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第4章 魔術学園奮闘編
第392話 魔術的現象にイメージが重要な役割を果たすことは既知の事実だ。
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夜となって、今日も5人が食卓を囲んだ。話題はそれぞれその日の進捗についてであった。
「僕から報告しよう。『並列処理』の馴染み具合は順調だ。オーバーヒートもない。ちょっと頭が熱くなってくるが許容範囲だ」
「冷却機能付きの帽子でも作りましょうか?」
鉢巻でも事足りるが、人の目を考慮すると帽子の方が目立たないであろう。ドイルはステファノの申し出に甘えることにした。
「悪いが頼むよ。手持ちの帽子があるので、それに冷却魔術を付与してくれたまえ」
「わかりました。後で帽子を受け取りに伺います」
「それで魔視脳が完全覚醒する兆しはあるのか?」
「それはまだだ。だが、イメージはできたよ」
ネルソンの問いに対して、ドイルは進化後のギフトについて展望を語った。
「ほう。魔術的現象にイメージが重要な役割を果たすことは既知の事実だ。どんなイメージを得たんだね?」
「『指揮者』さ。並列処理も、脳のリソースを有効利用することも大きな意味があるが、進化の中核は並列処理を指揮する管理者の存在だ」
「その指揮者とやらに問題処理を任せれば、お前自身は別のことをしていても答えが得られるというわけだな」
「そうなるね」
通常制御できない脳の役割分担を指揮する存在。それはやはり「無意識」が作り出す能力のビジョンなのであろう。
「魔力制御の方はどうですか? 変化はありましたか?」
「今のところは反応なしだ。瞑想というのをやってみたのだがね」
「魔視脳の開放が不完全なせいでしょうか? 発現の仕方や所要時間に個人差があるのかもしれませんね」
魔術が発現したかどうかを尋ねたステファノだったが、まだそれには至っていなかった。
「ギフト保持者の場合、ギフトの限界突破が優先されるのかもしれんな」
「流れやすい方向に水が流れるようなものですか」
ネルソンの推測にマルチェルが頷いた。
「マルチェルはどうだ。何か変化が現れたかね?」
「ステファノと組み手を繰り返し、新たな能力『未来視』を使ってみました。『邯鄲の夢』の時間延長とは違い、未来視自体は常時発動が可能です」
「ということは通常の時間軸に未来の可能性がぼやけて映るということだな?」
邯鄲の夢の引き延ばされた時間軸、その中でも未来視は可能であるが、通常の時間軸でも未来は観える。
「確実な未来ではなく、可能性がぼやけて見えると言っていたが?」
「面白いことがわかりました。意志を伴う場合ぶれは小さくなり、意志のない現象の場合にぶれが大きくなります」
「つまり、意志が未来を決定するということですか?」
「それが歴史の一面ではないかと」
ステファノとの立ち合いでは、ステファノの動きに伴う未来像はほぼ確実に現実となった。
しかし、未来が偶然にゆだねられると未来視の的中精度が揺らぐ。
「興味深い現象だね。達成者の願望達成能力との関係が想起される」
「意志が未来に影響する。言い方を変えれば、望む未来を引き寄せるということか」
「願望達成能力には当然個人差があるだろう。意志を現実に変える力の強い者が達成者となるわけだ」
マルチェルの報告内容にドイルは法則性を見出そうとしていた。この世界の根幹にかかわる法則――。
「一定の条件下において、意志は因果を規制する」
ドイルは世界を貫く法則をそう表現した。後に「特殊有意性理論」と呼ばれる法則がここに誕生した。
「魔術的現象の全ては、意志による因果規制の一形態として説明可能である」
「魔術とは意志の具現化だということか?」
「そう受け取ってもらっても構わない。不正確な表現だが、素人の理解としてはそんなものだろう」
ドイルの言葉はネルソンの質問を肯定する内容であったが、なぜか強い否定を食らったようにネルソンには伝わった。
「先生、そうすると人間の意志はイデア界に干渉ができるということになりますか?」
「うん。ステファノの方が生徒としては優秀だね。君の推論は正しい。今のところ、あくまでも仮説だがね」
「別に悔しくはないが、イデア界に干渉するには何か『媒体』が必要ではないかね?」
悔しくないと言いながら、ネルソンは一矢報いようとしているように見えた。
「ほう? ネルソン君も頑張るね。よろしい。それもまた仮説として許容できる」
「媒体とはどんなものでしょう?」
「目に見えなくともそれは実体として存在する。僕は仮にそれを『意子』と呼ぼう」
「意志が物質化するのですか?」
ステファノが目を丸くして尋ねた。
「この世界における物質と同一視すべきでない。イデア界に干渉するエネルギー素のようなものだからね。同時にこの世界では『疑似物質』として振舞うことがある」
「イドの物質化……」
「その通り! またステファノが1ポイントリードしたぞ。『イドの鎧』や『蛇尾』などの現象は意子の疑似物質化形態と考えられる」
ドイルは我が意を得たりとまくしたてた。
「意子は現実界とイデア界の両方に存在できるということだな?」
「ネルソン君、残念! それでは極めて不正確だ。意子は現実界とイデア界の両方に、同時に存在すると言うべきだね」
「2つの世界が重なった点に存在するということですか?」
「ステファノ、その通りだ。ネルソン、君はアカデミーに入り直した方が良いのじゃないか? 僕の講義を聞くべきだと思うぞ」
2つの世界が同じ点を共有する。それは達成者の能力を語る時に示した仮説であった。
「意子は2つの世界に共存しながら、現実界では疑似物質として振舞い、イデア界では非物質として挙動する。それが『一般有意性理論』の中核である!」
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第393話 『可もなく不可もなし』ですか、旦那様?」
「いかにもドイルだな。お前は化身をそんなことのために使用していたのだな」
「そんなことだと? 君は無知蒙昧の徒かね、ネルソン? 世界を統べる法則を捕まえて、そんなことだと?」
「わかった、わかった。一般有意性理論とやらいうご高説は、またの機会に伺おうじゃないか。できればその利用方法も添えてな?」
ドイルはなおも「利用法など枝葉に過ぎない」などとぶつくさ言っていたが、ネルソンが代わって自分の身に起きたことを報告し始めた。
「私はアカデミー卒業以来の業績を、改めて『テミスの秤』で評価してみた。『誰もが望みを口にすることができる世界の実現』という目標を片方の秤に載せてな」
……
◆お楽しみに。
「僕から報告しよう。『並列処理』の馴染み具合は順調だ。オーバーヒートもない。ちょっと頭が熱くなってくるが許容範囲だ」
「冷却機能付きの帽子でも作りましょうか?」
鉢巻でも事足りるが、人の目を考慮すると帽子の方が目立たないであろう。ドイルはステファノの申し出に甘えることにした。
「悪いが頼むよ。手持ちの帽子があるので、それに冷却魔術を付与してくれたまえ」
「わかりました。後で帽子を受け取りに伺います」
「それで魔視脳が完全覚醒する兆しはあるのか?」
「それはまだだ。だが、イメージはできたよ」
ネルソンの問いに対して、ドイルは進化後のギフトについて展望を語った。
「ほう。魔術的現象にイメージが重要な役割を果たすことは既知の事実だ。どんなイメージを得たんだね?」
「『指揮者』さ。並列処理も、脳のリソースを有効利用することも大きな意味があるが、進化の中核は並列処理を指揮する管理者の存在だ」
「その指揮者とやらに問題処理を任せれば、お前自身は別のことをしていても答えが得られるというわけだな」
「そうなるね」
通常制御できない脳の役割分担を指揮する存在。それはやはり「無意識」が作り出す能力のビジョンなのであろう。
「魔力制御の方はどうですか? 変化はありましたか?」
「今のところは反応なしだ。瞑想というのをやってみたのだがね」
「魔視脳の開放が不完全なせいでしょうか? 発現の仕方や所要時間に個人差があるのかもしれませんね」
魔術が発現したかどうかを尋ねたステファノだったが、まだそれには至っていなかった。
「ギフト保持者の場合、ギフトの限界突破が優先されるのかもしれんな」
「流れやすい方向に水が流れるようなものですか」
ネルソンの推測にマルチェルが頷いた。
「マルチェルはどうだ。何か変化が現れたかね?」
「ステファノと組み手を繰り返し、新たな能力『未来視』を使ってみました。『邯鄲の夢』の時間延長とは違い、未来視自体は常時発動が可能です」
「ということは通常の時間軸に未来の可能性がぼやけて映るということだな?」
邯鄲の夢の引き延ばされた時間軸、その中でも未来視は可能であるが、通常の時間軸でも未来は観える。
「確実な未来ではなく、可能性がぼやけて見えると言っていたが?」
「面白いことがわかりました。意志を伴う場合ぶれは小さくなり、意志のない現象の場合にぶれが大きくなります」
「つまり、意志が未来を決定するということですか?」
「それが歴史の一面ではないかと」
ステファノとの立ち合いでは、ステファノの動きに伴う未来像はほぼ確実に現実となった。
しかし、未来が偶然にゆだねられると未来視の的中精度が揺らぐ。
「興味深い現象だね。達成者の願望達成能力との関係が想起される」
「意志が未来に影響する。言い方を変えれば、望む未来を引き寄せるということか」
「願望達成能力には当然個人差があるだろう。意志を現実に変える力の強い者が達成者となるわけだ」
マルチェルの報告内容にドイルは法則性を見出そうとしていた。この世界の根幹にかかわる法則――。
「一定の条件下において、意志は因果を規制する」
ドイルは世界を貫く法則をそう表現した。後に「特殊有意性理論」と呼ばれる法則がここに誕生した。
「魔術的現象の全ては、意志による因果規制の一形態として説明可能である」
「魔術とは意志の具現化だということか?」
「そう受け取ってもらっても構わない。不正確な表現だが、素人の理解としてはそんなものだろう」
ドイルの言葉はネルソンの質問を肯定する内容であったが、なぜか強い否定を食らったようにネルソンには伝わった。
「先生、そうすると人間の意志はイデア界に干渉ができるということになりますか?」
「うん。ステファノの方が生徒としては優秀だね。君の推論は正しい。今のところ、あくまでも仮説だがね」
「別に悔しくはないが、イデア界に干渉するには何か『媒体』が必要ではないかね?」
悔しくないと言いながら、ネルソンは一矢報いようとしているように見えた。
「ほう? ネルソン君も頑張るね。よろしい。それもまた仮説として許容できる」
「媒体とはどんなものでしょう?」
「目に見えなくともそれは実体として存在する。僕は仮にそれを『意子』と呼ぼう」
「意志が物質化するのですか?」
ステファノが目を丸くして尋ねた。
「この世界における物質と同一視すべきでない。イデア界に干渉するエネルギー素のようなものだからね。同時にこの世界では『疑似物質』として振舞うことがある」
「イドの物質化……」
「その通り! またステファノが1ポイントリードしたぞ。『イドの鎧』や『蛇尾』などの現象は意子の疑似物質化形態と考えられる」
ドイルは我が意を得たりとまくしたてた。
「意子は現実界とイデア界の両方に存在できるということだな?」
「ネルソン君、残念! それでは極めて不正確だ。意子は現実界とイデア界の両方に、同時に存在すると言うべきだね」
「2つの世界が重なった点に存在するということですか?」
「ステファノ、その通りだ。ネルソン、君はアカデミーに入り直した方が良いのじゃないか? 僕の講義を聞くべきだと思うぞ」
2つの世界が同じ点を共有する。それは達成者の能力を語る時に示した仮説であった。
「意子は2つの世界に共存しながら、現実界では疑似物質として振舞い、イデア界では非物質として挙動する。それが『一般有意性理論』の中核である!」
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第393話 『可もなく不可もなし』ですか、旦那様?」
「いかにもドイルだな。お前は化身をそんなことのために使用していたのだな」
「そんなことだと? 君は無知蒙昧の徒かね、ネルソン? 世界を統べる法則を捕まえて、そんなことだと?」
「わかった、わかった。一般有意性理論とやらいうご高説は、またの機会に伺おうじゃないか。できればその利用方法も添えてな?」
ドイルはなおも「利用法など枝葉に過ぎない」などとぶつくさ言っていたが、ネルソンが代わって自分の身に起きたことを報告し始めた。
「私はアカデミー卒業以来の業績を、改めて『テミスの秤』で評価してみた。『誰もが望みを口にすることができる世界の実現』という目標を片方の秤に載せてな」
……
◆お楽しみに。
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