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第4章 魔術学園奮闘編
第309話 ステファノ魔道具を身にまとう。
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(灯の術、種火の術、微風の術……。ほんの小さなことで生活が楽になる)
ステファノは鉄粉1粒に1つの術を籠めた。それをあらかじめ切り分けて置いた1センチ四方の布に糊づけする。
糊が乾くのを待って、皮手袋の指先に内側から縫いつけた。
親指に「清水の術」。
人差し指に「種火の術」。
中指に「小雷気の術」。
薬指に「微風の術」。
小指に「灯の術」。
これを両手の手袋に仕込んだ。
(魔術発動は禁止されているが、魔道具使用は自由だ。……持っていればだけど)
魔道具庁は魔道具の取引を規制しているが、所有を禁止しているわけではない。そうでなければ魔道具職人の仕事が成り立たない。
アカデミーの上級講座で、魔道具の作成に挑む課題も存在した。合格者は少ないそうだが。
ステファノはヘルメスの杖にも魔術を籠めた。「金縛りの術」である。陽気を籠めて敵を突けば、杖の先端から雷気を発する。
朽ち縄と黒帯には「蛟龍の術」を籠めた。水と雷の複合魔術であった。
杖よりも強い魔術を籠めたのは、それだけ追い詰められた状況での使用を想定したためである。
(魔視を封じられ、杖も取り上げられた状態。敵に取り囲まれているかもしれない)
窮地から脱出するための範囲魔術であった。
指輪型の角指には、炎隠れと霧隠れをそれぞれ籠めて、両手の中指に装備した。
(逃げることが優先だ。戦わなくても良い)
靴には「高跳びの術」を仕込んだ。これも脱出用である。
手袋の手のひら部には土魔術「遠当ての術」を仕込んだ。鉄粉を縫いつけてあるため、各指先の魔術とは独立して扱うことができる。
最後に手拭いに光魔術「天使の梯子」を籠めた。閃光を発する目つぶしである。
殺傷力皆無の魔道具を、ステファノは普段から頭にかぶって出歩くことにした。
(とりあえずは白手拭いしかないけど、いずれは黒にして道着と合わせたいな)
その方が「オシャレ」だと、ステファノは考えていた。
◆◆◆
「また変なのが増えた」
火曜日の情革研、手拭いを頭にかぶったステファノを見て、サントスがぼそりと言った。
「これですか? 帽子代わりです。汗止めにもなりますよ」
「料理人に見えなくもない」
「そうですか? 確かに麵打ち職人の格好に似てるかも?」
元々料理人見習いだったので、そう言われてもステファノに痛手はない。
「ステファノの変態は最初から。今更驚かない」
「変わった格好だというのは認めますけど、作業着だと思えば違和感はないでしょう?」
「王立アカデミーの授業中に作業着を着る奴は変態」
そもそもの価値基準が違うので、言い合いはまったくかみ合わなかった。
「ところでステファノは忙しそうに道具をいじっているが、何をしていたんだい?」
「台所回りに魔道具を整備していました」
「魔道具って……作ったのか?」
話題を変えようとしたスールーだったが、予想外の答えに固まった。
「道具に魔力を籠めているだけですよ。魔力付与っていうんですかね」
「ですかねって、お前。軽すぎるだろう?」
「初歩の生活魔術だからね。竈に種火の術だろう? ランプに灯の術。水瓶に清水の術を仕込んだところさ」
道具本来の用途に合わせた魔術を、直接付与していた。これならばわざわざ鉄粉を媒介にする必要もない。
「魔力注入をトリガーにしたので、トーマにも使えるよ。試しにランプを使ってみて」
「魔力を注入するだけなんだな? 属性は何でもいいって?」
甘い、甘いと口中で呟きながら、トーマは呼び出した魔力をランプに流し込んだ。
「おっ。点いた!」
魔道具としての機能を目の前で見せられて、スールーは思わず声を上げた。
「消す時はもう一度魔力を流してくれ。属性は何でもいい」
トーマが火属性の魔力を流すと、ランプは消えた。
「おおー。灯油代が節約できるな。竈や暖炉も火魔術で温めるわけか」
「そういうことだ。俺としては水瓶に仕込んだ清水の術が一番秀逸かと思う」
「水汲みは大変だというからな」
ステファノ以外の3人は、水汲みなどまともにしたことがなかった。
「だんだん拠点らしくなってきたねえ。素敵じゃないか」
スールーは研究室が絡むと、未だにテンションが上がるようだ。
「さて、報告を始めるか」
サントスは自分が関連する研究案件について報告を始めた。
「内面処理タイプの土管が届いた」
パイプの内側にも釉をかけたタイプが10本届いていた。
「今晩音声伝達効率の測定をやりたい。みんな良いか?」
内面未処理タイプの土管でやった測定をもう一度やるということだ。雑音を避けるため、また夜中に集まることになる。
「明日の水曜日は授業がない日なので、俺はしっかりつき合えます」
今回はステファノに余裕があった。
「俺は1限めから講義があるんで、今回は軽めでお願いしたい」
トーマは前回のステファノ同様、1時間程度で抜けたいと申し出た。
「構わない。無理は要らない」
「そうだね。僕は大丈夫だよ。すべてに余裕のある人間だからね」
スールーは相変わらずマイペースであった。
「では、12時前に再集合。いいな?」
土管の性能測定について段取りが決まると、それ以外の項目についての報告が始まった。
「気送管の機構を図面に起こした。トーマ、意見をくれ」
サントスは文書を納めたカプセルを始点から終点におくるための機構を、何枚もの図面にしていた。
「カプセルの出し入れ部はスライド式ドアにしたんだな? 隔壁もスライド挿入か……生産性、メンテナンス性を考えるとシンプルな方が良いか」
「そのつもりで描いた。絞り機構も考えたが、構造が複雑になる」
「強度的にも難しくなるしな。終点側は空気が抜けるようになっているんだな?」
図面を見ながらトーマが突っ込み、サントスが答えるという形で検討が行われる。
これはケチのつけ合いではない。発明アイデアの弱点、改良点をあぶり出すための手続きなのだ。
その証拠に答えるサントスの顔は生き生きとして、前髪の奥の目に輝きがあった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第310話 チャレンジの結果。」
薬草の基礎は論文が認められて、ステファノのチャレンジは成功した。合格通知を手にしたステファノは、しかし、喜ぶよりもとまどっていた。
(今回の論文では、テーマからそれたことを書いてしまったと思うんだが……)
症状に対する処方として、薬ではなく食生活とそれを支えるべき地域社会のあり方に踏み込んでいた。
ステファノとしては「対処法」として正しいと信じていたが、「解答」として正しいとは言えなかった。
(クランド先生は俺の意図を汲み取ってくれたのだろうが、これで修了できるほど俺は薬草のことを知らない)
ステファノはこの科目についても履修を続け、正しい知識を学ぶことにした。
……
◆お楽しみに。
ステファノは鉄粉1粒に1つの術を籠めた。それをあらかじめ切り分けて置いた1センチ四方の布に糊づけする。
糊が乾くのを待って、皮手袋の指先に内側から縫いつけた。
親指に「清水の術」。
人差し指に「種火の術」。
中指に「小雷気の術」。
薬指に「微風の術」。
小指に「灯の術」。
これを両手の手袋に仕込んだ。
(魔術発動は禁止されているが、魔道具使用は自由だ。……持っていればだけど)
魔道具庁は魔道具の取引を規制しているが、所有を禁止しているわけではない。そうでなければ魔道具職人の仕事が成り立たない。
アカデミーの上級講座で、魔道具の作成に挑む課題も存在した。合格者は少ないそうだが。
ステファノはヘルメスの杖にも魔術を籠めた。「金縛りの術」である。陽気を籠めて敵を突けば、杖の先端から雷気を発する。
朽ち縄と黒帯には「蛟龍の術」を籠めた。水と雷の複合魔術であった。
杖よりも強い魔術を籠めたのは、それだけ追い詰められた状況での使用を想定したためである。
(魔視を封じられ、杖も取り上げられた状態。敵に取り囲まれているかもしれない)
窮地から脱出するための範囲魔術であった。
指輪型の角指には、炎隠れと霧隠れをそれぞれ籠めて、両手の中指に装備した。
(逃げることが優先だ。戦わなくても良い)
靴には「高跳びの術」を仕込んだ。これも脱出用である。
手袋の手のひら部には土魔術「遠当ての術」を仕込んだ。鉄粉を縫いつけてあるため、各指先の魔術とは独立して扱うことができる。
最後に手拭いに光魔術「天使の梯子」を籠めた。閃光を発する目つぶしである。
殺傷力皆無の魔道具を、ステファノは普段から頭にかぶって出歩くことにした。
(とりあえずは白手拭いしかないけど、いずれは黒にして道着と合わせたいな)
その方が「オシャレ」だと、ステファノは考えていた。
◆◆◆
「また変なのが増えた」
火曜日の情革研、手拭いを頭にかぶったステファノを見て、サントスがぼそりと言った。
「これですか? 帽子代わりです。汗止めにもなりますよ」
「料理人に見えなくもない」
「そうですか? 確かに麵打ち職人の格好に似てるかも?」
元々料理人見習いだったので、そう言われてもステファノに痛手はない。
「ステファノの変態は最初から。今更驚かない」
「変わった格好だというのは認めますけど、作業着だと思えば違和感はないでしょう?」
「王立アカデミーの授業中に作業着を着る奴は変態」
そもそもの価値基準が違うので、言い合いはまったくかみ合わなかった。
「ところでステファノは忙しそうに道具をいじっているが、何をしていたんだい?」
「台所回りに魔道具を整備していました」
「魔道具って……作ったのか?」
話題を変えようとしたスールーだったが、予想外の答えに固まった。
「道具に魔力を籠めているだけですよ。魔力付与っていうんですかね」
「ですかねって、お前。軽すぎるだろう?」
「初歩の生活魔術だからね。竈に種火の術だろう? ランプに灯の術。水瓶に清水の術を仕込んだところさ」
道具本来の用途に合わせた魔術を、直接付与していた。これならばわざわざ鉄粉を媒介にする必要もない。
「魔力注入をトリガーにしたので、トーマにも使えるよ。試しにランプを使ってみて」
「魔力を注入するだけなんだな? 属性は何でもいいって?」
甘い、甘いと口中で呟きながら、トーマは呼び出した魔力をランプに流し込んだ。
「おっ。点いた!」
魔道具としての機能を目の前で見せられて、スールーは思わず声を上げた。
「消す時はもう一度魔力を流してくれ。属性は何でもいい」
トーマが火属性の魔力を流すと、ランプは消えた。
「おおー。灯油代が節約できるな。竈や暖炉も火魔術で温めるわけか」
「そういうことだ。俺としては水瓶に仕込んだ清水の術が一番秀逸かと思う」
「水汲みは大変だというからな」
ステファノ以外の3人は、水汲みなどまともにしたことがなかった。
「だんだん拠点らしくなってきたねえ。素敵じゃないか」
スールーは研究室が絡むと、未だにテンションが上がるようだ。
「さて、報告を始めるか」
サントスは自分が関連する研究案件について報告を始めた。
「内面処理タイプの土管が届いた」
パイプの内側にも釉をかけたタイプが10本届いていた。
「今晩音声伝達効率の測定をやりたい。みんな良いか?」
内面未処理タイプの土管でやった測定をもう一度やるということだ。雑音を避けるため、また夜中に集まることになる。
「明日の水曜日は授業がない日なので、俺はしっかりつき合えます」
今回はステファノに余裕があった。
「俺は1限めから講義があるんで、今回は軽めでお願いしたい」
トーマは前回のステファノ同様、1時間程度で抜けたいと申し出た。
「構わない。無理は要らない」
「そうだね。僕は大丈夫だよ。すべてに余裕のある人間だからね」
スールーは相変わらずマイペースであった。
「では、12時前に再集合。いいな?」
土管の性能測定について段取りが決まると、それ以外の項目についての報告が始まった。
「気送管の機構を図面に起こした。トーマ、意見をくれ」
サントスは文書を納めたカプセルを始点から終点におくるための機構を、何枚もの図面にしていた。
「カプセルの出し入れ部はスライド式ドアにしたんだな? 隔壁もスライド挿入か……生産性、メンテナンス性を考えるとシンプルな方が良いか」
「そのつもりで描いた。絞り機構も考えたが、構造が複雑になる」
「強度的にも難しくなるしな。終点側は空気が抜けるようになっているんだな?」
図面を見ながらトーマが突っ込み、サントスが答えるという形で検討が行われる。
これはケチのつけ合いではない。発明アイデアの弱点、改良点をあぶり出すための手続きなのだ。
その証拠に答えるサントスの顔は生き生きとして、前髪の奥の目に輝きがあった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第310話 チャレンジの結果。」
薬草の基礎は論文が認められて、ステファノのチャレンジは成功した。合格通知を手にしたステファノは、しかし、喜ぶよりもとまどっていた。
(今回の論文では、テーマからそれたことを書いてしまったと思うんだが……)
症状に対する処方として、薬ではなく食生活とそれを支えるべき地域社会のあり方に踏み込んでいた。
ステファノとしては「対処法」として正しいと信じていたが、「解答」として正しいとは言えなかった。
(クランド先生は俺の意図を汲み取ってくれたのだろうが、これで修了できるほど俺は薬草のことを知らない)
ステファノはこの科目についても履修を続け、正しい知識を学ぶことにした。
……
◆お楽しみに。
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