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第4章 魔術学園奮闘編
第325話 祭りの後の寂しさは。
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惨憺たるマジ・アタッカーズの一部始終をスールー、サントス、トーマの3人は最前列で見届けていた。
時は遡り、昼食前の時間に余裕ができた3人は展示ブースを「休憩中」扱いにして、発表の部を偵察に来ていた。
「……今のはひどかったね」
「3段攻撃というのは一見効率が良さそうに思えるが、対等な戦力を持つ相手にやれる作戦ではないな」
「お坊ちゃま」
最後にぼそりと辛辣な一言を発したのは、サントスだ。
「まあ、その通りだが、3人ともお貴族様だからな。お坊ちゃまであることに罪はない」
「育ちが良いってことさ。集団同士で雪合戦でもやっていたら、数の差がどれだけ勝敗に影響するか身に染みたんだろうが」
スールーとトーマはジローたちにやや同情的だった。
「戦場に行ったらあいつらが指揮官」
「それは……」
「冗談じゃないな。勘弁してもらいたいぜ、そういう場面は」
戦場では命令不服従は重罪である。上官が無能であっても命令には従わなければならない。
そうでなければ軍隊は崩壊する。
「俺たちは後方にいた方が軍のお役に立つ」
「そういうことだな。発明品で今から名前を売っておこうぜ」
「うん。3人とも同じ意見だね。ステファノのためにもそうありたいな」
ステファノの能力が半分でも知られれば、間違いなく前線に送り込まれる。ガル老師があの年齢で未だに現役であることを考えると、一旦軍に取り込まれたらいつ解放されるかはわからない。
一生離れられないと考えるべきだろう。
一方、「発明家」として実績を残せばどうだろう。直接戦闘に参加させるより後方で働かせた方が国の役に立つと見られるかもしれない。
ステファノが言う「魔術具」とやらが完成すれば、魔術具師という職業が確立されるだろう。
ステファノがやろうとしていることにはそれだけの価値があると、スールーは思っていた。
そこには見たこともない驚きと、既存の秩序に対する挑戦があった。
(ジローたちとはレベルが、いや「世界」が違う。ステファノのチャレンジは世界を変える)
そしてそれは、自分の挑戦でもある。
ステファノと合流して昼食に向かいながら、スールーの足取りは自信に満ちていた。
◆◆◆
午後5時を告げる鐘が、アカデミー構内に響き渡った。
これを以て研究報告会は終了となる。
「終わった……」
「……た」
トーマとサントスは説明に疲れて、燃え尽きたように床に座り込んだ。
「何だね。2人ともだらしないな。誰よりも疲れたはずのステファノがこうして2本の足で立っているというのに」
対人関係にタフなスールーは半日程度のデモンストレーションで疲れたりはしない。
ましてや、今回の展示は大成功であった。
「疲労というのは、体力の限界まで働いたことが徒労に終わった時に初めて感じるものさ。今日はしっかり成功したんだから、疲れるはずなどないじゃないか」
スールーはまだまだ意気軒高であった。
「変態」
「化け物」
軟弱者と罵られようと、サントスとトーマは精神力を使い果たしていた。
「サントスはともかく、トーマまで対人関係で疲労するとは思わなかったな。普段はあんなに図々しい癖に」
「……商売が絡まなけりゃ何も気にならないが、ビジネスとなれば人並みに緊張するって」
スールーの視線から顔をそむけるようにして、トーマはぼやいた。
「ビジネス? ただの校内イベントじゃないか」
「ただの校内イベントに制服組だの、役人チームだのは来ないでしょうに」
大手商会の跡取りであるトーマは顔が広い。会場を巡回する場違いな大人たちは周りから浮いて見えていた。彼らは名目上、アカデミー教授陣に属している。
講義など持たないが、自由に学内で情報収集をするために特権として肩書を得ているのだ。
「結構なことだろう? 宣伝もしていないのに、お客様の方から見に来てくれるなんてね」
「そうだけどよ! ここまで重要な行事になっているとは思わなかったんだよ」
客商売をしている3人には、聴衆の真剣さが読み取れる。情革研のテーマは非公開分も含めて、軍事的な有用性を持っていた。
そして、軍事に使える技術は民需にも効用が大きいのだ。
「あの人たちにしたら、ここでお宝を掘り当てた暁にはとてつもない手柄が立てられるかもしれない。そういう意気込みで来ているからね」
「糞。マジじゃねえか!」
トーマはその意気込みに当てられて、神経をすり減らしたのだった。
いくらやり手だ、将来有望な商会の跡取りだといっても所詮は年若い学生であった。命を懸けた戦場や、権謀術数が渦巻く役人の世界を生き抜いて来た連中と、対等に渡り合えと言われても無理なことであった。
「むしろアンタは何で平気なんだ?」
スールーだってトーマと年の差は1歳しかない。学園での経験も1年多いだけだ。
それなのに、この落ちつき様はどこから来るのか。
「去年の報告会を見て来ているからね。アレは目に入れないようにしただけさ」
スールーの功利主義は行動の中心を占めている。「気にしても仕方がないこと」を「気にしないこと」として切り捨てることができるのだ。
その精神構造、自分の精神に対する支配力こそがスールー最大の資質であった。
「考えても見たまえ。アレがいようといまいと、僕たちのやることは変わらない。報告内容を正確に伝え、その魅力を最大に発揮することだ」
「そうだけどよ! そうだけど、緊張しちまうんだよ!」
必要以上の緊張。それがスールーと2人の差であった。
サントスに至っては見知らぬ他人の前に立つだけで緊張するのだ。倒れなかっただけよく頑張ったと言える。
「ステファノは平気なのかよ?」
トーマは普段おとなしいステファノが自分たちのように疲弊していないことが不思議だった。
こいつはなぜ緊張しないのか、と。
「え? だってたった半日の営業だし、接客だけで体は使わないし。飯屋の仕事に比べたら、全然楽でしたよ」
「ああ、そうだった。こいつは肉体派なんだった」
「無神経」
立てた膝の間にうずめていた顔を持ち上げて、ぼそりとサントスが呟いた。
「サントスさん、うちの研究会でまともな神経をしているのは俺たち2人だけみたいだぜ」
「……トーマとひとくくりは嫌」
疲れ果てていてもトーマとの間に一線だけは引いておきたいサントスであった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第326話 メシヤ流って知っているか?」
噂は衝撃を以て、ある種の方面に走った。
「今年のアカデミー新入生に、わけのわからない奴がいる」
「職人の服装で現れ、人の魔術をかすめ取った」
「魔術の制御が繊細至極。針先のレベルで魔力を使う」
「ただただ異色。隠形五遁の術は恐るべき完成度。目の前で人が消える」
恐るべき天才魔術師が現れたかと思えば、そこが本質ではないと言う者がいる。
「魔術は工夫すれば真似できる。真の驚きは彼の生み出す魔道具だ」
「単純に見えて、意外。底が見えない」
「どれだけ調べても、入学後1カ月で数々の発明品を作り出していることに間違いない。理解不能」
評価不能の異才としてステファノの名が鳴り響いた。
……
◆お楽しみに。
時は遡り、昼食前の時間に余裕ができた3人は展示ブースを「休憩中」扱いにして、発表の部を偵察に来ていた。
「……今のはひどかったね」
「3段攻撃というのは一見効率が良さそうに思えるが、対等な戦力を持つ相手にやれる作戦ではないな」
「お坊ちゃま」
最後にぼそりと辛辣な一言を発したのは、サントスだ。
「まあ、その通りだが、3人ともお貴族様だからな。お坊ちゃまであることに罪はない」
「育ちが良いってことさ。集団同士で雪合戦でもやっていたら、数の差がどれだけ勝敗に影響するか身に染みたんだろうが」
スールーとトーマはジローたちにやや同情的だった。
「戦場に行ったらあいつらが指揮官」
「それは……」
「冗談じゃないな。勘弁してもらいたいぜ、そういう場面は」
戦場では命令不服従は重罪である。上官が無能であっても命令には従わなければならない。
そうでなければ軍隊は崩壊する。
「俺たちは後方にいた方が軍のお役に立つ」
「そういうことだな。発明品で今から名前を売っておこうぜ」
「うん。3人とも同じ意見だね。ステファノのためにもそうありたいな」
ステファノの能力が半分でも知られれば、間違いなく前線に送り込まれる。ガル老師があの年齢で未だに現役であることを考えると、一旦軍に取り込まれたらいつ解放されるかはわからない。
一生離れられないと考えるべきだろう。
一方、「発明家」として実績を残せばどうだろう。直接戦闘に参加させるより後方で働かせた方が国の役に立つと見られるかもしれない。
ステファノが言う「魔術具」とやらが完成すれば、魔術具師という職業が確立されるだろう。
ステファノがやろうとしていることにはそれだけの価値があると、スールーは思っていた。
そこには見たこともない驚きと、既存の秩序に対する挑戦があった。
(ジローたちとはレベルが、いや「世界」が違う。ステファノのチャレンジは世界を変える)
そしてそれは、自分の挑戦でもある。
ステファノと合流して昼食に向かいながら、スールーの足取りは自信に満ちていた。
◆◆◆
午後5時を告げる鐘が、アカデミー構内に響き渡った。
これを以て研究報告会は終了となる。
「終わった……」
「……た」
トーマとサントスは説明に疲れて、燃え尽きたように床に座り込んだ。
「何だね。2人ともだらしないな。誰よりも疲れたはずのステファノがこうして2本の足で立っているというのに」
対人関係にタフなスールーは半日程度のデモンストレーションで疲れたりはしない。
ましてや、今回の展示は大成功であった。
「疲労というのは、体力の限界まで働いたことが徒労に終わった時に初めて感じるものさ。今日はしっかり成功したんだから、疲れるはずなどないじゃないか」
スールーはまだまだ意気軒高であった。
「変態」
「化け物」
軟弱者と罵られようと、サントスとトーマは精神力を使い果たしていた。
「サントスはともかく、トーマまで対人関係で疲労するとは思わなかったな。普段はあんなに図々しい癖に」
「……商売が絡まなけりゃ何も気にならないが、ビジネスとなれば人並みに緊張するって」
スールーの視線から顔をそむけるようにして、トーマはぼやいた。
「ビジネス? ただの校内イベントじゃないか」
「ただの校内イベントに制服組だの、役人チームだのは来ないでしょうに」
大手商会の跡取りであるトーマは顔が広い。会場を巡回する場違いな大人たちは周りから浮いて見えていた。彼らは名目上、アカデミー教授陣に属している。
講義など持たないが、自由に学内で情報収集をするために特権として肩書を得ているのだ。
「結構なことだろう? 宣伝もしていないのに、お客様の方から見に来てくれるなんてね」
「そうだけどよ! ここまで重要な行事になっているとは思わなかったんだよ」
客商売をしている3人には、聴衆の真剣さが読み取れる。情革研のテーマは非公開分も含めて、軍事的な有用性を持っていた。
そして、軍事に使える技術は民需にも効用が大きいのだ。
「あの人たちにしたら、ここでお宝を掘り当てた暁にはとてつもない手柄が立てられるかもしれない。そういう意気込みで来ているからね」
「糞。マジじゃねえか!」
トーマはその意気込みに当てられて、神経をすり減らしたのだった。
いくらやり手だ、将来有望な商会の跡取りだといっても所詮は年若い学生であった。命を懸けた戦場や、権謀術数が渦巻く役人の世界を生き抜いて来た連中と、対等に渡り合えと言われても無理なことであった。
「むしろアンタは何で平気なんだ?」
スールーだってトーマと年の差は1歳しかない。学園での経験も1年多いだけだ。
それなのに、この落ちつき様はどこから来るのか。
「去年の報告会を見て来ているからね。アレは目に入れないようにしただけさ」
スールーの功利主義は行動の中心を占めている。「気にしても仕方がないこと」を「気にしないこと」として切り捨てることができるのだ。
その精神構造、自分の精神に対する支配力こそがスールー最大の資質であった。
「考えても見たまえ。アレがいようといまいと、僕たちのやることは変わらない。報告内容を正確に伝え、その魅力を最大に発揮することだ」
「そうだけどよ! そうだけど、緊張しちまうんだよ!」
必要以上の緊張。それがスールーと2人の差であった。
サントスに至っては見知らぬ他人の前に立つだけで緊張するのだ。倒れなかっただけよく頑張ったと言える。
「ステファノは平気なのかよ?」
トーマは普段おとなしいステファノが自分たちのように疲弊していないことが不思議だった。
こいつはなぜ緊張しないのか、と。
「え? だってたった半日の営業だし、接客だけで体は使わないし。飯屋の仕事に比べたら、全然楽でしたよ」
「ああ、そうだった。こいつは肉体派なんだった」
「無神経」
立てた膝の間にうずめていた顔を持ち上げて、ぼそりとサントスが呟いた。
「サントスさん、うちの研究会でまともな神経をしているのは俺たち2人だけみたいだぜ」
「……トーマとひとくくりは嫌」
疲れ果てていてもトーマとの間に一線だけは引いておきたいサントスであった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第326話 メシヤ流って知っているか?」
噂は衝撃を以て、ある種の方面に走った。
「今年のアカデミー新入生に、わけのわからない奴がいる」
「職人の服装で現れ、人の魔術をかすめ取った」
「魔術の制御が繊細至極。針先のレベルで魔力を使う」
「ただただ異色。隠形五遁の術は恐るべき完成度。目の前で人が消える」
恐るべき天才魔術師が現れたかと思えば、そこが本質ではないと言う者がいる。
「魔術は工夫すれば真似できる。真の驚きは彼の生み出す魔道具だ」
「単純に見えて、意外。底が見えない」
「どれだけ調べても、入学後1カ月で数々の発明品を作り出していることに間違いない。理解不能」
評価不能の異才としてステファノの名が鳴り響いた。
……
◆お楽しみに。
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