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第4章 魔術学園奮闘編
第340話 内務卿ドルーリオ伯爵。
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ネルソンは内務卿の執務室にいた。
ギルモアの威光を借りて面会の約束までは取りつけたものの、応接室などでは会ってもらえない。内務卿ドルーリオの執務室に立たされている。
「この数字に間違いはないのだな?」
「獅子の紋にかけて嘘偽りございません、閣下」
平民であるネルソンの言葉など、内務卿ドルーリオ伯爵にとって信を置くに値しない。
本来であればだ。
だが、ネルソンはただの平民ではない。その気になりさえすれば貴族の身分を取り返すことなど容易いのだ。ネルソンがそう望めば、ギルモア家がそうさせる。
元々、ネルソンは罪を問われたわけではない。自ら選んで貴族籍を返上したのだ。
叙爵する功績など20年以上にわたる王立軍医学顧問としての働きで、十分に立てている。
平民でいる方が都合が良いからそうしているだけなのだ。
(扱いにくい男だ)
ドルーリオは口ひげを指先で撫でながら、内心で思った。
(この男には出世欲も、金銭欲もない。欲のない人間ほど扱いにくいものはない)
欲のある人間は良い。こちらが相手の欲を満たし続けてやる限り、こちらの言うことを聞いてくれる。
大切なのは欲の中身を見積もる目と、適度に欲を満たしてやる餌の与え方であった。
餌を間違えたり、与え方が足りなければ人は離れる。餌をやりすぎれば満足して動かなくなる。
(何のことはない。人間とはひねくれた魚のようなものだ。わたしは汚れた沼で鯰を狙う釣り師ではないか)
時には釣り人を釣り上げようと、餌をちらつかせてくる奴もいる。女、金、宝石、芸術品。
餌の種類は代わり映えしない。結局は金で買えるものであった。
(わたしはそれほど安っぽい魚に見えるのか? つまらん連中だ)
芸術には金銭を超えた価値を認めるにやぶさかではない。逆に自分を釣ろうとする連中は、芸術の価値などわかっていない。
(自分が振りまいている餌の価値を知らん連中に、このわたしが釣られてやるわけにはいかんだろう)
ドルーリオ卿の懐は豊かであった。領地の地味が濃く、作物が豊かに育つ。
気候の良い風土で、他領に比べて病気が少なく、人心も穏やかであった。野盗の類も多くはない。
(治安の面ではギルモア侯爵領にかなうまいが、それ以外の他領には負けぬ)
自領に憂いのないドルーリオ卿だからこそ、国を憂う内務卿を務めることができるのだ。王国全体の安寧のために身も心も捧げることができるのだ。
(しかし、この数字は……凄まじい)
「そなたが作り出した抗菌剤を自由化すれば、これだけの益があると申すのだな?」
20年間で税収が5割増加する。ネルソンの上申書にはそう記されていた。
「間違いございません」
ネルソンの視線は揺るがない。
部屋の入り口付近に立たされたままだが、重厚な執務机越しにドルーリオ卿を見返す目には鉄の意志が込められていた。
「そなたを疑っているわけではない。数字は当省の職員にて検証させてある」
上申書は事前に受け取っている。当然内容について虚偽や錯誤がないことを何重にもチェックさせた。
その上での疑問であった。
「これほどの効果が見込めるものを、なぜ今まで軍部に独占させていたのか?」
「過去の話でございます。今は前を向き、これからの最善手を考慮すべき時であると愚考いたします」
ネルソンは過去について語ることを避けた。
語れば、その判断は間違っていたと指さすことになる。
(ご判断は陛下のものだ……)
内実はどうあれ、形において国政の執行はすべて国王陛下の決裁によってなされて来た。過去の判断を否定するということは、国王の判断を否定することに等しい。
(糞! せめて5年前に私の知るところとなっていれば……。いや、5年前は戦の最中であった)
戦時には軍部の声が大きくなり、内務は後回しとなる。国が滅んでしまっては、内務を充実したところで意味がない。そう言われては引き下がらざるを得ないのだ。
「今ならば軍部が機密を手放すと見ているのだな?」
「はい。停戦が続く『今』であれば」
ドルーリオ卿とネルソンは互いに目をそらさず、見つめ合った。
「ふむ。内政を預かる立場としては、国民の保健に資することが明らかな抗菌剤をもちろん公開したい。だが――」
ドルーリオはそこで言葉を切って、呼吸を継いだ。
「今この時に軍部と事を構えたくはないのだ。軟弱者と蔑まれようとな」
「他国の侵略に口実を与えぬため、でございますね?」
「左様」
軍務と内務が揉めているとなれば、国家行政が弱体化する。少なくとも敵国はそう見る。
「グリタニアはそれを侵略の好機と捉えるかもしれぬ」
それがドルーリオをためらわせる懸念であった。
「軍に迷惑はかけません」
「確かに製法を公開したところで、今まで通り軍は抗菌剤を使用できる。しかし、製法がグリタニアに知れてしまえば……」
今までスノーデン王国軍戦力維持の決め手であった抗菌剤を、昨日までの敵グリタニアも作れるようになる。それは軍部にとって腹立たしいことに決まっていた。
「私どもの助けなしには、1年や2年で抗菌剤の量産はできません。その間にわが軍の戦力を強化すればよいことでございます」
「どうやって?」
老獪なドルーリオは自分から手札を切ることをしない。まず、ネルソンに手の内をさらけ出させようとした。
その意図はネルソンに筒抜けであった。
(腹の探り合いなど、古臭いことだ。読まれようと見透かされようと負けようがない手を、切り札と言う)
ネルソンは動じなかった。
「閣下はこの度の王立アカデミー研究報告会の様子をお聞き及びになられましたか?」
(東国のテーブルゲームではこういう一手を何と呼ぶのだったかな。あれは、「詰めろ」か? ふふふ)
この場の形勢を握っているのは、ドアの前に立たされたネルソンであった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第341話 良いだろう。貴族のやり方でお相手しよう。」
「アカデミーの研究報告会だと? さて、学園の行事に目を配るほど暇ではないのでな」
あくまでも手の内を隠すドルーリオであったが、もちろん内務省からも視察の役人を送り込んでいた。
ギルモアの家人だという変わり種のことは報告が上がっている。
「新しい抗菌剤でも発見されたかね?」
(たぬきめ。一向に話が進まないではないか。良いだろう。貴族のやり方でお相手しよう)
「我が本家であるギルモア侯爵家の家人が、アカデミーに今年入学いたしまして。その者が研究報告会に参加しておりました」
「ほう? わたしが知るべき発表でもしたのかな?」
「はい。個人で10件、チームで3件の報告をいたしました」
何食わぬ顔でネルソンは餌をまいた。
……
◆お楽しみに。
ギルモアの威光を借りて面会の約束までは取りつけたものの、応接室などでは会ってもらえない。内務卿ドルーリオの執務室に立たされている。
「この数字に間違いはないのだな?」
「獅子の紋にかけて嘘偽りございません、閣下」
平民であるネルソンの言葉など、内務卿ドルーリオ伯爵にとって信を置くに値しない。
本来であればだ。
だが、ネルソンはただの平民ではない。その気になりさえすれば貴族の身分を取り返すことなど容易いのだ。ネルソンがそう望めば、ギルモア家がそうさせる。
元々、ネルソンは罪を問われたわけではない。自ら選んで貴族籍を返上したのだ。
叙爵する功績など20年以上にわたる王立軍医学顧問としての働きで、十分に立てている。
平民でいる方が都合が良いからそうしているだけなのだ。
(扱いにくい男だ)
ドルーリオは口ひげを指先で撫でながら、内心で思った。
(この男には出世欲も、金銭欲もない。欲のない人間ほど扱いにくいものはない)
欲のある人間は良い。こちらが相手の欲を満たし続けてやる限り、こちらの言うことを聞いてくれる。
大切なのは欲の中身を見積もる目と、適度に欲を満たしてやる餌の与え方であった。
餌を間違えたり、与え方が足りなければ人は離れる。餌をやりすぎれば満足して動かなくなる。
(何のことはない。人間とはひねくれた魚のようなものだ。わたしは汚れた沼で鯰を狙う釣り師ではないか)
時には釣り人を釣り上げようと、餌をちらつかせてくる奴もいる。女、金、宝石、芸術品。
餌の種類は代わり映えしない。結局は金で買えるものであった。
(わたしはそれほど安っぽい魚に見えるのか? つまらん連中だ)
芸術には金銭を超えた価値を認めるにやぶさかではない。逆に自分を釣ろうとする連中は、芸術の価値などわかっていない。
(自分が振りまいている餌の価値を知らん連中に、このわたしが釣られてやるわけにはいかんだろう)
ドルーリオ卿の懐は豊かであった。領地の地味が濃く、作物が豊かに育つ。
気候の良い風土で、他領に比べて病気が少なく、人心も穏やかであった。野盗の類も多くはない。
(治安の面ではギルモア侯爵領にかなうまいが、それ以外の他領には負けぬ)
自領に憂いのないドルーリオ卿だからこそ、国を憂う内務卿を務めることができるのだ。王国全体の安寧のために身も心も捧げることができるのだ。
(しかし、この数字は……凄まじい)
「そなたが作り出した抗菌剤を自由化すれば、これだけの益があると申すのだな?」
20年間で税収が5割増加する。ネルソンの上申書にはそう記されていた。
「間違いございません」
ネルソンの視線は揺るがない。
部屋の入り口付近に立たされたままだが、重厚な執務机越しにドルーリオ卿を見返す目には鉄の意志が込められていた。
「そなたを疑っているわけではない。数字は当省の職員にて検証させてある」
上申書は事前に受け取っている。当然内容について虚偽や錯誤がないことを何重にもチェックさせた。
その上での疑問であった。
「これほどの効果が見込めるものを、なぜ今まで軍部に独占させていたのか?」
「過去の話でございます。今は前を向き、これからの最善手を考慮すべき時であると愚考いたします」
ネルソンは過去について語ることを避けた。
語れば、その判断は間違っていたと指さすことになる。
(ご判断は陛下のものだ……)
内実はどうあれ、形において国政の執行はすべて国王陛下の決裁によってなされて来た。過去の判断を否定するということは、国王の判断を否定することに等しい。
(糞! せめて5年前に私の知るところとなっていれば……。いや、5年前は戦の最中であった)
戦時には軍部の声が大きくなり、内務は後回しとなる。国が滅んでしまっては、内務を充実したところで意味がない。そう言われては引き下がらざるを得ないのだ。
「今ならば軍部が機密を手放すと見ているのだな?」
「はい。停戦が続く『今』であれば」
ドルーリオ卿とネルソンは互いに目をそらさず、見つめ合った。
「ふむ。内政を預かる立場としては、国民の保健に資することが明らかな抗菌剤をもちろん公開したい。だが――」
ドルーリオはそこで言葉を切って、呼吸を継いだ。
「今この時に軍部と事を構えたくはないのだ。軟弱者と蔑まれようとな」
「他国の侵略に口実を与えぬため、でございますね?」
「左様」
軍務と内務が揉めているとなれば、国家行政が弱体化する。少なくとも敵国はそう見る。
「グリタニアはそれを侵略の好機と捉えるかもしれぬ」
それがドルーリオをためらわせる懸念であった。
「軍に迷惑はかけません」
「確かに製法を公開したところで、今まで通り軍は抗菌剤を使用できる。しかし、製法がグリタニアに知れてしまえば……」
今までスノーデン王国軍戦力維持の決め手であった抗菌剤を、昨日までの敵グリタニアも作れるようになる。それは軍部にとって腹立たしいことに決まっていた。
「私どもの助けなしには、1年や2年で抗菌剤の量産はできません。その間にわが軍の戦力を強化すればよいことでございます」
「どうやって?」
老獪なドルーリオは自分から手札を切ることをしない。まず、ネルソンに手の内をさらけ出させようとした。
その意図はネルソンに筒抜けであった。
(腹の探り合いなど、古臭いことだ。読まれようと見透かされようと負けようがない手を、切り札と言う)
ネルソンは動じなかった。
「閣下はこの度の王立アカデミー研究報告会の様子をお聞き及びになられましたか?」
(東国のテーブルゲームではこういう一手を何と呼ぶのだったかな。あれは、「詰めろ」か? ふふふ)
この場の形勢を握っているのは、ドアの前に立たされたネルソンであった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第341話 良いだろう。貴族のやり方でお相手しよう。」
「アカデミーの研究報告会だと? さて、学園の行事に目を配るほど暇ではないのでな」
あくまでも手の内を隠すドルーリオであったが、もちろん内務省からも視察の役人を送り込んでいた。
ギルモアの家人だという変わり種のことは報告が上がっている。
「新しい抗菌剤でも発見されたかね?」
(たぬきめ。一向に話が進まないではないか。良いだろう。貴族のやり方でお相手しよう)
「我が本家であるギルモア侯爵家の家人が、アカデミーに今年入学いたしまして。その者が研究報告会に参加しておりました」
「ほう? わたしが知るべき発表でもしたのかな?」
「はい。個人で10件、チームで3件の報告をいたしました」
何食わぬ顔でネルソンは餌をまいた。
……
◆お楽しみに。
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