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第4章 魔術学園奮闘編
第324話 マジ・アタッカーズの苦難。
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「……ということで、3人1組の運用を行うことにより再詠唱に必要なクールタイムを実質上ゼロにするという戦術的魔術攻撃が可能になるのであります!」
「続きまして、『攻撃魔術師集団』との質疑応答タイムに移らせていただきます。質問がある方は、挙手にてお申し込みください」
ジロー・コリントとその取り巻き2名による発表が終了し、質疑応答が始まった。
しかし、一向に質問者の手が上がらない。
会場を見渡してそれを見て取ったマリアンヌ魔術学科長が、仕方なく自ら手を挙げた。
「それでは、マリアンヌ魔術学科長、ご質問をどうぞ」
進行役のアリステア教務長が、冷静に促した。
「オホン。発表お疲れさま。3人1組で順番に魔術を撃つという構想であったが、1人が魔術を発動している間、他の2人は次の魔術を詠唱しているということで良いのか?」
「はい。3人が順番式に切れ目なく詠唱から術発動に移るところが本作戦の要諦であります」
発表を担当したジローが胸を張って回答する。
「うむ。それでは防御はどうするのか?」
「ぼ、防御は魔術師以外の部隊に行わせます!」
「ふむ。すると、魔術小隊1個に対して通常小隊1個がサポートにつくということかね」
3人をカバーするためには、最低でも3人の護衛が必要である。
「はい、そうです。魔術小隊は攻撃に専念することにより、高い効率を維持することができます」
「それはそうだろうがな。通常小隊は防御専門となり、全体の攻撃力が下がるのではないかね?」
「そ、それは……損耗率を長期的に考慮すれば意味のあるフォーメーションと考えます」
ジローたちはこの点について示せるデータを持っていなかった。そもそも、魔術師をできるだけ自由に攻撃参加させることを目的に組み立てた戦術なので、それが正しい選択なのかという評価を飛ばしてしまっていた。
マリアンヌは考察の不足を指摘しているのだが、ジローはそれに気づかない。
「そうかね。それでは、初撃の効果についてはどう考えている?」
「魔術部隊の練度向上と適切な魔術選択により、初撃の効果は向上させうると考えております」
実戦経験を欠き、文献研究も不足しているジローは、マリアンヌ学科長が質問に籠めた意味を理解できなかった。
「もう少しかみ砕いて質問しよう。諸君らの提案に基づけば、魔術部隊はその初撃も3人1組の輪番制で発することになっている。そうだな?」
「はい。そうであります。そうでなければ切れ目ないローテーションは維持できません」
ジローは当然のことだと即座に頷いた。
「ふむ。そうすると、我が方の初撃は理論上保有兵力の3分の1が上限となる。そういうことだな?」
「1撃だけを考えればその通りです。しかし、長期的に確率論の立場に立てば……」
「仮に、彼我の戦力が同等であったと仮定する。100人対100人の魔術戦のような場合だ」
「はい。同等戦力であれば輪番方式により長期的には当方の火力が敵を上回ることになると考察いたします」
はあとマリアンヌは大きなため息をついた。
「だから、初撃の話だと言っておる。君たちの提案によればだ。初撃において、当方の攻撃力は33である。これに対して敵方は100の力で攻撃可能なのだが、その戦力差についてどう考える?」
「えっ?」
ジローたちはそのような条件をまったく考慮していなかった。
「仮に有効打撃率が双方ともに30%であると仮定しよう。初撃交換により味方は30名の死傷者を出し、敵は10名の損耗を数えることになる。残存兵力は70対90だ」
「で、ですが、敵方は次の瞬間攻撃不能となります!」
「確かにそうだな。当然敵方は魔術部隊を後退させ、通常兵力による攻撃に切り替えるであろう」
それが典型的な魔術部隊運用法である。クールタイムが長い魔術部隊は連続攻撃に向かない。一撃離脱の戦力として取り扱うのが普通であった。
「それに対して我が方は、第2陣33名による攻撃が直ちに可能であります」
「違うな」
「えっ?」
「初撃交換により第2陣の攻撃力は23名に落ちている。もちろん第3陣もだ」
これが初撃被弾の怖さである。失った戦力は何があっても戻らない。初手で戦力を失うことは圧倒的な不利を意味する。
「開戦に当たっては、如何に味方の損耗を小さくし、敵の損耗を大きくするかに努力を集中する。これはいかなる戦いでも考慮すべき戦術の基本である」
長期的に考えるというジローたちの発想は一見合理的に感じられる。しかし、人が死ぬ戦場において後から挽回ができると考えることは極めて危険な希望的観測であった。
「そ、それは適切な訓練により味方の魔術命中精度を向上させれば……」
「それでは仮定条件を動かすことになる。本論文のテーマは3人1組の輪番制による戦術的な攻撃力向上であったはずだ。訓練による命中精度向上を論ずるのであれば、適切な訓練方法を論文の内容とすべきである」
「うっ」
ジローには返す言葉がなかった。
「部隊運用方法に話を戻そう。魔術部隊の護衛に通常部隊を当てるという話であった。その場合、常に33名の通常兵力が防御に回されることになる」
「み、味方の損耗をカウントするのであれば、初撃の後に必要となる護衛はは23名であります!」
「それは困難だな。防衛任務を与えた部隊から10名を引きはがして攻撃投入するのは、戦闘中の部隊運用では難しい。そもそも損耗の判断はそれ程機敏にできるものではない」
防御隊はあらかじめ決められた通りのフォーメーションで動くしかないのだ。よほどに前線指揮能力の高い部隊長がいれば任務変更は可能かもしれない。しかし、それは偶然のめぐりあわせである。「幸運」を戦術立案の前提とするわけにはいかない。
「つまり、通常兵力についても我が方は敵に対して33名の攻撃力不足を背負って戦わなければならない。諸君の提案内容はそういうことだ」
実戦において戦力の分散や逐次兵力投入が悪手とされるのは、こういう理由による。
伏兵や挟撃などの特殊な状況を除いて、初撃に全力を投入しない指揮官など存在しないのだ。
「他に言いたいことはあるか?」
「……いいえ」
ジローの声は蚊が鳴くように小さかった。
「うむ。一応言っておこう。君たちの戦術が有効な場面も存在する。味方の戦力が敵に対して圧倒的に優勢な場合だ。そのような状況であれば味方の損耗を抑えつつ、連続攻撃が可能となり、敵を脅かすことができるだろう」
しかし、元々そんな状況であれば、どんな戦い方をしても勝てるのだ。戦術を論じる意味がない。
机上の空論の最たるものであった。
「他に質問がないようですので、以上で攻撃魔術師集団の発表を終了します」
ぱちぱちとまばらな拍手が起こり、ジローたちの背中に送られた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第325話 祭りの後の寂しさは。」
惨憺たるマジ・アタッカーズの一部始終をスールー、サントス、トーマの3人は最前列で見届けていた。
時は遡り、昼食前の時間に余裕ができた3人は展示ブースを「休憩中」扱いにして、発表の部を偵察に来ていた。
「……今のはひどかったね」
「3段攻撃というのは一見効率が良さそうに思えるが、対等な戦力を持つ相手にやれる作戦ではないな」
「お坊ちゃま」
最後にぼそりと辛辣な一言を発したのは、サントスだ。
「まあ、その通りだが、3人ともお貴族様だからな。お坊ちゃまであることに罪はない」
「育ちが良いってことさ。集団同士で雪合戦でもやっていたら、数の差がどれだけ勝敗に影響するか身に染みたんだろうが」
スールーとトーマはジローたちにやや同情的だった。
……
◆お楽しみに。
「続きまして、『攻撃魔術師集団』との質疑応答タイムに移らせていただきます。質問がある方は、挙手にてお申し込みください」
ジロー・コリントとその取り巻き2名による発表が終了し、質疑応答が始まった。
しかし、一向に質問者の手が上がらない。
会場を見渡してそれを見て取ったマリアンヌ魔術学科長が、仕方なく自ら手を挙げた。
「それでは、マリアンヌ魔術学科長、ご質問をどうぞ」
進行役のアリステア教務長が、冷静に促した。
「オホン。発表お疲れさま。3人1組で順番に魔術を撃つという構想であったが、1人が魔術を発動している間、他の2人は次の魔術を詠唱しているということで良いのか?」
「はい。3人が順番式に切れ目なく詠唱から術発動に移るところが本作戦の要諦であります」
発表を担当したジローが胸を張って回答する。
「うむ。それでは防御はどうするのか?」
「ぼ、防御は魔術師以外の部隊に行わせます!」
「ふむ。すると、魔術小隊1個に対して通常小隊1個がサポートにつくということかね」
3人をカバーするためには、最低でも3人の護衛が必要である。
「はい、そうです。魔術小隊は攻撃に専念することにより、高い効率を維持することができます」
「それはそうだろうがな。通常小隊は防御専門となり、全体の攻撃力が下がるのではないかね?」
「そ、それは……損耗率を長期的に考慮すれば意味のあるフォーメーションと考えます」
ジローたちはこの点について示せるデータを持っていなかった。そもそも、魔術師をできるだけ自由に攻撃参加させることを目的に組み立てた戦術なので、それが正しい選択なのかという評価を飛ばしてしまっていた。
マリアンヌは考察の不足を指摘しているのだが、ジローはそれに気づかない。
「そうかね。それでは、初撃の効果についてはどう考えている?」
「魔術部隊の練度向上と適切な魔術選択により、初撃の効果は向上させうると考えております」
実戦経験を欠き、文献研究も不足しているジローは、マリアンヌ学科長が質問に籠めた意味を理解できなかった。
「もう少しかみ砕いて質問しよう。諸君らの提案に基づけば、魔術部隊はその初撃も3人1組の輪番制で発することになっている。そうだな?」
「はい。そうであります。そうでなければ切れ目ないローテーションは維持できません」
ジローは当然のことだと即座に頷いた。
「ふむ。そうすると、我が方の初撃は理論上保有兵力の3分の1が上限となる。そういうことだな?」
「1撃だけを考えればその通りです。しかし、長期的に確率論の立場に立てば……」
「仮に、彼我の戦力が同等であったと仮定する。100人対100人の魔術戦のような場合だ」
「はい。同等戦力であれば輪番方式により長期的には当方の火力が敵を上回ることになると考察いたします」
はあとマリアンヌは大きなため息をついた。
「だから、初撃の話だと言っておる。君たちの提案によればだ。初撃において、当方の攻撃力は33である。これに対して敵方は100の力で攻撃可能なのだが、その戦力差についてどう考える?」
「えっ?」
ジローたちはそのような条件をまったく考慮していなかった。
「仮に有効打撃率が双方ともに30%であると仮定しよう。初撃交換により味方は30名の死傷者を出し、敵は10名の損耗を数えることになる。残存兵力は70対90だ」
「で、ですが、敵方は次の瞬間攻撃不能となります!」
「確かにそうだな。当然敵方は魔術部隊を後退させ、通常兵力による攻撃に切り替えるであろう」
それが典型的な魔術部隊運用法である。クールタイムが長い魔術部隊は連続攻撃に向かない。一撃離脱の戦力として取り扱うのが普通であった。
「それに対して我が方は、第2陣33名による攻撃が直ちに可能であります」
「違うな」
「えっ?」
「初撃交換により第2陣の攻撃力は23名に落ちている。もちろん第3陣もだ」
これが初撃被弾の怖さである。失った戦力は何があっても戻らない。初手で戦力を失うことは圧倒的な不利を意味する。
「開戦に当たっては、如何に味方の損耗を小さくし、敵の損耗を大きくするかに努力を集中する。これはいかなる戦いでも考慮すべき戦術の基本である」
長期的に考えるというジローたちの発想は一見合理的に感じられる。しかし、人が死ぬ戦場において後から挽回ができると考えることは極めて危険な希望的観測であった。
「そ、それは適切な訓練により味方の魔術命中精度を向上させれば……」
「それでは仮定条件を動かすことになる。本論文のテーマは3人1組の輪番制による戦術的な攻撃力向上であったはずだ。訓練による命中精度向上を論ずるのであれば、適切な訓練方法を論文の内容とすべきである」
「うっ」
ジローには返す言葉がなかった。
「部隊運用方法に話を戻そう。魔術部隊の護衛に通常部隊を当てるという話であった。その場合、常に33名の通常兵力が防御に回されることになる」
「み、味方の損耗をカウントするのであれば、初撃の後に必要となる護衛はは23名であります!」
「それは困難だな。防衛任務を与えた部隊から10名を引きはがして攻撃投入するのは、戦闘中の部隊運用では難しい。そもそも損耗の判断はそれ程機敏にできるものではない」
防御隊はあらかじめ決められた通りのフォーメーションで動くしかないのだ。よほどに前線指揮能力の高い部隊長がいれば任務変更は可能かもしれない。しかし、それは偶然のめぐりあわせである。「幸運」を戦術立案の前提とするわけにはいかない。
「つまり、通常兵力についても我が方は敵に対して33名の攻撃力不足を背負って戦わなければならない。諸君の提案内容はそういうことだ」
実戦において戦力の分散や逐次兵力投入が悪手とされるのは、こういう理由による。
伏兵や挟撃などの特殊な状況を除いて、初撃に全力を投入しない指揮官など存在しないのだ。
「他に言いたいことはあるか?」
「……いいえ」
ジローの声は蚊が鳴くように小さかった。
「うむ。一応言っておこう。君たちの戦術が有効な場面も存在する。味方の戦力が敵に対して圧倒的に優勢な場合だ。そのような状況であれば味方の損耗を抑えつつ、連続攻撃が可能となり、敵を脅かすことができるだろう」
しかし、元々そんな状況であれば、どんな戦い方をしても勝てるのだ。戦術を論じる意味がない。
机上の空論の最たるものであった。
「他に質問がないようですので、以上で攻撃魔術師集団の発表を終了します」
ぱちぱちとまばらな拍手が起こり、ジローたちの背中に送られた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第325話 祭りの後の寂しさは。」
惨憺たるマジ・アタッカーズの一部始終をスールー、サントス、トーマの3人は最前列で見届けていた。
時は遡り、昼食前の時間に余裕ができた3人は展示ブースを「休憩中」扱いにして、発表の部を偵察に来ていた。
「……今のはひどかったね」
「3段攻撃というのは一見効率が良さそうに思えるが、対等な戦力を持つ相手にやれる作戦ではないな」
「お坊ちゃま」
最後にぼそりと辛辣な一言を発したのは、サントスだ。
「まあ、その通りだが、3人ともお貴族様だからな。お坊ちゃまであることに罪はない」
「育ちが良いってことさ。集団同士で雪合戦でもやっていたら、数の差がどれだけ勝敗に影響するか身に染みたんだろうが」
スールーとトーマはジローたちにやや同情的だった。
……
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