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第4章 魔術学園奮闘編
第368話 好き好んでそう思ってるわけじゃねェよ?
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「3つめの可能性は、ぐっと確率が下がる。宇宙からの知性体がこの世界に住みついているという考えだ」
「宇宙を移動できる知性体が、こんな世界に留まる意味がわからんね」
「そうだッペナ。ありそうもないが、一応可能なシナリオではある」
ヨシズミは話を続けた。
「4つめは、『神そのもの』または『神に準ずる』超自然知性体である可能性だ」
「自然を超越しているという定義自体が、僕の理論体系と反発するね。神が存在するなら『自然』の一部であると僕は考える主義だ」
「好き好んでそう思ってるわけじゃねェよ? 可能性の話だ。長寿命と超常能力の説明がつきやすいんでね」
そう言ってヨシズミは息を継いだ。
「5つめ。異次元の存在である可能性だ。この場合は『時間軸』を共有しない。ここでの600年がそいつにとっては6年に当たるような場合のことを言っている」
「本能的に気に入らないな。ガラス箱に入れた蟻の巣を観察している奴みたいなものか?」
「そのイメージで良い。そいつにとってすべては顕微鏡の中の出来事というわけだ。この世界は実験か、ゲームであるという可能性だ」
ネルソンがピクリと反応した。
「世界を丸ごと1つ作り上げ、殺し合いをさせておいて『遊戯』かね?」
「オレのいた場所では『仮想現実』が『現実』と見分けがつかないところまで進化していた。世界を作ることも不可能ではないだろう」
ヨシズミの語る「元の世界」が異質すぎで、さしものドイルでもついて行くのがやっとだった。
「君の世界は余程に余裕があったと見える。現実だけで飽き足らず、わざわざ仮想の世界を作り出すとは」
「そうだナ。ゲームを職業にしている人間がいたくらいだからナ」
「いや、それでは遊戯にならないだろう? おかしなことをするものだ」
「この世界にいンのか知らねェけど……『剣闘士』みたいなもんだッペ」
要するに戦うことを生業にしている人間だと、ヨシズミは説明した。
「オレが思いつく可能性はざっくり言うとそんなところだッペ」
「どれも突拍子もない仮説ではあるが、その中では2番目の人工知性というケースが一番無難であろうか?」
「今まで『科学的なアーティファクト』というものは見つかったことがない。人工知性があるとすれば魔術的に作られたものだろうな」
ネルソンの評価にドイルが意見を加えた。それを聞いてステファノの胸に疑問がわいてきた。
「『聖笏』とか『神器』というのは、魔術的なアーティファクトなんでしょうか?」
「古臭い物を持ち出したね。ネルソンと僕は聖笏を見たことがあるが、ギフトを授けられるまさにその時に見ただけだからねえ。魔術的な面は評価できなかったよ」
「ああ。外見しかわからなかった。黒い、太めの短杖のようで、先端が銀色に光っていたな。覚えているのはそれだけだ」
法王の前に跪き、目をつぶらされたことは覚えている。後は急に明るい光を感じたことくらいしか覚えていないと、ドイルとネルソンは口をそろえた。
「見た目の様子では魔視鏡とは違うみてェだナ」
「そもそも魔視鏡というのはどんな形の物かね?」
「すっぽり頭にかぶる帽子みてぇなもんだッペ」
「そりゃあ全然違うな。少なくとも外観はまったくの別物だ」
神器に関しては王国草創期に聖教会から王室が取り上げ、秘匿してしまった。どのような外見なのかさえ伝わっていない。
「叙爵式に使われているんじゃないんですか?」
図書館で調査した記憶からステファノが質問した。
「王国の草創期には使われていたそうだ。今は新しい世襲貴族を任じていないのだ。戦功を挙げてもせいぜい一代限りの名誉男爵に任じられる程度だな」
「それでは神器は使われていないんですね」
「文字通り秘蔵されているということになるな」
ステファノは神器に関する自分の仮説を披露した。
「見かけによらず大胆な仮説を立てたものだ。血統因子を操作する魔道具とはね」
ドイルが楽しそうにコメントする。
「オレの元いた世界ではそういうのを『遺伝子操作』と呼んでいたッペ」
「名前があるということは、それをやっていたということだな?」
ヨシズミの注釈を聞くと、ドイルは敏感に反応した。
「これまた神を恐れぬ所業じゃないかね? 科学とはそうでなければいけない」
「先生……」
ステファノが想像する以上に、ドイルは黒い闇を心に飼っているようだった。
「ステファノよ、『遺伝子操作』は危険だ。決して真似しようなどと思うなよ?」
珍しくヨシズミが真顔で忠告した。
「そもそも生まれて来る子や孫に特定の性質を与えようという行為だからな。既に存在する人間が変わるわけではない」
「それは……人間に使うわけにはいきませんね」
生まれてくる子供たちを危険な目に会わせるわけにはいかない。
「病気はどうでしょう? 流行り病の病魔退散祈願に神器を使った形跡がありますが」
「なるほど。伝染病を引き起こす細菌やウイルスと呼ばれる微生物は短い期間に世代交代して、感染を広げていく。その遺伝情報を書き換えれば、無害化させたり死滅させることが可能だ」
「何と。病気そのものを変化させるだと? 医学とは途方もないレベルまで進化するのだな」
ヨシズミの言葉はネルソンにも衝撃を与えた。その道は目に見えぬ彼方まで果てしなく続いていた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第369話 まだまだ人は神になれぬということだな。」
「わかっていると思うが、病気に対して遺伝子操作を試みることも危険だ。一歩間違えば人類を絶滅させる病気を作り出してしまう可能性がある」
「はい。何も知らない俺が手を出して良いことではありませんね」
「おめェだけでねェ。この世界の誰であってもダ」
少なくとも600年の研究を重ねるまでは、遺伝子操作は禁忌とするべきだとヨシズミは言った。
「それが理由かもしれませんな」
「何だね、マルチェル?」
「王家が神器を秘匿した理由です。正しい知識を持たないものが遺伝子操作に手を出さぬよう、封印したのかもしれません」
……
◆お楽しみに。
「宇宙を移動できる知性体が、こんな世界に留まる意味がわからんね」
「そうだッペナ。ありそうもないが、一応可能なシナリオではある」
ヨシズミは話を続けた。
「4つめは、『神そのもの』または『神に準ずる』超自然知性体である可能性だ」
「自然を超越しているという定義自体が、僕の理論体系と反発するね。神が存在するなら『自然』の一部であると僕は考える主義だ」
「好き好んでそう思ってるわけじゃねェよ? 可能性の話だ。長寿命と超常能力の説明がつきやすいんでね」
そう言ってヨシズミは息を継いだ。
「5つめ。異次元の存在である可能性だ。この場合は『時間軸』を共有しない。ここでの600年がそいつにとっては6年に当たるような場合のことを言っている」
「本能的に気に入らないな。ガラス箱に入れた蟻の巣を観察している奴みたいなものか?」
「そのイメージで良い。そいつにとってすべては顕微鏡の中の出来事というわけだ。この世界は実験か、ゲームであるという可能性だ」
ネルソンがピクリと反応した。
「世界を丸ごと1つ作り上げ、殺し合いをさせておいて『遊戯』かね?」
「オレのいた場所では『仮想現実』が『現実』と見分けがつかないところまで進化していた。世界を作ることも不可能ではないだろう」
ヨシズミの語る「元の世界」が異質すぎで、さしものドイルでもついて行くのがやっとだった。
「君の世界は余程に余裕があったと見える。現実だけで飽き足らず、わざわざ仮想の世界を作り出すとは」
「そうだナ。ゲームを職業にしている人間がいたくらいだからナ」
「いや、それでは遊戯にならないだろう? おかしなことをするものだ」
「この世界にいンのか知らねェけど……『剣闘士』みたいなもんだッペ」
要するに戦うことを生業にしている人間だと、ヨシズミは説明した。
「オレが思いつく可能性はざっくり言うとそんなところだッペ」
「どれも突拍子もない仮説ではあるが、その中では2番目の人工知性というケースが一番無難であろうか?」
「今まで『科学的なアーティファクト』というものは見つかったことがない。人工知性があるとすれば魔術的に作られたものだろうな」
ネルソンの評価にドイルが意見を加えた。それを聞いてステファノの胸に疑問がわいてきた。
「『聖笏』とか『神器』というのは、魔術的なアーティファクトなんでしょうか?」
「古臭い物を持ち出したね。ネルソンと僕は聖笏を見たことがあるが、ギフトを授けられるまさにその時に見ただけだからねえ。魔術的な面は評価できなかったよ」
「ああ。外見しかわからなかった。黒い、太めの短杖のようで、先端が銀色に光っていたな。覚えているのはそれだけだ」
法王の前に跪き、目をつぶらされたことは覚えている。後は急に明るい光を感じたことくらいしか覚えていないと、ドイルとネルソンは口をそろえた。
「見た目の様子では魔視鏡とは違うみてェだナ」
「そもそも魔視鏡というのはどんな形の物かね?」
「すっぽり頭にかぶる帽子みてぇなもんだッペ」
「そりゃあ全然違うな。少なくとも外観はまったくの別物だ」
神器に関しては王国草創期に聖教会から王室が取り上げ、秘匿してしまった。どのような外見なのかさえ伝わっていない。
「叙爵式に使われているんじゃないんですか?」
図書館で調査した記憶からステファノが質問した。
「王国の草創期には使われていたそうだ。今は新しい世襲貴族を任じていないのだ。戦功を挙げてもせいぜい一代限りの名誉男爵に任じられる程度だな」
「それでは神器は使われていないんですね」
「文字通り秘蔵されているということになるな」
ステファノは神器に関する自分の仮説を披露した。
「見かけによらず大胆な仮説を立てたものだ。血統因子を操作する魔道具とはね」
ドイルが楽しそうにコメントする。
「オレの元いた世界ではそういうのを『遺伝子操作』と呼んでいたッペ」
「名前があるということは、それをやっていたということだな?」
ヨシズミの注釈を聞くと、ドイルは敏感に反応した。
「これまた神を恐れぬ所業じゃないかね? 科学とはそうでなければいけない」
「先生……」
ステファノが想像する以上に、ドイルは黒い闇を心に飼っているようだった。
「ステファノよ、『遺伝子操作』は危険だ。決して真似しようなどと思うなよ?」
珍しくヨシズミが真顔で忠告した。
「そもそも生まれて来る子や孫に特定の性質を与えようという行為だからな。既に存在する人間が変わるわけではない」
「それは……人間に使うわけにはいきませんね」
生まれてくる子供たちを危険な目に会わせるわけにはいかない。
「病気はどうでしょう? 流行り病の病魔退散祈願に神器を使った形跡がありますが」
「なるほど。伝染病を引き起こす細菌やウイルスと呼ばれる微生物は短い期間に世代交代して、感染を広げていく。その遺伝情報を書き換えれば、無害化させたり死滅させることが可能だ」
「何と。病気そのものを変化させるだと? 医学とは途方もないレベルまで進化するのだな」
ヨシズミの言葉はネルソンにも衝撃を与えた。その道は目に見えぬ彼方まで果てしなく続いていた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第369話 まだまだ人は神になれぬということだな。」
「わかっていると思うが、病気に対して遺伝子操作を試みることも危険だ。一歩間違えば人類を絶滅させる病気を作り出してしまう可能性がある」
「はい。何も知らない俺が手を出して良いことではありませんね」
「おめェだけでねェ。この世界の誰であってもダ」
少なくとも600年の研究を重ねるまでは、遺伝子操作は禁忌とするべきだとヨシズミは言った。
「それが理由かもしれませんな」
「何だね、マルチェル?」
「王家が神器を秘匿した理由です。正しい知識を持たないものが遺伝子操作に手を出さぬよう、封印したのかもしれません」
……
◆お楽しみに。
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