307 / 624
第4章 魔術学園奮闘編
第307話 飯屋流遁術、蛟龍雷瀑布。
しおりを挟む
「救世主流とは聞いたことのない流儀だな」
「いえ……」
「何しろ田舎の流儀だからな。なあ、ステファノ?」
「ふふ。違いありません」
ステファノはドリーと顔を見合わせて微笑んだ。
メシヤとは聖なる書に記された「預言者」にして「救い主」のことである。
(ウチのは田舎の「飯屋流」だけどね。お腹を空かせた人くらいは救えるかな?)
聖スノーデンをメシヤと認めるか、認めないかで神学上の論争があるのだとか。神学教室の雑談で誰やらが語っていたのを、ステファノは耳にしたことがある。
メシヤ流と言えば、他人は聖スノーデンの流れをくむ流派と勘違いしてくれるかもしれない。
「今のところ視認できる対象にしか、魔核を重ねることはできません」
「ふうむ。まだ制限があるのか。それにしても『視線さえ通れば良い』のだな」
デリックは2人の会話について行こうと努力していたが、ほとんど理解できなかった。
「ああ。デリック、ここで見聞きしたもののことは忘れてくれ。言った通り秘伝なのでな。破れば獅子の祟りがある」
ドリーはさらりとデリックにくぎを刺した。
「獅子って……ギルモアか……」
貴族社会のことを多少なりとも知っていれば、ギルモア侯爵家に盾を突こうなどとは思わない。それこそ丸裸でライオンの前に立つようなものであった。
「そこでだ。お前に相談がある」
「何の話だ。危ない話ならご免だぞ」
脅かされた後だけに、デリックはドリーの申し出を警戒した。ドリーと違って武闘派とは程遠いのだ。
「何、難しいことではない。私と担当を交代してもらいたいのだ」
「担当だと? 持ち場を換えるということか?」
「うむ。お前に第1の方を見てもらいたいのだが、どうかな?」
デリックも馬鹿ではない。今の会話の流れで持ち場を交換しろと言うのは、この先ステファノが行う複合魔術の訓練を見るなという意味に他ならない。
「ふ、ふむ。別に構わんぞ。仕事の内容に差はないからな」
「すまんな。初心者が混ざる分、第1の方が面倒かも知らんが、その分危険は少ない」
これは事実であった。ジローのような不心得者が騒いだり、トーマたちのような喧嘩沙汰が起きることもある。
それが初心者が多い第1試射場の特徴であった。
「わかった。いつから入れ替わる?」
「明日届を出す。5時に閉めた後、ここで引継ぎをさせてくれ。仕事は明後日から入れ替わろう」
「それなら落ちついて片づけができるな。良かろう」
「助かる。教務課への届は私が出しておく」
横で会話を聞いていたステファノは、自分のために大人2人が持ち場を交換してくれることに恐縮していた。
「俺のためにすみません」
「それほどのことではない。持ち場は定期的に交換するものだからな。タイミングをちょっと早めただけだ」
「でも、騒ぎになりませんかね?」
「うん? 騒ぎとは何のことだ?」
ステファノの言葉に、ドリーは首を傾げた。
「あの、ドリーさん目当てに通っている男子生徒ががっかりするんじゃないかと思って……」
「下らん。何を言うかと思えば……。その理屈で言えばデリック目当てに女子生徒が通うだろうさ」
「あ、なるほど。そっちがありましたね」
ステファノはポンと手を打った。
デリックはなかなかのイケメンであった。
「女子生徒が増えれば、それを目当てに男子生徒が通いだす。世の中は上手くできているものだ」
何やら生態系の講義を聞くような気持ちになって来た。アカデミーに何年も務めた人間ならではの観察眼であった。
「そういうことだ。お前は今まで通り6時にここへ通えば自由に試射ができる。『メシヤ流』のな」
「ありがとうございます」
ステファノは複合魔術の練習場所を得た。ドリーが監視係であれば気兼ねなく術を放てる。
ステファノにとっては何よりもありがたいことであった。
「せっかくなのでもう1つ複合魔術を試して良いですか?」
「何か考えて来たものがあるなら、やってみろ」
「ありがとうございます。水と雷なら相性が良いと思って」
「水は雷気を通すからな」
「はい。それに五行説にもかないます」
五行相生の1つ、「金生水」の理。
「金を雷気と解すれば、雷が雨を呼ぶのは自明の理なので」
ステファノはそう言って、自分の意図を説明した。
「なるほど。先程の組み合わせは『水』と『風』。つまり『水生木』を表わしていたのか」
「そうなんです。俺には五遁の術が合っているみたいなので、複合魔術にも五遁を取り入れたいと思って」
デリックの相槌にステファノが答えた。
「良いのではないか? 魔術はイメージだ。お前が『やり易い』と感じる方向を伸ばしていくべきだな」
「では、水と雷を試してみます。術名は……」
「龍だな。だが、ただの龍では雷全部になってしまう。水を生む龍……『蛟龍』ではどうだ?」
「『こうりゅう』ですか?」
デリックは蛟龍という伝説上の存在を説明した。
蛟龍とは水中にすむ大蛇が雲を得て天に上り龍となった物である。「みずち」ともいう。
「それは……ぴったりですね」
「よし。やってみろ」
再びステファノはブースに入り、杖を構えた。
「デリック、頼む」
「うむ。5番、水と雷の複合魔術。準備良ければ撃て!」
「金生水! 水遁、蛟龍!」
ステファノはヘルメスの杖を振るい、標的に魔核を出現させた。瞬時に魔術円がそれを取り巻く。
今度の魔術円は六芒星ではなく、五芒星を内包していた。2つの頂点が輝き、互いを追って旋回する。
「出た!」
ドリーが叫ぶのと同時に、標的の真下から水蛇が飛び出し、標的に巻きつきながら立ち昇る。
「金縛り、雷瀑布!」
宣言と共に蛟龍は左右に滝のような幕を広げ、すべての標的を包み込んだ。
ばりばりばり……っ!
中央の蛟龍から左右に広がる水幕に雷電が流れた。言葉通り雷が滝となった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第308話 爆発させれば気流を吹き飛ばせるかもしれませんね。」
「む。これは……『迅雷の滝』か?」
ドリーは師と仰ぐガル師の秘術を連想した。
「違います。これでは人は死にません」
術を解いたステファノは、杖を納めてそう言った。
「雷気の強さが違います。せいぜい気を失わせる程度でしょう」
「そうか。そのままでは広がらないので、水の助けを借りたのだな」
そもそも大気中を雷が走るのは、とてつもない電位差が生じているせいである。電圧が弱まれば大気中を流すことなどできない。
それに対して水は大気よりはるかに電流を流しやすい。弱めた雷気でも術として成り立つことになる。
……
◆お楽しみに。
「いえ……」
「何しろ田舎の流儀だからな。なあ、ステファノ?」
「ふふ。違いありません」
ステファノはドリーと顔を見合わせて微笑んだ。
メシヤとは聖なる書に記された「預言者」にして「救い主」のことである。
(ウチのは田舎の「飯屋流」だけどね。お腹を空かせた人くらいは救えるかな?)
聖スノーデンをメシヤと認めるか、認めないかで神学上の論争があるのだとか。神学教室の雑談で誰やらが語っていたのを、ステファノは耳にしたことがある。
メシヤ流と言えば、他人は聖スノーデンの流れをくむ流派と勘違いしてくれるかもしれない。
「今のところ視認できる対象にしか、魔核を重ねることはできません」
「ふうむ。まだ制限があるのか。それにしても『視線さえ通れば良い』のだな」
デリックは2人の会話について行こうと努力していたが、ほとんど理解できなかった。
「ああ。デリック、ここで見聞きしたもののことは忘れてくれ。言った通り秘伝なのでな。破れば獅子の祟りがある」
ドリーはさらりとデリックにくぎを刺した。
「獅子って……ギルモアか……」
貴族社会のことを多少なりとも知っていれば、ギルモア侯爵家に盾を突こうなどとは思わない。それこそ丸裸でライオンの前に立つようなものであった。
「そこでだ。お前に相談がある」
「何の話だ。危ない話ならご免だぞ」
脅かされた後だけに、デリックはドリーの申し出を警戒した。ドリーと違って武闘派とは程遠いのだ。
「何、難しいことではない。私と担当を交代してもらいたいのだ」
「担当だと? 持ち場を換えるということか?」
「うむ。お前に第1の方を見てもらいたいのだが、どうかな?」
デリックも馬鹿ではない。今の会話の流れで持ち場を交換しろと言うのは、この先ステファノが行う複合魔術の訓練を見るなという意味に他ならない。
「ふ、ふむ。別に構わんぞ。仕事の内容に差はないからな」
「すまんな。初心者が混ざる分、第1の方が面倒かも知らんが、その分危険は少ない」
これは事実であった。ジローのような不心得者が騒いだり、トーマたちのような喧嘩沙汰が起きることもある。
それが初心者が多い第1試射場の特徴であった。
「わかった。いつから入れ替わる?」
「明日届を出す。5時に閉めた後、ここで引継ぎをさせてくれ。仕事は明後日から入れ替わろう」
「それなら落ちついて片づけができるな。良かろう」
「助かる。教務課への届は私が出しておく」
横で会話を聞いていたステファノは、自分のために大人2人が持ち場を交換してくれることに恐縮していた。
「俺のためにすみません」
「それほどのことではない。持ち場は定期的に交換するものだからな。タイミングをちょっと早めただけだ」
「でも、騒ぎになりませんかね?」
「うん? 騒ぎとは何のことだ?」
ステファノの言葉に、ドリーは首を傾げた。
「あの、ドリーさん目当てに通っている男子生徒ががっかりするんじゃないかと思って……」
「下らん。何を言うかと思えば……。その理屈で言えばデリック目当てに女子生徒が通うだろうさ」
「あ、なるほど。そっちがありましたね」
ステファノはポンと手を打った。
デリックはなかなかのイケメンであった。
「女子生徒が増えれば、それを目当てに男子生徒が通いだす。世の中は上手くできているものだ」
何やら生態系の講義を聞くような気持ちになって来た。アカデミーに何年も務めた人間ならではの観察眼であった。
「そういうことだ。お前は今まで通り6時にここへ通えば自由に試射ができる。『メシヤ流』のな」
「ありがとうございます」
ステファノは複合魔術の練習場所を得た。ドリーが監視係であれば気兼ねなく術を放てる。
ステファノにとっては何よりもありがたいことであった。
「せっかくなのでもう1つ複合魔術を試して良いですか?」
「何か考えて来たものがあるなら、やってみろ」
「ありがとうございます。水と雷なら相性が良いと思って」
「水は雷気を通すからな」
「はい。それに五行説にもかないます」
五行相生の1つ、「金生水」の理。
「金を雷気と解すれば、雷が雨を呼ぶのは自明の理なので」
ステファノはそう言って、自分の意図を説明した。
「なるほど。先程の組み合わせは『水』と『風』。つまり『水生木』を表わしていたのか」
「そうなんです。俺には五遁の術が合っているみたいなので、複合魔術にも五遁を取り入れたいと思って」
デリックの相槌にステファノが答えた。
「良いのではないか? 魔術はイメージだ。お前が『やり易い』と感じる方向を伸ばしていくべきだな」
「では、水と雷を試してみます。術名は……」
「龍だな。だが、ただの龍では雷全部になってしまう。水を生む龍……『蛟龍』ではどうだ?」
「『こうりゅう』ですか?」
デリックは蛟龍という伝説上の存在を説明した。
蛟龍とは水中にすむ大蛇が雲を得て天に上り龍となった物である。「みずち」ともいう。
「それは……ぴったりですね」
「よし。やってみろ」
再びステファノはブースに入り、杖を構えた。
「デリック、頼む」
「うむ。5番、水と雷の複合魔術。準備良ければ撃て!」
「金生水! 水遁、蛟龍!」
ステファノはヘルメスの杖を振るい、標的に魔核を出現させた。瞬時に魔術円がそれを取り巻く。
今度の魔術円は六芒星ではなく、五芒星を内包していた。2つの頂点が輝き、互いを追って旋回する。
「出た!」
ドリーが叫ぶのと同時に、標的の真下から水蛇が飛び出し、標的に巻きつきながら立ち昇る。
「金縛り、雷瀑布!」
宣言と共に蛟龍は左右に滝のような幕を広げ、すべての標的を包み込んだ。
ばりばりばり……っ!
中央の蛟龍から左右に広がる水幕に雷電が流れた。言葉通り雷が滝となった。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第308話 爆発させれば気流を吹き飛ばせるかもしれませんね。」
「む。これは……『迅雷の滝』か?」
ドリーは師と仰ぐガル師の秘術を連想した。
「違います。これでは人は死にません」
術を解いたステファノは、杖を納めてそう言った。
「雷気の強さが違います。せいぜい気を失わせる程度でしょう」
「そうか。そのままでは広がらないので、水の助けを借りたのだな」
そもそも大気中を雷が走るのは、とてつもない電位差が生じているせいである。電圧が弱まれば大気中を流すことなどできない。
それに対して水は大気よりはるかに電流を流しやすい。弱めた雷気でも術として成り立つことになる。
……
◆お楽しみに。
0
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる