209 / 655
第4章 魔術学園奮闘編
第209話 セイナッドに「猿」あり。五遁の道を良くす。
しおりを挟む
「これと、これ。それからこの本か。他にもあるが元の話は同じものを載せているだけだ。この3冊を読んでおけば大体良いだろう」
「ありがとうございます。本を探す手間が随分省けました」
「ワタシたちはそのためにいるからな。知りたいことがあったらいつでも相談すると良い。ではごゆっくり」
そう言い残すと、ハンニバルはゆったりとした足取りで持ち場に戻って行った。
道々、乱れた本の並びをちょいちょいと指先で直して行く。
(本当に本が好きなんだな)
背中を見送って、ステファノは1つ頭を下げた。
ハンニバルが選んでくれた3冊の本を持って、ステファノは閲覧室に向かった。正午までまだ3時間以上ある。
効率良く調査ができそうだった。
カリカリとノートにメモを取るペンの音が3時間断続的に続いた。
◆◆◆
(こんなところか)
ステファノはペンを置いた。手拭いで指先についたインクを拭う。
ステファノは確信に至っていた。
(セイナッドには特殊な訓練を積んだ異能集団が存在した)
その中核は厳しい肉体的鍛錬と、原始魔術であった。
夜陰に乗じ、敵陣深く潜入する。糧食を燃やし、水を抜く。あるいは毒を投じる。
ついには敵将の寝首を掻く。
追われれば隠形五遁を駆使して、姿をくらます。
狗のごとく走り、猿のごとく跳んだ。
いつしか彼らは「セイナッドの猿」と呼ばれ、魔物のように恐れられた。
彼らが使ったとされる術がいくつか書き記されていた。すなわち……。
「火遁炎隠れ」
「水遁霧隠れ」
「木遁木の葉隠れ」
「金遁金縛り」
「土遁岩隠れ」
そして、「猿飛」。
セイナッド氏はどこからその異能を得たか? その地方に伝わる伝統儀式の中に、その由来が残っていた。
山岳宗教である。
山に入り身心を鍛え、研ぎ澄ます。時に食を断ち、滝に打たれ、深山の頂に立つ。
荒行を乗り越えることで精神は一種の恍惚境に至る。
その上で、後に丹田法の元となった「仙道」と呼ばれる呼吸法によりイドの活性化に至ったと考えられる。
しかし、魔力の発動は限定的であり、術の規模は小さかった。
したがって攻撃魔法よりも、牽制や目くらましの術として利用されることが多かったのである。
これらの術を再現するとしたら。
ステファノはその方法、術の性質を考えてみた。
その結果、「中の下」ほどの魔力があれば実現可能と結論づけた。
もちろん自分でも再現できる。
五遁を使う者がいなくなった現代では、戦いを避けて身を隠すのに役立つ術かもしれなかった。
(下調べはこのくらいで良さそうだ。問題はどこまでレポートに書くかだが……)
実力を隠しておきたいステファノとしては、どの程度魔力発動の仕組みに踏み込んで書くかが悩ましい。
(すべてを解き明かすのではなく、術の1つくらい術理を示せれば良いだろうか?)
後は、「なぜステファノが術理を知っているのか?」という理由づけがほしいところだ。
魔視脳の存在に触れることなく、術の発動を説明するには……。
宿題を解くために、また宿題が生まれる。
(学校の勉強って難しいものだな)
ステファノは新たな課題を抱えて、図書館を後にした。
◆◆◆
食堂で定食を食べていると、今日はサントスが1人でやって来た。
「ステファノ、元気?」
「こんにちは、サントスさん。お1人ですか?」
「うん。スールーとは別行動」
スールーに比べるとサントスは大分無口なので、食事が早く進む。
ほとんど会話がないまま、2人は定食を食べ終えた。
「お前、キムラーヤのトーマをはめたらしいな?」
「えっ? 何のことですか?」
「訓練所で騒ぎを起こしたのはお前のせいだって」
「トーマがそう言ったんですか?」
本人が言わない限り、ステファノの名前が出てくるわけがなかった。
「いや、お前の勧めで訓練所に行ったと」
「ああ、それはそうですけど。喧嘩を勧めた覚えはありませんよ?」
「だろうな。馬鹿はあいつのせい」
「あいつとデマジオって奴と、そんなに仲が悪いとは知りませんでした」
商売敵とはいえ、それは家と家のことである。子供同士が角突き合わせる必要はない。
「商売のせいじゃない。性格の不一致」
「本当に馬鹿なんですね」
ステファノは呆れて言った。
「だからお前が気にする必要ない。他から聞く前に、一応教えといた」
「そういうことですか。心の準備ができました。別に悪いことはしてませんから」
「だが、なぜ魔術が使えないトーマに試射場を勧めた?」
ステファノは瞑想法の訓練として、人の魔力を観察させた狙いを説明した。
「ふむう。人の魔力とは見えるものなのか?」
「ドリーさんは感じるそうです。トーマも『そっち系』の奴じゃないかと思って」
「魔術師とは不思議な連中」
他人の「特質」が見えると言うサントスであっても、魔力を見ることはできないらしい。
「サントスさんも人の内面が見えるんでしょう?」
「俺の目は大したことない。『活性度』が見えるだけ。ステファノは異常、毎日変わる」
「最近瞑想法を覚えて訓練していますから。それで脳が活性化されてるんでしょう」
サントスの話を聞いて、「そうだったのか」とステファノは納得した。
確かにアカデミーに来て以来、毎日新しい発見があった。ステファノの活性度とやらは上昇を続けているに違いない。
そんな「巡り合わせ」に恵まれた生徒は、珍しいだろう。
「それで俺を選んだんですか?」
「イエス」
サントスは自分のギフトを意識して使っている。トーマの方はギフト持ちなのかどうかも定かでない。
「サントスさんはどうやってギフトに目覚めたんですか?」
「死にかけたら覚醒」
「えっ?」
「船が沈んで船員に助けられた。2人手を伸ばしてくれた。1人の手がバラ色に見えた」
「もう1人の手は青かった。俺はバラ色の手を取った」
その船員は救命具もなしにサントスを抱えて泳ぎ続けた。そして奇跡的に通りかかった船に救助された。
実に1昼夜半、泳ぎ続けたのだと言う。
「青い手をした船員は溺れて死んだ。俺は自分のギフトのことを『バラ色の未来』と呼んでいる」
ステファノは言葉を失っていた。
サントスのように生死の境をさまよって、ギフトに覚醒する者がいる。極限に追い詰められた脳が救いを求めて魔視脳の一部を開放するのかもしれない。
サントスにとって、人生観を変える体験であった。
「人はみな、いつか死ぬ。それは今日かも。やりたいことをやっておかないと」
刹那主義のことを言っているのではない。悔いのないように今を生きる。
サントスはそうしようとしていた。
「だから、アカデミーに来た。世の中を変えたい」
自分が生きた証を、1つでも残したいのだと言う。それはステファノが魔術師になりたいと思った気持ちに通じるかもしれない。
「サントスさんの目から見て、トーマはどうなんですか?」
「ずっとダメダメだった」
「だった? 変わったんですか?」
サントスは前髪の下からステファノと目を合わせた。
「お前とつき合い出してから、バラ色がにじみ始めた」
「いや、つき合ってはいませんけど……」
「ステファノの影響力が意味不明。馬鹿につける薬か?」
直接的に関わりを持ったわけではない。影響を与えたとすれば、瞑想法のヒントを与えたくらいか?
「トーマは大嫌いだが、もしあれがバラ色に染まったら……」
苦い物を飲み込むようにサントスは顎を引いた。
「万難を排して情革研に引き込む」
言い切るサントスから、ステファノは殺気のような気迫を感じた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第210話 落ちついて読めば、数字があなたに語りかけるでしょう。」
「さて、簿記が面白いかどうかは別として、役に立つものだということは理解してもらえたのではないでしょうか?」
一通りの説明を終えたセルゲイは、生徒たちに問いかけた。
「ここでお待ちかねのチャレンジです。今からみなさんにある商店の帳簿の写しをお渡しします。ちょうど1年分ですね」
セルゲイは生徒を呼び寄せ、1人ずつ書類を持って行かせた。
「さて、この商店では経理担当者による不正が行われました。それはこの期間の中に含まれています。皆さんはこの帳簿を見てどこに不正があるのかを発見してください。そしてわかった人はそれを不正と考える根拠を書いて、次回の授業で提出すること」
これはまた大変そうな課題であった。調べる対象が1年分とは。
……
◆お楽しみに。
「ありがとうございます。本を探す手間が随分省けました」
「ワタシたちはそのためにいるからな。知りたいことがあったらいつでも相談すると良い。ではごゆっくり」
そう言い残すと、ハンニバルはゆったりとした足取りで持ち場に戻って行った。
道々、乱れた本の並びをちょいちょいと指先で直して行く。
(本当に本が好きなんだな)
背中を見送って、ステファノは1つ頭を下げた。
ハンニバルが選んでくれた3冊の本を持って、ステファノは閲覧室に向かった。正午までまだ3時間以上ある。
効率良く調査ができそうだった。
カリカリとノートにメモを取るペンの音が3時間断続的に続いた。
◆◆◆
(こんなところか)
ステファノはペンを置いた。手拭いで指先についたインクを拭う。
ステファノは確信に至っていた。
(セイナッドには特殊な訓練を積んだ異能集団が存在した)
その中核は厳しい肉体的鍛錬と、原始魔術であった。
夜陰に乗じ、敵陣深く潜入する。糧食を燃やし、水を抜く。あるいは毒を投じる。
ついには敵将の寝首を掻く。
追われれば隠形五遁を駆使して、姿をくらます。
狗のごとく走り、猿のごとく跳んだ。
いつしか彼らは「セイナッドの猿」と呼ばれ、魔物のように恐れられた。
彼らが使ったとされる術がいくつか書き記されていた。すなわち……。
「火遁炎隠れ」
「水遁霧隠れ」
「木遁木の葉隠れ」
「金遁金縛り」
「土遁岩隠れ」
そして、「猿飛」。
セイナッド氏はどこからその異能を得たか? その地方に伝わる伝統儀式の中に、その由来が残っていた。
山岳宗教である。
山に入り身心を鍛え、研ぎ澄ます。時に食を断ち、滝に打たれ、深山の頂に立つ。
荒行を乗り越えることで精神は一種の恍惚境に至る。
その上で、後に丹田法の元となった「仙道」と呼ばれる呼吸法によりイドの活性化に至ったと考えられる。
しかし、魔力の発動は限定的であり、術の規模は小さかった。
したがって攻撃魔法よりも、牽制や目くらましの術として利用されることが多かったのである。
これらの術を再現するとしたら。
ステファノはその方法、術の性質を考えてみた。
その結果、「中の下」ほどの魔力があれば実現可能と結論づけた。
もちろん自分でも再現できる。
五遁を使う者がいなくなった現代では、戦いを避けて身を隠すのに役立つ術かもしれなかった。
(下調べはこのくらいで良さそうだ。問題はどこまでレポートに書くかだが……)
実力を隠しておきたいステファノとしては、どの程度魔力発動の仕組みに踏み込んで書くかが悩ましい。
(すべてを解き明かすのではなく、術の1つくらい術理を示せれば良いだろうか?)
後は、「なぜステファノが術理を知っているのか?」という理由づけがほしいところだ。
魔視脳の存在に触れることなく、術の発動を説明するには……。
宿題を解くために、また宿題が生まれる。
(学校の勉強って難しいものだな)
ステファノは新たな課題を抱えて、図書館を後にした。
◆◆◆
食堂で定食を食べていると、今日はサントスが1人でやって来た。
「ステファノ、元気?」
「こんにちは、サントスさん。お1人ですか?」
「うん。スールーとは別行動」
スールーに比べるとサントスは大分無口なので、食事が早く進む。
ほとんど会話がないまま、2人は定食を食べ終えた。
「お前、キムラーヤのトーマをはめたらしいな?」
「えっ? 何のことですか?」
「訓練所で騒ぎを起こしたのはお前のせいだって」
「トーマがそう言ったんですか?」
本人が言わない限り、ステファノの名前が出てくるわけがなかった。
「いや、お前の勧めで訓練所に行ったと」
「ああ、それはそうですけど。喧嘩を勧めた覚えはありませんよ?」
「だろうな。馬鹿はあいつのせい」
「あいつとデマジオって奴と、そんなに仲が悪いとは知りませんでした」
商売敵とはいえ、それは家と家のことである。子供同士が角突き合わせる必要はない。
「商売のせいじゃない。性格の不一致」
「本当に馬鹿なんですね」
ステファノは呆れて言った。
「だからお前が気にする必要ない。他から聞く前に、一応教えといた」
「そういうことですか。心の準備ができました。別に悪いことはしてませんから」
「だが、なぜ魔術が使えないトーマに試射場を勧めた?」
ステファノは瞑想法の訓練として、人の魔力を観察させた狙いを説明した。
「ふむう。人の魔力とは見えるものなのか?」
「ドリーさんは感じるそうです。トーマも『そっち系』の奴じゃないかと思って」
「魔術師とは不思議な連中」
他人の「特質」が見えると言うサントスであっても、魔力を見ることはできないらしい。
「サントスさんも人の内面が見えるんでしょう?」
「俺の目は大したことない。『活性度』が見えるだけ。ステファノは異常、毎日変わる」
「最近瞑想法を覚えて訓練していますから。それで脳が活性化されてるんでしょう」
サントスの話を聞いて、「そうだったのか」とステファノは納得した。
確かにアカデミーに来て以来、毎日新しい発見があった。ステファノの活性度とやらは上昇を続けているに違いない。
そんな「巡り合わせ」に恵まれた生徒は、珍しいだろう。
「それで俺を選んだんですか?」
「イエス」
サントスは自分のギフトを意識して使っている。トーマの方はギフト持ちなのかどうかも定かでない。
「サントスさんはどうやってギフトに目覚めたんですか?」
「死にかけたら覚醒」
「えっ?」
「船が沈んで船員に助けられた。2人手を伸ばしてくれた。1人の手がバラ色に見えた」
「もう1人の手は青かった。俺はバラ色の手を取った」
その船員は救命具もなしにサントスを抱えて泳ぎ続けた。そして奇跡的に通りかかった船に救助された。
実に1昼夜半、泳ぎ続けたのだと言う。
「青い手をした船員は溺れて死んだ。俺は自分のギフトのことを『バラ色の未来』と呼んでいる」
ステファノは言葉を失っていた。
サントスのように生死の境をさまよって、ギフトに覚醒する者がいる。極限に追い詰められた脳が救いを求めて魔視脳の一部を開放するのかもしれない。
サントスにとって、人生観を変える体験であった。
「人はみな、いつか死ぬ。それは今日かも。やりたいことをやっておかないと」
刹那主義のことを言っているのではない。悔いのないように今を生きる。
サントスはそうしようとしていた。
「だから、アカデミーに来た。世の中を変えたい」
自分が生きた証を、1つでも残したいのだと言う。それはステファノが魔術師になりたいと思った気持ちに通じるかもしれない。
「サントスさんの目から見て、トーマはどうなんですか?」
「ずっとダメダメだった」
「だった? 変わったんですか?」
サントスは前髪の下からステファノと目を合わせた。
「お前とつき合い出してから、バラ色がにじみ始めた」
「いや、つき合ってはいませんけど……」
「ステファノの影響力が意味不明。馬鹿につける薬か?」
直接的に関わりを持ったわけではない。影響を与えたとすれば、瞑想法のヒントを与えたくらいか?
「トーマは大嫌いだが、もしあれがバラ色に染まったら……」
苦い物を飲み込むようにサントスは顎を引いた。
「万難を排して情革研に引き込む」
言い切るサントスから、ステファノは殺気のような気迫を感じた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第210話 落ちついて読めば、数字があなたに語りかけるでしょう。」
「さて、簿記が面白いかどうかは別として、役に立つものだということは理解してもらえたのではないでしょうか?」
一通りの説明を終えたセルゲイは、生徒たちに問いかけた。
「ここでお待ちかねのチャレンジです。今からみなさんにある商店の帳簿の写しをお渡しします。ちょうど1年分ですね」
セルゲイは生徒を呼び寄せ、1人ずつ書類を持って行かせた。
「さて、この商店では経理担当者による不正が行われました。それはこの期間の中に含まれています。皆さんはこの帳簿を見てどこに不正があるのかを発見してください。そしてわかった人はそれを不正と考える根拠を書いて、次回の授業で提出すること」
これはまた大変そうな課題であった。調べる対象が1年分とは。
……
◆お楽しみに。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる