322 / 670
第4章 魔術学園奮闘編
第322話 午後は展示の部。発明品の実演が話題を呼んだ。
しおりを挟む
「発表は発表で、なかなか大変なんだね。こっちは拡声器について詳しく知りたいという人がたくさんいてね」
「そうですか。それは4時に合流してから忙しくなりそうですね」
「うん。魔道具のことは君に任せるしかないからね。よろしく頼むよ」
「頑張ります」
束の間の昼食休憩で気持ちを切り替え、ステファノは午後の部に臨んだ。
今度は3件の個人ブースを渡り歩いて、発明品の実演であった。
最初の1時間は「観測者の感情を反射する絵画」である。これは比較的無難な展示であった。ステファノの説明を聞き、観覧者は展示されたサンプルに見入りながら感情を動かしていた。
その内に、この場でも描けるのかと言われ、観覧者の似顔を描いてみせた。これがウケた。
自分の顔が自分の感情を写すという不思議な体験に、大きな人だかりが出て順番待ちの行列となった。
描き上がった絵が欲しいと言われたが、マリアンヌ学科長から事前にだめだと言われていたので丁重に断った。
王家に献上したアーティファクトもどきを、チラシのようにばらまくわけにはいかない。
10枚も描いていると似顔絵にも飽きが来る。ステファノは似顔絵の受付を締め切って、違う絵を描くことにした。
(さて、何を描こう。光って見えるランプでは二番煎じだな。違う感覚を反射させようか?)
悩んだ挙句、ステファノは料理の絵を描き始めた。
(料理の絵なら見本は要らない。9年間見続けて来たからね。わかりやすい絵にしよう)
でき上がったのは皿の上で湯気を上げる、血が滴るようなステーキであった。
「これは……ステーキだね。うーん、ランチを食べたばかりだが、これなら1枚ぺろりといけそうだ」
「香りまで添えてあるじゃないか? 君、実物はどこにあるんだい?」
「いえ、これは匂いを感じられる絵です」
「何だって? 嘘だろ!」
疑って絵に鼻を近づけてみると、確かに描かれたステーキから旨そうな香りが漂って来ていた。
「本当だ! この香りは絵から出ているんだ」
「何だと? 仕掛けがあるんじゃないか?」
「いや、今目の前で描いた絵だぞ。描き上がるまで匂いなんかなかったし」
観覧者同士が侃々諤々の議論をし出した。
「お疑いでしたら、好きな料理を言ってみてください。この場でその絵を描きますから」
「じゃあ、チーズリゾットを描いてみてくれ」
「わかりました」
ステファノは粉チーズをたっぷりと使ったチーズリゾットの絵を描いた。スプーンからあふれたリゾットが、とろりと深皿にこぼれている。
「できました。いかがでしょう?」
「ふん、ふん。おおっ、チーズリゾットだ! この香りはチーズリゾットに間違いない!」
「どういうことだ? 絵の裏側に回ったら何も匂わないのに」
ただの絵から本物の匂いがするという現象は「感情を反射する絵」以上の驚きをもたらした。目と鼻という別々の感覚器官を刺激するところが、強いインパクトにつながったらしい。
観覧者は列をなして絵の前に集まり、かわるがわる匂いを嗅いでは驚嘆の声を上げていた。
2時からは「圧印器」を実演した。本来は魔術具であるものを、魔術発動具として紹介している。そのため、ステファノ本人が使用して見せなければならない。
今回は鉄粉仕様ではなく針山仕様のものでデモを行っている。製版器として使用できることは、まだ表に出せないと判断したのだ。
「ステファノの名において命じる。光に従いて力を現わせ。光あれ!」
観覧者に選ばせた下絵を用いて、ステファノは圧印器を使用した。みちみちと音を立てて木の板が圧縮される。
バイスを外して加工品を取り出すと、表面に残った小骨のようなかすを取り除いて見せる。
すると磨き仕上げは行っていないものの、下絵通りの造形が姿を現した。
「これを磨けば木彫工芸と同様の製品ができ上がります」
「ふうん。不思議なものだな。誰が描いた絵でも良いのかね?」
「どなたの絵でも形になります」
「光魔術が土魔術と連動するんだね?」
「はい。光魔術さえ使えれば、後の動作は自動で行われます」
「光を感じて土魔術を起動するという仕組みが斬新だなあ」
「暗くなったら灯りをともすなんていう魔道具も作れそうじゃないか」
「原理的には可能だと思います」
感情を反射する絵画ほどセンセーショナルではなかったが、圧印器もその応用性が観覧者の興味を刺激した。
3つ目の展示、標的鏡は軍事学関係者の興味を特に引きつけた。一点物のステファノ用標的鏡に加え、キムラーヤ商会が用意してくれた量産品のサンプルがずらりと並べられていたせいもある。
トーマはこの機会を「見本市」のように捉えており、影響力の強いアカデミー教授陣に商品お披露目を仕掛けたのだ。
魔術師にとっては、「杖に沿って魔術を撃ち出す」、「命中精度向上のために目安となる照準器を取りつける」というアイデアは極めて新鮮に映った。
魔力は近接戦で使うものという固定観念があったのだ。
非魔術師である軍事学関係者は、射出系武器用照準器に群がった。人気の的はクロスボウであったが、投石器への応用模型も多くの注目を集めた。
投石器については水平方向と垂直方向の2軸を独立に、角度指定できる調整機構が組み込まれている。今まで勘に頼っていた着弾修正を正確に数値で定量化することができる。
戦術学関係者は「定量化」の概念に興奮した。
「狙いのずれを角度として修正できるんだね? ううむ、観測者を置いて手順化すれば命中までの所要時間を大幅に短縮できそうだ」
「最も重要なことは、これにより照準修正のプロセスを標準化できることだ!」
数値化と機械化により、勘と手加減を排除することができる。すべての射手が同じ手順で照準の修正ができるのだ。10年目のベテラン射手であろうと、入隊1年目の新兵であろうとである。
軍が理想とする「標準化の徹底」と「耐久性の向上」という価値観にぴったり当てはまる発明であった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第323話 ステファノ、空気圧縮器について語る。」
「スールーさん、お待たせしました。やっと、合流できましたよ」
「時間通りだね。待ちかねたよ」
気送管の展示ブースでは4時からの空気圧縮器の説明を聞こうと、魔術学講師たちが待ち構えていた。大半は既に個人発明品や発表の部でやり取りをした先生たちであった。
「みなさん、お待たせしました。魔道具部分担当のステファノが到着しました。空気圧縮器については彼からご説明いたします」
「こんにちは、魔術科のステファノです。まず、こちらの絵をご覧ください。空気圧縮機の断面図を表わしたものです」
……
◆お楽しみに。
「そうですか。それは4時に合流してから忙しくなりそうですね」
「うん。魔道具のことは君に任せるしかないからね。よろしく頼むよ」
「頑張ります」
束の間の昼食休憩で気持ちを切り替え、ステファノは午後の部に臨んだ。
今度は3件の個人ブースを渡り歩いて、発明品の実演であった。
最初の1時間は「観測者の感情を反射する絵画」である。これは比較的無難な展示であった。ステファノの説明を聞き、観覧者は展示されたサンプルに見入りながら感情を動かしていた。
その内に、この場でも描けるのかと言われ、観覧者の似顔を描いてみせた。これがウケた。
自分の顔が自分の感情を写すという不思議な体験に、大きな人だかりが出て順番待ちの行列となった。
描き上がった絵が欲しいと言われたが、マリアンヌ学科長から事前にだめだと言われていたので丁重に断った。
王家に献上したアーティファクトもどきを、チラシのようにばらまくわけにはいかない。
10枚も描いていると似顔絵にも飽きが来る。ステファノは似顔絵の受付を締め切って、違う絵を描くことにした。
(さて、何を描こう。光って見えるランプでは二番煎じだな。違う感覚を反射させようか?)
悩んだ挙句、ステファノは料理の絵を描き始めた。
(料理の絵なら見本は要らない。9年間見続けて来たからね。わかりやすい絵にしよう)
でき上がったのは皿の上で湯気を上げる、血が滴るようなステーキであった。
「これは……ステーキだね。うーん、ランチを食べたばかりだが、これなら1枚ぺろりといけそうだ」
「香りまで添えてあるじゃないか? 君、実物はどこにあるんだい?」
「いえ、これは匂いを感じられる絵です」
「何だって? 嘘だろ!」
疑って絵に鼻を近づけてみると、確かに描かれたステーキから旨そうな香りが漂って来ていた。
「本当だ! この香りは絵から出ているんだ」
「何だと? 仕掛けがあるんじゃないか?」
「いや、今目の前で描いた絵だぞ。描き上がるまで匂いなんかなかったし」
観覧者同士が侃々諤々の議論をし出した。
「お疑いでしたら、好きな料理を言ってみてください。この場でその絵を描きますから」
「じゃあ、チーズリゾットを描いてみてくれ」
「わかりました」
ステファノは粉チーズをたっぷりと使ったチーズリゾットの絵を描いた。スプーンからあふれたリゾットが、とろりと深皿にこぼれている。
「できました。いかがでしょう?」
「ふん、ふん。おおっ、チーズリゾットだ! この香りはチーズリゾットに間違いない!」
「どういうことだ? 絵の裏側に回ったら何も匂わないのに」
ただの絵から本物の匂いがするという現象は「感情を反射する絵」以上の驚きをもたらした。目と鼻という別々の感覚器官を刺激するところが、強いインパクトにつながったらしい。
観覧者は列をなして絵の前に集まり、かわるがわる匂いを嗅いでは驚嘆の声を上げていた。
2時からは「圧印器」を実演した。本来は魔術具であるものを、魔術発動具として紹介している。そのため、ステファノ本人が使用して見せなければならない。
今回は鉄粉仕様ではなく針山仕様のものでデモを行っている。製版器として使用できることは、まだ表に出せないと判断したのだ。
「ステファノの名において命じる。光に従いて力を現わせ。光あれ!」
観覧者に選ばせた下絵を用いて、ステファノは圧印器を使用した。みちみちと音を立てて木の板が圧縮される。
バイスを外して加工品を取り出すと、表面に残った小骨のようなかすを取り除いて見せる。
すると磨き仕上げは行っていないものの、下絵通りの造形が姿を現した。
「これを磨けば木彫工芸と同様の製品ができ上がります」
「ふうん。不思議なものだな。誰が描いた絵でも良いのかね?」
「どなたの絵でも形になります」
「光魔術が土魔術と連動するんだね?」
「はい。光魔術さえ使えれば、後の動作は自動で行われます」
「光を感じて土魔術を起動するという仕組みが斬新だなあ」
「暗くなったら灯りをともすなんていう魔道具も作れそうじゃないか」
「原理的には可能だと思います」
感情を反射する絵画ほどセンセーショナルではなかったが、圧印器もその応用性が観覧者の興味を刺激した。
3つ目の展示、標的鏡は軍事学関係者の興味を特に引きつけた。一点物のステファノ用標的鏡に加え、キムラーヤ商会が用意してくれた量産品のサンプルがずらりと並べられていたせいもある。
トーマはこの機会を「見本市」のように捉えており、影響力の強いアカデミー教授陣に商品お披露目を仕掛けたのだ。
魔術師にとっては、「杖に沿って魔術を撃ち出す」、「命中精度向上のために目安となる照準器を取りつける」というアイデアは極めて新鮮に映った。
魔力は近接戦で使うものという固定観念があったのだ。
非魔術師である軍事学関係者は、射出系武器用照準器に群がった。人気の的はクロスボウであったが、投石器への応用模型も多くの注目を集めた。
投石器については水平方向と垂直方向の2軸を独立に、角度指定できる調整機構が組み込まれている。今まで勘に頼っていた着弾修正を正確に数値で定量化することができる。
戦術学関係者は「定量化」の概念に興奮した。
「狙いのずれを角度として修正できるんだね? ううむ、観測者を置いて手順化すれば命中までの所要時間を大幅に短縮できそうだ」
「最も重要なことは、これにより照準修正のプロセスを標準化できることだ!」
数値化と機械化により、勘と手加減を排除することができる。すべての射手が同じ手順で照準の修正ができるのだ。10年目のベテラン射手であろうと、入隊1年目の新兵であろうとである。
軍が理想とする「標準化の徹底」と「耐久性の向上」という価値観にぴったり当てはまる発明であった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第323話 ステファノ、空気圧縮器について語る。」
「スールーさん、お待たせしました。やっと、合流できましたよ」
「時間通りだね。待ちかねたよ」
気送管の展示ブースでは4時からの空気圧縮器の説明を聞こうと、魔術学講師たちが待ち構えていた。大半は既に個人発明品や発表の部でやり取りをした先生たちであった。
「みなさん、お待たせしました。魔道具部分担当のステファノが到着しました。空気圧縮器については彼からご説明いたします」
「こんにちは、魔術科のステファノです。まず、こちらの絵をご覧ください。空気圧縮機の断面図を表わしたものです」
……
◆お楽しみに。
1
Amebloにて研究成果報告中。小説情報のほか、「超時空電脳生活」「超時空日常生活」「超時空電影生活」などお題は様々。https://ameblo.jp/hyper-space-lab
お気に入りに追加
105
あなたにおすすめの小説
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺わかば🌱
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。

裏切られ追放という名の処刑宣告を受けた俺が、人族を助けるために勇者になるはずないだろ
井藤 美樹
ファンタジー
初代勇者が建国したエルヴァン聖王国で双子の王子が生まれた。
一人には勇者の証が。
もう片方には証がなかった。
人々は勇者の誕生を心から喜ぶ。人と魔族との争いが漸く終結すると――。
しかし、勇者の証を持つ王子は魔力がなかった。それに比べ、持たない王子は莫大な魔力を有していた。
それが判明したのは五歳の誕生日。
証を奪って生まれてきた大罪人として、王子は右手を斬り落とされ魔獣が棲む森へと捨てられた。
これは、俺と仲間の復讐の物語だ――

「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜
大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。
広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。
ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。
彼の名はレッド=カーマイン。
最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。
※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。

二人分働いてたのに、「聖女はもう時代遅れ。これからはヒーラーの時代」と言われてクビにされました。でも、ヒーラーは防御魔法を使えませんよ?
小平ニコ
ファンタジー
「ディーナ。お前には今日で、俺たちのパーティーを抜けてもらう。異論は受け付けない」
勇者ラジアスはそう言い、私をパーティーから追放した。……異論がないわけではなかったが、もうずっと前に僧侶と戦士がパーティーを離脱し、必死になって彼らの抜けた穴を埋めていた私としては、自分から頭を下げてまでパーティーに残りたいとは思わなかった。
ほとんど喧嘩別れのような形で勇者パーティーを脱退した私は、故郷には帰らず、戦闘もこなせる武闘派聖女としての力を活かし、賞金首狩りをして生活費を稼いでいた。
そんなある日のこと。
何気なく見た新聞の一面に、驚くべき記事が載っていた。
『勇者パーティー、またも敗走! 魔王軍四天王の前に、なすすべなし!』
どうやら、私がいなくなった後の勇者パーティーは、うまく機能していないらしい。最新の回復職である『ヒーラー』を仲間に加えるって言ってたから、心配ないと思ってたのに。
……あれ、もしかして『ヒーラー』って、完全に回復に特化した職業で、聖女みたいに、防御の結界を張ることはできないのかしら?
私がその可能性に思い至った頃。
勇者ラジアスもまた、自分の判断が間違っていたことに気がついた。
そして勇者ラジアスは、再び私の前に姿を現したのだった……
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。


一般人に生まれ変わったはずなのに・・・!
モンド
ファンタジー
第一章「学園編」が終了し第二章「成人貴族編」に突入しました。
突然の事故で命を落とした主人公。
すると異世界の神から転生のチャンスをもらえることに。
それならばとチートな能力をもらって無双・・・いやいや程々の生活がしたいので。
「チートはいりません健康な体と少しばかりの幸運を頂きたい」と、希望し転生した。
転生して成長するほどに人と何か違うことに不信を抱くが気にすることなく異世界に馴染んでいく。
しかしちょっと不便を改善、危険は排除としているうちに何故かえらいことに。
そんな平々凡々を求める男の勘違い英雄譚。
※誤字脱字に乱丁など読みづらいと思いますが、申し訳ありませんがこう言うスタイルなので。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる