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第4章 魔術学園奮闘編
第317話 『飯綱使い』クリードの過去。
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わたしはクリード卿とは年が近いからな。アカデミーでは同学年だった。
うん。当時はれっきとした貴族だったぞ、クリード卿は。詳しいことは忘れたが、どこぞの男爵家だったはずだ。お父上は王立騎士団に籍を置いていたな。
うちは知っての通り伯父の出世に乗っかって、羽振りが良いだけの平民さ。運よく私に魔力が現れたので、アカデミーに押し込んでくれたわけだ。コネだ、コネ。
彼には妹君がいてな。ネーナと言った。当時12、3だったか?
流れるような黒髪が美しい少女でな。生きていればさぞや美しく育ったことだろう。
うむ。亡くなったのだ。不幸なことにな。
クリード卿がアカデミーを卒業してすぐのことであった。家族で旅の途中であったと聞いた。
ああ。盗賊に襲われてな。クリード卿1人を残して皆殺しであったそうだ。
ネーナ嬢は犯された上に、胸を刺されて殺されていたと聞く。むごいことだ。
クリード卿は腹を刺されて放り出されていたらしい。地面を朱に染めながら、家族が殺されるところをその目で見ていたそうだ。
妹が犯されるところもな。
意識を失ったせいで命を拾ったらしい。たまたま通りかかった衛兵隊の馬車に救われたのだ。
家は途絶えた。クリード卿が相続を望まなかったのだが、宮廷方面もそういう意見が強くてな。
王立騎士団に籍を置く父君、剣を学ぶ若き後継者が揃っていながら家族を守ることもできず、たかが盗賊に蹂躙されるとは貴族の名折れであると叩かれた。
父君は知らないが、クリード卿の腕は確かだったよ。盗賊などに後れを取るような男ではないのだ。
その天稟を認められてジョバンニ卿が弟子にしたくらいだからな。
ああ、そうだ。「音無しのジョバンニ」と呼ばれる達人だ。
相手が悪かった。
お尋ね者の盗賊でな。ヤンコビッチ兄弟という2人兄弟の悪党だ。
弟は人並み外れた怪力の持ち主で、身の丈に近い大剣を棒きれのように振り回す。父君はこいつにやられて胴を切り離されていたそうだ。
兄貴は一見優男だが、残忍極まりない異常者だ。人が苦しみ、命を失うところを見るのが好きなのだ。
こいつは弟のような体力はないのだが、ギフトを持っている。そうだ。下級貴族の出身だ。
クリード卿と互いに顔見知りだったらしい。こどもの頃に貴族の身分を失ったらしいが。
ギフトの名前は「陽炎」。「陽炎のトゥーリオ・ヤンコビッチ」と呼ばれている。
そこにいるのに見えなくなる。そういうギフトだ。
いや、消えてなくなるわけではない。周りの人間には見えているのだ。
ただ、直接対峙している人間から見ると、存在感が薄くなり、姿が霞んで見えなくなる。そういうギフトだ。
お前の「霧隠れ」とは違うぞ。あくまでも意識から消えるだけだ。
暗示や催眠の強烈なものと思えば、おおよそ効果は一緒だろう。
存在を消して、相手の死角から急所を突く。武器は短いナイフだということだ。
短い方が持ち運ぶのに楽なのと、「刺した手ごたえを味わいやすい」からだそうだ。
クリード卿の母親と妹は、トゥーリオに殺されている。クリード卿自身も奴に腹を刺された。
家名が断絶してから、クリード卿は表舞台から姿を消した。傭兵や用心棒のような暮らしを続けながら剣の腕を磨いて来たらしい。
「飯綱使い」と言われるまでのスピードを身につけてな。
彼のギフトは二つ名の由来になっている。その名を「飯綱憑き」と言う。
いや、生き物が憑依するわけではないぞ。あたかもそのように見えると言うだけだ。
このギフトを使う時、クリード卿は普段の10倍のスピードで動くことができる。
力が増すわけでも、体が強くなるわけでもない。ただ、速く動けるようになる。
頭で「手を上げる」と考えてから、その命令が手に伝わって動き出すまでに時間がかかることはわかるな?
「飯綱憑き」は、その伝達スピードを加速するのだ。
お前やわたしが動き始めるより先に、彼は行動をし遂げることができる。
戦いにおいて、圧倒的な優位に立つことができるのだ。
そんな能力があったら無敵ではないかだと?
馬鹿を言え!
ギフトを呼び出せば手加減もできず、ただひたすら10倍の速度で動いてしまうのだぞ?
人の体は10倍速で動くようにはできておらぬ。
「飯綱憑き」を使用するたびに、クリード卿の体は引き裂かれる。筋が切れ、骨にひびが入る。
長く使い続ければ、血反吐を吐いて倒れる。
肉や骨はまだよい。ある程度は再生が利くからな。
だが、内臓はそうはいかぬ。
クリード卿の内臓は既にボロボロなのだ。
これ以上ギフトを使い続ければ、やがて立ち上がれぬようになるだろう。その日はそれほど遠くないかもしれぬのだ。
◆◆◆
「なぜ俺に、この話を?」
ステファノはドリーに尋ねた。
「止めてほしいのだ。なぜかは知らぬ。だが、いずれまたお前はクリード卿と出会い、肩を並べることになる。そう感じるのだ」
既に2度までもクリードと出会っているステファノであった。達成者としての能力が、2人を引き合わせているのかもしれなかった。
「クリード卿はヤンコビッチ兄弟を追っている。お尋ね者を追い、盗賊を討伐しているのはそのためだ」
ドリーの頬を涙が濡らしていた。
「わたしには止められなかった。わたしの言葉は届かなかった。わたしは……お前に頼むしか方法を知らないのだ」
「ドリーさん……」
ステファノは、胸にこみあげるものをぐっと押し戻した。
「自分で言えばいいじゃありませんか」
「私の言葉では卿の心を動かせないんだ!」
唾を飛ばして、ドリーは叫んだ。
「動かせるまで語り続ければいいじゃありませんか。聞いてくれるまでしがみつけばいい」
「そんな」
「一緒に行きましょう。1人では無理でも、2人ならできる」
「そんな簡単な話では……」
「知ったことですか!」
「ステファノ?」
「止めたいのか、止めたくないのか? ドリーさん、あなたの気持ちを聞いている!」
ステファノは腹に力を込めて、ドリーに言葉を叩きつけた。
「わたしは……わたしは、クリードを止めたい! わたしは彼を救いたい!」
血を吐くように、ドリーは叫んだ。
「上等です。協力しますよ、ドリーさん」
「ステファノ……」
ステファノは拳を握り締めた。
「たかがチンピラのために、旨い料理が食えない体になっちまってどうする? そんな馬鹿は、ぶん殴ってでも目を覚ましてやる!」
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第318話 封印、籠目縛り!」
「ステファノ?」
ステファノの乱暴な言葉を聞いて、ドリーは目を丸くした。
「今のはうちの親父のセリフです。気持ちは一緒ですけどね」
そう言って、ステファノは微笑んだ。
「知ったことか」と叫んだ時は、サントスの言葉を借りていた。
(俺の言葉だけでは人を諭せるような重みはないからな)
借り物の言葉であろうと、人を導く力があるならそれで良いとステファノは思っていた。
(魔力だって世界からの借り物だし。大事なのは目的だ)
……
◆お楽しみに。
うん。当時はれっきとした貴族だったぞ、クリード卿は。詳しいことは忘れたが、どこぞの男爵家だったはずだ。お父上は王立騎士団に籍を置いていたな。
うちは知っての通り伯父の出世に乗っかって、羽振りが良いだけの平民さ。運よく私に魔力が現れたので、アカデミーに押し込んでくれたわけだ。コネだ、コネ。
彼には妹君がいてな。ネーナと言った。当時12、3だったか?
流れるような黒髪が美しい少女でな。生きていればさぞや美しく育ったことだろう。
うむ。亡くなったのだ。不幸なことにな。
クリード卿がアカデミーを卒業してすぐのことであった。家族で旅の途中であったと聞いた。
ああ。盗賊に襲われてな。クリード卿1人を残して皆殺しであったそうだ。
ネーナ嬢は犯された上に、胸を刺されて殺されていたと聞く。むごいことだ。
クリード卿は腹を刺されて放り出されていたらしい。地面を朱に染めながら、家族が殺されるところをその目で見ていたそうだ。
妹が犯されるところもな。
意識を失ったせいで命を拾ったらしい。たまたま通りかかった衛兵隊の馬車に救われたのだ。
家は途絶えた。クリード卿が相続を望まなかったのだが、宮廷方面もそういう意見が強くてな。
王立騎士団に籍を置く父君、剣を学ぶ若き後継者が揃っていながら家族を守ることもできず、たかが盗賊に蹂躙されるとは貴族の名折れであると叩かれた。
父君は知らないが、クリード卿の腕は確かだったよ。盗賊などに後れを取るような男ではないのだ。
その天稟を認められてジョバンニ卿が弟子にしたくらいだからな。
ああ、そうだ。「音無しのジョバンニ」と呼ばれる達人だ。
相手が悪かった。
お尋ね者の盗賊でな。ヤンコビッチ兄弟という2人兄弟の悪党だ。
弟は人並み外れた怪力の持ち主で、身の丈に近い大剣を棒きれのように振り回す。父君はこいつにやられて胴を切り離されていたそうだ。
兄貴は一見優男だが、残忍極まりない異常者だ。人が苦しみ、命を失うところを見るのが好きなのだ。
こいつは弟のような体力はないのだが、ギフトを持っている。そうだ。下級貴族の出身だ。
クリード卿と互いに顔見知りだったらしい。こどもの頃に貴族の身分を失ったらしいが。
ギフトの名前は「陽炎」。「陽炎のトゥーリオ・ヤンコビッチ」と呼ばれている。
そこにいるのに見えなくなる。そういうギフトだ。
いや、消えてなくなるわけではない。周りの人間には見えているのだ。
ただ、直接対峙している人間から見ると、存在感が薄くなり、姿が霞んで見えなくなる。そういうギフトだ。
お前の「霧隠れ」とは違うぞ。あくまでも意識から消えるだけだ。
暗示や催眠の強烈なものと思えば、おおよそ効果は一緒だろう。
存在を消して、相手の死角から急所を突く。武器は短いナイフだということだ。
短い方が持ち運ぶのに楽なのと、「刺した手ごたえを味わいやすい」からだそうだ。
クリード卿の母親と妹は、トゥーリオに殺されている。クリード卿自身も奴に腹を刺された。
家名が断絶してから、クリード卿は表舞台から姿を消した。傭兵や用心棒のような暮らしを続けながら剣の腕を磨いて来たらしい。
「飯綱使い」と言われるまでのスピードを身につけてな。
彼のギフトは二つ名の由来になっている。その名を「飯綱憑き」と言う。
いや、生き物が憑依するわけではないぞ。あたかもそのように見えると言うだけだ。
このギフトを使う時、クリード卿は普段の10倍のスピードで動くことができる。
力が増すわけでも、体が強くなるわけでもない。ただ、速く動けるようになる。
頭で「手を上げる」と考えてから、その命令が手に伝わって動き出すまでに時間がかかることはわかるな?
「飯綱憑き」は、その伝達スピードを加速するのだ。
お前やわたしが動き始めるより先に、彼は行動をし遂げることができる。
戦いにおいて、圧倒的な優位に立つことができるのだ。
そんな能力があったら無敵ではないかだと?
馬鹿を言え!
ギフトを呼び出せば手加減もできず、ただひたすら10倍の速度で動いてしまうのだぞ?
人の体は10倍速で動くようにはできておらぬ。
「飯綱憑き」を使用するたびに、クリード卿の体は引き裂かれる。筋が切れ、骨にひびが入る。
長く使い続ければ、血反吐を吐いて倒れる。
肉や骨はまだよい。ある程度は再生が利くからな。
だが、内臓はそうはいかぬ。
クリード卿の内臓は既にボロボロなのだ。
これ以上ギフトを使い続ければ、やがて立ち上がれぬようになるだろう。その日はそれほど遠くないかもしれぬのだ。
◆◆◆
「なぜ俺に、この話を?」
ステファノはドリーに尋ねた。
「止めてほしいのだ。なぜかは知らぬ。だが、いずれまたお前はクリード卿と出会い、肩を並べることになる。そう感じるのだ」
既に2度までもクリードと出会っているステファノであった。達成者としての能力が、2人を引き合わせているのかもしれなかった。
「クリード卿はヤンコビッチ兄弟を追っている。お尋ね者を追い、盗賊を討伐しているのはそのためだ」
ドリーの頬を涙が濡らしていた。
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「ドリーさん……」
ステファノは、胸にこみあげるものをぐっと押し戻した。
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唾を飛ばして、ドリーは叫んだ。
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「そんな」
「一緒に行きましょう。1人では無理でも、2人ならできる」
「そんな簡単な話では……」
「知ったことですか!」
「ステファノ?」
「止めたいのか、止めたくないのか? ドリーさん、あなたの気持ちを聞いている!」
ステファノは腹に力を込めて、ドリーに言葉を叩きつけた。
「わたしは……わたしは、クリードを止めたい! わたしは彼を救いたい!」
血を吐くように、ドリーは叫んだ。
「上等です。協力しますよ、ドリーさん」
「ステファノ……」
ステファノは拳を握り締めた。
「たかがチンピラのために、旨い料理が食えない体になっちまってどうする? そんな馬鹿は、ぶん殴ってでも目を覚ましてやる!」
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第318話 封印、籠目縛り!」
「ステファノ?」
ステファノの乱暴な言葉を聞いて、ドリーは目を丸くした。
「今のはうちの親父のセリフです。気持ちは一緒ですけどね」
そう言って、ステファノは微笑んだ。
「知ったことか」と叫んだ時は、サントスの言葉を借りていた。
(俺の言葉だけでは人を諭せるような重みはないからな)
借り物の言葉であろうと、人を導く力があるならそれで良いとステファノは思っていた。
(魔力だって世界からの借り物だし。大事なのは目的だ)
……
◆お楽しみに。
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Amebloにて研究成果報告中。小説情報のほか、「超時空電脳生活」「超時空日常生活」「超時空電影生活」などお題は様々。https://ameblo.jp/hyper-space-lab
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