、それでもイかッペ」
ヨシズミはドイルの不遜な物言いを相手にせず、話をまとめた。
「魔力錬成ができるようになれば、後は因果を呼び出すだけダ。……光よ、あれ!」
宣言と共にヨシズミの指先に光が灯った。灯の術。
「宣言の言葉も、術式をイメージできればそれでイイ。慣れて来れば省略もできッペ」
言いながらヨシズミは光の玉を消し、入れ替わりに小さな炎を指先に灯した。
「稽古するには灯の術がイかッペ。失敗しても害がねェかンナ」
「やれやれ。この僕が魔術の稽古をすることになるとはね」
「文句を言うな、ドイル。お前のような者でも魔術行使可能になるという事実が、メシヤ流の宣伝になるのです」
「ふふふ。そういうことだな。なあに、我々とて例外ではないさ。これだけ年を取ってから魔力を発現するなど、普通はあり得んことだからな」
なんだかんだとやり合いながら、三者三様のユニークな魔術師たちが今まさに誕生しようとしていた。
◆◆◆
朝食後自室に戻ったヨシズミは、一人瞑想を始めた。
「百花繚乱千変万華」
野原一面に咲き乱れる花々を脳裏に描きながら、魔視脳を解き放つ。
花弁が風に散るように、ヨシズミの魔核は小さな欠片となって舞い踊る。イメージの中、吹き渡る風に乗り館の中に拡散していった。
(旦那サンの成句は筋がイイ。「我思う、故に我あり」。意志あるところにイドンはある)
そしてそれは意志の強さによって震えていた。
「守れ」
その強い意志がイドンを震わせ、ID波となって周囲を覆っている。
(2つのコア。これが護身具か)
ステファノの魔道具作りを繰り返し見続けたヨシズミの眼に、護身具の放つID波が紫の光となってまばゆく映る。
(これだけの強さで魔核を残せるとは……。魔道具師としてステファノは一流ダ)
ヨシズミは己のイドから魔核を生み出し、護身具の魔核にそっと触れさせた。
(我ヨシズミの名においてここに誓う。虹の王と共にプリシラを守ると)
宣言を受けてナーガは身を震わせた。魔核が形を変え七頭の大蛇となる。
首の1つがちろりと長い舌を伸ばしてヨシズミを舐めた。
全身を貫く戦慄と共に、細胞の1つひとつに光を照らされる感覚が走った。
舌を戻し、首を畳んだナーガは満足気にとぐろを巻いた。
(認めよう、ヨシズミ。我と共にあれ!)
虹の王は紫の光となった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第401話 あれが分身だと? そんなわけねェベ!」
ヨシズミは全身から汗を滴らせていた。
(あれは何もんダ?)
七頭の蛇神ナーガ。その「形」を取ったアバターのはずだった。
化身とはすなわちステファノの分身であり、あくまでも形を備えた「イメージ」である。
(それにしては……生々しすぎッペ)
細長い舌でなめられた時、生臭い息をヨシズミは感じた。全身を貫く戦慄の中、彼は確信した。
もし信を得られなければ、その瞬間に頭から食われると。
……
◆お楽しみに。
1度経験していることであり、それぞれ緊張することもなく陰気の照射を受け入れた。
「ふう。おでこの芯がすうっと凍り付くような不思議な感覚だな。繰り返せば慣れるというものではないようだ」
3番目に照射を受けたネルソンが額から太陰鏡を外しながら言った。
「これまでと何か変わったってェ人はいるかネ?」
ヨシズミの問いに3人は互いに顔を見合わせた。
「今のところ変化らしい変化はないね。君はどうだ、マルチェル?」
「常時発動型ギフトは変化に気づきにくいのかもしれません。少しだけイドのビジョンが鮮明になったような気がしますが……」
「私もマルチェルに同感だ。魔道具ネットの話を聞いたからだろうか。魔灯具のイドがより鮮明に輝いて見える気がする」
ドイルの眼には魔灯具が薄皮のような紫色のヴェールをまとっているように見えた。終焉の紫たる陰気は光属性の魔力であった。
「どうやら旦那サンとマルチェルさんには『魔力視』が目覚めているようだッペ。元々『観想』系のギフト保持者だったからナ。ドイルさんにまだ魔力が観えねェのは意識の問題かノ」
ヨシズミの意見では魔力視が発現している以上、太陰鏡の照射は既に十分だろうとのことであった。後は魔視脳が体に馴染み、世界を把握する瞬間を待てばよいと。
「実際の魔力行使を観ることが一番のきっかけになンだッペ。手っ取り早ェのは手近な魔道具が働くのを観ることだナ」
「たとえば、その魔灯具というわけか」
「そういうこッタ。光属性の魔力が練られて因果を改変し、『光』という現象を生み出す過程を観察したらいかッペ」
ネルソンたちは「第三の眼」を獲得した。今度はその眼の使い方を学ばねばならない。
「魔力の錬成から魔術発動まで認識できるようになったら、今度は自分でやってみる番ダ。ステファノの『誦文法』ッてのはイイ工夫かもしンねェナ」
「声に出し、歌のように節をつけて唱えるのでしたな」
「言葉そのものは何でもいンダ。魔力を錬成するイメージとしっかり結びつけばナ」
魔法を知り尽くしたヨシズミの指導は要領を得て初学者に分かりやすかった。
「ふむ。ならばわたしは尊師より頂いた教えの一句を唱えましょう」
「修道院時代の教えかネ?」
「色即是空、空即是色」
マルチェルは一語一語長く尾を引くように伸ばし、朗々と詠唱した。
「へぇ。ステファノの『諸行無常』に通ずる言葉だノ」
「現実界とイデア界の関係を表わしているようにも思えます」
「それがイメージできンなら、魔力行使の助けになんだッペ」
いかにも修道院出身のマルチェルらしい成句であった。
「私も決めたよ」
「旦那様は何と?」
「コギト・エルゴ・スム」
ネルソンの言葉は短く、歌のような節は無かった。しかし、不思議な力強さに満ちていた。
「ふふふ。観念論とは随分と堅苦しい成句を持ってきたものだね」
「茶化すな、ドイル。それほど御大層な意味ではない。ここから先、私がよって立つものは私の意志以外にない。その思いを言葉にしただけだ」
「2本の足があれば立つことはできるさ。そんなものに理由をつけたがるのが堅苦しいと言っている」
「まあいい。そういうお前は何と唱えるつもりだ?」
ネルソンとやり合ったその後で、ドイルは昂然と顎を持ち上げた。
「天上天下唯我独尊!」
「やれやれ……」
「この男は……ぶれませんな」
ドイルの咆哮を聞いて、ネルソンとマルチェルはあきれ顔を隠せなかった。
「わははは。宇宙を眼下に跪かせようというのだ。これくらいの気迫がないとね」
「それで集中できるッてンなら、それでもイかッペ」
ヨシズミはドイルの不遜な物言いを相手にせず、話をまとめた。
「魔力錬成ができるようになれば、後は因果を呼び出すだけダ。……光よ、あれ!」
宣言と共にヨシズミの指先に光が灯った。灯の術。
「宣言の言葉も、術式をイメージできればそれでイイ。慣れて来れば省略もできッペ」
言いながらヨシズミは光の玉を消し、入れ替わりに小さな炎を指先に灯した。
「稽古するには灯の術がイかッペ。失敗しても害がねェかンナ」
「やれやれ。この僕が魔術の稽古をすることになるとはね」
「文句を言うな、ドイル。お前のような者でも魔術行使可能になるという事実が、メシヤ流の宣伝になるのです」
「ふふふ。そういうことだな。なあに、我々とて例外ではないさ。これだけ年を取ってから魔力を発現するなど、普通はあり得んことだからな」
なんだかんだとやり合いながら、三者三様のユニークな魔術師たちが今まさに誕生しようとしていた。
◆◆◆
朝食後自室に戻ったヨシズミは、一人瞑想を始めた。
「百花繚乱千変万華」
野原一面に咲き乱れる花々を脳裏に描きながら、魔視脳を解き放つ。
花弁が風に散るように、ヨシズミの魔核は小さな欠片となって舞い踊る。イメージの中、吹き渡る風に乗り館の中に拡散していった。
(旦那サンの成句は筋がイイ。「我思う、故に我あり」。意志あるところにイドンはある)
そしてそれは意志の強さによって震えていた。
「守れ」
その強い意志がイドンを震わせ、ID波となって周囲を覆っている。
(2つのコア。これが護身具か)
ステファノの魔道具作りを繰り返し見続けたヨシズミの眼に、護身具の放つID波が紫の光となってまばゆく映る。
(これだけの強さで魔核を残せるとは……。魔道具師としてステファノは一流ダ)
ヨシズミは己のイドから魔核を生み出し、護身具の魔核にそっと触れさせた。
(我ヨシズミの名においてここに誓う。虹の王と共にプリシラを守ると)
宣言を受けてナーガは身を震わせた。魔核が形を変え七頭の大蛇となる。
首の1つがちろりと長い舌を伸ばしてヨシズミを舐めた。
全身を貫く戦慄と共に、細胞の1つひとつに光を照らされる感覚が走った。
舌を戻し、首を畳んだナーガは満足気にとぐろを巻いた。
(認めよう、ヨシズミ。我と共にあれ!)
虹の王は紫の光となった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第401話 あれが分身だと? そんなわけねェベ!」
ヨシズミは全身から汗を滴らせていた。
(あれは何もんダ?)
七頭の蛇神ナーガ。その「形」を取ったアバターのはずだった。
化身とはすなわちステファノの分身であり、あくまでも形を備えた「イメージ」である。
(それにしては……生々しすぎッペ)
細長い舌でなめられた時、生臭い息をヨシズミは感じた。全身を貫く戦慄の中、彼は確信した。
もし信を得られなければ、その瞬間に頭から食われると。
……
◆お楽しみに。
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